平成19年度第6回教育委員会定例会 会議録
平成19年度第6回日野市教育委員会定例会
開催日時
平成19年(2007年)9月27日(木曜日) 午後2時~午後3時12分
開催場所
教育委員会室
議事(要旨)
開始午後2時
[田口委員長]
ただいまから、平成19年度第6回教育委員会定例会を開会いたします。
本日の会議録署名は、渡辺委員にお願いいたします。
本日の案件は、追加案件を含め議案6件、協議事項1件、報告事項3件です。また、議案第19号及び議案第20号につきましては、自己情報のため、公開しない会議とし、本日は議事の都合により会議の最初に審議したいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしと認め、会議規則第12条により、議案第19号及び第20号は公開しない会議とし、会議の最初に審議いたします。
再開午後2時20分
[田口委員長]
再開いたします。
議事に入ります前に、事務局より発言を求められておりますので、発言を許可します。
[徳田庶務課長]
田口直教育委員の任期が平成19年10月1日で満了となります。日野市長は、平成19年第3回日野市議会定例会において、改めて田口直氏を教育委員に任命するために議案を上程し、同意を得ましたことをご報告申し上げます。
なお、任期でございますが、平成19年10月2日から平成23年10月1日までです。
[田口委員長]
このたび10月2日から改めて教育委員の任務をするようにという推薦を受けました。学識も浅く、能力に欠けるところもございますけれども、是非、誠心誠意務めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
[田口委員長]
それでは、議事に入ります。
議案第16号・教育委員会委員長の選挙及び委員長職務代理者の指定について、を議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。
議案第16号教育委員会委員長の選挙及び委員長職務代理者の指定について
[徳田庶務課長]
議案第16号・教育委員会委員長の選挙及び委員長職務代理者の指定について、ご説明いたします。
平成19年10月1日をもって田口委員長の任期が満了となります。また、委員長職務代理者は現在、馬場委員にお願いしております。その任期については、次の職務代理者が指定されるまでとなっておりますが、慣例により、委員長選挙時にあせて指定を行っております。なお、任期は委員長については平成19年10月2日より平成20年10月1日まで、職務代理者については次の職務代理者が指定されるまでです。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第12条並びに日野市教育委員会会議規則第7条及び第8条の規定に基づき、委員長の選挙及び委員長職務代理者の指定を行うものです。
[田口委員長]
ただいまの説明のとおり、委員長の選挙及び委員長職務代理者の指定を行います。
この件につきましては、恒例により事務局がその執行の任にあたりますので、庶務課長にお願いいたします。
[徳田庶務課長]
ただいまから、日野市教育委員会委員長の選挙及び委員長職務代理者の指定を行います。
最初に委員長の選挙、続いて職務代理者の指定という順序で行います。選挙の方法でございますが、日野市教育委員会会議規則第7条に委員長の選挙は指名推薦の方法により行う。ただし、これにより難いときは、単記無記名投票によるものとする、と規定されています。それでは、推薦をお願いします。
[渡辺委員]
引き続き田口委員にお願いしたいと思い、推薦いたします。
[徳田庶務課長]
委員長として田口委員の推薦がありました。田口委員、お引き受けいただけますでしょうか。
[田口委員]
はい。
[徳田庶務課長]
田口委員が委員長に選任されました。
引き続き、委員長職務代理者の指定を行います。日野市教育委員会会議規則第8条により、委員長職務代理者の指定は、委員長選挙の方法を準用することとなっております。
それでは、推薦をお願いいたします。渡辺委員。
[渡辺委員]
引き続き、馬場委員を推薦いたします。
[徳田庶務課長]
委員長職務代理者として馬場委員の推薦がございました。馬場委員、お引き受けいただけますでしょうか。
[馬場委員長職務代理者]
はい。
[徳田庶務課長]
馬場委員が委員長職務代理者に選任されました。
日野市教育委員会の次期委員長は田口委員、次期委員長職務代理者は馬場委員と決まりました。それでは、新委員長及び新委員長職務代理者からそれぞれご挨拶をいただきたいと思います。
