平成18年度第6回教育委員会定例会

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ページID1004501  更新日 平成30年2月16日

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平成18年度第6回日野市教育委員会定例会

開催日時

平成18年(2006年)9月26日(火曜日)午後2時から午後2時57分

開催場所

教育委員会室

議事(要旨)

開始午後2時

[田口委員長]

ただいまから、平成18年度第6回教育委員会定例会を開会いたします。

[田口委員長]

本日の会議録署名は渡辺委員にお願いします。

本日の案件は、追加案件も含め、議案9件、報告事項3件です。また、議案第17号から議案第22号までは関連がありますので、この6件については一括議題としたいと思いますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、一括議題といたします。

それでは、議事に入ります。議案第16号・教育委員会委員長の選挙及び委員長職務代理者の指定について、事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第16号 教育委員会委員長の選挙及び委員長職務代理者の指定について

[栗原庶務課長 ]

議案第16号・教育委員会委員長の選挙及び委員長職務代理者の指定について、ご説明いたします。

平成18年10月1日をもって田口委員長の任期が満了となります。また、委員長職務代理者は現在馬場委員にお願いしております。その任期については、次の職務代理者が指定されるまでとなっておりますが、慣例により委員長選挙時にあわせて指定を行っております。なお、任期は委員長については平成18年10月2日より平成19年10月1日まで、職務代理者については次の職務代理者が指定されるまででございます。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第12条並びに日野市教育委員会会議規則第7条及び第8条の規定に基づき、教育委員会委員長の選挙及び委員長職務代理者の指定を行うものです。

よろしくお願いいたします。

[田口委員長]

ただいまの説明のとおり、委員長の選挙及び委員長職務代理者の指定を行います。この件につきましては、慣例により事務局がその執行の任に当たりますので、庶務課長にお願いいたします。

[栗原庶務課長]

ただいまから、日野市教育委員会委員長の選挙及び委員長職務代理者の指定を行います。最初に委員長の選挙、続いて職務代理者の指定という順序で行います。選挙の方法でございますが、日野市教育委員会会議規則第7条に、委員長の選挙は指名推薦の方法により行う。ただし、これにより難いときは、単記無記名投票の方法によるものとする、と規定されています。それでは推薦をお願いいたします。

[渡辺委員]

引き続き田口委員に委員長を務めていただければと思います。

[栗原庶務課長]

委員長として田口委員の推薦がありましたが、いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[栗原庶務課長]

田口委員、お引き受けいただけますでしょうか。

[田口委員]

はい、お引き受けいたします。

[栗原庶務課長]

田口委員が委員長に選任されました。

引き続き、委員長職務代理者の指定を行います。

日野市教育委員会会議規則第8条により、委員長職務代理者の指定は、委員長選挙の方法を準用することとなっております。それでは推薦をお願いいたします。

[渡辺委員]

引き続き馬場委員に務めていただければと思います。

[栗原庶務課長]

委員長職務代理者として馬場委員の推薦がありましたが、いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[栗原庶務課長]

馬場委員、お引き受けいただけますでしょうか。

[馬場委員長職務代理者]

はい。

[栗原庶務課長]

馬場委員が委員長職務代理者に選任されました。

日野市教育委員会の次期委員長は田口委員、次期委員長職務代理者は馬場委員と決まりました。それでは、新委員長及び新委員長職務代理者からそれぞれご挨拶をいただきたいと思います。

[田口委員長]

再度、重責を仰せつかりましたが、大変身の引き締まる思いを感じております。非力でございますけれども、教育委員の皆様方そして事務局の皆様方に支えられてここまでやってこられました。今度も皆様にご協力、ご助言、ご支援をお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

[馬場委員長職務代理者]

引き続き職務代理者ということです。よろしくお願いいたします。

[栗原庶務課長]

ありがとうございました。以上で教育委員会委員長の選挙及び委員長職務代理者の指定を終了いたします。

[田口委員長]

