平成23年度第5回教育委員会定例会 会議録

このページの情報をツイッターでツイートできます
このページの情報をフェイスブックでシェアできます
このページの情報をラインでシェアできます

ページID1004371  更新日 平成30年2月16日

印刷 大きな文字で印刷

平成23年度第5回日野市教育委員会定例会

開催日時

平成23年(2011年)8月11日(木曜)午後2時から午後4時48分

開催場所

教育委員会室

議事(要旨)

開始午後2時

[田口委員長]

ただいまから、平成23年度第5回教育委員会定例会を開会いたします。

議事に入ります前に、本日は傍聴希望者がいらっしゃいますので、傍聴を許可したいと思いますが、異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、傍聴を許可いたします。

(傍聴者入室)

[田口委員長]

本日の会議録署名は、高木委員にお願いいたします。

本日の案件は、議案6件、協議事項2件、請願審査1件です。

会議の進め方ですが、まず、請願第23-6号を審査したいと思います。次に、協議事項第3号を協議し、その後、議案第11号から順次、審議を進めていきたいと思います。また、議案第16号は人事に関わる案件のため、公開しない会議とし、会議の最後に審議したいと思いますが、それでよろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、まず、請願第23-6号を審査します。次に協議事項第3号を協議し、その後、議案第11号から順次、審議を進めていきます。また、会議規則第12条により、議案第16号は公開しない会議とし、会議の最後に審議いたします。

[田口委員長]

それでは、議事に入ります。請願第23-6号・日野市の子どもたちを放射線被曝から守るための請願、について事務局より説明をお願いいたします。

請願第23-6号 日野市の子どもたちを放射線被曝から守るための請願

[中島庶務課長]

61ページをお開きください。請願審査表を掲載してございます。

請願番号、請願第23-6号。

受付年月日、平成23年7月29日。

件名、日野市の子どもたちを放射線被曝から守るための請願、でございます。

請願者の住所、氏名につきましては、記載のとおりでございます。

なお、本日452名の追加の署名をいただきました。

62ページをお開きください。

請願者から提出されました請願書は、記載のとおりでございます。

[田口委員長]

請願者より申し出がありましたので、請願の事情を述べていただきますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

それでは、請願者は5分程度で請願の事情をお述べください。

[請願者]

私は6歳と3歳の娘を持つ母親です。上の子は第一小学校に通っております。私たちの子どもたちの命や健康を守れるのかどうかというのはすごく心配で、いろいろな情報を集めています。また、たくさんある情報の中で本当に何が正しいのか、本当のことは何なのかというのがよくまだ分からない状況で、その中でどうしたら子どもを守っていけるのかというのを真剣に、私たちなりに考えて、こちらにいる方も同じ8歳と4歳の娘さんがいるお母さんです。私たちは、どこかの宗教団体に属しているわけでもなく、普通のただの主婦です。なので、こういった場で発言することも初めてですので、不手際があったらお許しください。

たくさんの放射性物質が今回の地震により出ているという状況になり、食べ物を通して内部被曝が懸念されているというニュースとかが出ていますけれども、小さい子が、年齢が低ければ低いほど、ガンとか白血病の発症率が高くなるということを聞いて、私たちはまず、学校は義務教育の場であり、子どもを通わせなくてはならない場であるので、是非、安心して学校に子どもを送り出せるように、学校の校庭ですとか砂場ですとか、また、課外授業で被曝の心配されるような行事というのが今普通に行われているという状態なので、本当にそれが安全なのかどうかというのを確認した上で、子どもを安心して送り出したいと私たちは思っております。

それが安全であれば、心配をすることなく安心して子どもを送り出し、毎日、勉強するんだよというふうに言えると思うので、ただ、勉強するにも何をするにしろ、子どもの体のことが一番大事であって、命というのが私たち母親とっては一番の重要課題となっているので、私たちはまず、要望事項にありますとおり、学校内などの測定をお願いしたいと思っています。

替わりまして、もう一点、私どもでとても気になることに、毎日、学校や保育園などで必ず口にする給食について、非常に気になっています。現在の食品の暫定基準値は非常に国際的にみても高いと言われておりますし、その中で検査を通って大丈夫だと言われても、小さい子どもを持つ母親としては非常に不安があります。さらに、流通している食品が必ずしも基準値内ではないということが先日の牛肉の流出問題、そういったことで明らかになったということもありまして、今、市場に出回っている食品がそれを選別せずに、そのまま子どもに与えるということに対して、すごく不安があります。

そういった中で、給食ではどういった食材が使われているんだろうか、牛乳は大丈夫なんだろうか、そういったことが日々、母親としては大変心配しておりまして、これも安全なことが確認されれば、ありがたく日野市のとてもおいしい、食育にもすごくいい給食を安心して食べさせることができるのにというふうに、すごく苦しい思いで一学期を送りました。

ですから、日本ではまだ検査体制が整ってなくて、まだいろいろなものが出ていない今ですね、これからも実は入っているかもしれないけれども、それが出回っているかもしれないというこの状況の中で、じゃあ、どうしたら子どもたちの内部被曝をできるだけ避けられることができるのかということで、例えば、検査体制が整うまでは産地をある程度選別していただくですとか、あるいは食材の選択を考えていただくとか、そういったできるだけ放射能が含まれない給食を提供していただくというふうな方向に何とか取り組んでいただければと思う次第です。ということで、まずは給食食材の産地を公開していただいて、そしてできるだけ検査を行って、それが叶わない場合は、よく食材検索をしていただくということをお願いしたいと思います。

以上、今回の請願について説明させていただきました。たくさんの項目があっていろいろ困難なことも多いのではないかというふうに危惧はしておりますけれども、どうか私ども母親たち、もしくは祖父母、父親、市民の方々のたくさんの思いを受け止めていただいて、二学期を希望を持って迎えられるようにどうか考えて審議していただけますようよろしくお願い申しあげます。以上です。

[田口委員長]

この件につきまして、ご質問ございませんか。

[田口委員長]

お子さんを育てているときの心配のご様子がよくわかる請願でございました。まず空間的な放射線量について伺います。今現在どんな測定をしているのでしょうか。

[福島学校課長]

放射能の対策につきましては、広域的な問題、専門的知見を要することから、東京都や国との連携の中で取り組みをするという方針の下、実施しております。東京都から機器を1台借り受けまして、それによって中学校区の市内8ポイントの公園で月曜日と火曜日の2日間にわたり、地表5cmと地表1mの地点の測定を週1回実施しております。

[田口委員長]

週1回測定していて、ガイガーカウンターは1台用意しているということですね。

[福島学校課長]

はい。

[田口委員長]

学校区が8つあり、学校区の中の公園を選んだということですけれど、請願者の身に立ってみると、どうして学校とか幼稚園とかを選ばなかったのか疑問に感じると思うのですが、その点について説明をお願いします。

[福島学校課長]

測定地には一定の広さが必要と言われています。このため、オープンスペースの意味合いとして、また、幼児からお年寄りまで幅広い市民が集う場所として、当初、東京都が都内100ヵ所の測定をしたときに、市内の2ヵ所の公園で測定を実施いたしました。その後、市として測定箇所を8ヵ所に増やしたときに残りの6ヵ所も公園としたものでございます。

[田口委員長]

はじめは2ヵ所での測定だったわけですが、それがいつ頃8ヵ所になったのですか。

[福島学校課長]

7月11日からです。

[田口委員長]

その測定したデータはどうなっていますか。

[福島学校課長]

7月11日から毎週月曜日と火曜日の2日間で、1日4ヵ所、2日で8ヵ所測定しております。その結果をまず東京都に送付しまして解析をしていただき、その後、ホームページで公開しております。

今週までに5回測定しています。例えば、7月11日から12日の8ヵ所の測定値は、地表5cmの地点で0.03マイクロシーベルトから0.07マイクロシーベルト、地表1mの地点で0.03マイクロシーベルトから0.08マイクロシーベルトと、東京都が新宿の百人町で測定しています数値と同様の値となっています。東京都同様、健康に影響を与える数値ではないと考えています。

[田口委員長]

そのデータというのは、東京都の測定結果と比較して安全だということですね。

[福島学校課長]

東京都の新宿区百人町の数値が地表1mのときに0.07マイクロシーベルトと出ています。

[田口委員長]

ほかにご質問ないですか。高木委員。

[高木委員]

