認知症になっても安心して暮らせるまちへ 市の認知症に対する取り組みを紹介 認知症は、誰にも起こりうる脳の病気で、85歳以上では4人に1人にその症状があるといわれています。 認知症になっても周囲の理解や地域の支え合いがあればその人らしく暮らしていくことは可能です。 広報今号では、市の認知症に対するさまざまな取り組みを紹介します。 [お問い合わせ]高齢福祉課(電話番号042・514・8496) ◎7月に認知症療養病棟を備えた「多摩平の森の病院」が開院 認知症支援の総合拠点としてさまざまな機能が病院内に整備されます ■地域連携型認知症疾患医療センター 認知症疾患医療センターは、認知症専門の相談員による医療相談や認知症の診断、状況に応じた適切な医療機関の紹介などを行う 東京都が指定する認知症専門の医療機関です。 認知症患者とその家族が住み慣れた地域で安心して生活できるよう、医療機関同士さらには医療機関と介護の連携の推進役となり、 地域の支援体制づくりを行います。 相談員による医療相談は随時受け付けていますので認知症に関する心配ごとがありましたら、お気軽にご相談ください。 [所在地]多摩平3丁目1番地の17(電話番号042・843・1888) ■認知症初期集中支援チーム 医療と介護の専門職(認知症の専門医、看護師、介護福祉士)で構成される認知症支援の専門チームです。 認知症が疑われる方や認知症の方またはその家族の自宅を訪問し、 地域包括支援センターと協力しながら医療機関の受診や介護サービスの利用支援、 認知症の症状に応じた助言などを包括的・集中的に行うことで安定的な支援につなげます。 ご利用の際は、まずはお住いの地域の地域包括支援センターへご相談ください。 ■医療連携型認知症カフェ「森の茶屋」 認知症の方や介護をされている家族などが集まり、情報交換や悩みの相談などを行う交流の場です(月2回開催)。 2カ月に1度認知症の専門医による無料医療相談会(1人45分。予約制)も開催します。詳細は、お問い合わせください。 [お問い合わせ]同施設(電話番号042・843・1888) ●若年性認知症の方に向けた施設 (東京都多磨若年性認知症総合支援センター・日野市若年性認知症の方と家族の会「芽吹き」) 若年性認知症は、18~64歳に発症した認知症性疾患です。働き盛りの世代であるため、経済的問題が大きくなります。 また、配偶者が介護しながら多くの役割を担わなければならないため、介護負担が大きいといわれています。 市内には若年性認知症に特化した支援場所が2カ所あります。 ▼東京都多摩若年性認知症総合支援センター 専門の若年性認知症支援コーディネーターが、 社会保障や就労支援などの生活の支援、医療機関の受診の支援などについて関係機関と連携しさまざまな相談に対応します。 [所在地]大坂上1丁目30番地の18大竹ビル2階(電話番号042・843・2198) [相談受付]月曜~金曜日9時0分~17時0分※祝日・年末年始を除く ▼日野市若年性認知症の方と家族の会~「芽吹き」 「芽吹き」には、辛く苦しい心の内を語り合える仲間がいます。独りで悩まず、気軽にお問い合わせください。 [所在地]大坂上1丁目30番地の18大竹ビル2階(電話番号042・843・2198) [活動内容]茶話会(悩みを語り合う)、就労支援の模索、講演会、勉強会など ●認知症コミュニティ~あったカフェ あったカフェは、認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを目指し開設されました。 認知症の方、その家族、地域の方、介護専門職の方など誰でもゆったりと過ごせる場所です。 [所在地](社福)マザアスあったカフェ (栄町2丁目17番地の1電話番号042・582・0311) [開館日時]毎週水曜日10時0分~16時0分 [入館料]100円※コーヒーまたは健康茶付き ●認知症サポーターになりませんか~認知症サポーター養成講座を開催 同講座で、認知症の症状や認知症の方への対応などを学び、認知症の方の応援者になっていただけませんか。 受講は無料で、1時間~1時間30分程度です。詳細は、お近くの地域包括支援センターへお問い合わせください。 ●市民のキャラバン・メイトが誕生 「認知症サポーター養成講座」を開催し、講師役として認知症の知識を広めるキャラバン・メイトに、 このたび市民キャラバンメイトが仲間入りしました。今後は地域包括支援センターとともに講座を開催し活躍していただきます。 ◎表紙のひと 7月に開設される多摩平の森の病院前で撮影されました。 《写真》 竹本功さん、三ツ山井子さん(いずれも「芽吹き」)、髙橋龍太郎さん(多摩平の森の病院副院長)、 川口律子さん(キャラバン・メイト)、伊藤耕介さん(東京都多摩若年性認知症総合支援センター相談員)