平成21年度第2回教育委員会定例会 会議録

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ページID1004419  更新日 平成30年2月16日

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平成21年度第2回日野市教育委員会定例会

開催日時

平成21年 (2009年) 5月21日 (木曜) 午後2時から午後3時04分

開催場所

教育委員会室

議事(要旨)

開始午後2時

[田口委員長]

ただいまから、平成21年度第2回教育委員会定例会を開会いたします。

議事に入ります前に、本日は傍聴希望者がいらっしゃいますので、傍聴を許可したいと思いますが、異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、傍聴を許可いたします。

本日の会議録署名は、千葉委員にお願いいたします。

本日の案件は、議案6件、報告事項3件です。

議案第11号、第12号及び第13号は人事に係わるため、報告事項第4号は自己情報に係わるため、公開しない会議とし、会議の最後に審議したいと思いますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、会議規則第12条により、議案第11号、第12号、第13号及び報告事項第4号は公開しない会議とし、会議の最後に審議いたします。

それでは議事に入ります。議案第8号・日野市立幼稚園の保育料等徴収条例施行規則の一部を改正する規則の制定について、を議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第8号 日野市立幼稚園の保育料等徴収条例施行規則の一部を改正する規則の制定について

[田倉学校課長]

議案第8号・日野市立幼稚園の保育料等徴収条例施行規則の一部を改正する規則の制定についてご説明いたします。

日野市立幼稚園の保育料等徴収条例施行規則の一部を改正する規則を次のように制定するものです。

提案理由は、地方自治法の改正により収入役制度が廃止され、経過措置の規定に基づき、収入役の任期が満了した平成21年6月4日をもって、新たに会計管理者が設置されることから、規則の一部を改正するものです。

4ページ、5ページをお開き下さい。新旧対照表です。様式の変更です。幼稚園の保育料についての納入通知書の様式の中に「日野市収入役」という記載がございます。旧の様式の右下の部分です。これを新にありますとおり「日野市会計管理者」と改めるものです。

3ページにお戻り下さい。付則です。この規則は平成21年6月4日から施行するものです。説明は以上です。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了しました。ご質問ございましたらお願いします。

[田口委員長]

ないようですので、ご意見を伺います。

[田口委員長]

ないようですので、ご質問、ご意見はこれにて終結します。

お諮りします。日野市立幼稚園の保育料等徴収条例施行規則の一部を改正する規則の制定について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第8号は原案のとおり可決されました。

議案第9号・ロケーション活動に使用する日野市教育委員会が所管する施設の使用料に関する規則の一部を改正する規則の制定について、を議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第9号 ロケーション活動に使用する日野市教育委員会が所管する施設の使用料に関する規則の一部を改正する規則の制定について

[中島庶務課長]

議案第9号・ロケーション活動に使用する日野市教育委員会が所管する施設の使用料に関する規則の一部を改正する規則の制定についてご説明いたします。

提案理由は、日野市の指定管理者導入施設につきましては、使用料ではなく、利用料金という文言をもって整理されていることから、教育委員会の指定管理者導入施設につきましても、同様に整理するものです。

10、11ページをご覧下さい。新旧対照表で改正点のご説明をいたします。第3条下線部分です。旧条文では「使用料の算出をする」とあるものを、「別表に定める額を上限として利用料金の算出をし、指定管理者の収入としてこれを収受させることができる」と改正するものです。

次に12、13ページをご覧下さい。本規則第2条の文言と別表の表記をあわせるために、表の上段、項目の欄の右の端に「料金」を「使用料」に改めるものです。

この規則は、公布の日から施行するものです。以上です。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了しました。ご質問ございましたらお願いいたします。

[田口委員長]

なければ、ご意見を伺います。

[田口委員長]

ないようですので、ご質問、ご意見はこれにて終結します。

お諮りします。ロケーション活動に使用する日野市教育委員会が所管する施設の使用料に関する規則の一部を改正する規則の制定について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第9号は原案のとおり可決されました。

議案第10号・教育委員会職員人事の専決処分について、を議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第10号 教育委員会職員人事の専決処分について

[中島庶務課長]

