平成18年度第8回教育委員会定例会

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ページID1004503  更新日 平成30年2月16日

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平成18年度第8回日野市教育委員会定例会

開催日時

平成18年(2006年)11月9日(木曜)午後2時5分から午後3時56分

開催場所

教育委員会室

議事(要旨)

開始午後2時05分

[田口委員長]

ただいまから、平成18年度第8回教育委員会定例会を開会いたします。

[田口委員長]

本日の会議録署名は山畑委員にお願いします。

本日の案件は、議案2件、報告事項4件です。また、議案第27号は人事案件のため、公開しない会議としたいと思いますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、会議規則第12条により議案第27号については、公開しない会議といたします。

[田口委員長]

それでは、議事に入ります。議案第26号・日野市公民館使用条例の一部を改正する条例の提出について、事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第26号 日野市公民館使用条例の一部を改正する条例の提出について

[斉藤公民館長]

議案第26号・日野市公民館使用条例の一部を改正する条例の提出について、ご説明いたします。改正理由です。平成18年6月7日に公布されました地方自治法の一部を改正する法律によりまして、収入役等の制度が見直されました。これにより収入役が廃止されることになりましたので、日野市公民館使用条例の一部を改正するものです。

4ページ、5ページの新旧対照表をお開き下さい。第9条中、使用料は、使用の許可を受けたときに、日野市役所収入役に前納しなければならない、とありましたがこの中の「日野市役所収入役に」という部分を削除いたしまして、「使用料は、使用の許可を受けたとき、前納しなければならない」と改正するものです。なお、施行日は平成19年4月1日からとなります。よろしくご審議お願いいたします。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了いたしました。ご質問がございましたらお願いします。

渡辺委員。

[渡辺委員]

「収入役に」というのを削除して、「前納しなければならない」とすると、誰々にやどこどこにというを削ってしまって良いのですか。具体的にどこに前納するという文言は要らないのですか。

[斉藤公民館長]

市に前納しなければならないという捉え方になります。

[渡辺委員]

目的語がありませんが、よろしいのですね。

[田口委員長]

公民館にお金を持って行くわけですね。

[斉藤公民館長]

いえ、納付書によって会計課を通して納めてもらいます。

[田口委員長]

窓口は、公民館ですよね。

[斉藤公民館長]

はい、そうです。

[田口委員長]

例えば、陸上競技場を借りるときの使用料もあると思うのですけれども、それはどういうふうにするのですか。

[徳田文化スポーツ課長]

陸上競技場ですとか他の施設も含めて庁外の施設の使用料を預かった時には、例えばそこに企業公社等入っていたとしても、それは預かりであって、その後きちんと調定をおこして市に納入します。現時点では収入役がそのお金の管理者なので、条例によっては収入役と書いてあるものもあります。ただ、新しい条例等ではもともと記載していないものが多いようです。たまたま公民館使用条例は収入役と記載をしていたので今回の改正になっていると思います。陸上競技場ですとかそういうところについては収入役と記載していないので、今回は改正いたしません。

[田口委員長]

馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

公民館関係じゃなくて他の諸施設を使用して使用料が生じた時に、みな同じような文言になっていないといけないのではないかなという気はします。その点のすり合わせはどうなっていますか。

[田中教育部参事]

今回は改正理由のところにありますように、地方自治法の一部が改正されたということで、庁内的には関係各課が全てこのような改正手続きを行っています。教育委員会関係では公民館使用条例にのみ該当があったということで、公民館だけが今回の改正手続きをお願いするわけですけれども、そういう意味では全庁的に統一した対応をしているということでご理解いただきたいということです。先ほど文化スポーツ課長が答えましたように、もともと入っていない課もありますので、そういう意味ではこの文言についても統一した対応をしたということです。

[田口委員長]

馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

前納して領収書を出す時、名称はどこが領収書を出したことになっていますか。

[斉藤公民館長]

現在は、日野市収入役となっております。

[馬場委員長職務代理者]

今度は何もないのですか。

[斉藤公民館長]

今度は収入役の代わりに会計管理者を置くということに地方自治法ではなっています。

[馬場委員長職務代理者]

会計管理者の名前で領収書を出すのですか。

[斉藤公民館長]

その点は現在、検討中です。

[清水教育部長]

使用料につきましては、全て市の条例で定められるもので、その納入先は全て市になります。収入役の役割は、日野市の出納事務を司るということになっていて、実際に事務をするのは収入役ということでありますけれども、これはあくまでも市長の代わりに収入役という職で出納するということでございますので、今までの文言が実務的な、いわゆる納付する時のあて先をそのまま記載していたということです。本来であれば市に納入をするという記載であるべきだと思っています。その意味では、今回の改正でそれらの文言を全庁的に統一をして、納入先は全て市だという中で、あえてその部分は省略した形で統一した改正をするということでご理解いただきたいと思います。

[田口委員長]

よろしいですか。

[山畑委員]

あえて書くとすれば日野市となるのだけれども、特にそれを入れないということですね。

[斉藤公民館長]

統一的に入れないということです。

[清水教育部長]

市に納めることは決まっています。

[馬場委員長職務代理者]

そうすると、領収書の発行者は各部署によって、別々になるということですか。

[徳田文化スポーツ課長]