議案第16号はこれにて終了いたしました。

次に議案第17号・日野市教育委員会事務局処務規則の一部を改正する規則の制定について、議案第18号・日野市教育委員会所管職員の職名に関する規則の一部を改正する規則の制定について、議案第19号・日野市公立学校の管理運営に関する規則の一部を改正する規則の制定について、議案第20号・日野市公民館運営規則の一部を改正する規則の制定について、議案第21号・日野市立図書館処務規則の一部を改正する規則の制定について、議案第22号・日野市郷土資料館処務規則の一部を改正する規則の制定について、の6件を一括議題としたいと思います。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

  • 議案第17号 日野市教育委員会事務局処務規則の一部を改正する規則の制定について
  • 議案第18号 日野市教育委員会所管職員の職名に関する規則の一部を改正する規則の制定について
  • 議案第19号 日野市公立学校の管理運営に関する規則の一部を改正する規則の制定について
  • 議案第20号 日野市公民館運営規則の一部を改正する規則の制定について
  • 議案第21号 日野市立図書館処務規則の一部を改正する規則の制定について
  • 議案第22号 日野市郷土資料館処務規則の一部を改正する規則の制定について

[栗原庶務課長]

議案第17号から第22号までの6件の規則改正についてご説明いたします。

これら6件の議案につきましては、日野市組織規則及び日野市職員の職名に関する規則等の一部改正され、新たな職名として一般行政職に主任長、長期主任が、また技能労務職には従来の業務主査を廃止し、業務主任長、長期業務主任長、長期業務主任がそれぞれ創設されたことから改正を行うものです。
議案書の6ページ、7ページの新旧対照表をお開き下さい。第3条第2項に主任長、長期主任を加えました。同じく第6項に業務主査を廃止し、業務主任長、長期業務主任長、長期業務主任を追加しました。第4条では、新たに創設した職名の権限を記載のとおり追加したものでございます。なお、議案第19号から第22号まで同様に改正していますので、議案書の18、19ページ、24、25ページ、30、31ページ、36、37ページの新旧対照表でご確認下さい。
次に9ページの議案第18号日野市教育委員会所管職員の職名に関する規則の一部を改正する規則の制定についても同様の趣旨の改正です。議案書の12、13ページ別表の新旧対照表をご覧下さい。13ページの旧の表の19業務主査を廃止し、12ページの19に新たに主任長、20に業務主任長、21に長期業務主任長、23に長期主任、25に長期業務主任を追加するものでございます。
なお、6件の議案の全てが公布の日から施行し、平成18年7月1日から適用するものでございます。よろしくご審議お願いいたします。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了いたしました。ご質問ございましたらお願いいたします。

[田口委員長]

ないようですので、ご意見を伺います。

[田口委員長]

なければ、ご質問、ご意見はこれにて終結いたします。
1件ずつお諮りします。議案第17号・日野市教育委員会事務局処務規則の一部を改正する規則の制定について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第17号は原案のとおり可決されました。
第18号をお諮りいたします。議案第18号・日野市教育委員会所管職員の職名に関する規則の一部を改正する規則の制定について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第18号は原案のとおり可決されました。
議案第19号・日野市公立学校の管理運営に関する規則の一部を改正する規則の制定について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第19号は原案のとおり可決されました。
議案第20号・日野市公民館運営規則の一部を改正する規則の制定について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第20号は原案のとおり可決されました。
議案第21号・日野市立図書館処務規則の一部を改正する規則の制定について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第21号は原案のとおり可決されました。
お諮りします。議案第22号・日野市郷土資料館処務規則の一部を改正する規則の制定について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第22号は原案のとおり可決されました。

次に議案第23号・教育管理職の異動(内申)の専決処分について、を議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第23号 教育管理職の異動(内申)の専決処分について

[田口教育部参事]

議案第23号・教育管理職の異動(内申)の専決処分について、ご説明いたします。

日野市立潤徳小学校副校長、河本清澄が9月1日より病気休職に入ることになりました。そのために、日野市教育委員会教育長に対する事務委任規則第3条の規定により平成18年8月21日に専決処分しましたので、同規則同条第2項の規定により報告し、教育委員会の承認を求めるものです。