議案第10号・教育委員会職員人事の専決処分についてご説明いたします。

提案理由は、16ページに記載の教育委員会職員に対する人事異動について、教育委員会にお諮りする時間的余裕がなかったことから、教育長専決により人事異動を行いましたので報告し、承認を求めるものです。以上です。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了しました。ご質問ございますか。

[田口委員長]

ないようですので、ご意見を伺います。

[田口委員長]

ないようですので、ご質問、ご意見はこれにて終結します。

お諮りします。教育委員会職員人事の専決処分について、を原案のとおり承認することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第10号は原案のとおり承認されました。

報告事項に入ります。報告事項第2号・平成21年度「選べる学校制度」の状況報告、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第2号 平成21年度「選べる学校制度」の状況報告

[田倉学校課長]

報告事項第2号・平成21年度「選べる学校制度」の状況報告についてご説明させていただきます。

30、31ページをお開き下さい。まず、31ページの表からご説明いたします。

希望校調査集計表です。上段が小学校、下段が中学校です。

小学校につきましては、平成21年度に入学を迎えた子どもの数が1,601人、この内日野市立小学校に入学した人数が1,575人になります。そして26人が私立等の小学校に進みました。この1,575人の内、指定校以外の学校を選んだ人数が242人、選択率15.4%が今年度の状況です。率につきましては、前年度と同率になっております。

下段の中学校につきましては、同じく平成21年度に中学校に入学する人数が1,443名、この内日野市立中学校に入学した人数が1,247人、そして私立等の中学校、都立中高一貫校に進んだ数が177人と19人で合わせて196人になります。そしてこの1,247人中、指定校以外の学校を選んだ人数が184人、選択率が14.8%となりました。前年の選択率が17%でしたので、2.2%の減となっております。学校別の入学者につきましては、表の右の欄の数字が入学者数となります。

戻りまして30ページの増減内訳表についてご説明いたします。この表は、他の学区域から入学希望者が何人いて、またその反対に他校を選択した人数が何人いたかを示す表です。傾向は例年とほとんど変わっておりません。数字の大きなところは、調整区域からの選択が多く含まれている状況です。日野一小の26人、日野四小の33人が潤徳小を選択しております。なお、この日野一小の26人中14人が、日野四小の33人中27人が調整区域内に居住している子どもの数です。また、仲田小の31人が日野四小を選択しております。この31人の内30人がニューロシティからの入学です。

中学につきましては、日野一中から43人が、日野三中から20人がそれぞれ三沢中を選択している状況です。こういった状況は例年とほぼ変わりない状況です。

選べる学校制度の選択状況につきましては以上ですが、少し説明を追加させていただきます。この選択率に大きな影響を与えております調整区域についてお話をさせていただきます。この調整区域は設置から10年を経過しまして、区画整理事業も完成したことから、学齢人口と学校施設の状況等踏まえ、学校選択の希望実態に即して平成22年度の入学予定者から潤徳小学校及び三沢中学校に通学区域を変更することとし、4月16日に地元説明会を行ったところです。

説明会での状況ですが、お話の中で、三沢中がさらに大規模化するのではないかという意見がございました。しかしそれにつきましては、現在の選択実態に即した学区変更であり、これによって三沢中がさらに大規模化が促進するということはないと考えているという説明をし、理解を求めたところです。また、調整区域から日野四小に進んだお子さんの保護者より、ここで学区が変わり、三沢中ではなく日野一中に進学したいが進めなくなるのかというお話がありましたが、それについては、救済措置等で進めるような措置を考えていきたいと回答をさせていただいております。

また、別添で資料を配らせていただいております。選べる学校制度の定員制についてお話をさせていただきたいと思います。

4月20日から11回にわたって説明会を実施いたしました。その状況についてご説明させていただきます。

開催状況は、延11回の説明会で104人の方にご出席いただいております。そこで出された主な質疑と内容が次に記載されています。

まず、兄弟姉妹の扱いについてのご質問がございました。定員制の導入によって兄弟姉妹が別々の学校になってしまうのではないかというご質問です。それに対しまして市教委では、選べる学校制度の定員制では兄弟姉妹を前提とした優先制度は設けていないが、現在の制度である指定校変更の制度の中で、教育的配慮では兄弟姉妹が同じ学校に進んでいただくことができるという説明をしています。