[田口委員長]
これからも教育委員の皆様方、事務局の皆様のご協力を得て務めていけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
[馬場委員長職務代理者]
例年ですとよろしくと挨拶をしていたのですが、今、教育が大きく変わってきております。指導要領も改訂になり、新しい教育基本法も策定されました。日野市としての課題もたくさんあります。今まで以上に真摯に取り組んで、忌憚なく発言していきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
[徳田庶務課長]
ありがとうございました。以上で教育委員会委員長の選挙及び委員長職務代理者の指定を終了いたします。
[田口委員長]
議案第16号はこれにて終了いたします。
議案第17号・日野市教育委員会公印規程の一部を改正する規則の制定について、を議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。
議案第17号日野市教育委員会公印規程の一部を改正する規則の制定について
[徳田庶務課長]
議案第17号・日野市教育委員会公印規程の一部を改正する規則の制定についてご説明いたします。
提案理由です。日野市立七生中学校の校長印が欠けてしまい、新調しましたので、公印規程の一部を改正するものです。
6ページ、7ページをご覧下さい。これまで東京都日野市立七生中学校長印とあったものを、東京都を削った形で新しい印をつくりました。それにより、日野市立七生中学校長印となり、印影についても同様に替わったものです。
[田口委員長]
事務局からの説明が終了しました。ご質問がありましたらお願いします。
[田口委員長]
ないようですので、ご意見を伺います。
[田口委員長]
ないようですので、ご質問、ご意見はこれにて終結します。
お諮りします。日野市教育委員会公印規程の一部を改正する規則の制定について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしと認めます。議案第17号は原案のとおり可決されました。
次に議案第18号・日野市立学校学校医等の委嘱の専決処分について、を議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。
議案第18号日野市立学校学校医等の委嘱の専決処分について
[田辺学校課長]
議案第18号・日野市立学校学校医等の委嘱の専決処分について、日野市教育委員会教育長に対する事務委任規則第3条第1項の規定により、日野市立学校学校医等の委嘱の専決処分をしたので、同規則同条第2項の規定により報告し、教育委員会の承認を求めるものです。
提案理由です。委嘱している学校医から、平成19年8月31日付けをもって辞退の申し出がありましたが、8月の定例会に諮る時間的余裕がありませんでした。そのため、教育長専決によりその後任者を新たに学校医に委嘱しましたので、報告し承認を求めるものです。
10ページをご覧下さい。上段が委嘱者、下段が解嘱者です。
任期につきましては、前任者の残りの期間、平成19年9月1日から平成20年3月31日です。以上です。
[田口委員長]
事務局からの説明が終了しました。ご質問がありましたらお願いします。
[田口委員長]
ないようですので、ご意見を伺います。
[田口委員長]
ないようですので、ご質問、ご意見はこれにて終結します。
お諮りします。議案第18号・日野市立学校学校医等の委嘱の専決処分について、を原案のとおり承認することに異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしと認めます。議案第18号は原案のとおり承認されました。
次に議案第21号・教育委員会職員人事について、を議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。
議案第21号教育委員会職員人事について
[徳田庶務課長]
追加案件の議案書をご覧下さい。議案第21号・教育委員会職員人事についてご説明いたします。
2ページをご覧下さい。平成19年10月1日付の発令で、学校課長田辺貞義に学校課指導係長事務取扱を命ずるものです。これは、現在の指導係長が市長部局に異動することに伴い、兼務として係長事務取扱となるものです。以上で説明を終わります。
[田口委員長]
事務局からの説明が終了しました。ご質問ございますか。
[田口委員長]
ないようですので、ご意見を伺います。
[田口委員長]