2ページをご覧ください。東京都教育委員会に提出しました内申です。内申にありますとおり、八王子市立元八王子東小学校・主幹、有賀康美を潤徳小学校副校長に内申いたしました。既に9月1日より副校長として職務に専念しております。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了しました。ご質問がございましたらお願いします。渡辺委員。

[渡辺委員]

今度の副校長先生は日野に在勤されたことはあるのですか。

[田口教育部参事]

八王子市の前に百草台小学校に勤務しておりました。

[田口委員長]

他にご質問ございますか。

[田口委員長]

なければご意見を伺います。

[田口委員長]

ないようですので、ご質問、ご意見はこれにて終結します。

お諮りします。議案第23号・教育管理職の異動(内申)の専決処分について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第23号は原案のとおり可決されました。

議案第24号・教育委員会職員人事について、を議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第24号 教育委員会職員人事について

[栗原庶務課長]

議案第24号・教育委員会職員人事について、ご説明いたします。

9月25日に10月1日付の定期異動の内示がございました。課長補佐職以上4名でございます。図書館長川口文子が主幹職で図書館基本計画担当となります。文化スポーツ課長徳田雅信が課長と兼ねて、生涯学習係長・文化財係長事務取扱となります。同じく文化スポーツ課課長補佐阿井康之が市長部局出向となり子育て課付となります。それから、市長部局の企画部主幹広報担当の小澤昭道が図書館長ということで内示されております。

以上の人事については10月1日付で発令を行うものです。よろしくご審議のほどお願いいたします。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了いたしました。ご質問がございましたらお願いいたします。

[田口委員長]

なければご意見を伺います。

[田口委員長]

ないようですので、ご質問、ご意見はこれにて終結します。

お諮りします。議案第24号・教育委員会職員人事について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第24号は原案のとおり可決されました。

次に報告事項に入ります。報告事項第21号・行政情報の公開請求、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第21号 行政情報の公開請求

[小塩学校課長]

報告事項第21号・行政情報の公開請求、についてご報告いたします。

40ページをお開き願います。今回4件の請求がございました。4件すべて同一人からの請求でございます。請求日、公開日、請求内容につきましては記載のとおりでございます。1番につきましては、特に文書による意思決定はなされておらず、請求のありました資料は存在しないため、不存在として決定しております。2番、4番につきましては、特定の個人が識別できる内容等がありますので、その部分を非公開とし、部分公開としております。3番につきましては、東京都教育委員会に内申しているところで、現在調査検討中であり、処分等に関しては結論に至っておりません。そのため、どのような処分または措置がされるか不明な現時点での公開は、公平かつ円滑な人事管理に関わる事務に関し支障を及ぼす恐れがあるため、日野市情報公開条例第7条第6号のエの規定に基づき、事故報告書、事情聴取の記録等の一部を非公開とし、部分公開としております。
以上で報告を終わります。

[田口委員長]

事務局からの報告が終了しました。ご質問、ご意見はございますか。

[田口委員長]

ないようですので、報告事項第21号を終了いたします。

報告事項第22号・ICT活用教育推進状況等報告、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第22号・ICT活用教育推進状況等報告

[五十嵐ICT活用教育推進室長]

報告事項第22号・ICT活用教育推進状況等報告、について報告します。こちらの方に映像を映しますのでプレゼンテーションをご覧になりながらお聞きいただければと思います。よろしくお願いいたします。

報告事項として5点報告させていただきます。まず、「日野市の教育がこう変わる」、2点目は「ICT環境整備状況」、3点目は「全教職員にセキュリティ意識を高める方策」、4点目は「夏季ICT活用教育研修の成果」、最後に「メディアコーディネータ学校訪問状況」についてご報告いたします。

