平成18年度第3回教育委員会定例会

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ページID1004498  更新日 平成30年2月16日

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平成18年度第3回日野市教育委員会定例会

開催日時

平成18年(2006年)6月22日(木曜日) 午後2時~午後3時39分

開催場所

教育委員会室

議事(要旨)

開始午後2時

[田口委員長]

ただいまから、平成18年度第3回教育委員会定例会を開会いたします。

[田口委員長]

議事に入ります前に、本日は傍聴希望者がいらっしゃいますので、傍聴を許可したいと思いますが、異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、傍聴を許可いたします。

(傍聴者入室)

[田口委員長]

本日の会議録署名は渡辺委員にお願いします。

本日の案件は、議案3件、請願審査1件、報告事項6件です。会議の進め方ですが、まず請願審査を行い、次に議案を審議したいと思います。また、議案第10号は人事案件のため、報告事項第15号は個人情報に関わる案件のため、公開しない会議としたいと思いますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認め、請願審査後に議案を審議し、会議規則第12条により議案第10号・報告事項第15号については、公開しない会議といたします。

[田口委員長]

それでは、議事に入ります。請願審査第18-1号・学校図書館の活動を支える専任・専門・正規の学校司書制度を求める請願を議題といたします。事務局より説明をお願いします。

請願審査第18-1号学校図書館の活動を支える専任・専門・正規の学校司書制度を求める請願

[栗原庶務課長]

議案書9ページの請願文書表をお開きください。

請願番号、請願第18-1号。受付年月日は平成18年5月17日。

件名、学校図書館の活動を支える専任・専門・正規の学校司書制度を求める請願。

請願者は記載のとおりでございます。なお、本請願に関わる署名簿の原本については、受付事務の不手際により、現在、所在不明となっております。請願者から署名簿を3月6日に受け付けたことは事実で、その際の原本が不明になっているものです。現時点では、追加分の署名簿をもって請願書の署名簿全体であるとみなしての付託です。付託定例会は、平成18年度第3回定例会です。

請願の要旨は記載のとおりでございます。

[田口委員長]

請願者より申し出がありましたので、請願の事情を述べていただきますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

それでは請願者は、5分程度で請願の事情を述べてください。

[請願者]

日野市の学校図書館をもっとよくする会の***と申します。

まずはじめに、日野市教育委員会には日頃教育条件整備にご尽力いただきまして、心より感謝申し上げます。

私たちは、長い間、子どもたちが人として成長していく上で読書がとても大切だと考えてきました。しかし、年間4,000点近い児童書の出版がありながら、子どもたちの活字離れ、読書離れの傾向はなかなか改善されておりません。最近はインターネットの利用が盛んになって便利になったものの、実はそこで得る情報が本当に有効かどうか、読み取る力が不足しているという指摘があります。世情を見ても、幼いうちから言葉と感性が育っていれば、こんなことは起きなかっただろうと思われるような事件が後を絶ちません。

日野市立図書館は先ごろ、児童部門で賞をいただくほど進んだ活動で子どもたちの読書活動を支えてくださっております。私たち市民もささやかながら活動をしてはきました。ですが、本に接する子ども達は限られた一部にすぎません。そうした接点のない子ども達にこそチャンスが必要です。その意味で、全ての子どもが毎日通う学校の図書館には、大変大きな期待が寄せられています。さらに、学校図書館には学校ならではの大きな役割があります。それはあらゆる教科、領域の学びを支える資料センターとしての役割です。学習指導要領でいう、生きる力を育て、自ら学ぶ学習というものを支えるために、学校になくてはならない施設だと言うことができると思います。単に図書室というのではなく、図書館としての機能を持つためには、人的条件が最大の問題です。本を読み慣れていない子どもには、たくさんの本があっても一冊一冊に想像が及ばず、本を選ぶことができません。図書館の使い方に慣れていない子どもには、自分が必要な本を探す方法が分かりません。地域の図書館に司書がいるように、学校図書館にも本と子どもをつなぐ人が必要です。そして学習センターとしての役割を担うには、単に本好き、子ども好きというのではなく、子どもの発達段階を踏まえ、一人一人の希望に沿った本を適時に提供できる、そういう専門的な力量を持った人が必要だと思います。さらに、授業を支える資料提供も重要な仕事になってまいります。1997年の7月、本委員会への請願第98-6号審査の最終採決で、田口委員長が、請願は不採択としながらも、学校図書館を無人化しない趣旨には大いに賛成で、司書教諭についての都の処遇を見定めた上で、さらに良い学校図書館を目指していこうとまとめられたことに私たちは大きい期待を寄せてきました。2001年末、子どもの読書活動の推進に関する法律が成立して、翌年の夏にはこれを受けた基本計画が閣議決定されました。この中で、学校図書館の活用を充実していくための人的配置として、1つに司書教諭、2つに学校図書館担当事務職員が挙げられました。それぞれの職務内容の説明の後に、両職の配置を促していくと明記されたのです。つまり、司書教諭のほかに、いわゆる学校司書と言いますか、これは法的にまだ裏付けがない言葉ですけれど、学校図書館に常駐できる事務職員、その職が必要だということが国レベルで確認されたわけです。東京都はこれを受けて、2003年3月に推進計画を作成しました。ここでは司書教諭の発令についてはもちろん促していくとするとともに、学校図書館の事務職員については、区市町村の判断で行うこととなっております。