ないようですので、ご質問、ご意見はこれにて終結します。
お諮りします。教育委員会職員人事について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしと認めます。議案第21号は原案のとおり可決されました。
次に協議事項第2号・学力・学習状況調査の調査結果の公表のあり方について、事務局より提案理由の説明をお願いいたします。
協議事項第2号学力・学習状況調査の調査結果の公表のあり方について
[田口教育部参事]
協議事項第2号・学力・学習状況調査の調査結果の公表のあり方について協議をお願いいたします。
20ページ、21ページをお開き下さい。まず21ページの4、今回の学力調査について確認をさせていただきます。文部科学省学力・学習状況調査結果の公表についてですが、まずこの調査につきましては、本市では各学校の授業改善、教師の意識改善、児童・生徒の振り返りを目的といたしまして、4月24日火曜日に、小学校6年生、中学校3年生に対してそれぞれ国語・算数、国語・数学について調査を行いました。学力調査と伴って質問紙調査も行ったところです。この調査に対しまして、公表に向けて多様な意見が新聞等で出されております。お示ししました内容がそのことになります。まずは、公表することが大切だという論と、公表することによって競争や序列化につながるのではないか、というような論議がされております。この中で、文部科学省は公表の流れを次のように通知しております。文部科学省が公表するものにつきましては、国全体の状況、国立、公立、私立学校別の状況、大都市、中核市、その他の市、町村、へき地別のもの、そして都道府県別のもの、これが文部科学省が公表するものです。文部科学省は東京都に対しまして、国全体の平均、国、公立、私立学校別の状況、都の公立学校全体の状況、域内の区市町村別の状況、域内の区市町村立学校ごとの状況、という内容を公表してまいります。市に示されるものは、上記以外に対しまして市の公立学校全体の状況、市の公立学校ごとの状況、各児童・生徒分のものが示されます。学校には、当該児童のものと、学校、学級の結果が直接文部科学省から渡されるようになります。
このような流れを受けて、平成19年8月24日付けで文部科学省より、調査結果の取扱いについて、国は都教委へ個別の学校名を明らかにしないように求めました。都教委はこれをもって各区市町村へ同省通知を示し、調査結果の適正な取扱いを示したところです。今回はこのことを受けまして、委員の皆様に次のことについて協議をお願いしたいと思っております。
まず、日野市のあり方ですが、
- CRT、都の学力調査に準ずる方向で行う。
- 市は、各学校に以下を通知する。
- 国、都、本市の国語及び算数・数学の調査結果の平均ポイント。
- 国語、算数・数学の観点別の平均ポイントとその分析結果。
- 市は、広報誌「ひのっ子きょういく」において(2)(1)(2)を市民へ公表する。
- 各学校は以下の形式で本人、保護者、学校運営連絡協議会に知らせる。
- 各児童・生徒に対して、個人の結果と各学校の国語、算数・数学の調査結果の平均ポイント、これは当該学校のみです、及び各教科の観点別の平均ポイントとともに、その分析結果を示す。
- 保護者、学校運営連絡協議会には、各学校の国語、算数数学の調査結果の平均ポイント及び各教科の観点別平均ポイントとともに、その分析結果を示す。
- 上記以外に、分析結果を基に各教科の授業改善プランを作成し、教育委員会、保護者に示すこととして日野市としては公表してまいりたいと思っています。
なお、今までに各学校の結果について、各学校の平均点、順位は公表したことはありません。また、各教科の合計点は授業改善の視点に立った分析や授業改善プランの作成には関連性がないため、示さないようにしたいと考えております。
以上、よろしくお願いいたします。
[田口委員長]
事務局からの説明が終了しました。ご質問がございましたらお願いします。渡辺委員。
[渡辺委員]
公表はいつごろされる予定ですか。
[田口教育部参事]
現在、国の採点等が予定よりも遅れています。当初は9月下旬に送付される予定でしたが、10月初旬頃になるとのことです。これについてもまだ不安定要素がございますので、遅れることもあります。また、分析結果の公表につきましては、追って教育委員会でご報告させていただきたいと思っています。
[田口委員長]
馬場委員。
[馬場委員長職務代理者]