まず、日野市の教育がこう変わるということで表にまとめてみました。今までの限界とこれからの可能性ということで、これからと言いますのは今年の10月からとご理解いただきたいと思います。まず教師の側なのですが、今までは自宅の個人パソコンで成績処理やデータを作成していました。このことが校務支援システムにより校務がより効率化できるということ。それから手書きの資料でデータは個人管理をしていましたが、運用ルールを守りながら個人情報等のデータも一括してサーバーで管理する、つまり教員一人一人が手持ちの情報がなくなり、より安全に管理できるということです。また、今までは会議等が延びがちでした。このことが事前の情報共有によって短縮できるということです。次に情報を共有するためには時間の確保が必要でした。例えば学校の子ども一人一人の情報についてです。このことが一人一人の子どもの良さも全員で共有することができるようになります。さらに、今までは図書資料により教材を作成しておりましたが、インターネットでの最新情報やリアルタイムのデータを教材化することができるようになるということです。

続いて表の下段は子ども側の可能性です。今までは板書や印刷物の教材が中心の授業を受けておりました。このことが、映像や視覚的な教材が増えて分かりやすい授業を受けることができるようになります。また、図書資料や新聞を活用した問題解決学習を行っておりましたが、これもインターネットの最新情報を活用した問題解決学習ができるようになります。さらに模造紙や画用紙にまとめて発表していた形態も、マルチメディアを利用して表現することができるようになります。これによって教室内でのコミュニケーション、話し合い活動もインターネットを通した交流学習によるコミュニケーションや学び合いができるようになります。また、教師は授業中につまずいた子どもの机間指導で指導しておりました。このこともwebCAIによる個に応じた指導が充実できます。これはコンピュータのソフトですが、教師自身も教材開発できます。子どもの理解度に応じて問題数や問題内容が変わるといったコンテンツです。
このように日野市の教育が変わるということなのですが、ではどうしてこのように変わるのかといった環境の整備について簡単にご説明いたします。
まず最初に、全教職員に一人1台のコンピュータが配備されます。これは10月から順次学校ごとに導入していきますので、10月中に全小中学校で一人1台のコンピュータが配備できます。これにより校務支援システムによる情報の共有化、校務の効率化ができます。さらに、インターネットで教師が教材研究に必要な情報等を収集することができます。
2つ目、小学校の校内LANが完備するということです。小学校全校で校内どこからでもインターネットが接続が可能になりますので、全ての教室で全ての教師がインターネットを活用した授業ができるようになります。なお中学校については、来年度を予定しておりますので、1年遅れでこの環境が整備されることになります。
3つ目、小学校全校でICT機器が整備されます。後ほどご説明しますが、書画カメラやe-黒板を活用した授業ができるようになります。これらの整備に伴って、全教員のセキュリティ意識を高めるために、2学期中に全教員が3回の研修を受講するように計画しております。
具体的な整備なのですが、写真でご覧下さい。既に夢が丘小学校と日野第四小学校はモデル校として昨年度からこの設備を整えておりますが、こういったワゴンセットの中にプロジェクターやスピーカー、黒板にマグネット形式ではり込むスクリーンがセットになっております。これを2教室に1台の割合で導入します。全教室にはLANで接続されるコンピュータです。校内LANはアクセスポイントが校舎内のいたるところにあります。写真は体育館の例なのですが、これでインターネットの接続を可能にしています。それからICT機器についてです。書画カメラやe-黒板を導入します。左の写真がe-黒板です。先ほどご説明しましたマグネットスクリーンの横にこういったユニットを取り付けるのです。これも磁石みたいになっており、ピタッとくっつきます。これとコンピュータを結びますと、コンピュータの操作が全て、このマグネットスクリーンでできるといった仕組みになっています。書画カメラですが、実物投影機といった大掛かりなものが昔あったのですが、ここにカメラがついております。ですので、こうして下に資料を置きますと、資料を拡大して提示することもできますし、さらにこれを、自動補正しますので、下に置いて、パソコンにつなげますと、子どもたちの作品等もどんどん記録できます。そういったものを使うことによって、例えばインターネットで子どもたちが、理科の授業で最新画像を活用して発表したり、あるいは自分の研究したことを実際にマグネット黒板を使いながらe-黒板でいろいろと記入しながら発表したり自分の考えを書いたワークシートを大写しにして考えを発表したりすることもできます。さらにこの画像は書画カメラの下に作品を置いているところですが、小さなものも大きく見せられますので、子どもだけではなく教師の方が小さな実験や作業を大写しにして見せることもできます。以上、教室での授業がこう変わるということで見ていただきました。

