平成23年度第8回教育委員会定例会 会議録

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ページID1004377  更新日 平成30年2月16日

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平成23年度第8回日野市教育委員会定例会

開催日時

平成23年(2011年)11月10日(木曜)午後2時1分から午後2時35分

開催場所

教育委員会室

議事(要旨)

開始午後2時1分

[田口委員長]

ただいまから、平成23年度第8回教育委員会定例会を開会いたします。

議事に入ります前に、本日は傍聴希望者がいらっしゃいますので、傍聴を許可したいと思いますが、異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、傍聴を許可いたします。

(傍聴者入室)

[田口委員長]

本日の会議録署名は岡本委員にお願いいたします。

本日の案件は、議案1件、報告事項1件です。

なお、議案第24号は人事に関わる案件のため、公開しない会議とし、会議の最後に審議したいと思いますが、それでよろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、会議規則第12条により、議案第24号は公開しない会議とし、会議の最後に審議いたします。

それでは議事に入ります。報告事項第17号・平成22年度学校評価の結果報告、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第17号 平成22年度学校評価の結果報告

[梶野統括指導主事]

報告事項第17号・平成22年度学校評価の結果報告、について報告をいたします。

議案書の4ページ、5ページをお開きいただきたいと思います。

まず、日野市における学校評価のあり方について、ご説明をいたします。

平成19年度に学校教育法が改正されたことによりまして、学校評価が法的にきちんと位置づけられました。各学校が学校運営の状況に基づいた評価を行って、そしてその結果に基づき学校運営の改善を図り、必要な措置を講ずることで教育水準の向上に努めなければなれらないということが第42条に記されております。これを基にしまして、日野市では、学校経営重点計画として位置づけまして学校評価を行っているところでございます。

平成20年度に、どのように取り組むかということの検討会議、プロジェクトを立ち上げまして、平成21年度から具体的に取組を行っております。

日野市における学校評価では、4本柱として、ICT活用教育の充実、特別支援教育の充実、幼保・小・中連携教育の充実、生活指導の充実、をまず評価項目として盛り込みまして、この他に学校ごとに知・徳・体の3項目、その他学校で設定したものがあり、領域の数としては8項目以内とすることで評価の重点化を行っています。

実施方法としまして、年間のスケジュールにお示ししてありますとおり、12月から1月にかけましてその年度の評価を行い、それを1月、2月、3月で学校がそれぞれの分析をし、改善策を練り、また次年度の学校評価の目標として位置づけていくという流れをとっております。そのやり取りの中では、教育委員会に報告、相談をしながら、また、教育委員会も支援策を講じるなどの対策をとりながら、学校をサポートしていくことが位置づけられております。

5番のところに教育委員会の役割が載っていますけれども、学校への支援が必要だと考えられる項目について検討し、教育委員会としての協力や援助、課題解決に向けた支援策を順次学校へ提供していくことで学校の改善に寄与するということも掲げております。

特に市の4つの重点施策について、6番のところに平成22年度、各学校から出していただいたものをまとめた形のものでお示しをさせていただきました。

1つ目のICT活用教育の充実につきましては、成果として平成21年度に導入された52インチ大型モニターとパソコンのセットによって、ICTをより効果的に活用することの定着があります。セッテイングなどの手間もなくなり、先生方も気軽に活用することができるようになっています。課題としては、学校間でその使用に偏りが見られたり、また、それぞれの教科等の特質によっては、頻繁に使われる教科もあれば、どうしてもある決まった単元でないと使いづらい教科もあったりすることが挙げられておりますので、子どもたちに、より充実したICT活用教育をということを今後進めていくところでございます。