請願者の方から、給食に関する心配ですとか、また、期待の込められた要望もあったわけですが、私のほうから給食の関係について幾つか質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。3つございます。

1つ目ですけれども、日野市の給食のメニューについて、ご説明いただければありがたいです。

[福島学校課長]

日野市の学校給食につきましては、自校調理方式をとっていまして、各学校に栄養士を配置しまして、それぞれ独自のメニューで給食を提供しております。

食材につきましては、それぞれの学校が八百屋さんあるいは肉屋さんなどの業者に直接、必要な品物を発注しております。

[高木委員]

2つ目ですが、給食の食材について、いろいろ被曝の問題含めてのご心配も提起されているわけですけれども、産地は具体的にどのように確認等されているのでしょうか。

[福島学校課長]

業者のほうに発注しまして、品物が納入されます。そのときに納品書がついてくるわけですけれども、その中に産地を記入してもらっております。それをもとに確認をしております。

[高木委員]

3つ目ですが、基本的には安全なものが市場に出回っているので、産地を確認しているということなのでしょうけれども、例えば産地に関しての問い合わせ等についても、自校調理方式ということなので各学校によって違うわけなので、それについては対応していただけるのでしょうか。具体的には、例えば産地について教えてほしいと言った場合の対応については、どのようになっているのでしょうか。

[福島学校課長]

今でも要望がありましたら各学校で丁寧に説明しております。各学校に問い合わせていただければ各栄養士が対応いたすようになっています。

[田口委員長]

ほかにはご質問ないでしょうか。西田委員。

[西田委員]

安全な食材ということで、日野市の食材についても放射能検査をしてほしいという要望に対してはどうなっているのでしょうか。

[福島学校課長]

日野産の農産物の検査につきましては、厚生労働省が通知をしまして、それに基づきまして東京都産業労働局のほうで、毎週、都内の農産物の放射線測定を行っております。日野市でも5月25日と7月6日に検査をしまして、測定限界値以下と、基準を超えた数値は出ておりません。検査品目の拡大につきましては、今後、東京都に要求しております。

[田口委員長]

全く素人の質問かもしれないですが、ここに小松菜や玉ねぎがあったとして、食材に直接ガイガーカウンターを当てても放射線量はわからないのですか。また、例えば各学校にガイガーカウンターがあれば、その日、その日、そのようにして測定して、「安心だ、さあ食べよう」ということはできないのですか。

[福島学校課長]

ガイガーカウンターというものは空間の放射線量を計測するもので、野菜とか水の内部を測定するものではないのです。ですから、例えば野菜などですと専門の業者に検査を依頼することが必要になります。そうすると3日から5日かかってしまうということです。

[田口委員長]

ではもう一度聞きますけれど、砂場にぱっとあてても駄目なのですか。

[福島学校課長]

はい。あくまでも空間の放射線量を測定するものです。

[田口委員長]

お母さんたちは砂場の砂とか小松菜とか玉ねぎとか、そういうものの放射線量を毎日でも知りたいという気持ちがありますが、それを調べようと思うと、3日から5日かかってしまい、そうすると食材の場合は食べてしまった後になってしまうわけですか。

[福島学校課長]

そういうことになります。

[田口委員長]

ほかにご質問ないですか。千葉委員。

[千葉委員]

全体を通じてお伺いいたします。

ただいま各委員のほうから懸念や状況についての質問がございましたけれども、2ヵ所の調査地点であったのを8ヵ所に拡大したというご努力は評価したいと思います。

ただ、17万市民がいる中で、検査器械がたった1台というのはいかにも少な過ぎるような気がするのがごく普通の感覚ではないかと思います。器械については取り扱いのこともありますので、現在、東京都から貸与されているという器械と全く同じ機種が一番望ましいと思うのですが、もっと台数を増やしても良いのではないかと思います。

また、検査対象の地点、地域についてですが、これも現在の中学校区の8ヵ所に加えて、もし検査能力に限界があるとすれば輪番制で各学校を測定していくとか、もしくは定点調査のほうが好ましいということであれば定点でもそれはいいと思うのですが、いずれにしても検査のスポットは多い方が、私ども市民や保護者は安心できるのではないかと感じます。

また、食材の検査等につきましても、検査結果が4日後にわかるということであれば、事前にその結果がわかった安全なものをなるべく使用するという具体的な担保方法、日野市の場合自校調理方式ですから、給食に使用する全食材を調査するとなったときに1日当たり何百点にもなり、1件当たりの費用が何万円もかかるというふうに伺っておりますので、現実的にそれを毎日行うことは難しいにしても、より安全であることを市民、保護者が事前に確認できるデータと納得できるような方式で知らしめていただくような方向を含めて、今後の市当局としての取り組みについて、お伺いしたいと思います。

[佐野教育部長]

今、千葉委員から質問がございました。現在、この問題につきましては日野市全体で取り組んでいる状況でございます。市民の皆様あるいは保護者の皆様の声や要望等、十分承知をしてございます。そのような中、私どもとしましても、子どもたちの健康、安全、安心を考えて、学校、幼稚園など子どもの関連施設の測定を拡大していくことを検討しております。また、給食の食材の産地につきましても、今も各学校ではお問い合わせがあれば公表はしておりますけれども、広く市民の皆様にもわかるような公表の仕方等も含めて、現在、検討をさせていただいている状況でございます。いずれにしましても、少しでも安心につながるような形の対応を今後も検討していきたいと考えております。

[田口委員長]

ほかにご質問はないでしょうか。

[田口委員長]

ないようですので、ご意見を伺います。西田委員。

[西田委員]

幼稚園、学校、いわゆる教育の場が安全で安心な場所であってほしい、放射能などに侵されるような場所であってほしくない、毎日食べる学校の給食が本当に安心なものなのか、安心したいという親御さんたちの心配、それから、放射能から健康を守っていきたいというその切なる気持ち、そういうものは本当に痛いほどわかります。

今、市で取り組んでいることについて説明がございましたけれども、これから、学校、幼稚園、保育園など子ども関連施設の測定を拡大していくというふうにおっしゃいました。また、食材の産地を公表していくという話もありました。日野市が誇る給食の自校方式や、給食で日野市でとれる作物を子どもたちが食べることを誇りとしている日野市として、やはりもっと十分に検討をしていく必要があると思います。市としても、これから市全体で東京都と連携をとりながら進めていくという話でしたが、今の説明だけでは子どもたちを放射能から守りたいという切なる気持ちに十分に応えているとは思えませんので、このことについては、継続審査としていきたいと思います。

[田口委員長]

いま西田委員から継続審査というご意見が出ましたけれども、ほかにご意見ございませんか。高木委員。

[高木委員]

私も体制の構築ですとか、測定結果に基づく対応についての基準づくりですとか、まだまだ課題があると感じます。今回ここでなかなか決めきれないと思いますので、継続審査がいいと思います。

[田口委員長]

ほかにご意見ございますか。千葉委員。

[千葉委員]

今回、本請願におきましてご提唱された趣旨を深く受け止めて、また、市当局もご尽力いただいている状況であろうと思います。しかしながら本請願の中身として列挙されました事項、非常に広範にわたっておりまして、現時点において、そのそれぞれを包括的に判断することはなかなか難しい部分もあろうかと思います。本請願の趣旨を私どもも、また市当局も深く受け止め、今後の事態を見守りつつ、子どもたち及び市民全体の安心安全のために、行政がそして市民ができることは何であるかということを真剣に考えていく契機としたいと思います。

したがいまして、本請願についても、今後も検討していくという意味での継続審査を私もご提案申しあげます。

[田口委員長]

今お三方から、この審議につきましては継続審査をしていこうという意見が出ました。請願第23-6号については、継続審査とすることに異議ございませんか。

(「異議なし」と声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、請願第23-6号については、継続審査とすることに決しました。

ここで5分ほど休憩をとります。

休憩午後2時30分

再開午後2時34分

[田口委員長]

再開します。

協議事項第3号・日野市立中学校教科用図書の選定について、事務局より説明をお願いいたします。

協議事項第3号 日野市立中学校教科用図書の選定について

[大野教育部参事]

協議事項第3号・日野市立中学校教科用図書の選定について、ご説明いたします。

中学校におきましては、平成24年度から新学習指導要領に基づいた教科用図書を使用することになります。今回の採択は、平成24年度から27年度までの4年間使用する教科用図書を採択するものです。