次に職員室です。校務の情報化でどのように変わるかということです。校務支援システムがこの一人1台パソコンの中に入っておりますので、例えばこのシステムにより、今週の何委員会は何時からどこの会議室だったか等、前もって資料を収集し議題を確かめたり、ある程度意見も書き込めるようになっておりますので、会議も効率的に、資料も前もって見ておけて、情報も共有できるということです。あるいは、この中に個人カルテの機能を入れてありますので、例えば全校の先生方の中で、自分の担任する子どもだけでなくて、何年何組のAさんが今日の生徒会活動で活躍していたですとか、良いところをどんどんと記録していって、みんなで見ていく。自分の担任する子ども以外の子ども達の良さをみんなで把握していくことも可能になります。さらにインターネットにも接続できます。ただこれはちょっと制限をつけておりますが、必要な情報を取れる公共機関のサイトには接続できます。例えばNICERというサイトがありまして、各教科、各学年の教材があります。こういったもので教材研究ができるようになります。
このように今、まとめたのですが、小学校ではLANの工事が終わりましていよいよ来週からコンピュータが入っていきます。中学校では有線ですが、全校のLANは来年度ということでどんどんと整備されていきます。
ただ整備するだけではなくて、セキュリティ面もかなり厳しくしております。実際にはログを管理したり、どのような方法でちゃんとやっているかということを管理しておりますし、ウィルス対策もしております。関係のないものは入れないといったコントロールもできるようなセキュリティ対策を万全に期しております。無線LANも、国際規格の暗号化技術を採り入れておりますので、その分では情報漏洩のないようなセキュリティ対策になっております。
最後にCMSの導入と書いたのですが、これはコンテンツマネージメントシステムと言いまして、学校のホームページが特定の技術のある者だけしか更新ができないといった問題を解消するために、簡単に更新ができ、どんどん学校の発信や取り込みができるようなシステムも入れていく予定にしております。
このような整備が整う反面、全教職員にセキュリティ意識を高める必要がありますので、その方策についてです。既に先週22日に導入研修を行いました。ここでは学校で必要な情報セキュリティについての研修を行いました。これを受けて、各学校では伝達研修を行います。必ず行うということを約束しております。早速昨日、三沢中学校では全教員がコンピュータ室に集って研修をしておりました。このように、9月から10月にかけて行い、その他10月には情報安全教育ということで、子どもの指導を重点に置いた研修会を何回か設けますので、その中から日にちを選んで全教員が受講することにしています。さらに個人情報の保護という観点から、教員がコンピュータを使ったe-Learningの研修を全員受けるということで計画を立てております。さらに各学校で実施手順を作成してセキュリティ委員を置き、実際に活用する人と守る人と両輪で見ていくといったシステムを取ることになっています。
次に夏休みに行われました研修の成果です。推進室では22日間実際に研修を実施しまして、学校別に表にしてみました。参加人数は214名、これは全教員の3分の1が参加したという数字になります。こちらは、学校の教員数の中でどのくらいの教員が参加したという比率を表しています。小学校の方が導入されたソフトの研修も含めましたのでたくさんの教員が受講しております。課題は来年度、中学校をいかに研修に参加してもらって授業で使えるようにするかということです。
それから夏の成果としまして、3月時点でコンピュータを操作できる教員が100パーセントではありませんでした。10月には一人ずつにコンピュータを配備しますのでこれが大きな問題だと思っていました。全教員に調査をし、その結果、操作できない教員のリストを作成して1学期から、夏休みにかけて指定研修にして参加をしてもらいました。その結果、全員に自信をつけてもらうことができまして、夏季研修では100パーセントの教員が日野市ではコンピュータを操作できるようになりました。これは東京都で初めてです。小さなことのように思われるのですがとても大きなことで、今、全員が自信を持って使えるようになっていますので、10月のスタートに向けて良いスタートになったと思っています。
今後は実際に使えるだけではなくて、指導ができる、子どものためになるということが大事です。これを目標としまして、小学校は整備が整いますので今年度中に100パーセントにしようと考えています。