全て日野市長という形で出されることになるかと思います。

[馬場委員長職務代理者]

それと対応した方が良いと思うのですけれどもね。

[渡辺委員]

具体的に公民館の場合は、使用料はどこに納めるのですか。また、領収書はどこが発行するのですか。

[斉藤公民館長]

公民館は直接領収書は発行いたしません。使用料は指定金融機関もしくは会計課に納めます。

[田口委員長]

生活・保健センターで場所を借りたりすると、私は生活・保健センターにお金を払うのだけれども。

[徳田文化スポーツ課長]

今後コンビニ収納等そういったものが出て、コンビニで払ったり市以外の場所で払うこともあるわけですが、当然納入先は市ですから、領収するのは市であって、場所としての生活・保健センターやコンビニであったりすると思いますけれども、最終的にお金の納入先は市であるということで、日野市に払うことだと思います。途中の経由地は考えずに条例等は定められていくので、そういう考え方になります。

[田口委員長]

馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

常識的に日野市だと思います。文言として、はっきりしておいた方が良いのかなという感じはいたします。

[徳田文化スポーツ課長]

日野市の条例の書き方だと思いますが、他の施設も含めて全ての条例で日野市にという文言は入っておりません。日野市の条例の書き方はどこどこにというのは書かない書き方だということをご理解いただければと思います。

[馬場委員長職務代理者]

全て入っていないわけですね。分かりました。

[山畑委員]

入っていた文言が抜けてしまったから入らないとおかしいような感じもするけれども、日野市ということですね。

[加島教育長]

この文章の趣旨は、前納しなければならないというそれだけの話です。以前は収入役が市長と分かれていたから収入役に納めなければいけなかったのですけれども、今度は前納しなさいというそれだけの趣旨になってきたということです。

[田口委員長]

よろしいでしょうか。ではご意見を伺います。

[田口委員長]

ないようですので、これにてご質問、ご意見は終結します。

お諮りします。議案第26号・日野市公民館使用条例の一部を改正する条例の提出について、を原案のとおり決することに異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第26号は原案のとおり可決されました。

報告事項に入ります。報告事項第27号・行政情報の公開請求、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第27号 行政情報の公開請求

[小塩学校課長]

報告事項第27号・行政情報の公開請求、についてご報告いたします。

10ページをお開き願います。今回、1件の請求がございました。

請求日は10月4日、公開日は11月1日。請求内容は、市内全小中学校の10月第1週の週案でございます。小学校377人分、中学校180人分、合計557人分の週案につきまして、個人が識別できる内容等の部分を非公開といたしまして部分公開としております。

以上で報告を終わります。

[田口委員長]

事務局から報告が終了しました。ご質問、ご意見がございましたらお願いします。

山畑委員。

[山畑委員]

こういう請求があって、これを市内の全小・中学校において全教員の週案をまとめて出すというのは大変な作業ですよね。行政情報の公開というのは行政を知る市民に与えられた権利だから、それは尊重しなければいけないのだけれども、請求者とそれを受けた担当者あるいは責任者が、どういうことを知りたいのか等を話し合って、もう少し簡素な形で対応できないのかなと思いますけれども、その辺はどうなのですか。

[小塩学校課長]

受け付ける際に、請求者と担当者で話をさせていただきました。ただ、請求の内容としましては写の交付を請求されました。要件は備わっていましたので、対応せざるを得ないということで対応しております。

[山畑委員]

その辺これからいろいろな形の請求があって、条件が整っていればそれに対応しなければいけないのでしょうけれども、もう少し簡便な方法といいますか、そういう形でできると良いのではないかと思います。

[小塩学校課長]

現在、進めているICTの環境整備の中で、校務支援システムが導入される予定ですので、その中では週案なども電算処理され、パソコンの中に入力する形になります。情報公開のやり方そのものについては打ち出せば良いようなシステムに変わる予定にはなっています。今後、今までよりは対応は簡易になるかなと考えています。

[渡辺委員]

システムが変わるということですけれども、現行は各学校に要請して上げていただいているのですか。

[小塩学校課長]

そうです。各学校コピーをして、個人の内容を聞き一枚ずつチェックしているという状況です。

[田口委員長]

馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

個人情報の削除というのは学校でやっているのですか、それとも教育委員会でやっているのですか。

[小塩学校課長]

教育委員会で行っています。

[馬場委員長職務代理者]

では学校からはそのまま出してもらって、教育委員会で目を通して、これは公開できないなというのを消して公開しているということですね。

[小塩学校課長]

はい。

[田口委員長]

他にございますか。馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

このことについて、特に学校の反応を聞いたことはありますか。あるいはこういうことがあることによって状況が変わる等ありますか。

[小塩学校課長]

過去にもこういった請求がありましたので、ある意味事務的に処理は進みました。特に学校側からの質問・意見等はありませんでした。

[田口委員長]

他にございませんか。

[田口委員長]

ないようですので、報告事項第27号を終了いたします。

次に報告事項第28号・日野市立小・中学校のいじめの状況及び対応、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第28号 日野市立小・中学校のいじめの状況及び対応

[田口教育部参事]