まず、今回の採択事務を進めるにあたり、平成22年3月4日の教育委員会定例会において、日野市立学校教科用図書の採択要綱を定めております。また、平成23年4月7日付で、文部科学省初等中等教育局から各都道府県教育委員会宛に、平成24年度使用教科書の採択についての通知がございました。日野市では採択要綱に則るとともに、文部科学省からの通知にも沿う形で、4つの観点、1内容、2構成・分量、3表記・表現、4使用上の便宜について全教科、種目にわたり調査研究を行ってまいりました。また、これまでの教科書採択時と同様に、各学校、各教科委員会での調査研究、そして審議会での検討、審議、さらに東京都教育委員会が作成した中学校用教科書調査研究資料、また、実際の教科書に直接あたるなどの十分な調査研究経過で本日を迎えております。

これまでの採択事務につきましては、5月13日から6月3日まで、各中学校で教科用図書の調査研究を行いました。各学校からの調査研究報告書を基に、6月6日から7月1日までの間、教科委員会にて調査研究を行いました。その報告をもとに、7月5日、12日、19日、教科用図書採択審議会を行い、教育委員会は7月27日に審議会からの答申を受けました。

本日は各教科、各種目につきまして、それぞれ1社を採択候補として選定いただきます。よろしくご協議のほどお願いいたします。

[田口委員長]

事務局から説明が終了いたしました。

教育委員会は、7月27日に中学校教科用図書採択審議会より答申を受けました。その答申書の内容を踏まえまして、都の教科書調査研究資料を参考にしながら、実際の教科書を基に調査研究を行ってまいりました。それらを通して、本日までにそれぞれの委員が、どの教科用図書を採択の候補とすべきか判断されたことと思います。

今になってみるとなつかしいですが、これから4年間使用する大事な教科書がずらっと並んでおります。

選定の方法についてお諮りいたします。ただ今からお配りします用紙に、教科ごとに選定の候補としたい発行者を選んでいただき、候補とされた教科用図書について協議を進めていきたいと思いますが、いかがでしょうか。

これについて何かご意見、ご質問ございますか。千葉委員。

[千葉委員]

昨年、小学校の教科書を選定するときにも採用した方法でございますが、これまで教育委員会各委員が教科書を読み込み、また、調査研究を重ねてまいりました。最終的にはそれぞれ一社のものを選定候補として選出するわけですが、研究した中で、二社どちらとも決め難いというような場合も場合によってはあり得るのではないかと思います。

そこで各委員がこの場におきまして2点ずつを持ち、一社の教科書に2点を投票することも可能ですし、また、二社に1点ずつ投票することも可能として、それを集積して最も票数が多いところを選定候補の一つとして検討する方式をご提案申し上げたいと思います。

[田口委員長]

千葉委員がおっしゃったことに対しましてでもいいですし、ほかのご意見でもいいですが、ご意見ございますか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

それでは選定方法について、千葉委員からのご提案がございましたが、皆さん異議がないとのことですので、各委員の持ち点を2点とし選定を行ってまいります。

事務局は各委員に用紙を配付してください。そして各委員の記入が終わりましたら、速やかに集計してください。

[田口委員長]

国語の集計結果が出ましたので、国語から協議を始めます。

国語は光村図書出版6点、三省堂3点、学校図書1点となりました。

各委員からのご意見を承ります。千葉委員。

[千葉委員]

私は、三省堂の国語の教科書がいいと思いました。従来、教科書と言われているものに多く採用されている定評ある児童文学者の作品に偏ることなく、新しい著者も教科書著者として採用され、すぐれた文章を数多く収録されているような気がいたします。特に説明文の教材として、現代的な課題を意識的に多く取り上げた編集になっている点はすぐれていると思います。さらにまた、古典教材にも力を入れ、各学年の冒頭に設置するなどの工夫によって、生徒たちに日本語の原点としての古典に深く親しんでほしいという編者の意図を感じます。さらに、構成的にも国語の教科書として本編と資料編とに分割し、資料編としての充実も図りながら、現場において学習の進度や生徒の理解度に応じてそれぞれの段階での活用の仕方が考えられる構成になっているように思います。

以上の理由から、私は三省堂の国語教科書を選択いたしました。

[田口委員長]

ほかにご意見ございますか。西田委員。

[西田委員]

私は、非常に迷った末に、学校図書と光村図書の両方を選びました。

特に読む教材につきましては、生徒の心に響いて、読後に思わず人と語り合ったり、文章に書いてみたくなったりするような、そんなすぐれた教材であってほしいと思います。その点、両社とも発達段階に即してよく吟味されたすぐれた作品が選ばれています。

学校図書を選択したのは私だけということになりますので特にそのことについて述べますと、表現や読解力を育てる重要な課題について正対していて、しかも各単元の中でそれぞれの領域をうまく構成しています。また、巻末の「言語の学習」や「付録」は、参考資料として学習しやすくまとめられています。さらには、コンパクトで扱いやすいです。いずれも取り上げたい教科書ですが、私は両方を選択いたしました。

[田口委員長]

ほかにご意見ございますか。米田教育長。

[米田教育長]

私は、光村図書がいいと思いました。

まず、文学的な作品がしっかりとしているということです。中学生という多感な時期の子どもたちの心を豊かに育てるのにいい作品を取り上げていると思います。まず一番大事なのは、人としての芯を育てようということだと思います。国語という教材の中で、いろいろ子どもたちが思いを持つ、いろいろ感じる、その中で人として育っていく、そういう作品があると私は感じました。それから、言葉を大切にしているということです。もう一つは日本の四季の季節感、これは古典も含めてですけれども、季節感を大切にしていると感じました。また、説明的な文章ですけれども、いろいろな見方をしていて、課題を取り上げて論理的な思考力を高める、そういった活用も図っていることが見受けられました。それぞれの単元において、学習の見通しがもてるような工夫をしているということ、それから、学習の系統性をしっかりともたせるようになっていると私は感じました。以上の理由から、光村図書がいいと思いました。

[田口委員長]

ほかにはございませんか。

[田口委員長]

なければご意見はこれにて終結しますが、国語は、一番点数の多かった光村図書出版を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、国語については、光村図書出版を採択候補といたします。

[田口委員長]

次に書写です。書写に関しましては、学校図書が10点となりました。皆さんからのご意見を承ります。

私から申し上げるなら、お手本の字体が大変伸びやかです。そしてとても素直で、筆使いもいいと感じました。半紙大のお手本もありまして、学習がしやすいと思いました。折り込みの書き初めの手本も本当に伸びやかでいいと思いました。また、ひらがなの扱いも硬筆、毛筆ともに大切にしていると感じました。全体的にいって、すっきり仕上がった本だと思います。

[田口委員長]

ほかにご意見ないでしょうか。

[田口委員長]

ないようですので、ご意見はこれにて終結します。

書写は、学校図書を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、書写については、学校図書を採択候補といたします。

[田口委員長]

次に社会科、地理です。地理については、東京書籍1点、教育出版2点、帝国書院7点でございます。

委員さんからのご意見を承ります。米田教育長。

[米田教育長]

私は、教育出版がいいと思いました。世界の地域、日本の地域の学習では、追求するテーマが明確になっている構成でございました。例えばアジアということでいえば、多様性そして経済発展という視点がテーマでした。また、日本の地域学習の中で、例えば九州地方ということでいえば、環境問題と環境保全といった現代的な課題をテーマとして取り上げて、そして地域学習をするというまとめ方をしていましたので、私は教育出版がいいと思いました。

[田口委員長]

ほかにご意見ないでしょうか。高木委員。

[高木委員]

私は、帝国書院がいいと思いました。記述の内容が分かりやすくて、地理の「技能をみがく」というコーナーでは、写真の資料の読み取り方ですとかグラフの読み取り方など、丁寧に説明する記述がありまして、生徒が技能を確実に身に付けやすい工夫があると感じました。また、関東地方の学習では、掲載されている地図に日野市の記載がございまして、自動車ですとか化学、電気機械などの工業が盛んな地域として位置付けられています。また、身近な地域の調査では、隣の八王子市が取り上げられておりまして、生徒が学習を進めるときに身近に感じられる素材の記述もあっていいと思いました。

[田口委員長]

ほかにご意見ございませんか。帝国書院が7点ですが、帝国書院を推した方、ほかにご意見ないですか。千葉委員。

[千葉委員]

