平成17年度日野市指定管理者候補者選定委員会

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ページID1005156  更新日 令和5年6月2日

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日野市公の施設の指定管理者候補者の選定に係る審議報告書

平成17年11月14日

日野市長 馬場弘融様

日野市教育委員会委員長 田口直様


日野市指定管理者候補者選定委員会

日野市教育委員会指定管理者候補者選定委員会

委員長 酒井烈

日野市公の施設の指定管理者候補者の選定に係る審議報告書

平成18年4月1日より、日野市が導入を予定している11条例16施設の指定管理者候補者の選定にあたり、日野市指定管理者候補者選定委員会及び日野市教育委員会指定管理者候補者選定委員会(以下、「選定委員会」という。)は、各施設について、事業者から提出された事業計画書の書類審査及び事業者によるプレゼンテーションと質疑応答による審査を実施いたしました。

この度、選定委員会による厳正な審議が終了いたしましたので、日野市指定管理者候補者選定委員会設置要綱第2条及び日野市教育委員会指定管理者候補者選定委員会設置要綱第2条の規定に基づき審議結果を報告いたします。

1 市長及び教育委員会から示された選定方針

  1. 今回、指定管理者制度の導入する16施設は、現在も旧地方自治法に基づいて管理委託を行っている施設である。
  2. その中で、日野市公の施設の指定管理者の指定の手続等に関する条例(以下、「手続条例」という。)第2条による公募により指定管理者候補者を選定する施設として、とよだ市民ギャラリー1施設という方針が示された。
  3. その他の15施設については、市が市の行政サービス事業を受託実施することを目的として設立した団体が管理委託を行っており、現在に至るまで、市政の一部を担って、一定の成果を上げながら、実績を積み上げている。又、提出された事業計画書について、内容を検討した結果、全ての施設について、手続条例第4条に掲げる基準を満たしていると判断した。これらの要素が、手続条例第5条第1項に定める「その管理を行わせることにより設置の目的を効果的かつ効率的に達成することができると認める法人その他の団体」に該当すると判断し、公募によらない選定により、指定管理者候補者を選定する施設とする方針が示された。

2 選定委員会が審議を行う事項

  1. 公募により選定を行う施設については、最も優秀な指定管理者候補者を総合的に審査し、選定する。
  2. 公募によらない選定を行う施設については、基本方針により、予め選定委員会による審査を実施し、その結果報告を行った後に、市長又は教育委員会は総合的に判断を行うことが定められている。さらに、公募によらない選定を市長又は教育委員会が選択したことについても、選定委員会において意見を聞くこととなっている。よって、選定委員会において、手続条例第5条第1項に定める「その管理を行わせることにより設置の目的を効果的かつ効率的に達成することができると認める法人その他の団体」に該当する指定管理者候補者であるかを総合的に審査し、その結果を報告する。

3 審議を行う施設一覧

施設名 指定管理者候補者 選定方法

とよだ市民ギャラリー

公募による

公募による選定

八ヶ岳高原大成荘

日野市企業公社

公募によらない選定

市民会館

日野市企業公社

公募によらない選定

七生公会堂

日野市企業公社

公募によらない選定

東部会館

日野市企業公社

公募によらない選定

乗鞍高原日野山荘

日野市企業公社

公募によらない選定

勤労・青年会館

日野市企業公社

公募によらない選定

日野駅西駐輪場

日野市企業公社

公募によらない選定

豊田駅南第四駐輪場

日野市企業公社

公募によらない選定

中央福祉センター

日野市社会福祉協議会

公募によらない選定

特別養護老人ホーム 浅川苑

日野市福祉事業団

公募によらない選定

浅川苑サービスセンター

日野市福祉事業団

公募によらない選定

栄町高齢者在宅サービスセンター

日野市福祉事業団

公募によらない選定

つばさ学園

日野市福祉事業団

公募によらない選定

はくちょう学園

日野市福祉事業団

公募によらない選定

希望の家

日野市福祉事業団

公募によらない選定

4 審査項目

 

審査項目

(内容)

1

市民の平等な利用及びサービスの向上が確保されているか(第4条第1号)

  1. 市民の平等な利用が確保されているか
  2. 高齢者・障害者などの配慮はなされているか
  3. 利用者の意見を反映する仕組みがあるか
  4. 施設の特性を生かしたサービスが提案されているか
2

事業計画書等の内容が、公の施設の効用を最大限に発揮するとともに、管理に要する経費の縮減を図ることができるか。(第4条第2号)

  1. 施設の目的を、効果的かつ効率的に達成できるものになっているか。
  2. 経費削減等の工夫がされているか
3

事業計画に沿った管理を安定して行う物的及び人的な能力を有しているか(第4条第3号)

  1. 安定したサービスを提供するための職員体制、職員研修が実施できるか
  2. 運営方針等から熱意・意欲が感じられるか
  3. 同種の施設管理運営実績があるか
  4. 防災対策及び非常災害時等の対応策は適切か
  5. 専門的な知識・技能・設備等は確保されているか
4