(4)の(3)の授業改善プランは非常に重要ではないかと思います。何のために学力テストを実施したのかというと、この授業改善プランを作成するというのが一番の目的ではないかなと思います。この授業改善プランというのは、平均点等は関係なく、全部出すわけですか。
[田口教育部参事]
平均点というより、観点別の分析をいたしますので、その分析をもとに各学校がその問題に対応した分析を行って、授業を改善していくということになります。
[馬場委員長職務代理者]
改善プランというものは各領域別で出てきた場合に、うちの学校は平均ポイントよりも上だから良いじゃないかという考え方はどうなんですか。
[田口教育部参事]
各学校全てで授業改善は行っていただいています。各学校の状況や実態、その時の学年、授業のあり方等によって平均ポイントの上がり下がりはあるかと考えますが、それを本校が上がっているからといって作らない等、授業改善に甘いような流れがあってはならないので、校長会に対して教育委員会訪問、学校課訪問でその指導をしてまいりたいと思っています。
[田口委員長]
他にご質問ございますか。渡辺委員。
[渡辺委員]
新聞報道では平均点は公表しないという市町村、その新聞社の調査時点での予定でしょうけれども、そのようなことが報じられています。(2)の(1)(2)の平均ポイントを公表するという積極的な理由というのはどういうところにあるとお考えですか。
[田口教育部参事]
平均ポイントの公表についての意義づけですか。
[渡辺委員]
はい。
[田口教育部参事]
国と都においての日野市の位置づけを知ることによって、現在の状況の中での子どもたちの到達度、または学校の授業の到達度が計り知れるものかと考えております。
[田口委員長]
他にございますか。では、ご意見を伺います。渡辺委員。
[渡辺委員]
今の質問に関連して、文科省のこの調査結果の取り扱いについての通知にも、(2)留意事項の(2)のアに、過度の序列化につながらないよう特段の配慮が必要であるということがあって、公表の内容をどうするかについては市町村や学校に委ねるようですけれども、そういうことから考えますと、平均点数というのが一人歩きしてしまって、当初の目的である、各学校の授業改善、教師の意識改善、児童・生徒の振り返りというところから離れて、当市が良かったのか悪かったのかという、良い悪いということばかりになってしまう危険性もあるので、私個人の意見としては、市民への公表というのは、3つの調査の目的に沿った分析をして、知らせるだけで十分ではないかと思っております。
[田口委員長]
他にご意見ございますか。教育長。
[加島教育長]
協議内容の*のところに、今までの東京都の発表の仕方を見ていると、4教科なら4教科、その4教科それぞれの平均ポイントが載っていて、最後に4教科合わせた合計を示しています。その合計点のところをみんな比較していると思います。それで他市とわが市と比較をしていたと思うのですが、その合計点を出すところにその序列が出てくると思いますので、今回は教科だけを示そうと考えています。国語や算数等、それを足したものは出さないということです。出す時にも、その点数だけを出すのではなくて、分析結果あるいは授業改善プランをあわせて出すことによってその調査の意義を明らかにしていきたいと思っているところです。
[田口委員長]
馬場委員。
[馬場委員長職務代理者]
学力テストの結果によって、その学校の教育力や教育が非常に良いとか悪いとかの判断は出来ないと私は思います。ただ実際問題として、各学校の平均点や総合点が公表されますと、どうしても世間一般の認識は、やはり点数の1点あるいは0.5点等その僅差で評価されます。オリンピックの100メートル競争で0.0何秒1でも大きな差があるように言いますが、記録としてはそうかもしれないけれども、実際問題、能力としてはほとんど変わらないと思います。ですから、教育の世界ではそういう原理は成り立たないはずです。各学校の校長の姿勢として、あるいは教育委員会としての考えを学校だより等、それはあくまでも、ひとつの学校のある教科の点の比較なんだということを強調していく必要があるのではないか、アピールしていく必要があるのではないかと思います。先ほども出ていましたように、やはり分析が大事で、分析の結果こうするんだという姿勢がきちっとしていれば、保護者だっていたずらに右往左往することはないのではないかと思います。
[田口委員長]
山畑委員。
[山畑委員]
