平成21年度第3回教育委員会定例会 会議録

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ページID1004421  更新日 平成30年2月16日

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平成21年度第3回日野市教育委員会定例会

 

 

開催日時

平成21年 (2009年) 6月25日 (木曜) 午後2時から午後3時35分まで

開催場所

教育委員会室

議事(要旨)

開始 午後2時

[田口委員長]

ただいまから、平成21年度第3回教育委員会定例会を開会いたします。

議事に入ります前に、本日は傍聴希望者がいらっしゃいますので、傍聴を許可したいと思いますが、異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、傍聴を許可いたします。

本日の会議録署名は、渡辺委員にお願いいたします。

本日の案件は、追加案件も含めて、議案3件、協議事項1件、請願審査1件、報告事項4件です。

会議の進め方ですが、まず請願を審査し、その次に議案を審議いたします。なお、議案第14号と第15号は関連がありますので、一括議題として審議したいと思います。また、報告事項第7号は自己情報に係わるため、公開しない会議とし、会議の最後に審議したいと思いますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、請願審査後に議案を審議し、議案第14号と第15号は一括議題として審議いたします。また、会議規則第12条により、報告事項第7号は公開しない会議とし、会議の最後に審議いたします。

議事に入ります。請願第21―2号・平成22年度から使用の中学校用教科書の適正な採択に関する陳情、についてを議題とします。事務局より説明をお願いいたします。

請願第21―2号 平成22年度から使用の中学校用教科書の適正な採択に関する陳情

[中島庶務課長]

議案書25ページの請願文書表をお開き下さい。

請願番号、請願第21―2号。受付年月日、平成21年6月16日。

件名、平成22年度から使用の中学校用教科書の適正な採択に関する陳情。

請願者は、記載のとおりです。付託定例会、平成21年度第3回定例会です。

請願の要旨は、記載のとおりです。以上です。

[田口委員長]

請願者より申し出がございましたので請願の事情を述べていただきますが、よろしいですか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

それでは、請願者は約5分ぐらいで請願の事情をお述べ下さい。

[請願者]

よろしくお願いします。

陳情は、平成22年度から使用の中学校用教科書の適正な採択に関する陳情です。要旨、概要説明等は文書に書いてあるとおりでございますけれども、要点だけを繰り返させていただきます。

教科書採択の教育委員会では、委員が推薦する教科書の良さについて、堂々と意見を交換し、討論してから、最良の教科書を選んでいただきたい。採択の過程が分からないような方法を決して採用しないようにお願いをしたいということであります。前回の採択時以降に交代された教育委員もいらっしゃるわけでありまして、改めて全体にわたり丁寧な比較検討を行い、公平かつ公正な採択審議を実施願いたいと思います。そして、平成20年3月28日に公示された新しい学習指導要領に照らし、充実した内容のある教科書を採択するようにご留意願いたい、ということです。

概要の説明としましては、前回、17年の小学校の採択の折に、私も傍聴いたしましたけれども、採択のために開かれた、公開された教育委員会で教科書を決めているのではなくて、もう明らかに前もって非公開の場で採択教科書が決めてあって、一教科について一人の委員が推薦意見を言ったり、一教科について一人も意見を言わない場面もありました。それに対して一人あったとしても、それに対する議論が全く行われない。賛成でもなく、反対でもない。そして、各委員は投票用紙に自らの推薦する教科書を記載し、口頭で発表するんじゃなくて、それを紙として教育委員長が集めて、開票し、投票の多い教科書を順次採択していったということは皆さんご存知のとおりで、一名を除いてはこのようなとおりでありましょう。

この採択のための教育委員会が公開されているとはいえ、各委員が、どの教科書を推薦したか、意見を発表した委員以外は分からなかったわけであります。当然、各委員がすべての教科書を読んだかどうかが判然とせず、各委員の細部にわたる評価は不明確なままです。このように誰がどの教科書を推薦したか分からない決定方式を選んだことは極めて遺憾でありまして、市民の知る権利を侵害するものであります。このような方法を採らないように、全国の模範となるような、責任ある採択を要請したいと思います。

最後ですけれども、今回も採択にあたって、一部過激派や外国勢力からの不当な介入、そして脅迫も前回は行われました。今回もたぶん行われるでありましょう。そういう動きをしっかりと見抜き、勇気を持って毅然として市民から付託された任務を果たしていただきたい。そして、教育基本法にこの教科書こそ一番適合している、教育委員自身が自信を持って推薦する採択をしていただきたいと希望いたしまして陳情といたします。以上。

[田口委員長]

ありがとうございました。

それでは、この請願に関係する事務局の取り組み状況をご説明下さい。

[浮須教育部参事]