教科書の全体としての構成、まとまりという点で、教科書として十分な情報量と、また、学習者の立場に立った編集がなされている教科書ではないかと思います。したがいまして、中学校の地理教科書として、帝国書院の教科書を私は推薦したいと思います。

[田口委員長]

ほかにはご意見ないですか。ないようですので、ご意見はこれにて終結します。

[田口委員長]

ないようですので、ご意見はこれにて終結します。

社会科地理は、帝国書院を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、地理については、帝国書院を採択候補といたします。

[田口委員長]

次に歴史です。歴史につきましては、東京書籍10点となりました。

皆さんからのご意見を承ります。千葉委員。

[千葉委員]

私が歴史教科書の中で東京書籍がいいと思った理由は、小学校との接続を意識して教科書が構成されていると感じたためです。また、学習の振り返りと次の単元の導入という点で、小学校既習事項と中学校でのこれから学習する学習事項が明確に明示され、区別が出ております。さらに、教科書の判型がAB判と大きいために、写真や絵画等の資料が大きく掲載されていて、参考にしやすく、見やすい構成であろうと思います。現在に伝わる文化遺産についても目配りが行き届き、数多く採用されております。これから日本の国を背負っていく生徒諸君に、日本の伝統文化にも関心を持っていっていただける教科書ではないかと感じました。

[田口委員長]

ほかにご意見ございますか。米田教育長。

[米田教育長]

私も東京書籍がいいと思いました。千葉委員がお話をされたことに加えてですが、国際関係や文化交流についての記述、歴史上の人物、用語の解説などバランスのよい構成になっていると思います。また、時代の特色を大きく捉えさせるページがあるなど、学習指導要領で重視されている言語活動の充実による思考力、判断力、表現力の育成にも配慮されてあって、いいと思いました。

[田口委員長]

お二方から東京書籍を採択したいというご意見が出ましたが、ほかにご意見ございますか。東京書籍は10点ですので、ほかにご意見がなければ、ご意見はここで終結します。

歴史は、東京書籍を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、歴史については、東京書籍を採択候補といたします。

[田口委員長]

次に公民です。公民は東京書籍が4点、帝国書院6点となりました。

委員さんからのご意見を伺います。

[田口委員長]

私は東京書籍と帝国書院で迷いました。東京書籍はAB判で、資料や説明図が大きく掲載されています。記述内容も分かりやすいと思いました。特に裁判員制度の導入に伴って、模擬裁判を大きく取り上げているのもいいと思い東京書籍に1点入れました。

帝国書院ですけれども、多摩川の自然保護をはじめとして、中学生に社会を身近に感じさせる内容がありました。それから、生徒たちの思考力や判断力や表現力を育成する点で使いやすいのではないかと思い帝国書院にも1点入れました。

[田口委員長]

ほかにご意見ございますか。高木委員。

[高木委員]

私も東京書籍と帝国書院で迷いましたが、東京書籍は、基本的な学習内容が分かりやすく整理されて記述されていると感じました。新学習指導要領で重視されています対立と合意ですとか、効率と公正の考え方については、学校でのトラブルを事例に記述があり、生徒にとって分かりやすい内容だと思います。

帝国書院については、「企業の企画書を完成させよう」などと、生徒の興味あるいは関心を引くテーマが取り上げられておりまして、今日的な活きた知識を身に付けさせる工夫があり、いいと思ったわけですけれど、総合的に判断して、今日の票決にも出ていますように、帝国書院を採択することでいいのではないかと判断しております。

[田口委員長]

ほかにご意見ありますか。西田委員。

[西田委員]

私はずいぶん迷った末ですけれども、帝国書院がいいと思いました。生徒が基本的な内容やかなり難しい内容を、実感をもってよく理解できるように具体的な実例を挙げて、写真や絵や図表をたくさん取り入れて、しかも簡潔な文章で分かりやすく記述されています。「クローズアップ」のコーナーなどでは、生徒の活動を促す記述がたくさんあるのも大変いいことだと思いました。また、巻頭や巻末、特設コーナーなどで、中学生が活躍する場面が多く紹介されています。社会の一員として、中学生でも自分なりの考えを持って社会に貢献していくことのできる活動について考える、良い教材だと思いました。また、学習のまとめでは基礎的な用語の定着と表現活動の2つが設定されており、単元ごとにそれが繰り返されています。それによって基礎・基本の定着と思考力、判断力、表現力の育成の両面の工夫がされていると思います。以上の理由により、帝国書院を選びました。

[田口委員長]

ほかにはございませんか。

[田口委員長]

ないようですので、ご意見をここで終結します。

公民は、帝国書院を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、公民については、帝国書院を採択候補といたします。

[田口委員長]

次に地図です。地図については、帝国書院10点となりました。

委員からのご意見を承ります。高木委員。

[高木委員]

全員、満票ということですけれども、帝国書院については、基本図ですとか主題図、資料がともに充実していること、それから、AB判のために大きく見やすい地図帳であること、そして緑色がとても鮮やかであるように、印刷におきます地図の色合いがとてもきれいで、見やすくて、使いやすい地図帳である点がいいと思いました。

[田口委員長]

ほかにございませんか。

[田口委員長]

ないようですので、ご意見はこれにて終結します。

地図は、帝国書院を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、地図については、帝国書院を採択候補といたします。

ここで一度休憩をとります。

休憩午後3時5分

再開午後3時10分

[田口委員長]

再開します。

次に数学です。数学に関しましては、新興出版社啓林館が10点となりました。

委員さんからのご意見を承ります。千葉委員。

[千葉委員]

教科書を中1から中3まで通読いたしまして、私が啓林館がいいと思いましたのは、基礎的、基本的な事項を確実に生徒が習得できるようにするため、教科書の中に「ふりかえり」もしくは「繰り返し練習」といった項目を用いて、学習内容に関連する既習事項の確認を学習者自身が行うことができる構成になっているところです。また、それぞれの段階における学習内容の定着を図る問題が充実している教科書だと思います。さらに、随所にございます「数学ひろば」という項目では、現在の公立中学校におきます学習形態の多様化に合わせて、発展的な学習や活用問題などを取り上げることがなされており、教材として個に応じた指導にも対応できる内容となっております。さらに、構成が2部構成となっておりまして、後半の問題部分をうまく活用することで順序立てて学習しつつ、どの生徒も理解しやすい学習展開を可能とする教科書になっていることから、推薦いたしました。

[田口委員長]

ほかにございますか。高木委員。

[高木委員]

私も啓林館がいいと判断いたしました。その理由としては、新学習指導要領で重視しています数学的活動ですとか言語活動を多く取り入れて、思考力や表現力を育てる工夫が充実していることです。それから、「数学的な見方、考え方の看板」という項目がありますが、課題解決のきっかけとなる見方や考え方をポイントとして押さえ、課題を広げる視点として役立つと考えております。また、「みんなで話し合ってみよう」というコーナーでは、生徒が考え説明する場面を大切にしていたり、多様な解決方法やコミュニケーション力を高める工夫ができるようにしたりするなど、言語能力を高める工夫があります。また、ノートの書き方の工夫や考え方をまとめるポイントなども示していて、豊かな表現力の育成を図る工夫がしてあると思いました。

[田口委員長]

ほかにご意見ありますか。

[田口委員長]

ないようですので、ご意見はこれにて終結します。

数学は、新興出版社啓林館を採択候補として選定したいと思いますが、いかがですか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、数学については新興出版社啓林館を採択候補といたします。

[田口委員長]

次に理科です。理科は、新興出版社啓林館が9点、大日本図書が1点となりました。

ご意見を承ります。千葉委員。

[千葉委員]

私は啓林館の理科教科書がいいと判断いたしました。この啓林館の教科書は、観察、実験についての生徒の安全面での注意事項、また、注意すべきことや指導の部分が徹底されていまして、それぞれの留意事項の表記が分かりやすくなっていることが大きな特徴であろうと思います。また、実験、観察等に使用する薬品につきましても、例えば自由研究時の使用薬品、これは指導教員がつかない中でやらなければいけないのが自由研究になるわけですが、そこで紹介される薬品等の安全面をよく考えて選ばれているように思います。また、教科書の叙述内容ですが、実験、観察では、何故そのようになるのだろうかという問いかけをなすとともに、その原理の説明が分かりやすく記述されております。さらに、教科書の構成として、分冊でマイノートが付属しており、そこに生徒自ら記入することによって学習の定着を図ることができます。さらには、地域資料集、インターネットの利用など、発展的な内容が豊富で、思考力の育成にも役立つ内容になっております。また、2年生の地域資料集に、日野市の日野第一中学校の緑のカーテンの写真が教材として掲載されており、当市の地域の実態にも合う内容のものになっております。さらに、保護者に対しても、裏表紙に保護者の皆様に向けた学習の内容や理科学習のねらいについての記述があり、家庭との連携ということを教科書作成時からよく考えられたものとして出来上がっている教科書のように思います。