2つ目の特別支援教育の充実というところでは、成果としては定期的に校内委員会を開催することが各学校で定着が図られており、気になる子どもたちの支援策や、具体的な関係機関との連携・接続、保護者との連携を中心に、しっかりと共通理解、共通実践が図られるようになってきているところがございます。課題としては、個々の児童生徒の実態を的確に捉えるという点、そして、的確に捉えたことをどのような支援・指導に生かしていくかというところにまだ難しさのある状況ということがあります。改善策としては、「ひのスタンダード」という形で一つ大きくまとめることができましたので、チェックリストなどを活用しながら、これまで先生方がやってこられたいろいろな取り組みを参考にしながら、良いアイディアでそれぞれの子どもたちに対応した支援をと考えております。

3つ目の幼保・小中連携教育の充実でございます。成果といたしましては、幼保・小・中学校間での教員同士の交流または授業交流、出前授業などについては年を追うごとに成果を上げているところでございます。課題といたしましては、幼稚園や保育園との交流に地理的な制約がございまして、民間の幼稚園や保育園との連携が少し難しいというところがあります。公立幼稚園は現在5園ありますけれども、それぞれ小学校との連携が図られております。また、小学校によっては正面に民間の幼稚園があって、すぐ連携がとれるところなどもありますので、今後、子ども同士の交流の推進や、幼稚園、保育園から小学校に上がる、または小学校から中学校に上がる子どもたちのために、子ども同士の交流を積極的に働きかけられるような、特色ある学校づくりを進めていくことが大切かと思っております。

4点目の生活指導の充実でございます。成果としましては、生活指導主幹、主任を中心に、全教職員が共通意識を持って取り組んでいるということ、そして挨拶や授業規律といったところも重点課題として取り上げて取り組んできたことが認められてきたところです。課題としては、規範意識の確立等への取り組みであるとか、学校における問題行動または非行等の防止に向けた生活指導を、どのように推進していくかということです。改善策としては、それぞれの学校が立てているアクションプランに基づいて、各学校で取り組みをし、さらなる支援を行っていきます。

また、細かな法的根拠は7番のところに示させていただきました。後でご参照いただければと思います。

そして6ページ、7ページ、8ページ、折り込みになっておりますが、これが平成22年度の学校経営重点計画評価シートのまとめでございます。

各学校のホームページにアップされていますけれども、それぞれの学校ごとに先ほど申し上げた4つの重点施策、プラス学校ごとに加えた項目をそれぞれ評価しまして、自校での分析を行い、さらなる改善策を立てて、また23年度に生かすというような手順をとっております。

6ページ、7ページに小学校、8ページに中学校のまとめを掲載しております。それぞれ取組、成果と数字が載っておりますが、こちらにつきましては、それぞれの学校が年度初めに4段階で目標を立てます。何パーセント到達したかというような数値目標や、どういうことができたら4、どういうことができたら3というような言葉をまず目標として掲げ、その到達のために1年間取り組んでいくということです。

一番下にございますとおり、取組指標、成果指標ともに4段階のうち2の段階を現状として、2がついているところは現状維持。3、4がつくと現状を超えることができたというようにご理解をいただければと思っております。

以上でございます。よろしくお願いいたします。

[田口委員長]

事務局からの報告が終了しました。ご質問、ご意見はございますか。岡本委員。

[岡本委員]

今ご説明がありましたように、4つの柱を変えないということで、3年目の報告かと思いますけれども、学校現場では大変に努力されていることと考えて、ICT活用に関して質問させていただきたいと思います。もちろん、単に新しいツールが導入されたということだけではなくて、教科書とか教材に直接関わり、授業の進め方を大きく変えることと併せ、児童生徒はいわゆるコンピューターリテラシーを身に付けていく大事な初めのステップだと思います。先生方としては試行錯誤をされて大変ご苦労されているのではないかなというように思います。また、日野市としてもさらにこれを推進しなければならないと、そのような認識で質問させていただきます。

はじめに、中学校の分析と対策を照らし合わせますと、3校でICTの活用を、日常的に行うというような言葉で22年度は評価されていましたが、23年度は既に具体的な計画で実施しているのでしょうか。例えば、小学校の改善策のところでは、2校がメディアコーディネーターとの連携が挙がっておりますが、中学校では分析、対策にはそういった記述がございませんが、特に問題はないのでしょうかというのが1番目の質問です。

