平成23年度第4回教育委員会定例会 会議録

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ページID1004369  更新日 平成30年2月16日

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平成23年度第4回日野市教育委員会定例会

開催日時

平成23年(2011年)7月14日(木曜)午後2時4分から午後2時28分

開催場所

教育委員会室

議事(要旨)

開始午後2時4分

[田口委員長]

ただいまから、平成23年度第4回教育委員会定例会を開会いたします。

議事に入ります前に、本日は傍聴希望者がいらっしゃいますので、傍聴を許可したいと思いますが、異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、傍聴を許可いたします。

(傍聴者入室)

[田口委員長]

まずはじめに、平成23年6月28日付けで、新しく高木委員が任命されましたので、高木委員にご挨拶をいただきたいと思います。

[高木委員]

高木健夫です。これまで私自身は教育行政に携わったことはございませんけれども、一勤労市民の感性、感覚で、日野市の教育行政の発展に微力ではございますけれども、貢献をしたいと考えています。一生懸命務めたいと考えていますので、是非よろしくお願いいたします。

[田口委員長]

よろしくお願いいたします。

[田口委員長]

本日の会議録署名は、西田委員にお願いいたします。

本日の案件は、議案2件、請願審査2件です。

会議の進め方ですが、まず議案第9号を審議し、その次に、請願審査を行いたいと思います。また、議案第10号は人事に係わる案件のため、公開しない会議とし、会議の最後に審議したいと思いますが、それでよろしいでしょうか。

(「異議なし」との声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、まず議案第9号を審議し、その次に請願審査を行います。また、議案第10号は人事に関わる案件のため、公開しない会議とし、会議の最後に審議することといたします。

[田口委員長]

議事に入ります前に事務局より発言を求められていますので、発言を許可いたします。

[佐野教育部長]

教育部長の佐野でございます。平成23年6月28日付けで新しく高木委員が教育委員に任命されましたので、改めまして事務局説明員より自己紹介をさせていただきます。

《大野教育指導担当参事、増子生涯学習担当参事、宇津木参事(図書館長事務取扱)、清野生涯学習課長、梶野ICT活用教育推進室長兼統括指導主事、根津特別支援教育推進チームリーダー、渡辺教育センター事務長、岡田郷土資料館長、中島庶務課長、福島学校課長が自己紹介。》

[佐野教育部長]

以上で自己紹介を終わります。

[田口委員長]

改めてよろしくお願いいたします。

[田口委員長]

それでは、議事に入ります。議案第9号・教育委員会委員長職務代理者の指定について、事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第9号 教育委員会委員長職務代理者の指定について

[中島庶務課長]

議案第9号・教育委員会委員長職務代理者の指定について、ご説明いたします。

平成23年6月27日をもって、渡辺・前委員長職務代理者の任期が満了となりましたので、新たに委員長職務代理者を指定するものでございます。

任期につきましては、次の委員長職務代理者が指定されるまでの間でございます。

なお、委員長職務代理者の指定は、2ページに記載した、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第12条、並びに日野市教育委員会会議規則第7条及び第8条の規定に基づき行うものでございます。

以上でございます。

[田口委員長]

ただいまの説明のとおり、委員長職務代理者の指定を行います。この件につきましては、慣例により事務局がその執行の任にあたりますので、庶務課長にお願いいたします。

[中島庶務課長]

それでは、委員長からご指名をいただきましたので、はなはだ僭越ではございますが、これより日野市教育委員会委員長職務代理者の指定を行います。

指定の方法ですが、日野市教育委員会会議規則第8条により、委員長職務代理者の指定は委員長選挙の方法を準用することとなっております。委員長選挙の方法は、同規則の第7条に「委員長の選挙は、指名推薦の方法により行う。ただし、これにより難いときは、単記無記名投票によるものとする。」と規定されております。

それでは、委員長職務代理者の推薦をお願いいたします。

[西田委員]

千葉委員にお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

[中島庶務課長]

ただいま、委員長職務代理者として、千葉委員の推薦がございました。皆様いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[中島庶務課長]