以上のことから、啓林館の理科を推薦したいと思います。

[田口委員長]

ほかにご意見ございませんか。教育長。

[米田教育長]

啓林館も良い図書ですけれども、大日本図書もいいと思いました。その理由は、実験、観察の方法、実験結果に基づく考察までの説明が丁寧、そして分かりやすいということです。また、学習内容を発展的に取り扱う「学んだことを活かそう」というコーナーや「くらしの中の理科」など、科学に興味や関心を持たせる内容が充実しているという教科書でございました。

ただ、実験等の安全面では啓林館はすぐれていますので、私も啓林館でいいと思います。

[田口委員長]

ほかにご意見はないようでございますので、ここでご意見を終結します。

理科は、新興出版社啓林館を採択候補として選定したいと思いますが、いかがですか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、理科については新興出版社啓林館を採択候補といたします。

[田口委員長]

次に音楽一般です。音楽一般については、教育芸術社10点となりました。

ご意見を承ります。

[田口委員長]

私が教育芸術社をいいと思いましたのは、新学習指導要領で重視すべき伝統音楽をきちんと押さえて充実させていることです。また、音楽の感覚的な表現に重点を置いた創作活動も観点や方法を具体的に示して、大変生徒たちが取り組みやすくなっていると思います。私は音楽に関しては、音楽活動の基礎的な能力を伸ばして、音楽文化についての理解を子どもたちに深めていただきたいと思っています。当然のことだと思いますけれども音楽を通じて豊かな感性を磨くのに大変ふさわしいのではないかと考えて、教育芸術社を選びました。

[田口委員長]

他にご意見ないですか。

[田口委員長]

ないようですので、音楽一般は教育芸術社を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、音楽一般については、教育芸術社を採択候補といたします。

[田口委員長]

次に音楽の器楽について、これも教育芸術社が10点となりました。

委員からのご意見を伺います。

[田口委員長]

私から申し上げますが、教育芸術社がいいと思いましたのは、日本の伝統音楽、民謡、郷土芸能、また、アジアや世界の音楽について大変バランスよく取り上げられているところです。リコーダーの演奏や打楽器のリズム伴奏など、楽譜をきちんと工夫して、曲のポイントも分かりやすく説明してあると思いました。第一線で活躍する演奏家や声楽家の写真を掲載して、音楽、器楽の活動に興味を持たせる工夫も見られます。生徒たちに生涯を通じて、何らかの形で音楽に接してもらいたい、そんな希望がわいてくるようないい教科書だと思いました。票は10点入っていますが、これに追加するようなご意見はないでしょうか。

[田口委員長]

ないようですので、ご意見はこれにて終結します。

音楽の器楽は、教育芸術社を採択候補として選定したいと思いますが、よろしいですか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、音楽の器楽については教育芸術社を採択候補といたします。

[田口委員長]

次に美術です。美術は、開隆堂出版8点、日本文教出版2点となりました。

ご意見を承ります。米田教育長。

[米田教育長]

私は、美術の教科書は日本文教出版がいいと思いました。自己の世界を広げていくように、領域を超えた独自のテーマから編成されており、感じたことを表現しようという美術の目標に沿った編集がされていると感じました。例えば1年生の教科書のスケッチというコーナーでは、「知るためのスケッチ」「考えるためのスケッチ」「伝えるためのスケッチ」というねらいごとに表現について作品例がある、そういうところがいいと思いました。様々な題材や発展的な内容が示されていて、工夫しやすい幅のある教科書と私は感じました。

[田口委員長]

ほかにはございますか。西田委員。

[西田委員]

私は開隆堂がいいと思いました。絵や彫刻とデザインや工芸のバランスがよくて、作品も豊富でそれぞれが引き立つレイアウトなどが工夫されていると思いました。紹介されている生徒の作品は発達段階を考慮してあって、生徒が制作してみたいと心ひかれる作品が多いと思いました。また、2、3年生が1冊になっており、表現と観察を関連付けて、生徒の実態に合わせて弾力的な指導を行いやすい教科書だと思いました。評価やねらいを4つの観点で示していることや、技術的な解説が詳しいことも学校現場での指導に役立つものとなっていると思いました。加えて、教科書は生徒が生涯にわたって美術を愛し、鑑賞したり表現したりする、そういう喜びや楽しみをもって豊かに生きていく、素地を育てる役割を担っていると思います。それぞれの教科書は十分工夫されて、特色があっていいと思いましたけれども、開隆堂に特にそれを感じました。

[田口委員長]

美術に関してお二人からご意見が出ましたけれど、ほかにございますか。

[田口委員長]

ないようですので、ご意見はここで終結します。

美術は、開隆堂出版を採択候補として選定したいと思いますがいかがですか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、美術については、開隆堂出版を採択候補といたします。

[田口委員長]

次に保健体育です。保健体育は、学研教育みらいが7点、東京書籍が3点となりました。

ご意見を承ります。米田教育長。

[米田教育長]

私は、東京書籍がいいと思いました。心の発達について詳しい記述があって、中学生生徒が自己理解を進めるためにとてもいい教科書であると私は理解いたしました。また、心の健康について理解しやすい教科書であると考えました。ストレスの解消法など、今の生徒の課題にあった内容が見られていいと思いました。

[田口委員長]

ほかにはありますか。高木委員。

[高木委員]

私は、学研がいいと思いました。保健分野の記述が大変分かりやすく、資料やイラストが適切であると感じました。救急救命法ですとか薬物乱用防止など、生徒に身に付けさせたい内容の記述も充実していると感じました。さらに、ストレスチェックをする欄があったり、自分の考えを書く欄があったりするなど、生徒が普段の生活に生かすことができる教科書だなというふうに思いました。また、毎時間の学習目標を「課題をつかむ」として明確に提示しているところがいいと思いました。

[田口委員長]

お二方から意見が出ましたが、ほかにございませんか。

[田口委員長]

ないようですので、ご意見はこれにて終結します。

保健体育は、学研教育みらいを採択候補として選定したいと思いますが、いかがですか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、保健体育については、学研教育みらいを採択候補とします。

[田口委員長]

次に技術家庭の技術分野、これは開隆堂出版が7点、東京書籍が3点となっています。

ご意見を承ります。西田委員。

[西田委員]

私は、東京書籍がいいと思いました。ものづくりの基本である「材料と加工」が充実しています。また、「技術のとびら」等では材料の特徴や性質などについて科学的な根拠に基づいた理解が図れる内容になっています。新しく入りました動物の飼育では、地域環境や飼育する動物の食性などの習性を押さえることが重視されています。飼育の様子が、他社はイラストですけれども、東京書籍は写真で詳しく示しています。臨場感もありますし、指導により役立つものとなっています。また、実習例では、地域の高等学校を中学生が訪問して、高校生から乳牛の飼育の作業方法を教わる学習が紹介されています。地域の中高連携の良い学習例だと思いました。情報単元の扱いについては、内容が簡潔なものとなっていて、分かりやすいと思いました。

[田口委員長]

ほかにご意見ございますか。高木委員。

[高木委員]

私は、開隆堂がいいと思いました。材料と加工に関する技術など、ものづくりについての配分も多く、安全面にも配慮した教科書となっています。また、情報単元の量が巻末も含めますと多くありまして、情報セキュリティあるいは情報モラル、知的財産等の内容にも記述があります。デジタル作品の製作、実習例のページなど、日野市が力点を置いていますICT活用教育の実態や方向性にも合うものとなっている教科書と判断しております。

[田口委員長]

ほかにご意見ございませんか。

[田口委員長]

ないようですので、ご意見はここで終結します。

技術・家庭の技術分野は、開隆堂出版を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、技術・家庭の技術分野については、開隆堂出版を採択候補とします。

[田口委員長]

次に技術・家庭の家庭分野については、開隆堂出版が2点、東京書籍が8点です。

委員からのご意見を伺います。千葉委員。

[千葉委員]