次に、経過措置についてです。保護者からは、例えば学区外から潤徳小を選択し、来年、三沢中に進学するつもりだったけれども、定員制の導入によって学区外である日野一中に進むことになるかもしれない。小学校を選択する際には当然、中学校も見据えて選択したのであるから、三沢中への進学を認めてほしいというご要望、ご意見がございました。市教委としましては、これまでの経過や小学校から中学校へのなめらかな連続性を踏まえて、小学校の在校生については激減緩和措置を導入する必要があると考えているという回答をしています。

次に抽選からの日程についてですけれども、保護者からは説明会で示した日程では小学校については日程がちょっと早すぎる。中学校については遅すぎるとご意見がございました。日程については、今回の説明会のご意見を伺いながら適用していくということで、柔軟に対応していくとお話させていただきました。

次に定員制の導入時期です。裏面をお開き下さい。この定員制の導入時期は、案の発表からの周知の期間が短く、十分に周知されていない。周知されていない以上は、導入の時期を延期すべきではないかというご意見がございました。それにつきましては、説明会を行ってきたわけですけれども、前半の参加者が少なかったということについては、素直に反省している旨をお話させていただきました。そして5月15、16日に追加の説明会を実施したことにより、ある程度の周知が図られたという認識です。児童生徒数のピークはここ数年でまいります。ここで導入しないと定員制を導入する意味が薄れると考えております。22年度の導入に向けて理解してほしい旨お話をさせていただいております。

説明会の中で、日野三中の小規模対策についてどう考えているかというご質問がございました。日野三中の進学も考えているけれども、通学の距離が長くて、女の子でもあり通学が心配であると。スクールバスの導入等は考えていないかというお話がございました。市教委では、定期代の補助やスクールバスの導入は検討しているところであるというお話をさせていただきました。そしてさらに日野三中を魅力ある学校にするための検討を行うことを今、準備しているというお話をさせていただいております。英語、スポーツ、大学との連携等、そういった方法で魅力ある日野三中にしていきたいという検討をしていきたいとお話させていただきました。

次に通学路の安全性についてご質問がございました。選択の理由の多くが通学路の安全性、通学しやすいというのが選択理由になっているわけですけれども、定員制を導入するならば、どこの地域も安全に通学できるような、そういった対応をすべきだというご指摘がございました。それにつきましては、学校、保護者、教育委員会、警察や道路管理者と、実態を調査し改善を図っているとお話させていただいていおります。

次に部活動についてです。希望した学校に進学できない状況が発生するのであれば、どこの学校でも同じような部活を用意してほしいというご意見がございました。それにつきましては、顧問の問題もあり、顧問の教員の異動等もあって、難しい問題ですけれども、教員の人事については東京都へも要望を出しているとお話させていただきました。また、部活動の指導者がいないという状況が発生した場合には、外部指導員の制度もありますので、外部指導員の配置も考えているという話をさせていただいています。

最後に、ブロック制と学区について、保護者の方から、学区域の方を優先するという制度の中で、ブロックも同じように優先的に入学させてもらうことはできないかというお話がございました。市教委では、ブロックと学区は別であり、学区の学校へは無条件で進学できますが、ブロックの学校については、同じような抽選の対象になるというお話をさせてもらっております。その他、細かい個々の事情の中でご意見、ご質問がございましたが、説明会の中で共通して出た内容の趣旨については以上です。

[田口委員長]

事務局からの報告が終了しました。ご質問、ご意見ございましたらお願いいたします。

千葉委員。

[千葉委員]

この説明会の周知徹底は、今後もこのような説明の機会を持つ予定はありますか。

[田倉学校課長]

まず、前回の教育委員会で基本方針案を決定していただいて、それをもって説明会に入らせていただきました。今回の説明会の意向をもとに、近い教育委員会で最終的な基本方針を決定させていただきたいと思っております。説明会という形は検討させていただきますけれども、周知の方法、例えば該当する方については当然、8月に個別の通知をしますので、そこで周知はされるわけですけれども、市の広報あるいは教育広報等も活用しながら通知を図っていきたいと考えております。