教育の分野でいろいろな評価の問題と、それをどういうふうに受けとめるか、それを受けとめてどういうふうに改善していくかというのはなかなか難しいと思います。例えば難しい大学へこの高校から何人入ったかという序列化ができたり、大学の中でも今はランキングという形でかなり露骨に出ています。そうすると、やはりこういう学力調査にしても、結果が出る、点数が出ると改善案等はさておいて、点数ばかりに注目してしまう。それが足立区のケースのようになってしまうとかえってこれが逆効果になることがあるわけです。
なので、あくまで意識の問題です。あまりそのことに捉われないようにしていかなければいけないということを発表した時に、話をしていく必要があります。他の方の言われたことと同じような意見です。
[田口委員長]
他にご意見はございませんか。
[田口委員長]
ないようですので、協議事項第2号を終了いたします。
報告事項に入ります。報告事項第19号・体育施設予約システム再構築事業の取り組み、について事務局より報告をお願いいたします。
報告事項第19号体育施設予約システム再構築事業の取り組み
[岩田文化・スポーツ課長]
報告事項第19号・体育施設予約システム再構築事業の取り組みについてご報告いたします。
24ページをご覧下さい。体育施設予約システムは体育施設の有効な活用と利用者の利便を図るため、平成15年4月分の予約からスタートしました。現在は南平体育館と小学校の開放施設を除く体育施設の利用に際し運用されておりますが、平成20年3月をもって機器やソフトの保守期間が終了してしまうこと、また、カスタマイズ機能に限界があるため、再構築することにより、平成20年4月からの南平体育館の予約もとりこみましてスタートさせるとともに、将来的には公民館あるいは(仮称)市民の森ふれあいホールの利用に対応できるようにバージョンアップをするものです。画面見本をご覧になっていただくと分かりますように、一目で選択する項目が分かるようになっております。この画面につきましては、JIS規格で図を多くして、高齢者や障害者にも対応したものとなっております。
また、携帯電話からの利用につきましても、現在はドコモだけでございますが、ソフトバンクあるいはauからの利用も可能としたものです。
事業費です。予算額は3000万で、契約額が2257万5千円です。この内、2分の1の額につきましては、財団法人地域活性化センター助成金から補助をいただくことになっています。また、業者につきましては、NTT東日本株式会社に決定しています。
[田口委員長]
事務局から報告が終了しました。ご質問、ご意見はございますか。
[田口委員長]
ないようですので、報告事項第19号を終了いたします。
次に報告事項第20号・日野市学校教育基本構想検討委員会設置要綱の制定、について事務局より報告をお願いいたします。
報告事項第20号日野市学校教育基本構想検討委員会設置要綱の制定
[下田教育部主幹]
報告事項第20号・日野市学校教育基本構想検討委員会設置要綱の制定についてご報告いたします。
26ページ、27ページをお開き下さい。この要綱は日野市立学校の学校教育のあり方を検討するため、日野市学校教育基本構想検討委員会を設置します。所掌事項は、学校教育基本構想の検討及び検討に必要なことです。
委員会は、別表に掲げる者をもって構成し、市民の代表は公募により募集した者の中から教育長が選考します。
任期は、委員会が設置された日から基本構想について報告した日までとします。
委員長及び副委員長。委員長は、学識経験者を充てます。副委員長は、委員の中から委員長が指名します。
報告について、検討委員会は、検討の途中経過及び結果を教育委員会に報告します。
委員会の庶務は、教育委員会学校課において処理します。
別表です。委員の構成です。学識経験者は明星大学の森下教授、実践女子短期大学の白尾准教授にお願いいたします。公立幼稚園長の代表、私立幼稚園長の代表、公立の小学校長、中学校長、都立高校の校長の代表、幼稚園保護者の代表、小学校及び中学校のPTAの代表、地区育成会の代表、社会教育委員の代表、市民の代表2名です。市民の代表につきましては、広報「ひの」9月1日号で公募をして、5人の応募者がありました。先日、教育委員会事務局職員7人で選考して、2名を決定いたしました。さらに行政部門から、企画部長、総務部長、健康福祉部長、子ども部長。これら市長部局の方も加わっていただいて、教育委員会だけではなく、広く市全般の観点から作成にあたっていきたいと思っております。その他、教育部長、教育指導担当参事、教育センター所長、以上21名で構成します。以上です。
[田口委員長]
事務局からの報告が終了いたしました。ご質問、ご意見がありましたらお願いします。渡辺委員。
[渡辺委員]
市民の代表というのは、論文等を提出していただいて審査されたのですか。
[下田教育部主幹]