平成22年度から使用の日野市立中学校教科用図書の採択事務についてご説明いたします。まず、今回の採択事務を進めるにあたり、平成21年3月30日の教育委員会定例会において、日野市立中学校教科用図書の採択要綱を定めているところです。また、平成21年4月15日付で、文部科学省初等中等教育局から各都道府県教育委員会宛に、平成22年度使用教科書の採択事務処理についての通知がございました。その通知の中には、平成22年度使用中学校用教科書のうち、社会(歴史的分野)以外に新たに文部科学大臣の検定を経たものがないことに鑑み、社会(歴史的分野)以外の種目については、採択権者がそれぞれの地域の生徒にとって最も適した教科書を採択する責任を果たしつつ、その手続きの一部を簡略化することも可能であることが示されております。現在日野市では、採択要綱に則り、また、文部科学省からの通知にも沿う形で、前回、平成17年度の調査研究資料等も適宜活用しながら、新たな検定本も含めて、全教科、全教科書の調査研究を進めております。また、今回の採択は、昨年度の小学校用教科書の採択と同様に、現行の学習指導要領に基づいた教科書を採択することになりますが、昨年度と同様、新学習指導要領の視点から見て、特に気がついたことがある場合には、その点も記述できるようにしています。

また、日野市教育委員会では、これまでの教科書採択時と同様に、各学校、各教科委員会での調査研究、そして審議会での検討、審議、さらに、東京都教育委員会が作成した中学校用教科書調査研究資料や、実際の教科書に直接あたる等の十分な調査研究と手順を踏んだうえで、8月の教育委員会での採択を迎えることにしております。

教育委員会の審議方法につきましては、昨年度の小学校用教科書の採択の例を申し上げますと、教育委員会で無記名による投票を行い、その投票に基づいて採択本を決定しているところです。以上です。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了いたしました。ご質問ございましたらお願いいたします。

教育長。

[加島教育長]

今度は歴史教科書も新たに一冊加わりました。それについて東京都も調査研究を行っていると思いますが、その調査研究の状況は今どうなっていますか。

[浮須教育部参事]

東京都の調査研究につきましては、今回新たに検定を経た歴史的教科書について、前回の17年度の調査研究に加えて、新たな検定を経た教科書を付け加えて調査研究をし、研究資料として届けられたものがあります。東京都教育委員会の調査研究の視点としては、東京都の教育方針と学習指導要領に沿って調査研究を進めているというところです

[田口委員長]

その学習指導要領というのは新しいものですか。

[浮須教育部参事]

現行の学習指導要領です。

[田口委員長]

他にございますか。馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

今度の中学校の教科書採択は、あくまでも基本的には現行の学習指導要領に基づいてというのが基本ですね。それに新しくできた学習指導要領で配慮すべきことは入れていくという考え方でよろしいわけですね。

[浮須教育部参事]

日野市教育委員会といたしましては、調査研究等において、新たな学習指導要領で気がつくことがあればそれも記載できるようにしているところです。

[田口委員長]

他にございませんか。

[田口委員長]

なければ、ご意見を伺います。渡辺委員。

[渡辺委員]

子どもたちが、検定を受けた中でもさらに良い教科書を使えるようにということで教科書の採択についての手続等を決めるのは我々に課せられた任務だと思いますが、そういう立場でこれまでの間、採択の方法、いろいろ検討し深化しながら現段階にきていると思います。その中で、こうした方が良いだろう、もっとこうしてほしいという市民の皆様の要望が寄せられることは大変良いことだと思います。

そういうご要望を聞きながら、より良い採択方法をさらに進めていくべきだと思いますが、そうした考えに立ったうえで、請願という形で採択した場合のことを考えると、その請願の趣旨に沿った採択をするということで教育委員が縛られますから、そういう意味では、請願として採択することは馴染まないと私は思います。

[田口委員長]

他にご意見ございますか。馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

私も過去何回か教科書の採択に関わってきましたが、現教科書に目を通すということはもちろんしているわけです。これはかなりの時間と努力を要するわけです。そのうえでいろいろな、採択する一つの手順を決めてありますので、ここで学校や採択委員会の意見を聞いたり、あるいは都から出された資料、諸々の資料等を勘案しながら、当然それは個人裁量だけではなく、やはり委員同士で意見交換したり、勉強会を開いて、かなりの時間を使ってやってきているという思いはあります。ですから、実際公開の場である定例会で議論を十分に行うとなりますと、相当の時間と日数、回数を重ねないと、最初から行うのは無理なのではないかと思います。物理的にもなかなか難しい。あくまでも私たちは最終的には教科書のトータルで判断しています。細部をみていきますといろいろと、この教科書は特に悪いだとか、この教科書は良いというものがあります。良いところもあれば、もっとこうしてほしいな等様々ですので、やはり最終的には、これは私個人の見解ですが、トータル的にみて判断をしていくということを行ってきていると記憶しています。請願に書かれている内容を改めて読みまして、なるほどと思う点もたくさんあります。先ほど渡辺委員がおっしゃったように、十分に、ある程度、市民の方にも分かるような配慮も考えていかなければいけないという思いもありますが、先ほど渡辺委員から出ましたように、請願という形で出てきて、ここで採択しますと、これに拘束されます。こういう方向のみで採択を考えていくことになりますので、今まででも、採択のたびに採択方法を、その時その時の事情や内容、中身に応じてそのつど流動的に考え採択してきたということがありますので、こういう方法でやらなければいけないというふうに我々自身が採択をして決めてしまうのは、やはり問題かと考えます。