報告事項第28号・日野市立小・中学校のいじめの状況及び対応、について報告させていただきます。

12ページをお開き下さい。12ページのいじめに関わる事件の発生を受けての取組ということにつきましては、新聞報道で北海道滝川市の事件、愛媛県今治市等あったのですが、ほぼ福岡県筑前町の事件が出て以来、都教委の方から、まずはいじめの対応をどうしているという指導、助言の下に、まず一番目に定例校長会で、教育長及び指導室長というのは私、参事のことですが、校長に対し、学校においてさらなる一人一人の児童・生徒の理解に努めるように指示を出しました。それから、人権教育プログラム等を活用して指導していただくこともお願いいたしました。

続いて定例副校長会で、より具体的にさせていただきました。総管理職に呼びかけをして学校で周知していただく一方、3番目に問題行動調査ということで、右にございます平成17年度の問題行動調査、この件数についてさらに確認を示させていただいているところです。この話はすべて時系列を追ったあとでお話させていただきます。

4番目に、生活指導主任会、毎月やります研修会におきまして、新聞報道をもとにいじめについての対応について研修をさせていただきました。そして各学校の現在のいじめやその対応について成功した例や課題となっている例について話し合いをしていただき、それを学校にまた戻していただきました。

5番目、緊急校長会の開催ということですが、これにつきましては、11月6日に報道がありました11月11日のいじめ自殺予告文書の件につきまして、緊急校長会を開かせていただきました。この件につきましても後ほどお話させていただきます。

13ページはいじめの状況です。これは毎年行っております問題行動調査報告ということで、不登校や校内暴力等の流れの中でいじめの調査が行われております。本市は平成17年度においては小学校11件、中学校20件がいじめとして正式に届けられました。ただ、このいじめにつきましては、その一番上に定義がございます。(1)自分より弱い者に対して一方的というのがまず一つ目の定義です。(2)身体的・心理的な攻撃を継続的に加える。(3)相手が深刻な苦痛を感じている。なお、起こった場所は学校の内外を問わない。この3つの定義の中で出されてきたものです。そのようなご理解をいただきたいと思います。

と申しますのは、小学校11件、中学校20件ということになりますと、小学校はこの数以上あるわけですから、「そんなことないだろう」という疑問を抱かれるのではないかと思います。非常に些細ないじめや中傷するようないじめ等については、日々ということではないのですが、学校方に上がってきています。それをこのような定義をつけた段階で示すとこの数になります。これが文科省のいじめの調査の有り様です。ですからこの件について、学校は、「では解消したか」となりますと、学校はその時点では「解消している」と。ただこの解消についての解釈も、平成18年3月31日現在ということですから、この事象が、その時点で解消してもまた復活しているということはあると考えています。そういった意味で今また検証しているということになります。いじめの発見のきっかけですが、これは小学校につきましては11件の内9件が保護者からの訴えになっています。中学校につきましては11件が担任教師からになっています。中学校では生徒本人からの訴えは5件、他の生徒からは2件ということから考えますと、31件のいじめの内20件は大人側からのいじめの確認ということで、いかに子ども同士の中からいじめが出てこないかという実態を表わしているかと思います。

5番のいじめの態様ですが、言葉での脅しが小学校で7件、中学校で13件。冷やかし・からかいは小学校2件、中学校6件と、相変わらずこのことにつきましては言葉や冷やかしが多くなっています。そして中学校になりますと暴力が出てくるという流れになるかと思います。暴力につきましても、いわゆるけんかという状況で考えますと、けんかをして、最後まで、相手が降参するまで殴ったり蹴ったりということではなく、頭をこずくとか叩くとか、通りがかりにいつもその子が叩かれる等、そういうような状況で出ています。

続きまして14ページに、18年度いじめに関する苦情件数です。先ほどの問題行動調査を踏まえていくと同時に、現在、日野市がどうあるかということを表わしたものです。まず学校課につきましては、10月31日現在、4月8日から10月16日までで7件、いじめに関する苦情です。これを見ていただきますと分かりますが、けんかや担任への抗議、金銭トラブルというような、主訴はいじめではありません。ただこの主訴を聞いていきますとその中にいじめが潜在化しているということになります。例えば2番目の、6月8日の担任への抗議という苦情がありました。このことを保護者から聞きますと、子どもに対して不適切な言動があると。いわゆる今問題になっていることです。保護者は学校側に対して「担任の先生がこんなことを言っている」と、「何とかして下さい」という電話がきたわけですが、分析していくと、やはりこれは教員がやっているいじめに価するのではないかと捉えています。それから3番目は小学生ですが、娘がいじめられている、お金を持ち出したということで、こういうケースが年齢が上がっていくと意外に出てきているケースではないかと思っています。同じように、センターに子どもこころの電話相談がございます。相談日を持っているのですが、そこでは7件入っております。下から2つ目、10月4日の小学校では、暴力・言葉のいじめということで、匿名ですが、クラスは崩壊状態。他のクラスの男子から髪を引っ張られた。同じクラスのリーダー格の子からも髪を引っ張られた。鉛筆で突つかれた。聞くだけでは大変な問題ではないのかということですが、この件につきましては学校課には寄せられておらず、センターだけでした。匿名でしたので、対応としてはお聞きするだけでした。あとは管理者に相談をしてほしいという形で現在受けています。