本市では2002年に、学校図書館あり方検討委員会が設置されて、学校図書館の運営は司書教諭を中心に、そして2003年4月からは、学校図書館事務嘱託員に代わって市政協力員を導入することになりました。資格も経験も問わない、父母を含む概ね複数の人たちが、有償ですけれどもボランティアという立場で活動されています。当初、2校を除く12学級以上の学級で司書教諭が発令されましたけれども、従前どおり兼務であって、学校図書館に体を置く時間の保証がありません。当然、市政協力員の方たちと顔を合わせることもままならないのが現状です。協力員の多くからは、「何から手をつけていいのか分からない。」という訴えが出ております。子どもたちから見ても、毎日のように顔が代わる協力員を覚えようもなく、教員としても、ボランティアという立場の人にどこまで仕事を頼んでいいのか悩ましいところでした。全くの無人にしないための市の努力というのは重々分かるのですけれど、残念ながら協力員はまさしく有償ながらボランティアであって、国が配置を促すとしている学校図書館事務職員、俗称学校司書ではあり得ないと思います。

この春、日野市子どもの読書活動推進計画が策定されました。その中には学校図書館関係者の研修会の開催、学校図書館支援センターの設置などが盛り込まれ、市立図書館が学校図書館と今まで以上に連携した活動を位置づけたということに、大きな期待を寄せておりますけれども、例えばデータベース化や搬入便の運行に伴う学校側の実務等はボランティアに任せられる仕事ではないと思います。そこに責任ある職員がいてこそボランティアの腕も生きてくるというものです。さらに、この計画策定委員会の進行中の2005年7月ですけれど、文字・活字文化振興法が制定されました。ここでも学校教育での言語力の涵養のため、司書教諭、学校図書館職員等の充実配置、とありまして、財政上の措置を講ずるよう努めることとするとなっております。6月議会では、市長も教育委員会の計画があれば支援したいと発言されたと聞いております。本請願の趣旨をお汲み取りくださいまして、前向きな検討をお願いする次第です。以上でございます。

[田口委員長]

ありがとうございました。

それでは、この請願に関する事務局の取り組み状況を説明してください。

[田口教育部参事]

請願に関わる本市の経過について説明いたします。

本市では学校図書館の事業につきましては、請願にもありますように、平成2年度学校図書館活動の補助、援助として、市費による学校図書館事務臨時職員制度が発足しました。この制度は、いわゆる学校図書館事務嘱託員制度です。当時は広報にて、健康で子どもが好きで本に関心のある者を条件に、司書教諭が配置されるまでのつなぎ制度であること、常勤としては採用できないことを伝達し、1年雇用で平成2年5月21日から施行を実施いたしました。平成3年度以降、設置要綱や実施要綱を改善しながら進められました。

次に司書教諭の配置に関わる国の流れをご説明いたします。学校の司書教諭は、学校図書館法第5条にて、学校には学校図書館の専門的職務を司らせるために、司書教諭を置かなければならないとしております。司書教諭は当該校の教諭を充てるとしています。また、平成9年の学校図書館法の改正において、司書教諭の配置が義務づけられましたが、政令で定める規模以下、ここでは11学級以下を指しますが、その学校には司書教諭を置かないことができるとなりました。また、その年の衆議院において付帯決議がなされ、司書教諭の配置や育成について決議されるとともに、現に学校司書として配置している方の配慮もすることが加えられました。

本市では、平成15年4月1日より司書教諭の配置が可能になり、つなぎ制度であった嘱託員制度を廃止し、当時、開かれた学校の視点から推進されました市政協力員の制度に切り換えました。

次に司書教諭の配置及び職務についてですが、市内の小中学校には計64名の司書教諭の資格を有する教員がおります。24校に配置されております。11学級以下の中学校2校には、人事の関係で司書教諭の資格を有する教諭を配置することはできませんでした。司書教諭は、担任もしくは教科の授業を受け持ち、中学校の司書教諭は2時間の軽減があります。主な職務は、校長の命を受け、学校図書館事業計画や図書活動指導計画を作成し、市政協力員の具体的な連携の下で図書館の活用を推進しております。

市政協力員についてお話させていただきます。全校に配置されており、2人でローテーションを組んでいる学校から、7人でローテーションを組んでいる学校までございます。それぞれ各学校からの要望や児童生徒の実態、勤務される協力員の状況によって異なります。小学校で64人、中学校で20人の方が勤務しております。主な活動は、管理職や司書教諭の下で図書室の環境整備、図書の整理、貸出相談、本の紹介、展示、図書だよりの発行、総合的な学習時間の支援等を行っています。本制度は4年目を迎え、導入当時の課題が整理され、本または資料の提供も円滑に行われ、現在、学校からは一定の評価を得ているところです。学校によっては児童生徒のよき相談相手になっているとのお話も聞いております。最近の本の貸出数についてですが、平成15年度25万冊、16年度33万冊、17年度32万7千冊という推移を示しております。平成15年度に1人22冊程度の貸出数だったのが、現在は平均26冊の貸出数に伸びております。