貴重な意見だと思いますが、そういった意味で請願の採択ということは難しいかなという意見です。

[田口委員長]

日野市教育委員会がずっと採択の方法に関して改善を重ねてきたことを馬場委員がおっしゃったのですけれども、まず私だけのことを言いますならば、以前は教科委員会から、社会なら社会、国語なら国語、書写なら書写というように、「これにしてください」という形で出して来たように思われます。採択審議会を通しましても、「これ」と言われたものに関しては変更の余地もないようでした。それから、教科書の内容と絵や字の大きさ等、それが同じ点数できましたから、例えばそれを10項目に分けた場合、内容がいまひとつでも他のものが9点とったらこれは9点がついて、非常に優秀な教科書だということで、その点数によって「これ」と決められていた時代もあったという記憶があります。それではいけないんじゃないのかと。少なくとも、教育委員も勉強会を何回も開いていくうちに、やっぱりこれは採りたくないということもありました。教科書の採択の方法に関しまして、年年歳歳少しずつの改善をして今の形になってきたわけです。勉強会も全教科やらなければならない年度には、朝から晩まで、それこそ朝から夜の9時ごろまで、2日も3日もかけてほとんどの教科書に目を通すこともありますし、東京都からの資料も勘案して、そして自分の意見と合っているか、参考にさせていただいた時代もありました。

今ですけれども、馬場先生がおっしゃったように、私に関して言えば、この教科書がいいなと思っても、この教科書のこの部分はいいけれど、こっちの部分はちょっとというものもあります。だけど文科省が検定していますから、どれをとっても本当は良いはずなのですけれど、やはりここはみんなの意見を集約して、決めております。教育委員会で1から10まで丁丁発止、議論を尽くすということは、私は時間的にも不可能だと思っています。その点で、今の方法がベストかどうかは分かりませんが、請願者の請願を全部受け入れてしまったら、採択の方法に関して今後はそれに縛られてしまうと思います。参考にする意見はいっぱいありますけれども、そのように私は思っています。

[田口委員長]

千葉委員。

[千葉委員]

こちらの請願者の概要説明にございます、前回採択後加わった委員は私ですが、今回の採択に際して、先ほど参事からお話がありましたように、採択するための方法論につきまして3月、4月、私も加わりまして慎重な審議をし、その方法を模索してまいりました。請願にあるような公開性、公平さ、そういったものを十分に勘案した採択の方法論を私どもとしては今回も行おうと思っております。

また、こちらの文面によりますれば、委員が教科書を全く目を通してないかの読み取り方ができないでもないように私は思いますけれども、決してそんなことはなく、既に教科書は私どもなりに、でき得る限り目を通しておりますし、私自身で言えば、すべての教科書を読んでおります。

そういったことを前提にいたしまして、今回の中学校用教科書の採択に関しましては、先般決めました私どもの方針で行っていきたい。

従いまして、本請願に関しましては、意図するところ、多大に参考するところ大でありますけれども、請願としては、不採択をご提案申し上げたいと思います。

[田口委員長]

教育長。

[加島教育長]

この請願は3項目あると思います。項目2については教育委員の皆様から意見が出ていると思います。

第2関連では、新たに社会科の歴史的分野で一冊検討本が加わったわけですから、これを加えて全般的に審議をする必要があると思っています。東京都からも歴史的分野の今回は9冊になるんですけれども、9冊について比較検討した資料が先ほど送られてきているということですから、それと日野市で独自に調査するものを加えて、審議を尽くす必要があると思っています。

第3関連は、今回、採択対象の教科書はすべて、これまでの学習指導要領に基づいて検定を受けたものです。したがって、新しい学習指導要領との関係は微妙になるわけですけれども、先ほど参事が説明しました審議会あるいは教科委員会のところで、特に新しい指導要領との関係で気がついたことがあれば、それも記入してくださいということになっています。当然ながら審議会や教科委員会では、全部の教科書資料について、調査した結果を文章化して私たちの前に提出してくるわけですから、これは教育委員の勉強の上で、大事な資料になると思っています。

第1項目の関係なんですが、教科書の採択は、先ほど教育委員長からお話もありましたけれども、今は教育委員の責任と権限で採択するということになっていますから、それぞれの教育委員は事前に勉強してどの教科書がいいかということを心の中に入れて、審議に臨むという格好になっています。したがって、そこでは異なる教育委員の意見をどのようにして合意して、そして教育委員会としての決定に結びつけていくかという過程になるだろうと思います。その場合に、審議方法はバリエーションが多いと思います。請願者の言う討論も、もちろん一つの方法ではあると思いますが、それに限定するというのはかなり窮屈になってしまうし、審議の効率性あるいは柔軟性からみると、難しいかと思います。

そうしたことから、皆様方もおっしゃっていますけれども、教科書に対してこのような請願が出て、いろいろな意見を言っていただくということはいいことだし、この中にも方法としては聞くところもあると思いますけれども、この請願は私の立場からは不採択と思います。

[田口委員長]

他にご意見はございませんか。

[田口委員長]