学校課とセンターの子どもこころの電話相談では、1件だけ6月17日に学校課、6月19日にセンターに先ほど述べましたお金を持ち出したという件が続いて同じ方から出てきています。学校課に入ったときには学校名も分かっておりましたので、学校へ早々に電話して、この件は学校で保護者も入ってお互い話し合うようにして、金銭も全て返すという形で終了しています。下段のセンターの(2)電話相談になります。これはセンターには子どもこころの電話相談と一般の電話相談があるのですが、そちらの一般の方での電話相談で入ったものの、10月27日については厳しい電話相談が入っています。これにつきましてはセンターのカワムラ相談員から電話があり、小学校でこういったことがあったということで情報をいただいて、学校長に電話しました。生傷が絶えない。おでこ、足、腕足に傷。担任に相談したが、「そんな事実があるなら証拠がみたいものです。」と、担任が言ったと。それから、朝、登校時になると、学校を怖がってトイレから出てこないということですが、このことでは連絡校長会で生活指導担当の先生からお話いただいたのですが、学校側としては、担任に相談したら、「そんな事実があるなら証拠がみたいものです」と言うような担任がいるとはどうしても思えないということが上がってきました。ただ、訴えた方はこう言っているということです。学校の校長は、「学校でも確認したけれども、そういう事実は出てこない」と。ここら辺も、今、新聞報道であるようなことと非常に近いなと感じています。

我々も電話を受ける時に多いのですが、保護者からの訴えと学校とがなかなか合わないことがあります。親に訴えたのは子どもですので、子どもの言い方、話し方で受け取り方が違うのかなと感じております。こういう事象の中で一つ、指導主事から出てきたことですが、担任と子どもはある程度の信頼関係の中で言葉の遊びをしていると。担任も言ってはいけない言葉ですが、ちょっと激しい言葉を子どもに言ったりする。子どもは担任からいろいろ言われるけれども、それは日常のことで信頼関係の中で受け止めて、逆に言われて喜ぶ子どももいる。それが家に帰って、母親は分かっているけれども、父親にある時ふと、1カ月ぐらい経って言うと、「えっ」ということで電話相談でこのように入ってくるということで、やはりまずは教員の言葉の見直しをしなければいけないのですが、学校にある教員たちの言葉が常に画一的に同じような言葉ではなくて、一人一人の子どもや態様の違う子に叱咤激励の言葉も含まれてきているということもあるのではないかと、保護する意味ではないですけれども、そういうこともあると感じています。

15ページの学校におけるいじめ防止、7つのアクションということですが、校長会で教育長が「11月、12月はいじめ防止強化月間としたい」という旨を発言されました。それまでの過程の中で私どもも、いじめの再確認をしようということでこの2カ月をいじめ防止強化月間とさせていただきました。ではどうするかということですが、いじめに関しては中野富士見中の事件以来、東京都におきまして都立教育研究所や東京都教育庁におきまして相当研究し、文献や冊子、リーフレットが出て、いじめはいじめとして受け止め、あくまでもいじめられる側に立つというような文章が出ておりまして、それも各学校に渡っております。

では、ということで具体的な対応をここに7つ載せさせていただきました。1、挨拶運動、挨拶を必ず学校で今以上に行っていただく。そして2、この11月、12月は、校長講話で必ず「思いやりの心」をテーマとして全校で行う。そしてそれを担任で深めて話していただく。3、「実施計画」や「いじめ防止マニュアル」を作成していただく。それから、教師の言動について振り返っていただき、それを職員会議や研修会で出していく。4、道徳の授業や各学級において、内省できる状況を意識的に設ける。今の小学校や中学校の道徳の授業が、最近ロールプレーや演技を使いましたいわゆる学級活動に近い形の中で話し合いが重んじられるような形で進んできており、なかなか子どもたちが毎日の中で静かになって目をつぶったり、自分を内省する時間がありません。家ではもっとないということで、各学校全員が目をつぶるなり、静かにしてからこのことに取り組もうということでお願いしています。5、学級活動で同じように課題を出し合う。

それからもう1つは、今回の分析の中で出てきたのですが、子どもの側からいろいろなものが発せられていません。それがいじめの構造なのだと思いますが、教師の目に見えないところでいじめが行われ、子どもたちから訴えが出てこないというのが、子ども側から言わせればいじめの定義だそうですが、それをやはり打破しなければいけないということで児童会と生徒会の活性化をお願いいたしました。そしてまずは児童会、生徒会でいじめについて取り上げて、特に中学校は弁論大会ぐらいまでもっていっていただけないかということで、自主校長会でも話し合っていただきました。それから7、「いじめに対する防止・対応策」を保護者に伝えてほしいと話しました。