個人情報等について適正な管理が確保されるか(第4条第4号)

  1. 個人情報を保護するための体制が整っているか
5

その他市長等が認める事項(第4条第5号)

  1. 環境への配慮がされているか
  2. その他施設の運営に特筆すべき提案があるか

※ 但し、福祉施設における、(2) 高齢者・障害者などの配慮については、当然配慮されなければならない内容であるため、(4) 施設の特性を生かしたサービスが提案されているか、の中で、高齢者・障害者などの配慮の部分も併せて、審査することとする。

5 審議の方法

(1) 公募による施設1施設

とよだ市民ギャラリーについては、公募を実施したが応募団体は、日野市企業公社1社のみであったため、選定委員会において、審査方法を検討した結果、公募によらない選定と同様に、事業者から提出された事業計画書の書類審査及び事業者によるプレゼンテーションと質疑応答による審査を行うことを決定し、実施した。

(2) 公募によらない15施設

事業者から提出された事業計画書の書類審査及び事業者によるプレゼンテーションと質疑応答による審査を行った。

※ 審査の採点方法は各審査項目について、採点基準により5点満点での採点を行い、配点に応じて、所定の掛け率を積算し、評価点とした。評価点は150点満点とした。

配点30点は、評価点×6 配点20点は、評価点×4 配点10点は、評価点×2

各項目の採点基準

5点 要件を十分に満たしている。

4点 多少工夫の余地があるが、ほぼ要件を満たしている。

3点 基本的な水準を満たしている。

2点 多くの問題点があり、基本的な水準に達していない。

1点 全く要件を満たしていない。

6 審査得点

7名の選定委員(行政委員3名、公募による市民委員4名)の得点の平均点を選定委員会の全体の得点とすることとした。

施設名 得点(150点満点)
とよだ市民ギャラリー

106点

八ヶ岳高原大成荘

113点

市民会館

七生公会堂

109点

東部会館

110点

乗鞍高原日野山荘

111点

勤労・青年会館

113点

日野駅西駐輪場

豊田駅南第四駐輪場

105点

中央福祉センター

111点

特別養護老人ホーム 浅川苑

117点

浅川苑サービスセンター

116点

栄町高齢者在宅サービスセンター

114点

つばさ学園

115点

はくちょう学園

115点

希望の家

120点

※得点は小数点以下第1位を四捨五入。

7 審議結果

審議を行った16施設の指定管理者候補者(日野市企業公社・日野市社会福祉協議会・日野市福祉事業団)について、手続条例第4条に基づく選定基準に沿って選定委員会が定めた選定基準及び採点基準に基づき審議・審査を行った。

その結果、各候補者による全ての施設の提案について、全体的な評価は、150点満点の7割以上の得点が得られた。又、選定項目ごとの評価についても、全て6割以上の得点を得られている。

よって、全ての施設の指定管理者候補者について選定委員会は、一定の管理運営能力を有する事業者であり、指定管理者候補者となり得る事業者であると判断した。

又、今回の指定管理者候補者は、設立の経緯や定款の内容から市の事業を受託するために設立され、事業を実施していることに加え、市が現在も管理を委託し、一定の成果を挙げている。

さらに、各候補者ともに経営改善改革等を実施しており、今後、その成果を十分に期待することが出来る。

これらの要素を総合的に審議し、選定委員会は、15施設の指定管理者候補者について、手続条例第5条により公募によらない選定により、指定管理者候補者を選定した市長及び教育委員会の方針について、新たな制度導入にあたっては適切な判断であると認めるとともに、公募による選定を行った1施設を加えた全16施設の指定管理者候補者が、指定管理者として、指定期間内において、市民サービスの向上と経費削減を含めた施設の運営管理を適切に実行できると認定し審議結果として報告する。

しかしながら、今回の審議を通じ、各施設の指定管理者候補者に対し、より一層の努力が必要であると認められる事項が各委員から出された。又、今後、市の指定管理者制度の方針についても、いくつかの意見が出された。

これら各委員から出された個別意見を付帯意見として列記し、今後の指定管理者制度導入による市政の発展に活かしていただくことを希望する。

付帯意見

(1) 指定管理者候補者に対し、各施設を今後運営する上で出された意見(一部、市に対して出された意見を含む)