[田口委員長]

他にご質問、ご意見はございますか。

この中学校の選べる学校制度で昨年より2.2%減っているのですけれども、事務局としては原因は分かりますか。

[田倉学校課長]

委員長ご指摘のとおり、昨年20年度が17%でしたので、今回2.2%減っていますが、傾向的には調整区域がこのパーセントに大きく影響しているという状況は変わりないと思っております。他に考えられますのが、前年度と比較の資料はありませんが、日野三中から三沢中を選んでいる人数が20人と、多いかなという気はしております。

[田口委員長]

他にございますか。馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

先ほど、経過措置についてということで来年度から導入するにしても、ピークは数年後でありとなっております。ピークが過ぎた後ということもあるわけですけれども、やはり保護者に、唐突感や急激なものであっては問題があるのではないかなと思います。できるだけ移行措置を考慮しながら、可能な限り収容できるところは収容していくということを是非、さらにきめ細かく検討していただければと思います。

[田倉学校課長]

この2番の経過措置につきましては、在校生、既に選べる学校制度を使って小学校に入学している1年生から6年生がいます。その方は中学校への進学も見据えて小学校を選んでいるというケースもございます。そうした中で、緩和措置、移行措置ということで、現在進学している小学生については、移行措置という形で検討していけたらなと考えておりますが、委員の言うとおり、この何年かがピークという中で、どこまで移行措置で考えていくべきか、早めに結論を出してご報告したいと思っております。

[田口委員長]

他にございますか。

中学のことに関して、入学決定の時期が遅すぎるというご意見が保護者の方から出ていますが、必ず学区内だから入れるという人にも、ここまで待たせてお返事なさるのですか。

[田倉学校課長]

中学校につきましては、12月に抽選会を実施したいと考えております。その結果を踏まえて、1月20日前後に入学通知書を発送したいと思っております。ですから、抽選をしない方には1月20日頃の入学通知書をもって決定になります。また、抽選で希望どおり進学することができた方については1月20日で通知が出ます。

しかし、中学校の場合、私立の結果がかなり影響してくることが想像されます。2月中旬ぐらいまでに中学校の結果が出揃うだろうということで、そこで私立に進んだ方の空きが出てくるわけです。待機者に1番、2番と番号をつけて、1人私学に進んだならばその待機者の1番を繰り上げていきます。そういう作業を2月20日頃まで、私立の結果がほぼ確定するまで作業を続けていくことになります。

[田口委員長]

やむを得ないですね。

[田倉学校課長]

保護者の方からは、2月20日ぐらいまで決定が延びてしまうと制服の準備等、諸々のことを考えると2月20日まで待たされるのはちょっときついなというご意見がございました。ですが、今のお話をする中では、2月20日頃であれば、制服等の準備もできると市教委では考えております。

[田口委員長]

他にご質問、ご意見ございますか。

[田口委員長]

ないようですので、ここで報告事項第2号を終了いたします。

報告事項第3号・平成21年度教員研修体系、について事務局より報告をお願いします。

報告事項第3号 平成21年度教員研修体系

[浮須教育部参事]

報告事項第3号・平成21年度教員研修体系についてご報告いたします。

34ページ、35ページをお開き下さい。

まず、平成21年度の教員研修の方針は4点です。

  1. 管理職の学校運営力、マネジメント力の向上。
  2. 主幹教諭の学校運営参画力、マネジメント力の向上。
  3. 教員の指導力(日々の授業力、特別支援教育に関する指導力、ICT活用指導力)や新たな課題への対応力の向上。
  4. 若手教員の指導力の向上です。

この4点は、昨年、平成20年10月に東京都教育委員会から発せられた東京都教員人材育成基本方針やOJTガイドラインの趣旨を踏まえるとともに、日野市学校教育基本構想 教育まちひのの第9項、信頼される学校経営と教職員の養成に示されていることや、昨年度の日野市教育センターの教職員研修のあり方に関する研究の調査研究結果を踏まえたものです。