16ページにメッセージを載せました。このことにつきましては、いじめを原因とする自殺予告文書への対応の一つの例です。そしていじめを原因とする自殺予告文書への対応について少しお話させていただきますが、11月7日東京都から、いじめを原因とする自殺予告文書が、「豊」という字の消印がついたものが文部科学大臣宛てに届きました、と伝えられました。「豊」という字で11月4日が消印となっている。そして6日に着いているということからすると、非常に東京に近いところで、ということで東京都からお話いただいたのは、豊島区と日野市で出された可能性が高いということで、この2つを重点地区として取り組むということで、毎日新聞にも日野市の名前が出ておりましたけれども、都の指導部から早急に教育委員会で会議を開いて、この対応を検討してほしいということがございました。部課長会を開かせていただいて、まずは小学校にメールを送り、中学校には自主的に校長先生がやられている連絡会がありますので、そこに指導主事を派遣してこの対応をお願いいたしました。各学校では、校長が戻り次第、すべての児童・生徒のいじめに関する見直しを図り、報告も上げていただいた結果、実際にはこの文書に当てはまるお子さんはいないという報告を本市は受けています。ただ、今も豊島区ではないかということで、あくまでも「ないか」ということです。東京都に問い合わせても「確定はしてない、ないかである」ということでしたので、私どもはここ両日中は日野市という前提でずっと動いています。ですので、緊急校長会を開き、PTAの連合会長にも事情を説明し、協力をいただいています。

昨日、郵政公社支部から、「豊という字は豊田の局から出たものではない」という確認をいただきました。それを昨晩に各学校に発送いたしました。しかし両校長会長とも話をしたところ、やはり各学校真剣に取り組んでいると。そしてこの文書に思い当たるようなものは、今まで各担任が子どもから相談を受けたりしているのが現状です。そういった意味では、11月11日、学校としても管理職が学校に待機するというお話がありましたので、教育委員会も午前中職員を派遣する。午後は指導主事や教育長、部長、参事が最後、学校を見回っていくということで対応していきたいと考えています。これについては、都にはお伝えしております。この関係で連絡をとったのは日野警察、PTA関係、東京都、郵政公社と連携をとらせていただきました。以上です。

[田口委員長]

事務局からの報告が終了しました。ご質問やご意見がございましたらお願いいたします。馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

いじめによる自殺予告の手紙についての件ですが、一応、日野市の豊田の郵便局からではないということが特定されたわけですけれども、それで安心できるということでもないと思います。それとは別に、各学校で調査をしたと思うのですが、具体的にはどんな調査をしたのか、またその結果どう確認されているのですか。

[田口教育部参事]

まず11月11日のこの件に関しての調査と、また別途で現在継続してこれから調査を図るものがあります。11月11日のいじめの調査につきましては、この文書、「クサイ、ダサイ」、こうありますが、この文書を分析させていただいて、この全てに当てはまる子がいるかいないかで調査をいたしました。その結果、この文書に全て当てはまる子はいない。ただ、付け加えてきたものでは、ある学校では「クサイ」と言われた子、「ダサイ」と言われた子はいるということでした。ズボンを脱がされたという子はいませんでした。全部でいうといないということになりました。

続いてもう1件、この強化月間の中で実施しますのは、こういうような事例から細かく分析させていただいて、学校ではどういうふうに解消していったか、まだあるのか、それをこと細かに質問事項を作って、発送しようと思っているところです。

[田口委員長]

他にございませんか。馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

一応、11日土曜日に手紙によれば学校で自殺をするということですよね。11日についての対応は日野市としてはどういうふうにしていますか。

[田口教育部参事]

11日につきましては、教育委員会全体挙げて午前中対応します。午後については巡回という形で対応します。ちなみに全都的で言いますと、「豊」がつく地域は他に豊洲や豊ヶ丘があるということですが、豊島は今対応していますが、対応としては日野市が一番危機意識を持って取り組んでいるのではないのかなと思っています。

[田口委員長]

他にございますか。教育長。

[加島教育長]

先ほどの馬場職務代理の質問で、学校はどんなふうに調査をしたのだということですが、文科省からきた手紙も資料として使って調査をしているのでしょうか。

[田口教育部参事]

文科省から来たこの手紙は学校にお配りして、学校によっては教員全員に配布しました。例えば一中においては全員がこの手紙を持ちまして、自分が担任でない方は教科として関わった中でこの文書に当てはまる事例が授業で見つかったかどうかというようなことを行ったという話を伺っています。その中で、ここは当てはまるけれどもここは当てはまらない、これはない、というような形で精査して、ゼロという回答になっています。

[加島教育長]

字体はどうなのですか。

[田口教育部参事]

字体につきましても当然調べていただきまして、校長先生に直接こちらに来ていただいたりした例もございます。各学校で作文、反省文、日記、学級日誌等から特徴的に、この書いている方が「わ」と「あ」が大変近いように書かれているという指摘もあって、そういうことも参考に調べていただきました。

[田口委員長]

他にありますか。山畑委員。

[山畑委員]

センターに子どもこころの電話相談というのがあるのですね。ここに4月から10月まで7件の相談があったのですが、小学生が実際にかけてきているのですから知っているのでしょうけれども、全員が知っていますか。こういういじめや何かで困っている子がいたらこういうところがあるということを再度、徹底した方が良いのではないかと思います。

[田口教育部参事]

この相談機能の充実につきましては、また市民に多く伝えることについてはやはりこれからどんどん進めなければいけないと思っています。もっと利用してくれる方が出るのではないかと。実はこの7件の中に1件、他市が含まれています。今後、センター事務長や相談部とさらなる連携をとって、どのようにPRしていったら良いかということも考えなければいけないと思っています。

[田口委員長]