異議なしとのご発言がございましたので、千葉委員、お引き受けいただけますか。

[千葉委員]

はい。

[中島庶務課長]

ありがとうございます。千葉委員が委員長職務代理者として選任されました。

新たに委員長職務代理者に指定されました千葉委員から、ご挨拶をいただきたいと存じます。

[千葉委員]

ただいまご指名をいただきました千葉でございます。委員長職務代理者としての任務を一生懸命果たしたいと思います。よろしくお願いいたします。

[中島庶務課長]

以上で、教育委員会委員長職務代理者の指定を終了いたします。

[田口委員長]

議案第9号は、これにて終了いたします。

[田口委員長]

次に、請願第23‐4号・日野市立中学校の社会科公民教科書採択に関する請願、について事務局より説明をお願いいたします。

請願第23‐4号 日野市立中学校の社会科公民教科書採択に関する請願

[中島庶務課長]

議案書5ページをお開きください。

請願審査でございます。

請願番号、請願第第23‐4号。

受付年月日、平成23年6月23日。

件名、日野市立中学校の社会科公民教科書採択に関する請願、でございます。

請願者の住所、氏名につきましては、記載のとおりでございます。

なお、本日、193名の追加署名をいただき、合計195名の署名となっております。

次の6ページ、7ページに請願書を記載してございます。

以上でございます。

[田口委員長]

請願者より申し出がありましたので、請願の事情を述べていただきますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

それでは、請願者は5分程度で請願の事情を述べてください。

[請願者]

それでは、6ページからあとのものでございますが、私は、日本国憲法が一番最高法規ですから、これに基づいて採択してほしいと思うんです。学習指導要領よりも憲法のほうが上なんですよ。特に憲法で大事なところは、前文の、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、制定した。つまり、政府というのは悪いことをやるんです。ですから私たちはそれに歯止めをかける、国民が歯止めをかけていく、監視していく、これが立憲主義といいます。これに基づいた教科書、個人の尊厳、これが大事だと思います。

それでですね、請願の要旨の1番に関係ある、憲法改悪を煽る教科書、これは困るということでですね、育鵬社という会社がございます。政治的なグループがつくっております。この50頁、憲法改正の回数を出してですね、で、非常にひんぱんに各国は憲法改正をしていると。それから右を見て、自由社の55頁も同じような回数を、で、世界各国の憲法改正は多いと言っています。

だけどね、これはくせものなんですよ。憲法では硬性というのがございまして、硬い性、ドイツなんかは国民投票をしないで国会の過半数だけで改正できちゃうんです。ということは改正が多いのは決まっているんですね。なのに、この2つの政治的な教科書は、そういうことを無視して、憲法改正、各国はやっています。日本国憲法だけ古いですよ、改正していませんよと。これじゃあね、中学生に煽る。非常にひどいと思っております。

なお、自由社版の54頁を見ると、改正の論点は憲法9条だとはっきり言っているんですね。つまり軍隊を正式にもつ。元首の問題だと。天皇を元首にする。こんなことを望んでいる人、いませんよ、今、保護者に。私も保護者ですけれど、聞いてみると一人もいません。まさに政治的な意図を持つ教科書が2社だと、それが一つ目ですね。

それから次にですね、請願の要旨の2番に書いた基本的人権に関係あることですけれども、私やっぱり、個人の尊厳ってさっきから言っているように大事。思想、信条の自由とか表現の自由、君が代の強制がこういうふうにひどい中で、やっぱり起立しない自由とか、こういうのは最大限保障されるべきだと思いますけれども、非常にこわいのはね、育鵬社の58頁、請願理由の2のところです。秩序、これが非常に大事だということばっかり強調するんですね。で、ケネディの言葉を引いて、あなたは国のために何ができるかが大事だと、こういうふうに言って、国のためということばっかりを言っています。国って強いんですよね、権力があるから。それこそ、そんなに従え、従えと言うのは、本当に中学生をビビらせるというか、こわいことだと思います。