以上のことから、現状においては問題なく展開されていると判断しております。教育委員会事務局といたしましては、市政協力員を活用して推進してまいりたいと考えています。以上です。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了いたしました。まず、署名簿が行方不明であるということを先ほど伺いましたけれども、鋭意探すようお願いいたします。それで、もしその所在がはっきりした時点で、教育委員会としても、またそれを検討したいと思いますので、早急に鋭意探していただきたいと思っております。

本日は請願内容に関しまして審議したいと思いますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

それでは、請願内容に関しまして審議したいと思います。ご質問がございましたらお願いいたします。山畑委員。

[山畑委員]

今、請願者の説明を聞いていまして、図書館、学校図書についてすぐれた見識を持っておられると思いました。それはそうなのですが、請願文書の、請願理由の中にある「図書係の教員や兼務の司書教諭の努力にもかかわらず、資料提供が不十分となり、教室への支援ができなくなっている」と具体的に十分でないことを挙げられていますけれども、この辺についてはどうなのですか。

[田口教育部参事]

私どもこの請願に関わりまして、学校長への聴き取りを行いました。全校において聴き取ったのですが、現在、学校の授業では総合的な学習、調べ学習等で図書館を使っております。そういった流れの中で、際立って資料について不足を感じている学校はないとご返事をいただいています。

[田口委員長]

渡辺委員。

[渡辺委員]

関連してですが、保護者等から日野市の新しい制度になって以降、学校の図書活動が停滞した、是正してほしい、という具体的な要望等は上がっているのでしょうか。

[田口教育部参事]

直接、保護者の方や学校関係者等からそのことでの苦情等を承ったことはございません。ただ、請願団体の方たちと今までも何回か話し合いを持ち、意見交換等はさせていただいております。

[田口委員長]

馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

司書教諭が11学級以下を除いて全部配置されたわけです。それから市政協力員制度という新しい仕組になったのですけれども、こういう制度になって、学校の図書館を利用した教育と言いますか、学校の図書館活用に何か特別に大きな変化というのはあるのですか。

[田口教育部参事]

嘱託員制度の専門的な方たち、それから現在、市政協力員の中にも専門的な知識を持っておられる方もいます。現在のところ、司書教諭が専門的な見識を市政協力員に啓発しながら、市政協力員が協力していわゆる学校の先生の要望に応えて資料提供等を行っているとご理解いただければと思います。

[田口委員長]

馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

もう1つ、司書教諭というのは実際にどう機能していますか。

[田口教育部参事]

司書教諭は各学校のいわゆる読書活動を推進するための計画案を作成したり、学校の図書館運営委員会のリーダーシップを発揮しています。また、どのようにして子どもたちが本を使いやすくしていくかというところのリーダーシップを発揮し、それを具体的に行っていくか等、常時いる市政協力員の指導、助言にあたっています。

[田口委員長]

馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

司書教諭がはっきりしたということで、学校の図書館を利用した教育活動がより体系的に、具体的に学校全体として活用が図れるようになったと認識して良いのですね。

[田口教育部参事]

嘱託員制度、それから国の流れ等々の変化してくる中で、司書教諭が全校に配置づけられました。そして学校としても司書教諭の位置づけが明確になってきたと判断しています。というのは、分掌組織の中でいわゆる成果指導、学習、教務、幾つかの分掌があるわけですが、多くは教務部の中に司書教諭は入っています。司書教諭の分掌の位置づけが明確になって、他の分掌とともに同じような割合、ですから成果指導や教務を担当してある一定の職務を遂行していく時に、司書教諭については司書教諭のみに、担任等は当然担当していきますが、力量は発揮できる状況になって、それを司書教諭から学校の組織を使って図書館を動かしていくという流れができたと思っています。

[田口委員長]

ちょっと伺いますけれども、年間読書計画を学校で4月に定めるのですか。

[田口教育部参事]

はい。

[田口委員長]

そうすると、1年間の学習内容に沿っての資料提供がスムーズにできるようなシステムがもうできているということですね。

[田口教育部参事]

これにつきましては、利用計画と活動推進計画の2本立てになっております。4年目を迎える制度ですので、2年、3年経つうちに、現在は教育課程届とともに全校から出されております。この内容につきましては、各教科、各領域等での図書館の活用の仕方、そして年間を通してどういう時に行事と関わらせるかです。全体的な教育活動の中での読書の活動推進計画を作成していただくように、日野市は全校でしっかりできていますので、非常に良い方向にきているのではないかと思っています。

[田口委員長]

馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

具体的に言うと、司書教諭の役割が十分に発揮されていますか。

[田口教育部参事]

発揮されていると思います。それは先ほど来、整理されてきた流れの中で、司書教諭が指示、援助する中で具体的な作業を行っていくという体系はとれたと思っています。

[田口委員長]

他にございますか。渡辺委員。

[渡辺委員]

図書館の貸出数が伸びているという話もありましたが、学校図書館の図書費は増えているのでしょうか。増える傾向にあるのか、横ばいなのか。

[栗原庶務課長]