私は開隆堂がいいと考えました。現在の中学生の場合、男子生徒も女子生徒と机を並べて家庭を学習いたします。そうした中で、調理の基礎や日常的に身に付ける衣類の手入れなど、きわめて家庭生活の中の基礎・基本が押さえられる教材となっていること、また、実物大の食品の写真とか、調理実習の写真などが非常に分かりやすいものになっていることが推薦の理由でございます。さらには、教材としてお弁当作り、エコクッキング、また、環境の学習部分でのエコロジーチェックなど、現代社会の変化に対応した課題も家庭の教科書の中に盛り込まれている点を評価したいと思いました。

[田口委員長]

私は東京書籍がいいと思いました。男の生徒も女の生徒も一緒の教室で家庭を学習するということですけれども、食生活の学習では、単品料理から献立料理まで、実習時間に合わせて調理実習が行えるように編集されています。見開きで写真や図のバランスもよく、その調理手順が大変分かりやすく説明も丁寧であるところは、この教科書のいいところかなと思いました。それから、布を使った制作ですけれども、様々なアドバイスや基礎技能のページなど、今学んでおけば一生役立つのではないかというようなページが多数あって、とてもいいと思いました。衣食住のバランスが大変よくとれていますし、私は東京書籍を推したいと思いました。

[田口委員長]

ほかにはないでしょうか。

[田口委員長]

ご意見がこれ以上ないようですので、ここで終結します。

技術・家庭の家庭分野は、東京書籍を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、技術・家庭の家庭分野は、東京書籍を採択候補とします。

[田口委員長]

最後に英語です。英語につきましては三省堂8点、学校図書2点となりました。

委員からのご意見を承ります。

[田口委員長]

私は三省堂の「NEW CROWN」がいいと思います。積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するために、聞くこと、話すこと、読むこと、書くことなどの4つの技能が総合的に扱われていまして、いろいろな活動を通して英語に慣れ親しむよう工夫されています。文法事項と言語活動が一体で指導できるというのもいいところかなと思いました。小学校の外国語活動との接続も考えて、1年生では聞くことの活動から取り組めるようになっています。補充的な語彙や表現も示されていまして、既習事項を確実に定着させたり、それらを活用して課題を解決するように工夫がされている点もいいと思います。小学校から上がっていった子どもが、中学校に行って初めて学問的に取り組む英語を嫌いにならないように、スムーズに英語に慣れ親しんでもらいたいという気持ちが表れている教科書だと思いましたので私は三省堂をいいと思いました。

[田口委員長]

ほかにございますか。西田委員。

[田口委員長]

私は学校図書の「TOTAL ENGLISH」がいいと思いました。小学校外国語活動との接続を考えて、一般動詞である「I like~」の文から導入しています。これは生徒が小学校から慣れ親しんできた表現なので、スムーズに中学校英語の学習に入ることができると考えました。小学校で培ったコミュニケーションの素地を生かして、教科としての英語への抵抗や不安が和らぐと思います。また、習得した言語材料を繰り返し用いながら学習の区切りごとに何度も繰り返し学習する構成になっていて、確実な習得が期待できます。さらに、写真と絵が豊富で効果的に使われていますので、学習の導入や本文の理解のために有効な材料だと思いました。おそらくこの教科書を使えば英語が好きな生徒が育つのではないかなと思いました。

[田口委員長]

ほかにはご意見ありますか。千葉委員。

[千葉委員]

私は、総合的に考えて三省堂の「NEW CROWN」がいいと思います。現在、日野市内の中学校では、全科目にわたってICT教育を進め大きな成果を上げております。中でも外国語学習においては、このICT学習が大いにその効果を発揮する範疇であり、そうした連携の下、デジタル教科書やデジタルコンテンツも大いに活用した英語授業が展開されております。この「NEW CROWN」は、豊かな素材、題材が扱われており、生徒の英語でのコミュニケーションへの興味・関心を高めたり、学習意欲を喚起したりすることができ、あわせて基本的な英語能力を伸ばしていくにはふさわしい教科書だと感じました。

[田口委員長]

ほかにご意見ございますか。

[田口委員長]

ないようですので、ご意見はここで終結します。

英語は、三省堂を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、英語については、三省堂を採択候補といたします。

[田口委員長]

以上で、協議事項第3号・日野市立中学校教科用図書の選定について、を終了します。

ここで議事の都合上、休憩をとります。

休憩午後3時40分

再開午後3時42分

[田口委員長]

再開いたします。

議案第11号 日野市立中学校教科用図書の採択について、を議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第11号・日野市立中学校教科用図書の採択について

[大野教育部参事]

議案第11号・日野市立中学校教科用図書の採択について。

先ほどご協議いただきました結果を踏まえて、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条第6号及び義務教育諸学校の教育用図書の無償措置に関する法律の規定に基づき、平成24年度に日野市立中学校で使用する教科用図書を採択するものでございます。

ただいまお配りいたしました議案書をご覧ください。

中学校教科用図書の種目及び発行者が裏面に刷られておりますので、読み上げさせていただきたいと思います。

国語、光村図書出版。書写、学校図書。社会(地理的分野)、帝国書院。社会(歴史的分野)、東京書籍。社会(公民的分野)、帝国書院。地図、帝国書院。数学、新興出版社啓林館。理科、新興出版社啓林館。音楽(一般)、教育芸術社。音楽(器楽)、教育芸術社。美術、開隆堂出版。保健体育、学研教育みらい。技術・家庭(技術分野)、開隆堂出版。技術・家庭(家庭分野)、東京書籍。英語、三省堂。

以上でございます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了しました。この件については先ほど協議いたしましたが、さらにご質問、ご意見がございましたらお願いいたします。

[田口委員長]

ご質問、ご意見がないようです。ここでご質問、ご意見を終結します。

お諮りします。議案第11号・日野市立中学校教科用図書の採択について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第11号は原案のとおり可決されました。

ここで図書入れ替えのため休憩をとります。

休憩午後3時52分

再開午後3時55分

[田口委員長]

再開します。

議案第12号・日野市立小・中学校特別支援学級教科用図書の採択について、事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第12号 日野市立小・中学校特別支援学級教科用図書の採択について

[大野教育部参事]

3ページをお開きください。

議案第12号・日野市立小・中学校特別支援学級教科用図書の採択について、ご説明いたします。

提案理由は、平成24年度に日野市立小・中学校特別支援学級の児童生徒が使用する教科用図書を採択するものです。

まずはじめに、23ページの日野市立小・中学校特別支援学級教科用図書採択要綱をご覧ください。

特別支援学級教科用図書の採択につきましては、本採択要綱に則って実施してまいりました。採択要綱第2条にありますように、小・中学校の特別支援学級で使用する教科用図書は、文部科学省検定教科書、文部科学省著作教科書及び学校教育法附則第9条に規定する一般図書からになります。

それでは、本日までの採択事務の経過についてご説明いたします。

本年度4月15日、26日に実施いたしました特別支援学級設置校長会及び特別支援学級担任会で、本年の採択につきまして説明をいたし、平成23年6月16日付の文書にて各学校に特別支援学級教科用図書の調査研究を依頼いたしました。各学校は校長の下に調査研究委員会を設置し、教科用図書について調査研究をし、すべての特別支援学級設置校から、7月8日までに教育委員会事務局に報告をいただきました。

次に、議案書22ページの特別支援学級教科用図書採択資料についてご説明いたします。

1の「調査研究の趣旨」の(1)特別支援学級における教科用図書の調査研究については、ただいまご説明したことが記載されております。

(2)調査研究の基本的考え方は次の3点でございます。(1)児童生徒の障害の種類、程度、能力、特性にもっともふさわしい内容の図書であること。(2)可能な限り、系統的に編集されており、教科の目標に沿う内容をもつ図書であること。(3)学年進行にあたって、上の学年で使用することとなる教科書との関連性を考慮すること。

各学校の調査研究結果を一覧に整理したものが2「各学校の調査研究結果」の表でございます。

日野第一小学校の欄をご覧ください。第1学年については、学年を単位として教科用図書を選定し、選定した教科用図書は一般図書と検定本の音楽であることを表しております。第2学年から第6学年につきましては、児童一人ひとり、個人を単位に教科用図書を選定し、選定した教科用図書は一般図書と検定本の国語と算数と音楽であることを表しております。

下から2段目の七生中学校を例にとりますと、1年生から3年生までの全学年で学年を単位として教科用図書を選定し、選定した教科用図書は検定本の国語、書写、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育と一般図書の技術家庭、英語であることを表しております。