大成荘
  • イベントの実施及び宣伝方法を工夫していただきたい。
  • 老人クラブ・企業・学生等の団体に対する値引きや最寄駅からの直行バスの運行を検討していただきたい。(市に対しての意見)
市民会館(七生公会堂)
  • 幅広い市民に対するPRをお願いしたい。
  • 他の企業公社が運営する施設や公共施設(公民館・生保センター等)との横の連携を図り、会議室・和室・展示室等の効率的な活用をお願いしたい。
とよだ市民ギャラリー
  • 入口に看板を出す、花を置くなど市民が入りやすい環境づくりをお願いしたい。
日野山荘
  • 他の観光地(木曽・飛騨高山等)の拠点施設としてのPRをしてほしい。
  • 地区センターにポスター・ちらしを置くなどしてPRをしてほしい。
東部会館
  • 利用者の要望を取り入れて、利用者の満足度を高めてほしい。
  • 接客サービスの更なる充実をお願いしたい。
勤労・青年会館
  • 多少の飲食等を可能にするなど、部屋の活用方法を柔軟にすれば、利用率のさらなる向上につながると思う。(市に対しての意見)
市営駐輪場
  • 場所的な不便さを克服し、少しでも稼働率を上げる努力をお願いしたい。
つばさ学園やまばと学級
  • 平成15年の支援費導入後も65歳以上の方が利用している実態が見られる。若年の障害者の利用を促進するため、65歳以上の利用者に対しては、介護保険のデイサービス利用の働きかけを一層実施してほしい。

(2) 指定管理者候補者に対し、出された意見

日野市企業公社
  • 限られた予算の枠と市からの要請に応える形での事業実施で、制約もあり、利益の上がらない事業も受けているという条件を考えると、大変、良くやっているという評価が出来る。しかしながら、民間との比較において、スピード感に欠ける面が見られた。指定管理者の企業として、一層の経営努力と職員の意識改革をお願いしたい。又、企業の柔軟性を発揮し、指定管理者選定後は、市に対しても新たな提案を行ってほしい。
日野市社会福祉協議会
  • 管理する施設(中央福祉センター)内に本部事務所を設置していることから、施設管理という面から検討した場合には、合理的な管理運営が可能であると考えられる。しかしながら、今回の指定管理者として行う業務の範囲について、社会福祉協議会が本来行うべき業務と重なり、分かりにくい部分があった。今後の協定書の締結の際には、再度仕様書を精査し、この点について改善してほしい。(社会福祉協議会と市の双方に対しての意見)
  • 指定管理者を受ける組織として、さらに経営改善のための内部改革を実施していただきたい。
日野市福祉事業団
  • 経営改善計画に則り組織的に着実に実行されている点が高く評価される。今後も、経営改善計画を実施しながらサービスの質を維持してほしい。

(3) 日野市に対し、指定管理者制度について出された意見

  • さらに利用料金制を導入できる施設を精査し、積極的に導入することにより、指定管理者が努力した分は指定管理者へ還元される仕組みとしてほしい。
  • 条例や規則等で、管理を制限している施設が見られる。指定管理者が提案や努力を積極的に行えるように、条例・規則等の改正や柔軟な運用を検討していただきたい。
  • 指定管理者を導入する際に、市側と指定管理者側との役割の明確化を図り、企業等が指定管理者を受けやすい環境づくりをしてほしい。
  • これらを整備することにより、今回、公募によらない選定を行った施設についても、3年後は、公募による選定が可能かどうか、再検討してほしい。

8 選定委員会の開催経緯

  • 第1回平成17年10月24日(月曜)
    委員長等の選出 選定基準の決定
  • 第2回平成17年10月29日(土曜)
    中央福祉センター、浅川苑、浅川苑サービスセンター、栄町高齢者在宅サービスセンター、つばさ学園、はくちょう学園、希望の家の審査
  • 第3回平成17年10月31日(月曜)
    大成荘、市民会館、七生公会堂、市民ギャラリー(公募)の審査(教育委員会による選定委員会)
  • 第4回平成17年11月7日(月曜)
    日野山荘、東部会館、勤労・青年会館、日野駅西駐輪場、豊田駅南第四駐輪場
  • 第5回平成17年11月8日(火曜)
    まとめ・審議報告書作成
  • 第6回平成17年11月10日(木曜)
    まとめ・審議報告書作成

 

9 審査委員名簿

  • 委員長:酒井烈(公募市民委員)
  • 副委員長:樫村正男(行政委員・総務部長)
  • 磯打清(公募市民委員)
  • 大隅晃(公募市民委員)
  • 鈴木直美(公募市民委員)
  • 堀之内和信(行政委員・企画部長)

以上、6名が固定委員

  • 清水護(行政委員・教育部長)
    大成荘、市民会館、七生公会堂、とよだ市民ギャラリー担当
  • 小川孝(行政委員・企画部参事)
    日野山荘、東部会館担当
  • 関田和男(行政委員・まちづくり部長)
    勤労・青年会館、日野駅西駐輪場、豊田駅南第四駐輪場担当
  • 鈴木宏(行政委員・健康福祉部長)
    中央福祉センター、浅川苑、浅川苑サービスセンター、栄町高齢者福祉サービスセンター、つばさ学園、はくちょう学園、希望の家担当

以上、4名は担当施設のみの審議を行う変動委員

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