平成16年度までは、学校の図書購入費につきましては、経常経費の分だけで小学校の場合だいたい700万、中学校の場合に540万ほど計上しております。平成17年度に学校図書の蔵書のさらなる充実を目指すということで、学校図書館充実事業をこの経費とはまた別立てで設けました。経常経費は前年と同じ700万ですが、充実予算ということで小学校については660万ほど増額しております。中学校につきましては、充実予算として260万ほど増額しております。このような形で増額を図ってきているところです。今年度、小学校につきましては経常経費630万、充実予算ということで234万、中学校につきましては、経常経費480万、充実予算として120万増額しています。従いまして、平成16年度から見ますと、伸びは示していると思っています。

[田口委員長]

他にございますか。渡辺委員。

[渡辺委員]

請願事項で、専門・専任・正規の学校司書制度を新たにつくるということを要請されていますけれども、専門というのは図書館司書等そういう資格を持った方で、かつ専任で正規の司書ということになるのでしょうけれど、もしこのような制度をつくって、全校に配置するとすれば、財政上どれぐらいの負担になると計算していますか。

[田口教育部参事]

今現在、教員、教諭、1人当たり計算するおおもとは870万から880万としています。そして全校かけますと2億1千万程度の費用が必要になってくると考えています。

[田口委員長]

他にございますか。朝9時から午後3時までですか。

[田口教育部参事]

学校によって差があるということでご理解いただきたいと思います。5時間勤務で、その中で休憩が入ったりということはあります。いわゆる教育活動の時には、先ほど請願者も述べましたとおり、図書室を空けないということが大原則ですから、学校の教育活動によって変わることもあります。

[田口委員長]

それともう1つ伺いたいのは、私たちが学校訪問に行くと、読み聞かせを朝やっているという学校があるのですけれども、あの方々はどういう方が入っていらっしゃるのでしょうか。

[田口教育部参事]

市政協力員のお話から進んでいますけれども、市政協力員の職務として読み聞かせは入っていません。いわゆる残ってボランティアでやってくださる市政協力員の方もおりますが、多くは地域の保護者、図書館のいろいろな活動で本市に協力してくださっている方がいますので、そういう方々が学校に入って、読み聞かせを行っていただいています。

[田口委員長]

他にご質問ありますか。山畑委員。

[山畑委員]

司書教諭の場合は、他に授業を持ったりしています。具体的に,図書室に行って、どの程度、生徒達あるいは図書委員会でも良いですけれども、そういうところで司書教諭は具体的にどんなことをやっていますか。

[田口教育部参事]

司書教諭そのものにつきましては、実際自由になって、授業や担任をやっているクラス以外で言えば、昼休みや放課後に図書室での業務ということになると思います。それは分掌でいう、他の分掌をやられている方は他の業務に入ってくるわけですが、中には司書教諭自身が読書カードをつくって、生徒に配布して、読んだ本の名前や作者名、感想を記載させて、それを全部集めて司書教諭からメッセージをして、市政協力員にもそのメッセージを見せながら、どういうようにこういう本に慣れ親しんできているかというようなところで、その場に常時でなくても、図書の啓発という意味で置かれている方も中にはおります。

[田口委員長]

他にご質問ありますか。

今、中学校2校で司書教諭はいらっしゃらない。現状としてはどういうふうにカバーしているのでしょうか。

[田口教育部参事]

現在は国語科の教員と社会科の教員が司書教諭の代わりをされています。その方々が常日頃から図書活動について勉強されながら進めているところです。なお、今までいた学校が人事異動の中で配置されなくなった、特別なケースとお考えいただければと思います。

[田口委員長]

今まではいたけれども、今年はいないということですか。

[田口教育部参事]

異動され、なおかつそこへ司書教諭の方を配置できなかったと捉えて下さい。

[田口委員長]

他にご質問ありませんか。

ご質問がなければご意見を伺います。ご意見がございましたらお願いいたします。

渡辺委員。

[渡辺委員]

請願理由の最後の方にある「現在いる司書教諭に加えて専任・専門・正規の学校司書を配置するならば、子どもの読書環境は飛躍的に豊かになります」ということがありまして、こういうことができれば、前進が図られることはよく理解できるのですが、ただ、現実的に日野市のような財政規模のところで、先ほど聞きました約2億1000万程かかるということになりますと、にわかには「いいですね」とも言えないと思います。文部科学省が財政的な措置を全然とらないで配置を促す等と言っても、豊かな財政のある自治体は独自に、ある程度そういうことも可能かもしれませんけれども、全国的に見て、地方分権と言いながら財源移譲はやらないようです。交付税を削減している中で、なかなかそういうことを図るということはできない、そういう意味では文部科学省が言っていることは無責任に聞こえます。

ですから、これから是正していくように都や国に働きかけていくこと、それ自体は当然必要だと思うのですが、直ちに、市独自で新たに制度をつくるということは今の段階では困難ではないかと思います。

[田口委員長]

馬場委員。

[馬場委員長職務代理者]