具体的な研修としては、大きく5つに分類しております。

  • 1つ目が、職層に応じた研修です。これは管理職ICT活用教育研修、校長、副校長、主幹教諭対象の学校組織マネジメント研修。教務主任、生活指導主任をはじめとした各種主任研修や、特別支援教育コーディネータ研修、日野市以外の区市から転入してきた教諭等のICT活用教育研修です。
  • 2つ目が、課題に対応した委員会ということで、人権教育、ICT活用教育、幼小連携教育、特別支援教育、学校図書館に関する各校の担当者が参加する委員会としての研修です。
  • 3つ目が、現職経験に応じた研修で、初任者研修、2・3年次研修や4年次の教員を対象とした授業力向上研修1.、2.、10年経験者研修、また、ひのっ子教育21開発委員会は、昨年度に引き続いて、科学技術振興機構の実験観察融合型デジタル教材をICT環境を生かしながら効果的に活用した理科授業のあり方についての研究を深めてまいります。
  • 4つ目のその他の研修です。上から3番目にあります専門研修全体会・講演会は、全教員を対象にした夏季休業中の研修です。内容は現在詰めているところですが、全員の先生方が一堂に会する絶好の機会ということで、特別支援教育でこれまでもお世話になってきている明星大学の小西先生にお話をいただくことも含めて、計画を詰めているところです。
  • 5つ目の課題別研修会は、夏季休業中の申し込み制の研修会です。この中の理科実技研修は、富士電機の協力をいただき、物づくりの実技を伴う研修を予定しております。今年度の夏季中の課題別研修は、昨年度と比較しますと、研修の持ち方にも工夫を加え、研修の種類や回数は精選をいたしました。これはOJTの推進という考え方に立ったということと、今年度から移行措置に入り、授業時数の確保という観点から月曜日に振り替えを行わずに、その分の教員の週休日を長期休業中にまとめてとるという考え方に立ったことによるものです。以上です。

[田口委員長]

事務局より報告が終了しました。ご質問、ご意見がございましたらお願いいたします。

馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

現職経験に応じた研修の中で、授業力向上研修というのがありますけれども、具体的にはどのような研修が行われるわけですか。

[浮須教育部参事]

まず、2・3年次教員研修の内容ですが、それぞれの対象の教員が、自分の授業をビデオ等で記録として撮っておいたものを、夏にそれぞれが持ち寄って、お互いの授業をビデオを通して見合い、研修を深めるということが中心のものです。

それから4年次研修につきましては、指導主事あるいは退職の校長先生方にお願いして授業観察をしていただき、その授業の内容について指導助言をするという内容の研修を考えております。

[馬場委員長職務代理者]

分かりました。それと、実技研修ですけれども、特に理科の実技研修が2回ということですが、今お話を伺いますと、理科の実技研修の中での物づくりというのはどういう研修なのですか。

[浮須教育部参事]

実際に企画し、また一緒に行っていただける富士電機とも詰めているところで、具体的には理科のいろいろな仕組み、電気ですとかそういったことに係わるような物づくりの研修を授業の中でも活用できるような研修ということで計画を詰めているところです。

[田口委員長]

馬場委員。

[馬場委員長職務代理者

今年、特に理科教育の充実ということを教育委員会あるいは市長からも言及していただいて、画期的なことで大変ありがたいなと思っております。それから文科省関係でもそういうところを充実していくんだということで予算化がなされています。そういった観点で、理科の授業で、特に小学校の場合、専門性があまりない先生がやることが多いものですから、だいたい8割近くが実際に理科の実験を体験してきてない、あるいは体験してきたかもしれないけれども、よく分からないことがあります。

先日ある学校に行って相談を受けたのは、いんげん豆を水の湿したところとそうではないところで発芽実験させたと。そうしたら「全然発芽しないんです。どうしましょう。本当に困った。」現場の先生にはそういうことが多いわけです。要するに教科書に書いてあるとおり実験をやってみたらうまくいかない。モーターを作ったら回らない。ある実験の結果が違う結果が出てしまう。