なければ、ご意見、ご質問はこれにて終結します。

今までの皆さんのご意見は、全て不採択という意見でしたので、請願第21-2号については、不採択とすることに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、請願第21-2号については、不採択とすることに決しました。約30分経ちましたので、ここで休憩をとりたいと思います。

(休憩)

休憩 午後2時29分

再開 午後2時37分

[田口委員長]

再開いたします。

議案第14号・「選べる学校制度」への定員制導入に関する教育委員会基本方針について、議案第15号・日野市立学校の通学区域に関する規則の一部を改正する規則の制定について、の2件を一括議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第14号 「選べる学校制度」への定員制導入に関する教育委員会基本方針について

議案第15号 日野市立学校の通学区域に関する規則の一部を改正する規則の制定について

[田倉学校課長]

議案第14号・「選べる学校制度」への定員制導入に関する教育委員会基本方針についてご説明いたします。「選べる学校制度」への定員制導入に関する教育委員会基本方針について、次のように制定するものです。

提案理由は、一部の地域で一時的に子どもの人口増加がみられ、他の通学区域からの希望者を受け入れる余裕がなくなりつつあるため、定員制を導入することにより「選べる学校制度」を円滑に継続させるものです。

2ページ、3ページをお開き願います。教育委員会の基本方針につきましては、4月の定例教育委員会で、案については承認をいただいているところです。その後、4月20日から5月11日まで、11回の市民、保護者に対する説明会を開催いたしまして、104人の参加をいただいております。その説明会でいただきました意見、要望を採り入れた形で基本方針を決定するものです。方針案から修正をいたしました部分についてはアンダーラインを引いていますので、その部分についてご説明させていただきます。

3ページをご覧いただきたいと思います。3行目以下をご覧いただきたいと思います。

定員制の基本的な考え方の3項目としまして、「通学区域外からの選択希望者が多く、定員を超える場合には、公開抽選とします。(定員内の場合には、無抽選による入学とします。)」ここまでが案の部分です。その後、ただしとして追記をするものです。「ただし、通学区域外からの選択希望者のうち、入学時に兄姉が在籍する学校を選択する場合は、定員制にかかわらず在籍している兄姉と同一の学校に進学できるものとします。」この部分を加えるものです。

兄弟姉妹の関係につきましては、11回の説明会の中で、多くの会場で意見、要望として出された内容です。保護者の負担や教育的な配慮から、兄弟姉妹は同じ学校が望ましいと考えております。定員制により、兄姉と同じ学校に入学できないケースが生じた場合には、当初、指定校変更届によって兄弟姉妹が別々の学校にならないようにする方法を考えておりましたが、今回、保護者のご意見、ご要望にお応えするという形で基本方針の中に明記したいと考えております。

次に中段の(3)経過措置について、追加いたしましたのでご説明いたします。中学校への進学を見据えて、既に選べる学校制度を活用して他の学区の小学校を選択しているケースがあります。今回の定員制の導入により、学区以外の中学校を希望した場合には、抽選となり、抽選に外れるという可能性も出てきます。その中学校に進学するにあたって、友人関係等を配慮した対応をしてほしいという意見が説明会でございました。その意見を踏まえて、選べる学校制度が導入から既に9年が経過して定着した制度となっていること。それから、小学校から中学校への連続性を踏まえ、現在、小学校に在学している児童に対しての経過措置は必要であるという判断のもとで、経過措置を加えたものです。

読み上げます。「平成21年度に現に小学校に在学している児童については、小学校から中学校への連続性を考えて、定員制にかかわらずその小学校と同一ブロック内の中学校に進学できるものとします。(平成26年度の希望校調査まで適用。)」この26年度までというのは、現在、既に小学校に在籍しているお子さんが卒業するまでの26年度の調査まで適用するということです。議案第14号の説明は以上です。

続きまして議案第15号、5ページをお開き願います。日野市立学校の通学区域に関する規則の一部を改正する規則を次のように制定するものです。

提案理由は、平成22年度入学予定者から、「選べる学校制度」への定員制の導入、及び調整区域を廃止するため、規則の一部を改正するものです。新旧対照表でご説明いたします。10ページ、11ページをお開き願います。

第3条に、就学すべき小学校又は中学校の規定に続きまして、ここには記載がございませんが、付則ですが、教育委員会は就学予定者の就学すべき小学校又は中学校を次の各号のいずれかに基づき指定するものとするという規定があります。そこの(2)としまして、「教育委員会が定める複数の学区(以下「ブロック」という。)の範囲の中から一定の期間内に就学予定者の保護者が希望した学校。」が現在の規定です。これにただし書きとして、「ただし、別に定める定員の範囲内とする。」を加えるものです。これは今、第14号でご説明しました「選べる学校制度」への定員制の導入にあたって新たに追加する部分です。

続きまして12ページ、13ページをお開き願います。今回の定員制の導入に際しまして、調整区域として指定しました石田一丁目、二丁目、万願寺五丁目、六丁目の38番地までの地域を潤徳小学校及び三沢中学校の通学区域に変更いたします。そのため、別表第1の小学校通学区域及び16、17ページの別表第2の中学校通学区域の一部を変更するものです。