教員研修の様子です。一人1台、校務支援システムが導入されるにあたって、まずは校長研修を行いました。これは信州大学の東原教授の指導の下、自校の教職員にこの導入をどう伝えるか、後ろ向きな教員に対してどのように進めていくかといった研修会を行いました。この写真は夏の研修会です。教育センターのコンピュータがこの夏30台になりましたので、連日このように満員でした。この中でヘッドフォンをつけておりますのは、子どもたちが音読の学習で自分の音読を自分で評価しながら、また仲間と相互評価しながら上達したという、自分で自分の成長をふり返る、デジタルポートフォリオをこのように使えるといった授業への活用研修の様子です。この中には中学校の教員も参加しております。
各学校でも校内研修が盛んに行われておりまして、来月26日に、早速第一弾でモデル校の潤徳小学校が発表会を開きます。これに向けて潤徳小学校はこの9月にコンピュータ室の40台の整備が整いましたので、ここで研修している様子です。
最後にメディアコーディネータの学校訪問状況についてご報告します。9月24日現在の学校別のデータです。延べ人数で何人がその学校に支援に行ったかという表ですが、ご覧のように少し偏りがあります。全体的に小学校の方が要請が多く、一番多かったのは夢が丘小学校で、たくさん活用していただきました。今後、夢が丘小学校の先生方には自立していただいて、他の学校の支援に回り、全ての先生が授業で活用できるようにしたいと考えております。
また、10月から4人のメディアコーディネータを1週間、各学校に派遣します。事前に打合せをしていただいて、その週でできない先生を何とかしてICTを活用した授業をメディアコーディネータの支援の下にやっていくかという計画を立てています。
少し小さくなりましたが、これは9月24日までの学校を支援した内容の件数についてです。一番多いのがICTを活用可能な状態にするという件数、つまりネットワークですとかサーバーですとか、そういった環境を整備する要請の件数が今の段階では一番多いです。その次に授業展開案を作成する、研修・研究の支援を行う、授業中の指導支援を行うという順番で要請の件数が出ております。合計しますと333件の要請件数、メディアコーディネータ1人当たり82回くらい学校に行った計算になります。
これは同じ支援内容を時間で、まとめたものです。メディアコーディネータは毎日活動日誌をデータベースでつけておりますで、それを合計したものです。今のところ一番時間をかけているのはやはり研修・研究等の支援です。研修会の時間で長くなっています。次に情報活用能力の育成の指導計画、各種システムの運用、授業中の指導支援ということになります。また、メディアコーディネータは学校に支援に行っているばかりではなく、室の中でもいろいろな仕事をしております。この表はメディアコーディネータが1日の中でどんな活動をしているか、書き込んだ表から分類したものです。一番多いのがミーティング(室会)です。これは毎朝、私の時間がとれる限り一緒にミーティングをして、学校の状況やどういう支援をしたらいいかということを相談しております。この回数が一番です。次に学校に実際に行っている支援、ミーティング(連絡・調整)とあります。このミーティング(連絡・調整)とは、メディアコーディネータ4人での調整・連絡の時間です。次に啓発・広報活動、お手元にお配りしましたが、ICT活用Newsですとかイントラの中でのホームページ等も作っております。こういった件数が多くなっています。これを時間にしますと、一番時間をかけているのはやはり学校にいる時間、室でのミーティング、それから啓発・広報活動、研修会・研究会の活動ということです。ご覧のようにメディアコーディネータはハード面での整備の力と、授業を実際に支援するといったソフト面での力と両面が求められておりますので、今後はここにもスキルアップ、教育関係、技術関係とありますが、メディアコーディネータ自身の資質を高めるための時間も確保しながらより良い支援ができたらいいなと考えています。
最後に今後のICT活用教育の推進ということで2点まとめました。まずは先ほどお話しましたが、コンピュータを使った指導のできる小学校の教員を100パーセントにします。全員に使っていただける、全員に指導ができるようにしてもらいます。そのために10月から1週間の派遣、授業改善に必ずICTを活用してもらうといったことです。それから、全教職員のセキュリティ意識を高めることです。3回の研修会と校務支援システムを上手に使い、今後も進めていきたいと思います。以上で報告を終わります。