ですから私は、理科の実技研修というのは当面は、ある程度自分が担当している学年の実験を事前に先生自身がやってみて、そこで学んでいく研修が一番いいのではないかなと思っています。あるいは、そのときに本当に困ってしまう。教科書では発芽もなっているのだけれども、時期的にそれが早過ぎた。ですから、気温を計りながら気長にやってご覧なさいと言ったら、「20度を過ぎたら一斉に出ました」と、こういう返事をいただいたのですけれども、そういうふうに、もっと現場の授業に即した実技研修を、教科書で出てくる前に事前に支度をして行うと非常に効果的なのではないか。実際に体験してみないとうまくいかないんですよ。体験しても自分ひとりで体験していたのではつまずいてしまう。分からない。そういった時に、センターに行って、そういう実験をして、本質的に出てきた問題で話し合っていくと非常にうまく対応できるのではないかと思います。そういった意味で、この2回というのと物づくりの実技ということでどうかなと、もう少し実技研修を増やしてもいいのではないか。

それから、先ほどの現職経験に応じた研修の中で、自分のやってきた記録をもとに討論しても、時間が経って缶詰でやっているようなもので、もっと生で、4年次教員対象には授業そのもので行いますが、やはり授業そのものでやっていくのが一番良いのではないかと思います。特に若い人、経験の少ない人ほど授業に即して、あるいは、例えば1時間の授業をビデオに撮って、それを観ながらみんなで討論するとか、やはり動いた、生きたもので研修するのが一番良いのではないかと思います。

これで見ると、主任、主幹や管理職に対する研修が多いようですが、実際には私は、授業する教員の力をつけることが一番だと思います。新聞等では「教員次第だ」と言われています。要するに担任が替わったら子どもが本当に良くなったと。やはり教員の力をつけるのが一番だということで、是非、そういうところをもっと増やせるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

[浮須教育部参事]

まず、最初にご指摘の理科の実技研修につきましては、基本的にこの考え方は夏季の研修という考え方に立っておりまして、そういう中で考えている部分です。日常の理科の授業をするにあたっての予備実験あるいは観察等の事前の準備ということにつきましても、大切な研修の内容になろうかと思います。工夫をして、そういったことも研修の一部に加えていくという工夫はしていくことは必要かと思いますし、また、OJTという考え方も大事にしていかなければいけません。

教育委員会で招集して研修をするものと、学校が中心になってそういった部分を育成していくという視点も、学校と意見交換をしながらOJTで行う部分、私どもで行う部分を今後考えていかなければいけない内容かと思います。

[馬場委員長職務代理者]

私は学校でできるのが一番良いと思いますが、現実的にはなかなかそれは難しい。特に実技研修の場合には学校独自で行うのは無理のような気がします。それだけの専門性のある人が各学校に配置されておれば良いのですけれども、現実はなかなかそうではないような気がします。

[田口委員長]

渡辺委員。

[渡辺委員]

まず1点として、研修の回数で8回や6回等、内容によって異なっていますが、例年、それはほぼこなされているのですか。

2点目は、課題別研修会で、小学校英語活動研修会が2回ありますが、小学校で英語活動が導入されて、これもすごく議論を積み重ねたうえで導入されたということでも必ずしもなくて、一部の専門家の方々が議論されていたのかもしれないと思いますが、現場の先生方は、どういうふうに進めたら良いのか、大変困っていらっしゃるのではないかと思います。そういう意味では、2回程度で大丈夫かなという気もするのですけれども、その辺はいかがなものでしょうか。

[浮須教育部参事]

まず研修会の回数につきましては、昨年と比べまして、回数の精選も加えた部分があります。それと、今年度回数を増やした研修等もあります。それは国の研究指定を受けている幼少連携教育という扱いを予定されておりますが、これは国の指定を受けて改めて今年度は回数を増やした内容もありますし、OJT等はこちらが招集をかけて、回数を訂正した部分もあります。

それから英語活動の研修についてですが、これも私どものほうで招集をかけて研修を企画しているものの回数ですが、学校からの要請に応じてこれにプラスして講師を派遣するあるいは講師をこちらで紹介すること、校内研修の中でそれぞれの学校が独自で研修を進めるということも並行して行われております。