それからあと、法に従えと言っているんですけれど、もちろん憲法とか大事な法律、従わなきゃいけませんが、悪法もあるんです。悪法だったら変えるのが大事なんですね。それから、違法行為という言葉があるけれど、違法のことをやっているのは文科省の高級官僚とか政治家や財界人なんですよ、むしろ逮捕されているのはね。この前も防衛フィクサーと称する秋山という人物が2008年の7月に逮捕されていますけれどね。あれ、国のためと言って結局は自分の利益のために兵器を買いまくって脱税しているわけですね。そういう点からいって、私はやっぱり、中学生にお説教される資格はそういう権力者にはないということを言いたいのが、それが大きな2番ですね。

それから3番目の兵器マニアの雑誌の件ですが、育鵬社の教科書でございますけれどね、皆さんのところの資料の2というところに、イージス艦「きりしま」、90式戦車、F-15戦闘機、こんなのも子どもに教える必要はないと僕は思います。あるいは自由社のほうも、72頁、73頁、こんなに兵士の写真を載せまくって、おまけに韓国の徴兵制の軍隊の行進の写真、こういうものを載せると軍隊で解決すりゃあいいんだ、ちょっと韓国や中国に対して敵対的なことをしてもいいんだ、話し合いなんてどうでもいいんだ、そういう子どもが育つ傾向があります。是非そういう点でこういう兵器マニアのような雑誌、2社、育鵬社、自由社は採択しないでほしい、採択しないでほしいとは言いませんが、こういうのは、そういうふうに採択するときに注意してくださいというふうに言っておきます。

それからあと、4番目に書いてあるディベートです。これが育鵬社の手口ですが、育鵬社の場合はね、資料の3を見ていただくと、例えば教育基本法の改悪、私ども改悪だと思います。1947年の教育基本法のほうが子どもたちのためになると思っておりますけれども、これを見ると、テーマの概要って見てください、資料の3。ここにもうYesの意見が入っちゃっているんですよ。占領下の1947年につくられましたとか、GHQによって押し付けられたというようなニュアンスのことを書いて、だから我が国を愛する態度を育てるために加筆しなきゃいけなかったんです。これじゃ誘導なんですよ、テーマの時点で。だからYesが2つあってNoが1つしかない、これが育鵬社のディベートの手口なんです。育鵬社の81頁ですね。こういうものに惑わされずに採択してほしい。ディベートをやっているから民主的じゃなくて、誘導的なディベートである、というところを注意していただきたいと思います。

あと、原発については、自由社は少し改善しているとかいうけれど、育鵬社は178から179頁で、原発は利点があると言っていますので、これはもう論外ですね。

私、自由社のほうで気になるのを資料の1に載せたんですが、これ白表紙本といって文部科学省に行って4時間かけてコピーしてきましたが、白表紙本というのは、これは検定の前のものです。なんとですよ、大日本帝国憲法じゃなくて、日本国憲法は「臣民」だと言っているんです。家来なんです、天皇の家来なんです。こんな教科書は、さすがに文科省の検定官もこれはおかしいというので「臣民」という言葉をはずさせたけれども、やはり社会の秩序に従えとかいうことは言いまくっていますね。そういうのは、私のように文科省までちゃんと調査してきた方があまりいないと思うので、「臣民」というふうな言葉まで現在の日本国憲法をいうおそろしい教科書が出てきているというところですね。

そういうとこで私は是非、日本国憲法それから子どもの権利条約、これについては一番上位法ですから、学習指導要領では改悪した教育基本法よりも上位にあるものを、子どものための採択をして、子どもたちが戦争に行かなくて済むような、本当に一人ひとりが生き生き育てるような社会にしてほしいと思います。責任重大ですよ。よろしくお願いします。ありがとうございました。

[田口委員長]

請願者から請願の事情が述べられました。この件につきまして、ご質問ございませんか。

[田口委員長]

ご質問がなければ、ご意見を伺います。西田委員。

[西田委員]

現在、教科書採択を適正かつ公正に行うべく計画に則って4つの観点、すなわち、内容、構成・分量、表記・表現、使用上の便宜という観点から、調査研究を進めている最中です。したがって、今の請願は不採択としたいと考えます。