[田口委員長]

事務局からの報告が終了しました。ご質問、ご意見はございますか。馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

個人に1台ずつ支給ということですが、そのコンピュータの管理はどうなっていますか。

[五十嵐ICT活用教育推進室長]

コンピュータの管理は今のところ、教員が帰った後は鎖のようなワイヤーでちゃんと鍵をかけてつないでおくように考えておりますが、余裕があれば市役所のように各学校でコンピュータを収納できる場所を作らないといけないかなと検討しているところです。

[馬場委員長職務代理者]

使用は校内だけということに限って、持ち帰りや自宅で使うということはないのですか。

[五十嵐ICT活用教育推進室長]

使用は原則として校内です。施設外は認めないということで進めているところです。

[田口委員長]

山畑委員。

[山畑委員]

学校の先生の下でコンピュータについて指導を受けている時は良いのですが、状況によっては生徒が個人的に使用して、その中でインターネットで有害な情報等が入ってきてしまう可能性もあると思います。今、聞いていたらドメインコントローラーというのがその辺のコントロールをするのですか。

[五十嵐ICT活用教育推進室長]

そうです。その他に教員がパソコンを立ち上げる時にも、誰もがログインできないようにICカードを一人1枚配ります。そのICカードにその先生しか知らない番号を打ち込むとそれが起動します。さらに校務支援に入る時も、立ち上がったパソコンからさらにIDとパスワードを打ち込みます。そして、校務支援の中でも個人情報の高いもの、成績ですとかそういうものに入る時はまたそこでICカードをかざします。フェリカといって駅のスイカみたいな形のものなのですが、3回個人を確認しないと入れませんので、そういったセキュリティ面、無線LANの暗号化、ドメインコントローラーによってセキュリティの物理的な対策を取っています。

[田口委員長]

他にご質問ありますか。

[田口委員長]

なければご意見はございませんか。教育長。

[加島教育長]

日野第四小の先生の話、潤徳小の取り組みの話を少し紹介して下さい。

[五十嵐ICT活用教育推進室長]

第四小学校が昨年度モデル校として一足早く校内LAN等の設備を完備しました。その中で短い期間だったのですが、非常に良い実践が生まれました。今年の夏の研修には第四小の先生の実践を第四小の先生を講師にして何回か実施しました。さらにその取り組みがすばらしかったので、この11月に日本教育工学会の発表に事例として出していただきます。そのような全国レベルの実践を目指しています。
それから潤徳小学校については、地域の人たちと統合的な学習の時間のふるさと科を通して子どもたちが地域のことを調べて、地域の人達から様々な助言をいただこうということをスタートしたばかりです。web掲示板というシステムを使って子どもたちが地域の人たちと、匿名ではなくて実際に自分の名前で研究成果を発表して、それに対して助言をいただくという実践がいよいよ始まりました。外部に向けた発信をする時はどのようなことに気をつけたら良いかですとか、相手の立場に立つといった、そういったことも信州大学の東原先生のご指導の下に、初めての試みのノウハウをいただきながら進めています。この実践がうまくいけばまた全国レベルの発表会等を市内に広げられるかなと考えています。

[田口委員長]

他にありませんか。山畑委員。

[山畑委員]

この説明を聞いていて、すばらしいな、ずいぶん学校の教育もこれで変わるなと思いましたけれども、私たちは今こうして聞いたから学校の教育もこうして変わっていくんだなと思いましたが、保護者や市民はこんなふうになっていくというのは分からないでしょうから、このようなことを知らせる広報活動も必要ではないかと思います。

[馬場委員長職務代理者]

参観日等にこういう形のものをどんどん活用していくと良いと思います。

[田口委員長]

他にありますか。それでは報告事項第22号を終了します。

報告事項第23号・(仮称)市民の森ふれあいホール基本計画に対するパブリックコメントの報告、について事務局より報告をお願いします。

報告事項第23号 (仮称)市民の森ふれあいホール基本計画に対するパブリックコメント の報告

[田中教育部参事]