12、13ページについてご説明いたします。第一小学校についてです。旧で第一小学校のところに万願寺六丁目7~48番地を万願寺六丁目39~48番地に変更いたします。
次に、第四小学校についてです。第四小学校は石田の全部と万願寺の五丁目、六丁目1~6番地を削除いたします。

14ページ、15ページをお開き願います。
潤徳小学校につきましては、石田の全部と万願寺五丁目、六丁目1から38番地の調整区域の部分を加えるものです。

次に中学校についてです。16、17ページをお開き願います。第一中学校につきましては、旧の石田の全部を削除します。また、旧では万願寺の全部を万願寺一丁目から四丁目、六丁目39~48番地に変更いたします。

次に三沢中学校についてですが、新をご覧下さい。石田の全部と万願寺五丁目、六丁目1~38番地の調整区域を加えるものです。
9ページにお戻り下さい。付則です。この規則は、公布の日から施行します。ただし、別表第1および第2の改正規定につきましては、平成22年4月1日から施行するものです。説明は以上です。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了しました。ご質問ございましたらお願いします。

[田口委員長]

なければ、ご意見を伺います。

[田口委員長]

ないようですので、ご質問、ご意見はこれにて終結します。

1件ずつお諮りします。「選べる学校制度」への定員制導入に関する教育委員会基本方針について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第14号は原案のとおり可決されました。

次に、日野市立学校の通学区域に関する規則の一部を改正する規則の制定について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第15号は原案のとおり可決されました。

次に議案第16号・教育委員会職員人事について、を議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第16号 教育委員会職員人事について

[中島庶務課長]

追加議案書の1ページをお開き下さい。教育委員会職員人事についてです。

2ページをお開き下さい。平成21年7月1日付発令市職員の人事異動の内示がございました。教育部に関する異動は、表に記載の2名です。説明は以上です。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了しました。ご質問ございますか。

[田口委員長]

ないようです。ご意見伺います。

[田口委員長]

ないようですので、ご質問、ご意見はこれにて終結します。

お諮りします。教育委員会職員人事について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第16号は原案のとおり可決されました。

協議事項第1号・市指定有形民俗文化財の指定について、を議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

協議事項第1号 市指定有形民俗文化財の指定について

[池田文化スポーツ課長]

協議事項第1号・市指定有形民俗文化財の指定についてご説明いたします。

日野市文化財保護条例第39条により文化財保護審議会へ諮問するため、協議をお願いするものです。20、21ページをお開き下さい。文化財指定の説明です。名称は、万蔵院台の庚申塔4基です。指定の種別につきましては、日野市指定有形民俗文化財です。所在地は百草1072番地、所有者は日野市です。内容は、石造の庚申塔4基で、記載のとおりです。年代、建立者につきましては、記載のとおりです。

現状及び保存状態は、多摩市との境界に近い台地の先端部にございます。農地と山林に囲まれた場所にあります。北側の倉沢集落を向いており、多摩市側を背にして建っているものです。所在地につきましては、先ほど申しましたとおり日野市の所有地であり、現在、「倉沢里山を愛する会」によって管理されているものです。

21ページをお開き下さい。指定の理由です。下段6行目の部分です。万蔵院台の庚申塔につきましては、旧領主と住民が建立したものが一体となっております。宝永7年の庚申塔とその他の庚申塔との高低差を付けた位置関係など、知行地における領主と住民の関係を示す好資料となっております。また、建立の年代、由緒、背景が明らかであるばかりでなく、1基が昭和52年に再建されるなど、近年まで信仰行事を伴っていたという点におきまして、日野市における民間信仰を理解するうえで貴重なものです。万蔵院台の庚申塔は、先ほどお話しました「日野の歴史と民俗の会」等から、要望が出ております。日野市文化財保護審議会会長からの意見を受けまして、市指定文化財候補として文化財保護審議会の中でも調査検討を行っております。その結果、文化財指定が相当との結論を得ております。また、文化財の指定に必要な手続きとしましては、日野市教育委員会から、日野市文化財保護審議会に対しての諮問を行う必要があります。今回につきましては、この諮問の是非についてご協議をいただくものです。今回、諮問に対する文化財保護審議会からの答申を受けまして、改めまして教育委員会での文化財指定に関する決議は後日行う予定です。以上です。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了しました。ご質問、ご意見を伺います。渡辺委員。

[渡辺委員]

午前中、現地を見させていただきましたが、日野市にもこういうものがあったんだと改めて感じた次第ですが、是非、諮問をしていただければと思います。

[田口委員長]

万蔵院というのはどういったところか見られなかったんですけれども。

[清野副主幹]

万蔵院というお寺は、今はございません。ただ、丘陵の中央に由木さんという鶏を飼っているお宅があります。そこの周りに今でも土塁が残っています。そこが以前、江戸時代に万蔵院という修験の行者がそこでお寺を運営していたという話になっています。それから台地先端を万蔵院があった台地、万蔵院台と呼ばれています。あの周辺は今回の庚申塔のこともありますけれども、万蔵院台遺跡として、埋蔵文化財の包蔵地に指定されております。

[田口委員長]

他にご質問やご意見はございますか。教育長。

[加島教育長]