論文で、日野市の学校教育のあり方について800字程度の論文を出していただいています。
[田口委員長]
他にございますか。
[田口委員長]
ないようですので、報告事項第20号を終了します。
報告事項第21号・第七幼稚園とあさひがおか保育園の「認定こども園」に向けた取り組み、について事務局より報告をお願いいたします。
報告事項第21号第七幼稚園とあさひがおか保育園の「認定こども園」に向けた取り組み
[田辺学校課長]
報告事項第21号・第七幼稚園とあさひがおか保育園の「認定こども園」に向けた取り組みについてご報告いたします。
30ページをご覧下さい。現在、就学前の子どもたちの育成にかかる対策として、保育園と幼稚園があります。これは保護者の就労状況で保育にかける子どもは保育所、保育にかけない子どもは幼稚園という区分された対策がとられています。しかし、こうした運営は親の就労の有無で利用施設が限定されてしまうこと、保育所に入れない待機児がいること、育児不安の大きい主婦の支援が不足していること、幼稚園、保育園を別々に運営するのでは子どもの集団が小規模であり、運営自体も非効率的であること、というような課題が生じていることから、小学校就学前の教育、保育を一体的に提供できる新たな枠組みが必要になってきています。
こうしたことから、保育にかける子どもも、保育にかけない子どもも同じ施設である「認定こども園」で預かって教育、保育を行おうとするものです。
- 「認定こども園」の目的です。小学校就学前の子どもに対する教育や保育、保護者に対する子育て支援を推進するための措置を講じ、子どもたちが健やかに育成される環境整備を図ることを目的としております。
- 「第七幼稚園の現状と今後」です。第七幼稚園とあさひがおか保育園は、平成17年度から「あさひがおか幼児園」として4歳・5歳児が共通のカリキュラムで交流を行っています。今後はさらに一歩進め、保育にかける子も保育にかけない子も同じ施設で教育と保育を受けられるようにすること、保護者に対して子育て支援を進めるため、21年度以降に第七幼稚園とあさひがおか保育園を一体化した「認定こども園」とすることを検討しています。そのため、保護者への説明会を実施するとともに、20年度入園希望者に対しその旨を周知いたします。
- 「平成20年度第七幼稚園園児募集にあたって」です。平成20年度の第七幼稚園園児募集にあたって、11月1日の広報「ひの」及び募集要項に次の主旨を付記することを考えています。主旨につきましては、市では、平成21年度以降、第七幼稚園を隣接するあさひがおか保育園と一体化した「認定こども園」とすることを検討しています。第七幼稚園に係る定数や教育内容等はこれまでと変更はありません。こうした主旨のことを付記することを考えています。
- 「今後の日程」です。市長部局が、「認定こども園」の申請を東京都に行います。現在「保育所型認定こども園」又は「幼保連携型認定こども園」の二つの方式を検討していますが、「保育所型認定こども園」の場合は、教育委員会の議決を経て、開設前年12月議会までに日野市立学校設置条例の別表より「第七幼稚園」を削除する条例改正案を提出する予定にしています。また、「幼保連携型認定こども園」の場合につきましては、現行どおりと考えております。
その他です。保育課との協議の中では、短時間利用児、これは現行の幼稚園児のことですが、短時間利用児についての定数は現行のままといたします。また、短時間利用児の保育料につきましては未定です。ただ、今年開設しました区部の状況をみますと、幼稚園と同額となっています。預かり保育、これは午後2時以降の延長保育のことです。預かり保育、給食を希望する者につきましては、別途料金が必要となります。
以上で報告を終わります。
[田口委員長]
事務局からの報告が終了しました。ご質問やご意見がありましたらお願いいたします。渡辺委員。
[渡辺委員]
その他の一番最後のところですが、「給食を希望する者は、別途料金が必要となります」というのは、現行の保育所の場合は、給食は料金をとっていないのですか。
[田辺学校課長]
保育料の中で賄っています。
[渡辺委員]
そうだとすると、ここは現行の幼稚園児の場合を対象としているのですか。今だったらお弁当を持ってきますよね。しかし、そのお弁当でなくても給食を希望すればお金を払えばオーケーということになるのですか。
[田辺学校課長]
これからの検討事項だと思いますが、幼稚園児につきましては現在、お弁当を持ってきています。この後については、保育所で給食を提供していますので、お弁当ではなく給食を希望したいという保護者については、給食を提供することができると思っています。