他にありますか。馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

いじめというのは大変見つけにくいと思います。私の経験からいきますと、非常に仲の良いグループで、親も「うちの子はどちらかというと人から外れる子なのに、あのグループで遊んでくれているから」と大変喜んでいました。担任の先生も「ああ、いいな」と思う。ところが、そのグループは実はその子どもをパシリにさせたりいろいろなことをさせたりしていじめていたわけです。それは全然親にも見えなかったし教師にも見えなかった。私がこういうことを言いましたのは、いじめというのは世間では簡単に言うけれども、大変見つけにくい、分かりにくい要素を含んでいるということです。

事例を読んでみますと、やはりいじめられている子、その親について言えば、学校に対する不信、担任に対する不信、これが根底にあると思うのです。ですから言わない。

私は、ここにいじめ防止の7つのアクションとありますけれども、学級が一つにまとまってうまくいっていますと、必ず先生のところに他の子からも情報が入ってくる。要するに学級が崩壊している、学級が成立していないクラスほどいじめや暴力行為があるわけです。ですから、基本はやはり担任が学級経営、学級指導をしっかりやるというのが、要するに子どもとのつながり、親とのつながりに関係してくると思います、子どもが先生と仲よければ必ず親も学校の先生を信頼するわけです。子どもが先生に対して不信感を持っていると必ず親も不信感を持つ。いじめのできる素地は、そういう一つの学級風土なり、学校風土とまでいきませんけれども学年風土というのがあると私は思っています。そこで一つは、いじめというのは主観ですから、いじめている方もそんないじめているという気がなくいじめを引き起こすような言葉を言ってしまう。本人は軽く言って、冗談のつもりで言っているというのはあると思います。そういうことを受けても平気な子と、非常に敏感に感じてしまう子がいるという現実を子どもは人生経験が少ないですから分からない。自分がおもしろいなと思うと言ってしまうのです。

そこでやはり日常の教科の指導、あるいはありとあらゆる活動の中で、具体的にそういうことが出た時に、先生がその都度「それを言っちゃだめだよ」、「それは行き過ぎだよ」等指導することが大切だと思います。よく「何やっているんだ」と言うと、「プロレスごっこをやっているんだ」と言うのですね。どう見てもプロレスにしてはひどすぎるから、今度は本人に聞くと、やっぱり「はい、プロレスをやっているんです」。どうもおかしいなということで、「いくらプロレスでもそれ以上やったらよくないから」、「命にかかわるし相手を傷つけるから」と、そういうふうに、やはり先生がその都度言わなければいけない。校長講話も学級での道徳授業も大変結構ですけれども、基本的には日常生活の中で、いじめにつながるような行為を未然に「それはやっちゃいけないこと」と、具体的な事例で一人一人に「君はこの子に言った時は何でもなかったけれども、あの子に言ったらあの子はすごくショックだったんだよ」等、具体的な事例で対処していくことが必要だと思います。それには、直接子どもとふれあっている現場の特に担任の先生、親が敏感になってほしいですね。やはり鈍感な先生もいると思います。例えば給食の時に、ちょっと余ったから、「みんな、ほしいものを取りにこい」と言うと、担任の先生が太った女の子に対して「おまえは太っているんだから、これ以上食べるとだめだから」と言いました。その後、職員室へわあっと泣きながら来たので担任の先生を呼んでも、「ええ、そうなの。そんなことで」と、全然そういう感覚がないのです。そういう先生もいることは事実です。ですから、私はやはり日常の中で細かいところで、いろいろな生活の場面で、いじめにつながる行為は先生があるひとつの価値観を持って、単にだめと言うのではなくて、何故いけないのかという価値観を持って接すればかなり防げると思います。またそういう学級経営をすると学級が一つにまとまるのではないかな私は思っています。是非、そういうふうに学校に指導をしていただきたいです。改まって行うのも良いのだけれども、日常生活の中が大事だということを伝えて下さい。それと同時に、子どもが安心して先生に意見が言える雰囲気を是非工夫して作ってもらいたいです。

[田口委員長]

渡辺委員。

[渡辺委員]

まず未然に防ぐための7つのアクションというのは、良くできていると思いますが、まず前提として、いじめる側が絶対に悪いということを周知していただきたいと思います。今でもまだ保護者や、場合によっては教師の中にもいじめられる側も悪いんだという論理があるようです。強い者が一方的に、継続的にいじめるという指摘がありましたけれども、そのいじめられる側にも責任があるという、その責任論は誤りだということを是非大きな前提にしておかないとこの問題は誤るのではないかと考えます。

もう一つは、一昨日、ある小学校の学校訪問をしまして、そこで良かったなと思うことが2つありました。1つは、このいじめのことについては、道徳や学級活動だけでなく全教科において取り組んでいるということです。国語の時間や国際理解教育の中でも。国際理解の最たるものというのは差別や偏見によっていろいろな問題が起きているのを取りはずして、相互に理解し合おうということなのでしょうから、道徳の授業だけではなくて、国語や体育の授業を通してでも、馬場委員からの話がありましたけれども、日常生活において考えていくことが必要なのではないかなと思います。そういう意味で一昨日の学校でのお話はとても印象的でした。そこで強調されていたのは、そこの学校では教職員が悩み事でも何でも相談しあっていける、そういう良い気風があるんだということで、いじめの問題においても抱え込まないで相談しあったり、場合によっては注意しあう。そういうことによって全教職員の財産にしていく、そういう取り組みもとても素敵なことだと、必要なことだと思いました。