[田口委員長]

各教師が必ず出なければならないという制度になっているのですか。

[浮須教育部参事]

職層に応じた部分では、その役割を担っている方あるいはその管理職対象のものについては出ることになります。2つ目のところの課題に対応した委員会、各学校の中で何々委員会に所属するといういわゆる校務分掌がございますので、各学校でこの委員会には誰という方をこちらで招集をして行うものが2つ目です。現職研修はその経験等に応じたものです。

そして4つ目のその他の研修会等につきましては、先ほど申し上げました全員を対象にしているものが3つ目の夏季休業中のものですが、それ以外については先ほど申し上げましたように、学校で分担されている、例えば少人数指導連絡会は、各学校の少人数の担当者を集めるような形にもなっておりますし、基本的には一堂に会するのは専門研修全体会・講演会の形になっておりまして、あとはそれぞれの役割分担の中で研修会に参加するという形です。夏休みの最後のところだけが本人の申し込みという形になっております。

[田口委員長]

毎週水曜日は研修する時間が確かとってあったのではないかと思いますが、今もそうでしょうか。

[浮須教育部参事]

はい。職員会議もひとつ研修の場という考え、水曜日は職員会議であり、あるいは小学校、中学校に分かれての教育研究会が予定されたり、そういった形で基本的には水曜日が研修という考え方です。

[田口委員長]

そうすると今おっしゃった教育研究会というのはここに書いてありますか。

[浮須教育部参事]

小中に分かれた教育研究会はここには書いていません。各小中学校で教科別に研修をするというところは教育委員会が主導しておりません。

[田口委員長]

いろいろな学校から集って、自主的に研究をしていらっしゃるということですか。

[浮須教育部参事]

ということがまた別にあるということです。

[田口委員長]

研修日というのは本当に有効に使って、折角あるのだから、自主的に参加していかないと授業力ってなかなか向上していかないのではないかと思いますから、先生方はお忙しいだろうけれども、ご自分の授業力を向上させるように、研修日というのを有効に活用していただきたいなと思っています。

[浮須教育部参事]

教員の命は授業だということで、授業力向上に向けた研修については、力を注いでいけるようにしていきたいと思っております。

[田口委員長]

他にございますか。千葉委員。

[千葉委員]

本市の特徴であるICT活用について、研修という観点から見たときに項目が別途立てられているわけではないようですけれども、授業の実態や現場からお伺いするところでは、ハード面はきちんと完備されていて、我が国でもトップクラスの整備ができている。現状、運用の中では教室もしくは教諭個人による差異が著しい現状ですね。特に中学校においては、ICTを活用する中のソフトの部分で使い勝手が悪い等、現場の声が必ずしもソフト等を導入する教育委員会側に伝わっていないような感触を受けるのですけれども、そういう部分も含めて、現実に授業の中でICTをもっともっと活用して授業を活性化し、学力をつけていく。そういう意味の研修というのはどこに入るのでしょうか。課題に対応した委員会でのことなのでしょうか。

[浮須教育部参事]

ICT活用教育推進委員会がその一つの役割を担っております。あと、その上の職層に応じた研修の一番下に、転入教諭、主幹教諭研修会、これは日野市以外から本市に転入してきた教員等のICTに係わる研修会を3回持っております。

[千葉委員]

一番下はほぼICTと考えていいわけですね。

[浮須教育部参事]

それと、それぞれの授業力向上という視点では、様々な視点からICTの活用を含めた研修内容になっております。それと、各学校で教務主幹等が中心になり、校務支援システムの研修会等は、既に各学校の教務主任が講師になって学校の中で研修をするということは、もうできるようになってきました。

そういった部分では、各学校ごとの研修と私どもの研修とで、ICTという日野市の大きな特徴をこれまでと同じように充実させていくということはできる体制はあるかなと思っておりますし、改めて授業の中での活用につきまして、各学校の実践等を集約して、いつでも使えるような環境を整えるといったことについても、今年度一つの目標としております。

[千葉委員]