日野市には指定文化財が54あるということなのですけれども、有形民俗文化財というのは今、幾つあるのですか。

[清野副主幹]

有形民俗文化財として今、1つあります。富士電機の中にまつり塚という、平山橋からまっすぐ北に向かって富士電機のところのT字路にぶつかって、そこの信号を中に入ったところです。そこは平山と豊田との地境にあたっている部分で、そういうところにはまつり塚、要するに災いをお互いに向こうに、こっちにと災いをそこで分ける。そういう境界の所に建立されたものが、今のところ一つ、有形民俗文化財となっております。今回のものが、二つ目となります。

[田口委員長]

古墳が2つ見えたのですけれども、あれは文化財にしないのですか。

[清野副主幹]

先ほど申し上げましたように、万蔵院台遺跡として包蔵地の中に入っておりまして、遺跡の包蔵地というのは、古墳とか塚、そのもの自体を指定にしています。保存に関しては、今現状で見てわかるのは、本基含めて3基調査されていまして、それで中から石室、遺体を埋葬する部分の中から一番多いのが鉄の武具、弓矢です。それが50センチぐらい。その周り含めて縄文時代中期、また古墳時代の住居等出ておりまして、万蔵院台遺跡として文化財保護法上指定されておりますので、改めて指定ということは今のところ考えていません。

[田口委員長]

他にございますか。

もう一つ、これからのことなのですが、非常にうっそうとしていて、一人では歩くのも恐いようなところだけれども、これは私の意見ですが、そこは死滅しそうな植物があるということなので、あまり人に入ってほしくないと思っているのですけれど、その辺のところで整備のことを兼ねて教えて下さい。

[池田文化スポーツ課長]

午前中見ていただいたとおり、うっそうとしている場所です。ただ、貴重な植物もあるということですので、仮に指定をされたとしても、何らかの方法で、また、マップ等にも現在も載せてありますので、そういう中で見学ができるような周知はしていきたいと思いますけれど、先ほどのお話の中でもバイクが入ってくるというようなお話もありましたので、今の段階ではそこを特に整備するという考えはございません。指定をされた際には、ホームページ等を使い、市民向けにPRしていきたいと考えております。

[田口委員長]

他にご質問、ご意見はございませんか。

[田口委員長]

なければ、これにて終結し、協議事項第1号を終了します。

次に報告事項に入ります。報告事項第5号・平成21年第2回日野市議会臨時会の報告、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第5号 平成21年第2回日野市議会臨時会の報告

[中島庶務課長]

平成21年第2回日野市臨時会の報告についてです。28ページをお開き下さい。

会期は、5月29日の1日間です。

提出されました議案は8件で、内教育委員会に関するものは3件ございました。

  • 1件目は、平成20年度日野市一般会計補正予算の専決処分の報告承認についてです。先の教育委員会におきましてもご説明いたしました、日野第一中学校校舎改修に伴う交付金並びに七生緑小学校耐震化補助金の取扱いの不備により、それぞれの交付金、補助金を減額補正し、他の事業との整合を図りながら学校施設整備基金から充当したものです。
  • 2件目は、日野市長等及び日野市教育委員会教育長の給料月額の特例に関する条例の制定についてです。厳しい財政状況に鑑み、平成21年度末まで、市長20%、副市長10%、教育長4%、月額をそれぞれ減額するものです。
  • 3件目は日野市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてです。こちらも厳しい財政状況に鑑み、一般職員に6月に支給された期末手当から0.2カ月分を減額するものです。これら3件はすべて可決されました。

[田口委員長]

事務局から報告が終了しました。ご質問、ご意見ございますか。馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

関連しまして、追加案件の中にある別表2ですけれども、15ページで教育費の補正予算について2番の小学校費と3番の中学校費があります。その中で新学習指導要領移行措置経費、理科教育等教材消耗品費という支出が小中学校それぞれに入っているのですが、これは1校当りいくらぐらいになっているのですか。

[中島庶務課長]

今は臨時会の報告ですので、定例会の報告は後ほど、ご報告いたします。

[馬場委員長職務代理者]

分かりました。そのときにお答え下さい。

[田口委員長]

他にご質問、ご意見ございますか。

[田口委員長]

ないようですので、ここで報告事項第5号を終了します。

報告事項第6号・行政情報の公開請求、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第6号 行政情報の公開請求

[中島庶務課長]

行政情報の公開請求についてご報告いたします。30、31ページをお開き下さい。

決定日は本年4月以降、これまでの間の案件は全部で14件です。その内、全部公開したものを除き部分公開、非公開とした理由についてご説明いたします。

1番、4番、5番の請求につきましては、文書不存在により、非公開といたしました。

6の請求につきましては、個人に関する情報を除き、部分公開といたしました。

8、10、11の請求につきましては、文書不存在により、非公開といたしました。

13の請求につきましては、配布資料は学校名、氏名、場所が特定される可能性のある固有名詞を非公開として部分公開といたしました。議事録では、人事上の措置をめぐっての意見交換は公になることで自由闊達な意見交換を阻害し、適切な人事管理について審議することに支障をきたすおそれがあるため非公開とし、表紙と開催日時、場所、出席者名簿等について、1ページと議案内容が記載された2ページを部分公開としたものです。