もう1点は、7つのアクションのところに関連して、先ほどの質問の中にもありましたけれども、学校課やセンターに電話をかけて相談するというのは、やはり学校に対する不信があって、どうせ学校に言っても聞いてくれないだろうと。あるいは言っても聞いてくれなかったと、そういう不信があって相談があるのだろうと思います。そういう窓口はとても大事なところで、別に学校不信を煽り立てるわけではないですけれども、こういう悩みを受け付けるところがありますよということの周知を、保護者や市民の皆さんにさらに徹底していただけたら、なお良いのではないかなと思いました。

[田口委員長]

私から一つ言いますけれども、この7つのアクション、細かいようですけれども5番のところに、学級活動において、自己を振り返り、解決策を考えさせる。これ、自己を振り返って解決策を考えさせるだけなら良いですが、よく帰りの会等では、「今日あったことで問題があったら言って下さい」なんて言うと、手を挙げて、小学校の頃は、「何々さんがこうした」、「何々さんだめじゃないか」とかというようなキャッチボールがよくあるのですけれども、その時にも「何々さんがこうした」と言って学級の中で手を挙げられない子に対してだんだんいじめが深くなっていく様子があると思うのです。深くなった時、「どうして言わなかったの」と聞いても、言えないから言わなかったんであって、「こういうふうに誰々さんがこうしたから」といういじめの実態は言えないからだんだん深くなっていくと思います。

その言える雰囲気というのはどういうものかなと思うのですけれども、いじめというのは学校だけでなく会社や高齢者施設でもあるそうです。抱え込まないようにするにはどうしたら良いかということですけれども、まずはお家の中で親御さんと、学校であったことを話して、まずはそこに一回クッションになってもらって、親はやはり身をはってその子どもを守ると思うんですけれども、それで「先生に言ったら」というのが多くの親御さんの第一声だと思います。それだけ学校は親御さんにもそういう面で頼られているところがありますから、担任の先生たちは本当に目と耳と心で子どもたちの言葉をきちっと受け止めてほしいし、学校に言っても埒があかない時は、保護者の仲間で「教育委員会に訴えてやる」というのをよく言葉として言われた言葉なので、教育委員会もすごく頼られているというところをもう一回認識して、何かあったら学校とも相談するけれども、最後の拠りどころだと思ってやっていただきたいと思います。

[田口委員長]

他にございますか。山畑委員。

[山畑委員]

重松清という作家がいます。あの人のいじめを取り扱った小説があるのですが、それを私は直接読んではないのですけれども、教育関係者からその話を聞いたことがあります。女の子が学校で起こったことを割合お母さんによく話をするというのです。「今日学校で友達の何々ちゃんがこうやっていじめられているのよ」と言ってお母さんに話す。それから何日かしてまた、「そのいじめられている子、かわいそうにみんながいじめるのよ」と言うと、お母さんが「あんたが守って味方になって激励してやらなきゃね」という話をしているわけです。だんだんそういう話が何回かあった時に親の直感で、「あんた何々ちゃんの話って言っているけれど、それ、あんたのことじゃないの」と見抜くわけです。と、その子どもがそこで泣き出しちゃう、という話があったのですけれども、やはり特に小学校高学年や中学生になると、誇りといいますか自尊心が生じて、なかなか言えないのですね。自分がいじめの対象になっているということも非常に言いにくいし、それからまた学校などでも時々こういうケースが起こると、「なんでそのこと早く言ってこないんだ」と言うと、「先生に一回それを言って、対応によっては非常にいずらくなる」と。「先生、いつも俺について守っていてくれるのか」というようなことも聞いたことがあるのですけれども、非常にそういう意味で抱え込んでしまう性質があるのですね。もちろん気軽に親に話をしているケースもあると思いますが。

ですが先ほどこころの電話相談ということは、これは非常に良いことなので、全校生徒にもう一回確認をして、何かそういうことがあったら気軽に、ベテランの先生がいるし、いろいろなアドバイスをしてくれるからということで、より充実させていけるよう頑張っていただきたいです。

[田口委員長]

他にございませんか。

[田口委員長]

ないようですので、報告事項第28号を終了します。

報告事項第29号・日野市生活・保健センター条例等の一部を改正する条例の制定、について事務局より報告をお願いします。

報告事項第29号 日野市生活・保健センター条例等の一部を改正する条例の制定

[徳田文化スポーツ課長]

報告事項第29号・日野市生活・保健センター条例等の一部を改正する条例の制定、についてご報告いたします。

報告の理由といたしましては、市長より事務委任を受けている日野市立市民ギャラリーについて、市長部局で条例等の一部を改正する条例を制定するので報告するものです。22、23ページをお開き下さい。改正の内容ですが、これまで免除の規定のみであったものについて減額の規定を追加するものです。追加する理由といたしましては、法律で障害者に対し経済的支援をするという趣旨を具体化するための準備として条例に減額の規定を追加するということでございます。