兼務あるいは時間数の問題等で、司書教諭が十分にその力を発揮できない環境が多少あるのではないかなと思います。もし、以前と同様に担任、司書教諭、他にも何か行いつつということになると、今までの図書館担当係と全く同じではないかなと思います。

私の気持ちとしては、司書教諭の環境を良くするという一つの方向をできるだけ考えていきたい。今回の専任の、正規の学校司書を置くというのもそういう発想の中にあるとは思います。今、渡辺委員が言われたように、急には無理ではないかという考えを持ちます。

もう1つは、あくまでも子どもの読書を伸ばす等いろいろなことを企画、考えるのは先生の役目なのです。先生一人一人の役目だと私は思っているんです。ですから、従来だと図書館の人に頼りすぎてしまうという傾向もなきにしもあらずだったんです。ですから、まず、私は司書教諭がもっと頑張れるようなものを現段階でできるのではないかと思います。そのために今のところはボランティアが入っているわけですね。ですから、そのボランティアの機能が現在どうなのかということを先ほど山畑委員から質問があった時に、「順調にいっている」というお話なので、もう少し様子を見たらどうかなと考えます。

私は1人の平均貸出冊数が多いから読書の傾向が良いとは単純には考えないです。少ないよりは多い方が良いとは思いますけれども、それよりももっともっと、図書館教育という教育はないわけですから、国語教育とか全教科の中で、こういうものに興味関心を強く持って行っていただくという学校全体の体制づくりの中に、司書教諭が位置づけられたというところに私は意義があると思っているので先ほどそういう質問をしたのですが、もしここにあるように十分な機能が発揮されていないとするならば、また対策を考えていただきたい。ただ、正規職員の採用というところまでいきますと、まだ時期尚早な感じがいたします。

[田口委員長]

山畑委員。

[山畑委員]

「司書教諭を各学校に1名必ず置くこと」ということを言われたのはそれほど前ではないですね。確か10年にもならないと思いますけれども、各学校でもそういう方向でずっとやってきていると思います。前には司書がいて、その人達がやっていたわけですけれども、その人達の中には単位をとって司書教諭になった人も一部いるかもしれませんし、ほかの教員が、そういう形で司書教諭になったということで、それでもかなり私としては良くなったと思います。

今回提案されているように、そういう学校司書制度を新たにつくって専任を司書教諭以外に置くということまでいければ、それは非常に良いことだと思います。教育の問題ですから、財政のことばかりも言っていられない状況もありますけれども、現状をいろいろお聞きして、特に問題があるというのでもなく、十分機能しているようですし、私もこれについて専門・専任・正規の学校司書制度を、ということについては難しいのではないかと思います。

[田口委員長]

教育長。

[加島教育長]

最初に、この請願の署名簿が今のところ行方不明だということで、請願者の学校図書館をもっとよくする会の皆さんに大変なご迷惑をかけて、また教育委員の皆さんにもご心配いただいているということ、大変遺憾なことだと思っております。私の責任も大きいと思っているところです。

それはそれとして、請願の内容についてですが、こういう請願ははっきり言えば教育委員会としてはうれしい請願なのです。もっと学校図書館をよくしてほしいということですし、そこに人的配置をして、充実していってほしいということですから、こういう方向は国のいろいろな子どもの読書推進計画や文字・活字関係の新たな法律等で方向性は示されていると思います。そういう方向に沿った提案だとは思っているのですが、日野市に直ちにこれを制度として実現できるかというと行財政の立場から考えていった場合、先ほどから委員の方々がおっしゃっているように、なかなか難しいのではないかということが一つあります。

それから、現在の市政協力員制度を導入して以来、日野市の学校図書館は順調に推移してきているという認識を学校も持っていますし、私も持っています。学校訪問をするたびに、「学校図書館についてどうですか」ということをいつも聞いているのですが、「問題あり」という答えは返ってきていません。「うまくいっています」というのがほとんどの学校からの反応だと思っています。

その間に、各学校が図書館活用計画を立てて、読書計画について計画性を持ってきたということもあります。それから先ほど申し上げましたけれども、図書経費を充実してきているということもあります。現在、順調に進んでいます。なので、司書教諭が本当にうまく機能しているかどうかというのは3点目の問題としてあるのですが、これについては教育長会でも、「もう少し司書教諭の時間を軽減してもらえないか」ということは東京都にもかねてから要請をしてきています。ですから、引き続き教育長会を通じて要請していきたいと思います。

これらのことを諸々考え合わせると、今この請願を直ちに実現の方向にもっていくのは難しいのではないかというのが現段階での認識です。

[田口委員長]

今、4人の方からご意見が出たので私も一言意見を申し上げるならば、先日「漱石の孫」という夏目房之介の本を読みました。坊ちゃんや人気のあるものの簡単な訳をした本で、ずっと読んできましたけれども、房之介さんは漫画の方ですから、漫画からのアプローチがありまして、文豪漱石が教科書の中から消えていきそうな現実も、漫画の世界から見ると時代に即していなければ当然かなとも思いました。