説明は以上です。

[田口委員長]

事務局からの報告が終了しました。ご質問、ご意見ございましたらお願いします。

渡辺委員。

[渡辺委員]

これはほぼ同一人からの請求ですか、複数の方ですか。

[中島庶務課長]

複数の方です。

[田口委員長]

他にございますか。

[田口委員長]

ないようですので、報告事項第7号を終了します。

報告事項第8号・平成21年第2回日野市議会定例会の報告、について事務局より報告をお願いします。

報告事項第8号 平成21年第2回日野市議会定例会の報告

[中島庶務課長]

追加議案書の4ページをお開き下さい。会期は、6月1日から6月17日までの17日間でした。一般質問の質問者、質問件数、その内教育委員会に関するものは報告書のとおりです。なお、教育委員会に関係する一般質問の要旨は、別表1、5から14ページにとりまとめてありますので、後ほどご覧いただければと思います。

次に議案ですが、市長、議員提出を合わせまして20件の提出でした。その内教育委員会に関する議案は2件です。

  • 1件目は、日野市立図書館設置条例の一部を改正する条例の制定についてです。先の教育委員会におきまして、図書館長から説明がありましたとおり、利用者の低下等から隣接する学童クラブ内の図書室機能の充実を図りながら、百草台児童図書館を閉館するものです。
  • 2件目は、平成21年度日野市一般会計補正予算についてです。報告書のとおり、歳入、歳出の補正が行われ、教育費につきましては、1億7943万1千円を増額し、総額70億8405万円としたものです。なお、教育費の内訳につきましては、15ページ別表2のとおり、小中学校においては、学校ICT環境運用支援事業、学校の安心力アップをねらった学校安全管理業務報酬、新学習指導要領に伴う理科教育等教材消耗品費、幼稚園では、幼児教育改善・充実調査研究事業経費、社会教育では、市民会館文化事業協会補助金等の補正予算を計上させていただきました。

これら2件の案件は、原案どおり可決されたものです。先ほど馬場委員からご質問がございました件につきまして、青木庶務係長からご報告いたします。

[青木庶務係長]

小学校費の理科教育等教材消耗品費につきましては、1校17万6千円、中学校費につきましては、1校31万円です。

[田口委員長]

事務局から報告が終了しました。ご質問、ご意見ございましたらお願いします。

渡辺委員。

[渡辺委員]

一般質問要旨、5ページの古賀議員の質問で、「森の幼稚園」設立についてというのがありまして、教育部長が既存の幼稚園を拠点とし、サテライトとしての森の幼稚園を展開すると答弁されていますけれども、この「森の幼稚園」というのはどういうものですか。

[田倉学校課長]

森の幼稚園というきちんとした定義はございませんが、自然を媒介した中で幼児教育をしていくということで、全国に幾つかの例がございます。そんな中で旧平山台小学校の跡地を活用して、そこの施設あるいはその周辺の場所、自然を活用した保育、幼児教育ができないかということで今、検討しているところです。

[田口委員長]

幼稚園は、日野市立幼稚園になるのですか。

[田倉学校課長]

現在、公立幼稚園5園につきまして、プロジェクトチームを設けまして、公立幼稚園のあり方について検討しております。先駆型幼稚園というテーマで検討した中で、一つのテーマとして森の幼稚園、全国に展開している例がありますので、日野市でもできないかと検討しているところです。この検討の中で、旧平山台小学校の施設を利用すると、現在ある幼稚園から週1日でも、その内の何時間かをそちらに出向いて、そこで保育を行うということを検討している状況です。

[田口委員長]

渡辺委員。

[渡辺委員]

新しい市立幼稚園を作るということではないのですね。

[田倉学校課長]

今ある5園の幼稚園はそのままで、その中で公立幼稚園として持つ存在意義等を考える中で、そういった取り組みを行っていきたいと考えています。当面、5園はそのまま、保育の一部を移動して行うということです。

[田口委員長]

馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

予算のことですが、皆さんご存じだと思いますが、指導要領が新しく策定されたわけですけれども、新学習指導要領移行措置経費として、理科に関しては小学校は今年度から実施ということになって、早急にこれに伴う理科教材、教具の整備が緊急の課題になっているのではないかなと思います。文科省の試案は、充当するには一校当り必要最小限度で約100万円はかかるという試算が出ています。なおかつ十分にというと200万円、完璧だというと300万円という試算が出ています。今、聞きますと17万6千円ということですので、かなり差があるのではないかなと思います。現実に、文科省から一校100万円あたりの予算措置をしましたと、新聞等にも出ているのですが、これは市の財政との係わりの中で100万円と考えるわけですけれども、それにしても17万6千円では十分に充当することはできないのではないかと考えております。