この条例につきましては、平成19年4月1日から施行することになります。

以上で終わります。

[田口委員長]

事務局より報告が終了しました。ご質問、ご意見がございましたらお願いいたします。

[田口委員長]

ないようですので、報告事項第29号を終了いたします。

報告事項第30号・日野市立図書館基本計画策定委員会設置要綱の制定、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第30号 日野市立図書館基本計画策定委員会設置要綱の制定

[川口教育部主幹]

報告事項第30号・日野市立図書館基本計画策定委員会設置要綱の制定、についてご報告いたします。

報告の理由ですが、日野市立図書館基本計画策定委員会設置要綱を制定し、日野市立図書館基本計画を策定いたしますので報告するものです。

要綱については26ページのとおりでございます。ここでは図書館基本計画についてご説明したいと思います。27ページをご覧下さい。

目的ですが、日野市の図書館が活動を開始してから40年が経過いたしました。その間図書館をとりまく環境も大きく変化しており、現状の図書館では住民の多様化した要求に応えることが困難な状況にございます。市民の図書館に対する要望を把握し、その要望を実現できる図書館を作るため、今後5年間の図書館基本計画を策定するものです。このことは、第3次日野市行財政改革大綱にも明記されております。

本日までの経過ですが、図書館基本計画策定庁内プロジェクトチームの中で会議を開催してきました。検討内容は以下のとおりです。

今後の予定ですが、公募市民、有識者を入れた図書館基本計画策定委員会を設置して、その中で検討をいたします。事務局は図書館が行い、コンサルタント担当の会社も入ります。

委員については28ページをご覧下さい。有識者につきましては、社会教育委員から1名、図書館協議会委員から1名の方をお願いいたしました。ここでの検討内容は27ページに書かれておりますとおりでございます。計画の策定は平成19年3月を予定しております。以上でございます。

[田口委員長]

事務局からの報告が終りました。ご意見、ご質問はございますか。渡辺委員。

[渡辺委員]

この公募市民委員の中には学識経験者も含まれているのですか。

[川口教育部主幹]

有識者という意味ですか。

[渡辺委員]

属に言う学識経験者で、市内の方で、図書館に関心を持っていて、協力しようということで応募されてきた方はおられないのですか。

[川口教育部主幹]

一人、大学講師という方がおられましたが、その方が図書館に関係あるかどうかは存じ上げておりません。

[田口委員長]

お二方、同じ姓の方がいらっしゃいますが、関係はあるのですか。

[川口教育部主幹]

関係はないと思われます。女性の小林さんは21歳の学生さんです。男性の小林さんは大学講師をされています。たまたま同姓だったと思われます。

[田口委員長]

これは作文審査ですか。

[川口教育部主幹]

800字程度で図書館についての考え方について作文を書いていただきました。

[田口委員長]

他にご質問やご意見ございませんか。渡辺委員。

[渡辺委員]

全然違う話ですがせっかくですので関連して質問しますが、今朝のニュースで横浜の例ですが、非常にひどい話で、丸ごと本の中を切り取って持っていってしまうとか、必要な所を破いて取っていってしまう等、目に余る行為があって困っているということが報じられていましたけれども、日野市でも類似するようなことは起きているのですか。

[川口教育部主幹]

残念ながらございます。

[渡辺委員]

具体的にどんなことですか。

[川口教育部主幹]

一番多いのは線を引く、あと、書き込むということです。鉛筆で書かれている場合はこちらで消しますが、ペン等で書かれておりますとどうしようもない状況です。

[渡辺委員]

切り取って持っていってしまう等、そこまでのケースはないですか。

[川口教育部主幹]

それもございます。

[田口委員長]

このコンサルタントに関しては、もうお考えですか。

[川口教育部主幹]

つい先日決定いたしまして、地域計画連合との契約が成立いたしました。

[田口委員長]

そうすると、そこからどなたが来るかということは決まっていますか。

[川口教育部主幹]

決まっております。山口さんとおっしゃる方です。

[田口委員長]

策定委員の山口さんとは違いますね。

[川口教育部主幹]

違います。

[渡辺委員]

最後に、かつて日野市が図書館日本一と言われて、再び日本一にというスローガンがあるようですけれども、日本一というのは私個人はあまり好きでなくて、ナンバー1よりオンリー1という言葉があるぐらいですから、その方が良いのかなと思います。そういう意味で、新しい住民のニーズに応じながらも、先進的な図書館のあり方の指針になるようなものを是非、まとめていただければと思っております。

[田口委員長]

他にございますか。

[田口委員長]

ないようですので、報告事項第30号を終了します。

次に平成18年12月の行事予定について事務局より説明をお願いします。

※平成18年12月の行事予定については省略

[田口委員長]

これより議案第27号に入りますが、本件につきましては公開しない会議の中で行いますので、関係職員以外の事務局説明員は退席していただきたいと思います。

異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、関係職員以外の事務局説明員は退席して下さい。

なお、本件の終了をもって平成18年度第8回教育委員会定例会を閉会といたします。

(関係者以外退室)

[田口委員長]

以上をもちまして、本日の案件はすべて終了いたしました。

これにて平成18年度第8回教育委員会定例会を閉会いたします。

閉会午後3時56分

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