また、七生中の1つ上の欄、情緒障害の特別支援学級である日野第二中学校につきましては、全学年、教科で検定本を選定しております。

3「参考資料」の欄でございます。

東京都教育委員会が調査研究を行った一般図書の冊数を各教科ごとに提示したものでございます。各学校では、東京都から示された調査研究資料を参考にしながら、この中から一般図書の選定を行ってまいりました。

それでは4ページをお開きください。4ページから21ページまでは日野第一小学校から大坂上中学校まで、各学校が選定した教科用図書を学校ごとに提示したものでございます。4ページ、5ページの日野第一小学校を例に説明をいたします。

4ページの上に来年度の児童数が学年別に表してございます。その右上の欄をご覧ください。図書名の前に標記された検定の検、文科省の文、市の意味が説明されており、文部科学省検定済教科書は「検」、文部科学省著作教科書は「文」、学校教育法附則第9条に規定された一般教科書は「市」と標記されています。

日野第一小学校は全体を通して検定本と一般図書からの選定となっております。

下の表の右の左側の種目の欄をご覧ください。

特別支援学級用の教科用図書の種目は、国語・言語、書写、社会、算数、理科、生活、音楽、図工、家庭、保健そして最後に*生活となっております。この*印のついた生活は表の欄外、一番下に説明をつけておりますように、知的障害及び知的障害を併せ有する児童を教育する場合、「知的障害特別支援学校小学部の教科である「生活」」をとることができる、とされております。この*生活は小学校1、2年生で学習する生活科とは異なり、日常の生活に結びつくような活動等を行うものでございます。この場合には小学校の社会、理科、生活、家庭の各教科の検定済教科書はとることができないこととなっております。この規定に基づいて日野第一小学校の場合は、*生活の教科用図書をとっておりますので、社会、理科、生活、家庭の各教科の検定済教科書はとっておらず、空白となっております。このような見方で大坂上中学校までをご覧いただければと思います。

最後に、日野市全体の特別支援学級の教科用図書の調査研究結果をまとめますと、教師用を除いた教科用図書の使用冊数は、小学校では児童数97名、検定本が259冊、著作本2冊、一般図書が459冊で合計720冊となり、小学校では一般図書を使用する割合が高くなっております。その内の一部をここに並べさせていただいております。

また、中学校では、生徒数51名に対しまして検定本262冊、著作本13冊、一般図書178冊で合計453冊となっております。それぞれの障害の種別、程度等、個々の状況に応じ各学校のほうから上げられております。

以上で、特別支援学級教科用図書の調査研究の経過並びに採択に関する説明を終わります。ご審議のほどよろしくお願いします。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了しました。ご質問がありましたらお願いします。高木委員。

[高木委員]

これは24年度とありますけれども、先ほど審議した中学校と同じ4年間ということですか、それとも24年度という単年度ですか。

[大野教育部参事]

特別支援の場合は単年度です。児童生徒の状況に応じてということで単年度です。

[田口委員長]

ほかにご質問ないでしょうか。

[田口委員長]

ないようです。では、ご意見を伺います。

[田口委員長]

日野市の教育目標の中に特別支援学級の充実というものがしっかりと掲げられておりますが、個に応じた教育の大事さというものが、この教科書の選定をみてもわかるような気がしまして、大変ありがたいことだと思いました。私はこれをそのまま結構であると思うという意見を申し上げたいと思います。

[田口委員長]

ほかにご意見ございますか。

[田口委員長]

なければ、ご質問、ご意見はこれにて終結します。

お諮りします。議案第12号・日野市立小・中学校特別支援学級教科用図書の採択について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第12号は原案のとおり可決されました。

ここで教科書を下げるため休憩をとります。

休憩午後4時11分

再開午後4時14分

[田口委員長]

再開します。

議案第13号・日野市指定有形文化財の指定について、事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第13号 日野市指定有形文化財の指定について

[清野生涯学習課長]

25ページをお開きください。

議案第13号・日野市指定有形文化財の指定について、このことについて日野市文化財保護条例第4条の規定に基づき、日野市指定有形文化財に指定するものとする。

提案理由、真慈悲寺推定地出土の中世瓦(42点)の文化財指定について、日野市文化財保護審議会に諮問したところ、文化財に指定することが相当との答申を得たので、日野市指定有形文化財に指定するものです。

26ページをお開きください。ここに答申書を掲載しております。

日野市教育委員会

教育長 米田 祐治 様

日野市文化財保護審議会

会長 稲葉 和也

日野市指定有形文化財の指定について(答申)

平成23年7月21日付日教生第299号で諮問のあった標記のことについて、日野市文化財保護審議会で、平成23年7月26日に審議した結果、下記のとおり意見が一致したので、答申します。

1 新たに指定するもの

日野市指定有形文化財(考古資料)

「真慈悲寺推定地出土の中世瓦」(42点)

2 指定に相当する理由

その理由として、指定に相当する理由書を27ページから30ページに掲載しております。内容は記載のとおりです。

以上、ご審議お願いいたします。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了いたしました。ご質問がございましたらお願いします。

[田口委員長]

ご質問がなければ、ご意見を伺います。

意見ではないですが、これは10月の中ごろに一般公開しますね。

[清野生涯学習課長]

郷土資料館が企画を練って、新選組のふるさと歴史館で真慈悲寺の特別展を行います。その時に展示する予定になっています。

[田口委員長]

そういうことですので、楽しみに待ちたいと思います。

ご質問、ご意見がないようですので、これにて終結します。

お諮りします。日野市指定有形文化財の指定について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第13号は原案のとおり可決されました。

議案第14号・行政情報部分公開決定に対する不服申立てに係る決定について、事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第14号 行政情報部分公開決定に対する不服申立てに係る決定について

[中島庶務課長]

議案第14号・行政情報部分公開決定に対する不服申立てに係る決定について、でございます。

平成22年7月28日付け日教庶第347号による行政情報部分公開決定に対する不服申立てについて、次のとおり決定するものとする。

提案理由でございます。行政情報部分公開決定に対する不服申立てについて、日野市情報公開条例第19条第2項の規定に基づき決定するものでございます。

32ページをご覧ください。

平成22年7月28日付け日教庶第347号による行政情報部分公開決定に対する不服申立てに係る決定について。

平成22年8月15日付けをもって提起された「平成22年7月28日付け日教庶第347号による行政情報部分公開決定に対する不服申立て」について日野市情報公開条例第19条第2項の規定に基づき、日野市情報公開・個人情報保護審査会の答申を尊重して次のとおり決定する。

決定内容でございます。

本件不服申立てを棄却する。

決定の理由でございます。

本件不服申立てに対し、日野市情報公開条例第19条第2項の規定に基づき、日野市情報公開・個人情報保護審査会の答申を尊重して審査を行った結果、上記のとおり決定するもので、決定の理由は別添の答申における審査会の判断と同様であるので、ここにそれを引用するものでございます。

不服申立人、経過につきましては、記載のとおりでございます。

不服申立ての内容につきましては、日野市教育委員会が平成22年7月28日付けで不服申立人に対して行った行政情報部分公開決定の処分でございます。

日野市情報公開・個人情報保護審査会答申の結論でございます。

実施機関である日野市教育委員会がなした平成22年7月28日付け行政情報部分公開決定に対する申立人からの平成22年8月15日付け異議申立ては、これを棄却するのが相当と判断する、というものでございました。

答申の内容につきましては、34ページから42ページにかけての記載のとおりでございます。以上でございます。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了いたしました。ご質問がございましたらお願いいたします。

[田口委員長]

ないようです。ご意見はいかがですか。

[田口委員長]

ご意見もないようですので、ここでご質問、ご意見は終結します。

お諮りします。行政情報部分公開決定に対する不服申立てに係る決定について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第14号は原案のとおり可決されました。

次に議案第15号・行政情報非公開決定に対する不服申立てに係る決定について、事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第15号 行政情報非公開決定に対する不服申立てに係る決定について

[福島学校課長]