ただ、私はやはり漱石をきちっと中学生になったら読んでもらいたいし、高校になったらもっと深みのある本を読んでもらいたいという人間ですけれども、本にはいろいろとございます。私たちが考える、また今、出版されているものの中にも良い本がいっぱいあります。読書をしてみよう、良い本を読みたいというきっかけは幼、小、中学校の頃から、それ以前にはお母さんが読んで聞かせる絵本からも始まっていると思いますので、学校の図書に関して今こういう請願が出ていることも考えますと、良いきっかけはいっぱい子どもに与えて、そして読書環境を本当に豊かにしていくということに関しては大賛成であります。ただ、皆さんもおっしゃいましたように、現行の学校の読書計画や資料センターとしての役割、そういうものも生かして司書教諭の仕事がよりやりやすくなるように教育委員会としてやっていっていただきたいし、私は今の枠をまずはもう少し続けてみたらと思います。

他にご意見はございますか。山畑委員。

[山畑委員]

ちょっと質問ですけれども、日野市の近隣市ではどのような状況なのですか。

[田口教育部参事]

すべてを網羅したわけではありませんが、毎日図書館にいるという市は少ないようです。毎日、間を空けずに図書館にいるという制度は日野市特有のものではないかと思っています。

[田口委員長]

他にご質問やご意見はございませんか。

[田口委員長]

なければ、ここでご質問、ご意見を終結いたしますが、先ほどからの皆さんのご意見を考えてみますと、この請願に関しては不採択の方向に動いていると思うのですけれども、この請願を不採択といたしてよろしいでしょうか。

(「はい」の声あり)

[田口委員長]

それでは、請願第18-1号に関しましては、不採択とすることに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしとのことですので、請願第18-1号については、不採択とすることに決しました。

ここで、少し休憩をとりたいと思います。午後3時に再開いたします。

休憩午後2時50分

再開午後3時

[田口委員長]

再開いたします。

議案第8号・第24期日野市文化財保護審議会委員の委嘱について、事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第8号第24期日野市文化財保護審議会委員の委嘱について

[徳田文化スポーツ課長]

議案第8号・第24期日野市文化財保護審議会委員の委嘱について、ご説明申し上げます。

1ページをお開き下さい。第23期日野市文化財保護審議会委員が平成18年7月6日をもって任期が満了するため、第24期の委員を委嘱するものです。

2ページをご覧ください。委員の名簿はご覧のとおりとなっております。新たに2人の方が入りました。3番河野先生、4番後藤先生です。それぞれ民俗資料と考古資料の専門家でございます。これまで22年の間委員を務められた和田委員と、20年務められた北村委員が退任したものでございます。以上、説明を終わります。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了しました。ご質問がございましたらお願いいたします。

[田口委員長]

なければ、ご意見を伺います。

[田口委員長]

ご意見もないようですので、ご質問、ご意見はこれにて終結いたします。

お諮りします。議案第8号・第24期日野市文化財保護審議会委員の委嘱について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第8号は原案のとおり可決されました。

次に議案第9号・第21期日野市公民館運営審議会委員の委嘱について、事務局より提案理由の説明をお願いいたします。

議案第9号第21期日野市公民館運営審議会委員の委嘱について

[斉藤公民館長]

議案第9号・第21期日野市公民館運営審議会委員の委嘱について、ご説明申し上げます。議案書の3ページをお開き下さい。現在の第20期日野市公民館運営審議会委員につきましては、平成18年6月30日をもちまして任期満了となります。従いまして、第21期日野市公民館運営審議会委員を4ページの名簿のとおりに委嘱をお願いするものです。なお、今回は公募を採り入れまして、5月15日「広報ひの」で委員の募集をしましたところ、定数を上回る応募がありました。よって、選考委員会にて、選出に関する基準に基づきまして書類審査により選考を行い、公募市民2名の選出をいたしました。

4ページの名簿のとおりでございますが、新しく委員になった方は3番の石田委員、公募市民です。4番の太田委員、滝合小学校長です。5番の木村委員、公民館利用者代表です。7番の佐々木委員、公民館利用者代表です。8番の白尾委員、学識経験者で実践女子短大の助教授であられます。

任期につきましては、平成18年7月1日から平成20年6月30日までとなります。

以上でございます。

[田口委員長]

事務局からの説明が終了しました。ご質問がございましたらお願いいたします。

ちなみに何人ぐらい応募がありましたか。

[斉藤公民館長]

4名ありました。そのうち2名を選考いたしました。

[田口委員長]

他にご質問ございませんか。

[田口委員長]

なければご意見を伺います。

[田口委員長]

ご意見もございませんので、ご質問、ご意見はこれにて終結します。

お諮りします。議案第9号・第21期日野市公民館運営審議会委員の委嘱について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。議案第9号は原案のとおり可決されました。

報告事項に入ります。報告事項第11号・平成18年第2回日野市議会定例会の報告、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第11号平成18年第2回日野市議会定例会の報告

[栗原庶務課長]

報告事項第11号・平成18年第2回日野市議会定例会の報告、についてご説明いたします。

会期は、6月1日から6月20日までの20日間でした。一般質問です。質問者21名、質問件数38件の内、教育委員会に関係するものは10名から11件の質問がございました。一般質問の概要につきましては、次のページと裏面に記載されております。質問の趣旨、答弁の内容は記載のとおりでございます。