了解しました。

[田口委員長]

他にございますか。

[加島教育長]

補足説明をして下さい。

[田口ICT活用教育推進室長]

今、教育部参事からお話がありましたものを含めまして、本市のICT活用教育の特徴は学校現場の要請に基づきまして派遣するメディアコーディネーターです。このメディアコーディネーターが利用支援等でもこれまでたくさん派遣されておりますので、メディアコーディネーターが学校側の要請に応じて授業の中で機能を使う場面、あるいは現場の先生方のニーズにあったような利用方法のために使うための支援等を行っています。

そのことによって、先日も潤徳小学校で授業を拝見しましたし、平山小学校でも授業を拝見しましたが、研究授業の中で利用法を示す場面で子どもたちに理解が促進されるような使い方をしている場面もございました。また、書画カメラ等あるいは実際にコンピューター室でインタラクティブスタディを使いまして子どもたちの個別学習が進められている形で、授業を進める際にもメディアコーディネーターが支援にまわるという形で進めております。ですから、現実の研修というような形をとらなくても、現場にメディアコーディネーターを派遣しまして、実際に使いながら先生自身が実践的に研修をしていくという形、また、それによって他の先生方もその先生を通して、さらに学び方を学びそれが広がっていく形ですので、研修という形で設定されなくても、教育現場の授業の中の活用を通して学んでいけるものと思います。

ただ、ご指摘のとおり、この研修体制の中に、ICTを活用した研修の方法につきまして、別の角度から研修をする必要性もあることはこれからの課題と思っております。

[田口委員長]

教育長。

[加島教育長]

今、室長が説明しましたように、日野市のICTの最大の特徴というのは、教育委員会が現場で指導するスタッフを抱えているというところなのです。それが文科省等から非常に注目を浴びて全国展開されようとしているので、補足説明をお願いしました。

[千葉委員]

そこで現段階はICTの操作であるとか使い方のところに留まっていて、既にもう日野市のレベルにきたときにはその先ですね。どんなソフトをどう授業に使用するか。もしくは民間、広く世の中にあるソフトを精査して、導入はしたのだと思うのですけれども、その以降は新しいものがどんどん出ていますので、そういったソフトの活用という部分で現場とのインタラクティブを境にしてもっともっと効果が上げられる。特に中学校に関して言いますと、学力が付くようなICT環境を日野市には是非要望したい。それが現実化すれば、どちらかと言えば個別にみたときに、教諭の中でICTの活用に消極的な人たちも触ってくるのではないかと思います。だからその辺を今後の課題として考えていただければと思います。

[田口委員長]

教育長。

[加島教育長]

千葉委員のおっしゃることはそのとおりだと私も思います。基礎はもう終わったと。これからは応用の段階に入ってきていると思います。それがないと、日野市のICTは内容的に十分でないと思います。

今年、ICT活用教育推進委員会をセンターに設けておりますが、この委員会は今までは整備を中心にやってきましたが、特に今年からは授業でいかに活用できるかということがこの委員会の最大の任務となっております。またご指導いただいて、さらに内容を豊かにしていければと思います。

[田口委員長]

他にございますか。

[田口委員長]

ないようですので、ここで報告事項第3号を終了いたします。

次に平成21年6月の行事予定について、事務局より説明をお願いいたします。

※平成21年6月の行事予定については省略

[田口委員長]

これより議案第11号、第12号、第13号及び報告事項第4号に入りますが、本件につきましては、公開しない会議の中で行いますので、関係職員以外の事務局説明員は退席しても差し支えないと思います。それでよろしいですか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議ないようですので、関係職員以外の事務局説明員、傍聴者の方はご退席ください。なお、本件の終了をもって、平成21年度第2回教育委員会を閉会とします。

(関係者以外退室)

※ 「教育委員会職員の措置について」
「教育長の措置について」
「教育委員会職員の措置について」
「自己情報の開示請求」
は公開しない会議の中で審議。

[田口委員長]

以上をもちまして、本日の案件はすべて終了しました。これにて平成21年度第2回教育委員会定例会を閉会いたします。

閉会午後3時04分

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