報告事項第23号・(仮称)市民の森ふれあいホール基本計画に対するパブリックコメントの報告についてご報告いたします。52ページをお開き下さい。

昨年度より、(仮称)市民の森ふれあいホール基本計画の策定作業を行ってまいりました。このふれあいホールとは、以前は総合体育館とか市民スポーツセンター、という名称で呼んでいたものです。この計画の素案ができあがりましたので、平成18年7月1日から18日までの期間、パブリックコメントを実施し、31名の方からご意見、ご質問等をいただきました。また7月9日・10日には説明会を2ヵ所で行い、56名の方に参加いただき、多くのご意見、ご質問をいただきました。
このパブリックコメントと説明会での主な意見としては、当施設の建設を望む意見や施設内容の充実を求める意見をいただきました。これらの意見を受けて、今まで5,500平方メートルの規模で検討してきた建設面積を7,000平方メートルとした計画で現在検討を進めています。資金計画については、材料費の高騰等から建築単価を見直したこと、施設内容を追加したことから建築費が増加しましたが、併せてまちづくり交付金の基幹事業の対象としたこと、国体開催に伴う施設整備の都補助金が見込めることから収入も増加しました。総工事費は28億円となりましたが、起債による借入金は11億1029万円から11億3554万円と微増に留まっております。
次に既存の自然や建物、現在行われている自然体験広場やアートフェスティバルの場所の保存を望む意見をいただき、今まで駐車場に予定していたアートフェスティバルでのメインステージは樹木を残すとともに、素案のとおり並木道より北側の保存を行うことで配慮いたしました。また今後、公園整備を行っていきますが、自然や建物を活かした整備を行う予定でございます。
それから市民の森スポーツ公園と体育館をつなぐ連絡デッキにつきましては、自然を残すことへの配慮から、横断歩道と信号の設置による安全性の確保等を検討し、設置の見直しを行います。これは現在のところ設置しないということでございます。
その他、高齢者や障害者への配慮に対するご意見や、環境・景観・防災に関するご意見、既存の樹木等を残すため別の場所へ建設してほしい、あるいは規模縮小を望むご意見等をいただきましたが、これらの回答については10月1日より市のホームページや市内図書館で閲覧できるようにし、極力市民にも周知して参りたいと考えています。

今後の予定ですが、この基本計画書を完成させ、まちづくり交付金の申請を行います。このまちづくり交付金の内示状況を見ながら、平成19年度には基本設計と実施設計を行い、20、21年度の2ヵ年で工事を行う予定としております。少し先のことになりますが、東京国体が25年に開かれる予定となっております。なお昨日、市議会の市民の森ふれあいホール建設特別委員会が開かれました。反対等の意見は全くなく、設計に反映させてほしいということで意見が出されました。これらにつきましては、先ほど申し上げました実施設計等の中に反映していきたいと考えています。
一番下に表があります。従来の案と現在の見直し案を記載しております。建築面積が5,500から7,000平方メートルに増えたこと、総工事費が先ほど申し上げましたように28億円になったこと、まちづくり交付金が約3億円ほど増えていること、これは今後、内容によって変わってくる可能性があります。それから基金が3億7000万円ということで、現在のところふれあいホールを作るために6億5000万ほどの基金があります。ふれあいホールに3億7000万円ほど使いまして、残りの分については南平体育館を改修するために使いたいという内容です。一般会計として2億円。それからこれは新たに出てきたことですが、国体都市として指定された場合は3億円いただけるということです。市債につきましては先ほど申し上げました金額になっています。以上で報告を終わります。

[田口委員長]

事務局からの報告が終了しました。ご質問、ご意見がございましたらお願いします。

[田口委員長]

ないようですので、報告事項第23号を終了いたします。

つぎに平成18年10月の行事予定について事務局より説明をお願いします。

※平成18年10月の行事予定については省略

[田口委員長]

以上をもちまして、本日の案件はすべて終了いたしました。

これにて平成18年度第6回教育委員会定例会を閉会いたします。

閉会午後2時57分

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