3、議案についてでございます。市長提出議案15件、議員提出議案8件です。その内教育委員会に関するものは3件ございました。その3件についてご説明いたします。

まず1件目です。平成18年度日野市一般会計補正予算(第2号)です。これは可決されました。一般会計の補正の総額です。2億4675万4千円増額補正をしております。従いまして、予算総額491億3313万4千円となりました。この内教育費に関係する補正額は7893万5千円。従いまして、1年間の予算総額、75億10万8千円となったものでございます。

内容です。まず不登校対策の充実に向けてスクーリングサポートネットワーク事業経費72万7千円、学校における教育相談事業の充実を図るためにスクールカウンセラー配置事業経費105万円、百草台小学校耐震診断及び耐震補強設計委託料900万円、学校安全・安心ポケットパーク事業委託料500万円、小中学校トイレ改修工事5000万円、幼児教育支援の充実のために保育カウンセラー配置事業経費334万9千円、市民会館文化事業協会補助金486万6千円、長屋門伝統的伊達建築物解体保存委託料300万円、仮称絵図から見える江戸の風景展事業経費30万7千円、公民館まつりアートフェスティバル事業経費74万円等、それぞれ増額を図ったものです。

2件目です。日野市立地区センター条例等の一部を改正する条例の制定についてです。これについても可決されました。内容につきましては、前回、第2回定例会においてご承認いただきました日野市体育施設条例の一部改正を含んだ議案です。

3件目、日野市立七生中学校北校舎東側改築及び西側耐震補強建築工事請負契約の締結についてです。これについても可決されました。内容ですが、制限つき一般競争入札により、2億2680万円で契約したもので、工期は平成19年2月28日までとなっております。

続きまして請願上程です。新たに教育委員会に関して上程された請願はございません。継続審議中の小学校給食の調理業務民間委託に関する請願、につきましては継続審査となりました。以上でございます。

[田口委員長]

事務局からの報告が終了しました。ご質問、ご意見はございますか。

[田口委員長]

なければ、報告事項第11号を終了いたします。

次に報告事項第12号・日野市民俗文化財等保存・育成活動事業補助金交付要綱の一部を改正する要綱、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第12号日野市民俗文化財等保存・育成活動事業補助金交付要綱の一部を改正する要綱

[徳田文化スポーツ課長]

報告事項第12号・日野市民俗文化財等保存・育成活動事業補助金交付要綱の一部を改正する要綱です。改正理由としましては、補助金の交付手続きを分かりやすくし、古い言葉を改めるものです。

16ページ、17ページをご覧ください。新旧対照表でございます。改正した点について概要をご説明申し上げます。第3条につきまして、16ページにあります第3条(2)、(4)、「実績が客観的に認め得るものであること」、「その他補助が適当と認められること」、この文言を追加しました。これは現在他でも運用している補助要綱に準じたものです。第5条ですが、旧の第5条、第6条をまとめまして、一つの様式で申請できるように改めました。新の第6条は、様式の番号が変わったために修正したものと条数の訂正で、これまでの「交付指令」を「交付通知書」という平易な言い方に改めたものでございます。第7条については、条数の修正とともに、これまで「交付指令」と言っていたものを「交付」と改めました。

第8条につきましては、条数の訂正と様式番号の訂正、第9条は条数の訂正、第10条は、条数と様式番号の訂正でございます。第11条につきましても、条数の訂正でございます。これにつきましては、平成18年4月1日から施行しております。以上、報告を終わります。

[田口委員長]

事務局からの報告が終了しました。ご質問、ご意見ございますか。

[田口委員長]

ないようですので、ここで報告事項第12号を終了いたします。

報告事項第13号・(仮称)日野市民スポーツセンター基本計画作成状況、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第13号(仮称)日野市民スポーツセンター基本計画作成状況

[徳田文化スポーツ課長]

報告事項第13号・(仮称)日野市民スポーツセンター基本計画作成状況、についてご報告いたします。

建設予定地は日野本町6丁目1番地ほか、旧養蚕試験場跡地ということで、現在の市民陸上競技場管理棟の正面になります。

施設の規模・内容ですが、延べ床面積5,500平方メートルということで、メインアリーナに相当します場所が2,000平方メートルです。他にコミュニティホール、コミュニティルーム、集会室、和室、情報発信ルーム、ロッカールーム、幼児室、医務室、研修室、事務室、倉庫等が予定されております。あわせて行います南平体育館の改修ですが、新しいスポーツセンターの建設後、約3億5000万ほどかけて改修を行う予定となっております。

運営に関する民間活力の導入ですが、指定管理者による管理・運営と、喫茶・ラウンジコーナーのレストラン事業者の参入を計画しております。建築の資金計画ですが、概ね22億円程度の建設費を見込んでいます。まちづくり交付金が6億、起債が10億4000万、基金が3億6000万、一般会計から2億円程度、概算でございますがこの程度の額を見込んでおります。ランニングコストとしては年間8000万程度ということで、レストランの使用料等が入れば年間7000万程度となると予想しております。資金計画の中で特に大事な点がまちづくり交付金です。まちづくり交付金の対象となれば、総事業費の25~35%の交付金が見込まれます。金額にして約5億から7億程度になると予想しております。