2番目は、ハードの面ですが、小学校ではハードの数量が不足だと、そういう記述があります。具体的にどの装置かは報告書ではわかりませんが、ともかく不足だというように挙がっております。また、遮光カーテンの整備が挙がっております。さらに中学校では、ネットワークの接続ができないというような報告がされております。いずれも整備が対策の項に挙がっておりますが、23年度は整備済みでスタートをしておられるのでしょうか、ということです。

3番目は、ICT利用効果についてです。小学校では2校ありますが、スタディノートの活用が困難で後回しにしたという分析と、少数ですけれども「わかりやすい」というふうに答えなかった児童もいることを、この分析ではきちんと受け止めなければならないと思います。これはICT活用の本質的な問題に関わることではないかと思うわけですが、この点はどのように受け止めておられるのでしょうか。

以上3点、よろしくお願いします。

[梶野統括指導主事]

22年度の評価は、23年度当初にはいただいておりまして、それぞれ課題と感じているところについては、校長先生と話をさせていただいたたり、さらなる支援がどうできるかということを講じていかないといけないと考えております。

メディアコーディネーターの活用につきましては、文言として中学校のほうには書いてはいないですけれども、昨年度も500回以上予約をしていただいており、さらに飛び込みの依頼があるというような状況で、小学校、中学校ともに幅広く活用いただいているところです。ただ昨年度は、先ほどネットワークの話もふれましたけれども、21年度に導入した52インチの大型モニターとそれに付随して付けたパソコンと各学校の無線LANのネットワークがうまく機能しないところもあり、あるクラスではつながりがいいが、あるクラスはつながりが悪いということで、メディアよりもテクニカルの、いわゆるネットワークのコーディネーターが出かけて行くということが多くございました。こちらに関しては、今年度は概ね改善が図られております。

また、遮光カーテンなどについては、プロジェクターの場合は電気を消さないと見づらいということがございましたが、今は52インチのテレビですので、基本的には光があたっても見える形になっています。ただ太陽の光が直射で入ってしまうところは、各学校で今工夫をいただいているところがありまして、遮光カーテンについても学校と相談させていただいているところでございます。逆にモニターが、そのままにしておくと鏡のように反射してしまうという話もありますが、保護者の方が協力をしてくれて、テレビにかぶせるカーテンを作っていただけたというように、これは別の効果になりますけれども学校、教員と保護者でいい連携ができているという話も聞いております。

最後のICTの効果というところでは、スタディノートというソフトがありますけれども、こちらは子ども同士が情報交換、やり取りをする便利なソフトではありますが、使い方という点では学年によっては少し難しさを与えるところがあります。この場合、メディアコーディネーターを授業の現場に行かせ、苦手にしている子どもにはメディアコーディネーターがバックアップできるというお話をさせていただいております。また、そのような依頼も増えてきており、だいぶ活用していただいていると思っています。

ただ、やはりICTは効率よく使っていただくということが大事でして、ICTを使えばわかるということではなくて、わかるために、学力を上げるためにどのようにICTを使うかという、先生方の授業力やイメージ、アイディア、それを高めていただくことが大事かと思っております。これまではご自身で教材を作ったり、ワークシートを作ったり、板書をしたりしていただいていますけれども、そこにICTという便利な道具も加わったというように理解していただくといい活用が図られると思っております。

[田口委員長]

ほかにはございますか。高木委員。

[高木委員]

このまとめのシートについて教えていただきたいのですが、取組と成果という欄は4段階で評価をされているということですが、これは、取組は年度当初に設定をされて、成果を年度末で評価されるという仕組みなのでしょうか。

[梶野統括指導主事]

これは取組も成果も年度当初に設定をいたします。取組指標につきましては、主に教員がその達成に向けて取り組みをして、年度末のある時期にそれぞれの評価を行っていきます。成果指標は子どもたちの変容、意識の高まり、または保護者や地域からのいろいろなご意見などを総合した形で、年度当初に立てた各学校の目標に対して、実際に子どもたち、家庭、保護者はどのように年度末で見たかといったことを評価しております。