議案第15号・行政情報非公開決定に対する不服申立てに係る決定について、でございます。

平成22年5月20日付け日教学第385号、386号及び387号による行政情報非公開決定に対する不服申立てについて、次のとおり決定するものとするものです。

提案理由でございます。行政情報非公開決定に対する不服申立てについて、日野市情報公開条例第19条第2項の規定に基づき決定するものでございます。

44ページをお開きください。

平成22年5月20日付け日教学第385号、386号及び387号による行政情報非公開決定に対する不服申立てに係る決定について。

平成22年7月22日付けをもって提起された、「平成22年5月20日付け日教学第385号、386号及び387号による行政情報非公開決定に対する不服申立て」について、日野市情報公開条例第19条第2項の規定に基づき、日野市情報公開・個人情報保護審査会の答申を尊重して、次のとおり決定する。

決定内容。

本件不服申立てを棄却する。

決定の理由。

本件異議申立てに対し、日野市情報公開条例第19条第2項の規定に基づき、日野市情報公開・個人情報保護審査会の答申を尊重して審査を行った結果、上記のとおり決定するもので、決定の理由は別添の答申における審査会の判断と同様であるので、ここにそれを引用する。

45ページをお開きください。

不服申立人、記載のとおりでございます。

不服申立ての内容、三沢中学校3年生の観点別学習状況の評価で使用する「評価資料」が何かを示す資料、三沢中学校3年生の観点別学習状況の評価の実施手順を示す文書及び三沢中学校教諭 村井恭子の3年1組の音楽授業の評価方法・評価基準を記載した文書の行政情報公開請求に対して非公開決定とした件についての不服申立て、でございます。

経過につきましては、平成22年4月22日に申立人が行政情報公開請求。5月20日に非公開決定通知をしております。7月22日に申立人が不服申立てをし、平成23年7月19日に日野市情報公開・個人情報保護審査会から答申を受けたものでございます。

日野市情報公開・個人情報保護審査会答申の結論でございます。

申立人からの平成22年7月20日付け異議申立ては、これを棄却するのが相当と判断する、というものでございます。

答申の経過につきましては、46ページから54ページに記載のとおりでございます。よろしくご審議のほどお願いいたします。

以上でございます。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了しました。ご質問がございましたらお願いします。

[田口委員長]

ご質問がないようです。ご意見はいかがですか。

[田口委員長]

ご意見もないようですので、ご質問、ご意見はこれにて終結します。

お諮りします。行政情報非公開決定に対する不服申立てに係る決定について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第15号は原案のとおり可決されました。

次に協議事項第4号・平成23年度教育委員会の事務の管理及び執行状況の点検及び評価報告書(平成22年度事業)について、を議題といたします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

協議事項第4号 平成23年度教育委員会の事務の管理及び執行状況の点検及び

評価報告書(平成22年度事業)について

[中島庶務課長]

協議事項第4号・平成23年度教育委員会の事務の管理及び執行状況の点検及び評価報告書(平成22年度事業)について、ご協議をお願いするものでございます。

お手元の点検及び評価報告書をご覧ください。

表紙をめくっていただきますと裏面が目次となっております。ご覧ください。

1.はじめに、2.点検・評価の基本方針、3.教育委員会の活動状況の点検・評価について、4.主要事業の執行状況の点検・評価について、の4章立てで構成しております。

1ページをご覧ください。1.はじめにでは、本報告書は地教行法第27条の規定に基づき、日野市教育委員会が平成22年度事業を対象に行った点検・評価をまとめたものであると述べております。

2.点検・評価の基本方針では、1目的、2点検・評価の対象、3点検・評価の実施方法を記載してございます。なお、点検・評価の実施方法につきましては、点検・評価の客観性を確保するために、教育に関し学識経験を有する森下先生、白尾先生からご意見をいただきました。

2ページをご覧ください。3.教育委員会の活動状況の点検・評価について、でございます。本章では、1教育委員会の組織、2活動状況の概要、3点検・評価、4学識経験者の意見を掲載してございます。

5ページをご覧ください。平成22年度の教育委員会活動状況についてでございます。

(1)委員会の構成では、平成22年中にご勇退された馬場元委員長職務代理者及び加島前教育長、新たに委員長職務代理者にご就任された渡辺委員及び米田教育長が併記されてございます。また、西田委員が12月4日からご就任されております。

(2)の定例会・臨時会では、4月の第1回定例会から6ページの第12回定例会までの間、8月の第1回臨時会、2月の第2回臨時会を含む14回の会議の概要について記載してございます。

7ページをご覧ください。(3)教育委員会施策研究会等では、年度内に12回行われました比較社会に関する研究や情報交換等に関する概要を次の8ページまでにまとめて掲載しております。

9ページをご覧ください。(4)では市長と教育委員、(5)では日野市立小中学校PTA協議会と教育委員、(6)では校長会と教育委員との意見交換の主な内容を表にまとめ、それぞれ掲載してございます。

10ページをご覧ください。(7)教育委員の学校訪問について、教育委員が小中学校、幼稚園に訪問し学校経営、授業参観、教職員との協議等の活動内容についてとりまとめたものでございます。

11ページをご覧ください。(8)教育委員の研究発表会への出席では、教育委員が公式に出席された研究発表会の概要を表にまとめたものでございます。

12ページをご覧ください。(9)教育委員の視察研修・連絡会等では、教育委員を対象とした研修会につきまして表のとおりまとめたものでございます。

13ページをご覧ください(10)教育委員の関係行事への出席では、教育委員が出席され、現場の状況や実態把握に努めた主な行事等を表にとりまとめたものでございます。

14ページをご覧ください。教育委員として就任している他の組織の委員等につきまして、記載のとおり、表にしたものでございます。

15ページをご覧ください。4.主要事業の執行状況の点検・評価について。1教育委員会の主要事業及び評価対象について。次の16ページにございます平成22年度教育目標(体系図)に基づく12の主な推進施策、204の主要事業、今回評価対象といたしました39の事業数を表にまとめたものでございます。

別紙1、平成22年度の教育目標、基本方針、主な推進施策をとりまとめた体系図を表記したものでございます。

17ページをご覧ください。平成22年度の主要事業の中から、評価対象を選択した資料を20ページまでの表にまとめ、別紙2として添付したものでございます。

21ページをご覧ください。主要事業の執行状況の点検・評価について、先ほどご紹介いたしましたお二方の学識経験者のご意見を24ページにかけて掲載してございます。

25ページをご覧ください。評価対象事業ごとの自己評価を41ページにかけてとりまとめたものを掲載してございます。

巻末には資料として、日野市教育委員会の事務の管理及び執行状況の点検及び評価実施要綱を添付し、平成23年度教育委員会の事務の管理及び執行状況の点検及び評価報告書としてとりまとめたものでございます。

以上でございます。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了しました。ご質問、ご意見を承ります。

[田口委員長]

別紙2の見方ですが、先ほど言った204の主要事業のうち、評価の対象事業数は39であり、それがこの一覧表で○がついているところということですね。

[中島庶務課長]

はい。

[千葉委員]

数にとらわれすぎず、きちんとしていていいと思います。

[田口委員長]

日野市の教育方針の4つの大きな柱である特別支援教育、ICTの活用、生活指導、幼・保・小・中の連携といったことに基づいて評価を行っていますか。

[中島庶務課長]

基本はそうでございます。ただ、年度ごとに特色ある事業を打ち出しているものもございますので、そういったものも教育長以下、管理職が集まりましてピックアップしております。

[田口委員長]

意見としては、すっきり、よく出来上がっていると思います。

[千葉委員]

落ちもなく、しっかりと網羅的に評価されていると思います。

[田口委員長]

それでは、ご質問、ご意見はこれにて終結し、協議事項第4号を終了いたします。

次に平成23年9月の行事予定について、事務局より説明をお願いいたします。

※平成23年9月の行事予定については省略

[田口委員長]

これより議案第16号に入りますが、本件につきましては公開しない会議の中で行いますので、関係職員以外の事務局説明員は退席しても差し支えないと思いますが、異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。関係職員以外の事務局説明員はご退席ください。なお、本件の終了をもって、平成23年度第5回定例会は閉会といたします。

(関係職員以外退室)

※「教育委員会職員の分限休職命令解除の専決処分について」は公開しない会議の中で審議。

[田口委員長]

以上をもちまして、本日の案件はすべて終了しました。これにて平成23年度第5回教育委員会定例会を閉会とします。

閉会午後4時48分

このページに関するお問い合わせ

教育部 庶務課
直通電話:庶務係 042-514-8692 施設係 042-514-8698 業務サポート係 042-514-8716
代表電話:042-585-1111
ファクス:042-583-9684
〒191-8686
東京都日野市神明1丁目12番地の1 日野市役所5階
教育部庶務課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。