ということで、これまで「市民スポーツセンター」の基本計画を立ててきたわけですが、ここで方向として、広く、より市民の方が使いやすい施設とするために、「市民の森ふれあいホール」という名称に変更し、スポーツだけでなく文化的なカリキュラム、市民の様々な交流の場として利用できるものとして整備を進めていく予定となっております。

今後のスケジュールですが、7月1日からパブリックコメントを実施、18年度中に基本設計を終え、19年度実施設計、20、21年で建築を行い、22年にはオープンさせたい予定でございます。詳しい内容については、中間報告書をご覧いただければと思います。以上で報告を終わります。

[田口委員長]

事務局からの報告が終了いたしました。ご質問、ご意見がございましたらお願いいたします。

[田口委員長]

なければ、報告事項第13号を終了いたします。

次に報告事項第14号・日野市中央公民館陶芸ガマ使用要綱の一部を改正する要綱、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第14号日野市中央公民館陶芸ガマ使用要綱の一部を改正する要綱

[斉藤公民館長]

報告事項第14号・日野市中央公民館陶芸ガマ使用要綱の一部を改正する要綱、についてご報告いたします。

改正理由でございます。中央公民館高幡台分室に電気式陶芸ガマが設置され、その使用を一般に開放することに伴い、要綱を一部改正したものです。今まで中央公民館にガスガマがあり、その利用にあたりまして利用者にガス代を負担していただいております。今回、分室に電気ガマが設置されましたので、その電気代についても負担していただくということで追加して改正するものです。

24、25ページの新旧対照表をご覧ください。料金のところで旧の方では、第4条、陶芸ガマを使用した市民は、使用したガス量に応じ、ガス会社の計算方法により、料金を支払うものとする、とありますのを新しく、陶芸ガマを使用した市民は、使用したガス量及び電気量に応じ、ガス会社及び電力会社の計算方法により、料金を支払うものとする、と改めました。

その下の料金の請求でございますが、第5条、館長は、陶芸ガマを使用した市民に対し、本人の使用したガスの使用量を確認し、料金を計算し、請求書と納付書を送付するものとする、という部分の「ガス」を「ガス及び電気」と改めました。以上でございます。

[田口委員長]

事務局からの報告が終了しました。ご質問、ご意見がございましたらお願いします。

[田口委員長]

ないようですので、報告事項第14号を終了いたします。

次に報告事項第16号・都の学力向上を図るための調査の結果、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第16号都の学力向上を図るための調査の結果

[田口教育部参事]

報告事項第16号・都の学力向上を図るための調査の結果、についてご報告いたします。このことにつきまして、平成18年1月17日火曜日、東京都の小学5年生、中学2年生に対し、小学5年生につきましては国語、算数、社会、理科、中学2年生は、国語、数学、英語、社会、理科について実施されたものです。

東京都は、この目的につきまして、一人一人の学力向上の到達度の調査と今回このような調査をすることによって、学校の授業改善に結びつけさせるために行われたものです。この調査の基本方針といたしましては、特に、自ら学ぶ意欲や思考力・判断力・表現力などの資質や能力まで含めたものを調査するということ、そして、現在の学校における学習評価の基本的な観点である「関心・意欲・態度」「思考・判断」「技能・表現」「知識・理解」に基づくとともに、ペーパーテスト形式では評価しにくいとされている観点についても可能な限り評価できるよう調査内容を精選し、実施したところです。

本市につきましては、全体の調査結果ですが、全校、全教科にわたって平均点を上回っております。昨年度は小学校では、国語、算数、理科、日野市の平均が東京都より下回っておりました。今回すべて上回ったという状況になりました。日野市の合計は東京都の合計より上回っております。今年度の合計は小学校では2.5ポイント、中学校では13.2ポイント上昇しました。小学校で東京都の合計より平均以上が11校ありました。中学校では7校という状況になっております。

分析しますと、算数と数学におきましては数学的な考え方、国語では読む能力を問う正答率が低かったように思っております。このことにつきましては、東京都の分析結果と類似しております。

今回、この調査を終えて日野市教育委員会としましては、7月の校長会で各学校ごとの結果を各学校に公表し、各学校はそれを基に分析、考察等を加え、保護者や地域に公表してまいります。今回の結果をもとに7月、8月を使いまして、学校において分析していただき、授業改善プランを作成し、その授業改善プランも保護者等へ公表し、2学期以降、授業改善を基に各教科授業改善をし、また児童生徒一人一人に指導を補っていこうとするものです。以上です。

[田口委員長]

事務局からの報告が終了しました。ご質問、ご意見ございますか。

[田口委員長]

ないようですので、報告事項第16号を終了いたします。

[田口委員長]

これより議案第10号に入りますが、本件及び報告事項第15号につきましては、公開しない会議の中で行いますので、関係職員以外の事務局説明員も退席していただきたいと思いますが、異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]

異議なしと認めます。関係職員以外の事務局説明員もご退席をお願いします。

なお、本件の終了をもって平成18年度第3回定例会を閉会とします。

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