[田口委員長]
ただ、先の話ですけれども、短時間利用児と預かり保育というのは一緒のクラスになるのですか。それとも別のクラスになるのですか。定数は現行のままでいくと言っていますよね。今、第七幼稚園は30人から60人ですか。
[田辺学校課長]
4歳児が30人と5歳児が35名で、2学級ずつあります。
[田口委員長]
そうすると、その60名、70名が例えば現行のままだと、そこに預かり保育の子が入ってきた時のクラス構成はどうなるのですか。ミックスされるのだったらば給食を希望する者は、というのは少しそぐわないと思います。保育児をミックスするのか分かれるのかというのが書かれていないのでお聞きします。
[田辺学校課長]
3歳児以上につきましては、幼稚園教育をするということが条件になっています。そういう中では、保育所の学級、幼稚園の学級があります。これをミックスして幼稚園教育をするという形を現在、想定しています。
[田口委員長]
教室がミックスされるということは分かりましたが、そうなった場合、「はい、あなたは給食ね。あなたはお弁当ね」というのはいかがなものかと思ったので質問しました。
[田辺学校課長]
保育課とも協議をしていきたいと思います。
[田口委員長]
他にご質問、ご意見ございませんか。
[渡辺委員]
今のことで協議だから良いのだけれども、いっそのこと全部給食にするという方法もありますよね。
[田口委員長]
他にありますか。
[田口委員長]
ないようですので、報告事項第21号を終了します。
次に平成19年10月の行事予定について、事務局より説明をお願いいたします。
※平成19年10月の行事予定については省略
[田口委員長]
平成19年10月の行事予定を終了いたします。
ここで事務局より発言を求められておりますので、発言を許可いたします。
[徳田庶務課長]
山畑委員が、平成19年9月29日に教育委員としての任期が満了し、退任されることになりましたので、ご挨拶をいただきたいと思います。
[山畑委員]
1期4年間、教育委員を務めさせていただいてきたのですけれども、ここで任期満了ということで大過なく、ひとつ仕事を終えたなという気持ちでいます。
私はずっと公立学校で教員を勤めていたものですから、教育についてはその時に感じていたこと、考えたこと等ありました。わりあい公立学校というのは自由に発言できる所でした。今度はこういう機会が与えられましたので、感じていたこと、教育について考えていたことを発言する場が与えられたことが非常に私の経験としては、教職に関わる者のひとつの集大成のような感じでこの4年間を過ごしてきました。そういう点で非常にありがたく、良い経験をさせていただいたという気持ちでおります。
日野市の教育委員の仕事として、例えば教育委員会の場、あるいは学校現場を見させてもらう、教育委員会訪問、教育委員の研修等ありまして、今までと違った観点で教育を見させてもらいました。私も公立学校に長くいたものですから、多少は都立と私立との違いはあるかもしれませんけれども、そういう点で見ますと、私が経験した4年間だけであっても、非常に良い方向に進んでいるなと思っています。各学校が校長先生を中心に先生方が協力しあって、良い協力体制でできているな、そういう方向になりつつあるなと感じました。そういうことを見届けられたことだけでも私の地元の日野市の教育が非常に良い方向へ進んでいるなということを強く感じました。
それから、教育について様々な問題が出て、教育長が記者会見で厳しく言われる等、そういうことが時々ありますけれども、日野市について言いますと、この間、小さいことはあったのかもしれませんが、私たちが深刻にどう判断して良いか分からない、考えに詰まってしまうということもなく適切に処理されてきています。そういう点でも非常に良かったなと思っています。これから日野市の教育がさらに発展していくことと、教育委員会あるいは事務局の皆さん方の努力があってこそ、教育行政が非常にうまく進んでいるということの表れだと思います。
今後も日野市の教育が益々発展していきますようにお祈りしたいと思います。併せて、皆様方の健康とご活躍をお祈りしています。どうもありがとうございました。
[田口委員長]
本当にありがとうございました。
(委員長より花束贈呈)
[田口委員長]
以上をもちまして、本日の案件はすべて終了いたしました。
これにて平成19年度第6回教育委員会定例会を閉会いたします。
閉会午後3時12分
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