[田口委員長]

西田委員から不採択というご意見が出ました。ほかにご意見ないですか。教育長。

[米田教育長]

私も教科書の採択にあたっては、教育基本法、学習指導要領に基づいて大きく4つの観点から総合的に調査研究を行って、採択を行っていくものと考えておりますし、8月の定例会において採択を行うべく、現在、調査研究を総合的な視点で進めている段階でございます。本請願は個別の教科書に対するコメントが記載されている請願でございますので、今、調査研究を行っている段階ということを含めまして、採択にはなじまないというふうに考えます。不採択と考えます。

[田口委員長]

ほかにご意見ございますか。

[田口委員長]

ほかになければ、ここでご質問、ご意見を終結します。今、お二人の方から不採択というご意見が出ましたが、請願第23‐4号について、不採択とすることに異議ございませんか。

(「異議なし」との声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。請願第23‐4号については、不採択とすることに決しました。

[田口委員長]

次に、請願第23‐5号・平成24年度からの中学歴史・公民教科書の採択に関連しての請願書、について事務局より説明をお願いします。

請願第23号‐5号 平成24年度からの中学歴史・公民教科書の採択に関連しての

請願書

[中島庶務課長]

議案書9ページをお開きください。

請願審査。

請願番号、請願第23‐5号。

受付年月日、平成23年6月27日でございます。

件名、平成24年度からの中学歴史・公民教科書の採択に関連しての請願書、でございます。

請願者の住所、氏名につきましては、記載のとおりでございます。

次の10ページ、11ページに請願書を記載してございます。

以上でございます。

[田口委員長]

本件につきましては、請願者より、請願の事情を述べる申し出はありませんでした。皆さん、この請願書をお読みになったと思いますが、この件につきまして、ご質問ございませんか。

[田口委員長]

ご質問がないようです。なければ、ご意見を伺います。千葉委員。

[千葉委員]

本請願も先ほどの請願第23‐4号と同じく特定の教科書の使用を予防する内容のものであろうと思います。私どもは現在それぞれの教科書を各自が読み、また勉強会等で研究して、適切な教科書の選定という作業に入っております。その過程におきまして、特定の教科書を使用する、もしくは使用しないということを請願受理の形で採択することは不適切であると考えますので、私はこの請願については、不採択とすべきだと思います。

[田口委員長]

千葉委員からのご意見は不採択ですけれど、ほかにご意見ございますか。教育長。

[米田教育長]

先ほども述べましたけれども、採択にあたっては、教育基本法、学習指導要領に基づいて、4つの観点、内容、構成・分量、表記・表現、使用上の便宜を総合的に調査研究して公正そして適切に採択に向かうということでございます。今現在、調査研究を総合的な視点で進めている段階でございますので、私も不採択と考えます。

[田口委員長]

ほかにご意見ございませんか。西田委員。

[西田委員]

私も先ほどの請願に対する考えと同じように、現在、調査研究をしている最中ですので、採択はなじまないと考えます。

[田口委員長]

ほかになければ、ご意見、ご質問はこれにて終結いたします。

不採択の意見が3名から出ました。請願第23‐5号については、不採択とすることに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。請願第23‐5号につきましては、不採択とすることに決しました。

[田口委員長]

次に、平成23年8月の行事予定について、事務局より説明をお願いいたします。

※平成23年8月の行事予定については省略

[田口委員長]

これより議案第10号に入りますが、本件につきましては公開しない会議の中で行いますので、関係職員以外の事務局説明員は退席しても差し支えないと思いますが、異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。関係職員以外の事務局説明員と傍聴者の方はご退席お願いします。なお、本件の終了をもって、平成23年度第4回教育委員会定例会を閉会といたします。

(関係者以外退室)

※「教育委員会職員の分限休職の専決処分について」

は公開しない会議の中で審議。

[田口委員長]

以上をもちまして、本日の案件はすべて終了しました。これにて平成23年度第4回教育委員会定例会を閉会といたします。

閉会午後2時28分

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