この理科教材、あるいは消耗品も含めてですが、既存のものをうまく使っていけばどうにか間に合うものと、全く新しく購入しなければならない器材があります。それも学校によって、本来あるべきものがないという学校もあるのではないかと考えます。せっかく文科省で今年限りで100万円出すと言っており、6月補正までに募集したのですが、まだ余裕があり、9月補正に再度、確約するという形で再度、各市区町村に申請を要請すると言っているわけです。これは日野市で申請しないと一銭も出ないお金だということなので、そのことについて、6月はこれで終わってしまったのでこれはこれとして、今後さらに追加予算をはかる必要があるのではないかと考えるわけですが、この件についてどのように考えているのか、是非伺っておきたいと思います。

[中島庶務課長]

今、馬場委員からご指摘いただきましたとおり、今年度が千載一遇のチャンスということでもあるわけですけれども、日野市におきましても、平成21年度から小学校・中学校、2年、3年をかけて理科教材の入手を図っていこうということで、指導主事あるいは学校の先生方のご意見を戴きながら必要な消耗品について調査させていただき、こういったものは揃えた方が良いだろうというご意見も戴いているところです。ただ、国の動きが性急に動いておりますので、その中で日野市はどういう対応をとれるかどうかというところは、やはり日野市全体の財政フレームの中で処理していかなければならないところだと思っております。

昨日、馬場委員にわざわざお越しいただきまして日野市長とお話をしていただいたわけですけれども、その中でも、全体の予算のことを考えながら善処しますというお話がございましたので、事務局といたしましては、可能な限り有利な状況で整備できるものは整備したいと考えております。そこのところだけはお約束できるのですけれども、その後、では実際に予算がどのようになるかということにつきましては、全体の財政フレームの中で考えさせていただくというところです。

[田口委員長]

一校当り17万6千円というのがありますね。それぞれの学校にどういうものがほしいか聞くのですか。

[中島庶務課長]

こちらで調査したものがあって、学校によってあるもの、ないものがあります。重複しているもの、またはあっても古くて使えないものもございますので、予算の範囲内で学校で必要なものを選んでいただいて、約17万の金額は理科教材のために用意したものですから、他にも備品消耗品として学校が予算を持っていますので、学校の中のやり繰りの中で、例えば理科をもう少し増やしたいということであれば、その予算も使えないことではないと考えております。

[田口委員長]

この一覧表は、教育委員会、教育センター、国及び都のどこが出すのですか。

[青木庶務係長]

新学習指導要領に伴って、新たに必要なもののリストがきておりますので、それらの中から必要なものを選んでいただき、何を買うかは学校長の判断です。

[田口委員長]

厳正な目で、よくものの分かっている人の目で見て、子どもたちにとって本当に必要なものを、ちょうど良いチャンスだから、買って下さい。これはお願いです。

[馬場委員長職務代理者]

整理しますと、今までなかった教材だから、どうしても、買わないでいれば実験できない。要するに、実感する理科教育というのを文部科学省も東京都も出していますね。実感するということは一人ひとりが実際に行うと。そのために必要な新しい教材は幾つかあります。これは全校、配布するぐらいの形で考えていて、あとは古くなっているとか、だましだまし使うとか、お金がなければの話。それにしても今は日進月歩で、例えば電源装置はものすごく軽くて良いのができているわけです。これも数があった方が使い勝手が良いのです。だからそれは我々が既存のものを買い換えなさい、どうしなさいということではなく、学校長の判断になると思います。ただ、早急に調査していただいて、是非これだけは必要というものを把握して、市長部局に提出していただきたいと思います。

[田口委員長]

教育長。

[加島教育長]

これは補正予算ですけれど、最初から学習指導要領移行費用として、当初予算にも理科関係の教材費を備品費として入れていましたよね。その枠が今、分かればお願いしたいと思います。

[青木庶務係長]

小学校費については、通常は備品費と消耗品費は毎年、計上的にあるものに加えて小学校費の理科用備品費で合計で320万円位、中学校費が200万円、これは例年より増額してつけています。

[馬場委員長職務代理者]

分かりました。学校当局によく調査して、把握して、これだけは必要だというものを確認して実施していただきたいと思います。

[田口委員長]

他にございますか。

[中島庶務課長]

一点報告漏れがありました。請願です。請願第21-18・(仮称)「市民の森ふれあいホール」の早期建設を求める請願です。文化スポーツ課から申し上げます。

[池田文化スポーツ課長]

請願につきまして内容は、平成22年度に開催されます第68回国民体育大会に間に合わせるように建設してもらいたいという請願です。今後、この部分につきましては、一般質問の中で答弁しているところですけれども、現在、国の補正予算の関係がございます。その辺の整理の部分と今後の税収等の経済状況をみたなかで秋頃に判断したいと答弁をされていますので、その旨をお答えしています。

[田口委員長]

他にございますか。

[田口委員長]

なければ、報告事項第8号を終了いたします。

次に平成21年7月の行事予定について事務局より説明をお願いいたします。

※平成21年7月の行事予定については省略

[田口委員長]

これより報告事項第7号に入りますが、本件につきましては公開しない会議の中で行いますので、関係職員以外の事務局説明員は退席しても差し支えないと思います。

異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。関係職員以外の事務局職員、また傍聴者は退席して下さい。

なお、本件の終了をもって、平成21年度第3回教育委員会定例会を閉会といたします。

閉会午後3時35分

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