一例を挙げますと、6ページの日野第四小学校ですが、ICTのところを見ると、取組が2で成果が4となっており、先生方としてはやや厳しめに現状維持だったと評価しています。先生方はもっと使えなければいけないと思っていますが、成果としては4がついているということで、四小の先生方は頑張って活用してくれているという評価です。逆に、同じ四小で生活指導を見ますと、今度は取組が3で成果が2です。先生方は現状よりは頑張ったという意識があるけれども、成果としては、まだ現状維持ぐらいではないかという評価になっております。

[高木委員]

その関係ですが、お互いに年度末に評価をされてということですけれども、特に数値の落差がある場合、お互いに同じような2と2、4と4なら問題がないかというと、必ずしもそうではないかと思いますが、数値のギャップがある場合、当然、当事者は解析、分析、対策をするというように思いますが、そのあたりの取り決めと言いますか、基本的な考え方はありますか。

[梶野統括指導主事]

各学校ではホームページでアップしておりますが、そこには細かく、例えば90%は4、80%は3、ある学校では80%は4、70%は3というように違いを見ることができます。同じ4でも実は学校によって、目標の設定によって違ってきているというところがございます。

[米田教育長]

補足です。改善策というところで、これは一覧表ですけれども、2と4のギャップ、そういうことについては改善策の中で各学校取り組みが成されている。そして次の年度に生かすということになっています。

[田口委員長]

ほかにございますか。西田委員。

[西田委員]

1つはお願いで、1つは評価をしたいという気持ちで意見を言わせていただきます。

1つは、事務局としては精一杯努力をされてこられた結果だとは思いますが、22年度の評価が、23年度の今、11月に入って出されたことに対して、その間、事務局としては説明がありましたように、学校への支援を行ったことはわかりましたけれども、やはり、せめて5月頃には結果を出していただきたいと思います。その評価をもって私たちは理解、協力していきたいと思いますので、是非よろしくお願いします。

もう1つは、ある中学校では生活指導について取組が4で成果が1です。中学校での生活指導の困難さと、先生方のご苦労がよく分かります。

学校評価を行うことによって、次年度の指導目標が明確になり、具体的な計画立案につながるわけですから、学校評価は学校教育の向上のために非常に有効なものだと思います。現実をきちんと捉え、表記した学校の姿勢を高く評価したいと思います。

[田口委員長]

ほかにございますか。高木委員。

[高木委員]

私も初めて拝見しましたが、当初は大変だと思いますけれども、今西田委員がおっしゃいましたように、次につながるという感じがします。学校経営の方針が個々の先生方の自己の目標にブレークダウンされて、そのことがまたどのように学校の教育現場を良くするかということで、今日では一般的となっていますPDCAの改善のサイクルを回すということが的確にされていけば、確実に向上につながると思います。非常に大変だとは思いますが、是非頑張っていただきたいと思います。

[田口委員長]

ほかにございますか。

[田口委員長]

なければ、これで報告事項第17号を終了いたします。

[田口委員長]

次に平成23年12月の行事予定について、事務局より説明をお願いいたします。

※平成23年12月の行事予定については省略

[田口委員長]

これより議案第24号に入りますが、本件につきましては公開しない会議の中で行いますので、関係職員以外の事務局説明員は退席しても差し支えないと思います。異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、関係職員以外の事務局説明員と傍聴者の方はご退席ください。

なお、本件の終了をもって、平成23年度第8回教育委員会定例会を閉会といたします。

(関係職員以外退室)

※「教育委員会職員の分限休職の専決処分について」は公開しない会議の中で審議。

[田口委員長]

以上をもちまして、本日の案件はすべて終了しました。これにて平成23年度第8回教育委員会定例会を閉会といたします。

閉会午後2時35分

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