平成17年度第5回教育委員会定例会
平成17年度第5回日野市教育委員会定例会
開催日時
平成17年(2005年)8月11日(木曜日)午前9時45分~午前11時19分
開催場所
505会議室
議事(要旨)
開始午前9時45分
[田口委員長]
ただいまから、平成17年度第5回教育委員会定例会を開会いたします。
議事に入ります前に、本日は傍聴希望者がいらっしゃいますので傍聴を許可したいと思いますが、異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしと認め、傍聴を許可いたします。
(傍聴者入室)
[田口委員長]
本日の会議録署名は山畑委員にお願いします。
本日の案件は、議案2件、協議事項1件、報告事項4件です。会議の進め方ですが、まず協議事項第5号を協議し、次に議案を審議したいと思いますが、いかがでしょうか。また、報告事項第17号・第18号・第19号は人事案件ですので、公開しない会議としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしと認め、協議事項第5号を協議後に議案を審議することといたします。また、会議規則第12条により、報告事項第17号・第18号・第19号は公開しない会議の中で報告を求めます。
それでは、議事に入ります。協議事項第5号・日野市公立中学校教科用図書の選定について、事務局より説明をお願いします。
協議事項第5号 日野市公立中学校教科用図書の選定について
[田口教育部参事]
協議事項第5号・日野市公立中学校教科用図書の選定について、ご説明します。
まず、本日までの採択事務の経過についてご説明させていただきます。採択の方法につきましては、義務教育諸学校の教科用図書の無償に関する法律によって定められております。4年間同じ教科書を採択することになっておりますので、中学校は今年で4年目を迎えております。来年度から今回採択された教科用図書を使用することになります。
教科用図書とは、一般に言われる教科書のことです。公立学校で使用される教科書はその学校を設置する市町村や都道府県の教育委員会に権限がございます。そのため、日野市公立学校教科用図書採択要綱にもとづき、本年4月から具体的な作業に入りました。今回の教科書は、基礎・基本から発展的な内容をどのように扱っているかが特徴になっております。このことが明確になるような報告書及び答申書にある調査研究の観点を設定いたしました。
では、具体的な流れについてご説明させていただきます。4月18日、中学校教科委員会委員長との連絡会を開催し、教科委員会のあり方について話し合いをいたしました。4月20日には三沢中学校において教科委員会総会を開催し、今回の採択までの流れと教科委員会の内容についてお話いたしました。5月の校長会では、各学校における調査研究についてお願いしていました。5月9日から27日まで、中学校を4ブロックに分け、教科用図書の回覧を実施いたしました。この期間に各学校は調査研究を行い、全教科用図書について報告書を作成し、教科委員会に提出されました。
一方、市民の皆様には6月1日から7月4日まで、日野市立教育センター内で展示いたしました。また、市民の皆様からの要望を受け、中央図書館におきましても6月21日から7月1日まで展示いたしました。このことにつきましては、本市では初めてのことでありました。6月6日から30日まで、教科委員会が各委員長の下に招集され、調査研究が実施されました。各教科委員会は各学校からの報告書をもとに、委員長、副委員長、教諭の6名で教科の専門性を生かした調査研究を行いました。
続きまして7月11、15、21日の審議会では直接、教科委員長の報告を受けるとともに、教科書を実際に確認いたしました。委員長に質問をするなど活発な審議が行われました。23日には答申案をもとに教科ごとに再度の見直しをし、答申書が完成されました。なお、審議会におきましては貴重な意見が出されましたが、審議会の答申として全てを網羅し、審議会答申に盛り込むことはできません。とりわけ歴史、公民につきましては、拉致の問題、領土の問題、南京に関する記載など、教科委員会から今日的な問題として取り上げられましたが、今日的ということでは他にも問題は山積しており、このことのみを問題として取り上げることについて協議されたことも加えてご報告させていただきます。なお、審議会の委員は保護者代表3名、市民代表3名、校長、副校長、指導主事、計13名の構成で行われました。審議会答申につきましては、委員長から7月28日に教育委員会教育長へ提出されました。教育委員長はじめ教育委員の皆様につきましては、7月29日午後1時半から5時まで、8月6日午前9時半から午後5時半まで、8月10日午前10時から午後4時まで、審議会答申を踏まえて、また都の教科調査研究資料を参考にしながら研究調査をいたしました。
以上が本日までの流れとなっております。また、本日までに採択に関するお手紙や要請書などが昨日までで52件に及んでおります。また、教育センターや中央図書館などで教科用図書をご覧になっての感想は60件になりました。
では、本日の協議事項は国語5社、書写6社、地理6社、地図2社、歴史8社、公民8社、数学6社7種類、理科第一分野5社、第二分野5社、音楽一般2社、音楽器楽合奏2社、美術3社、保健体育3社、技術・家庭の技術分野2社、家庭分野2社、英語6社、計72種から種目ごとにご協議いただき、審議会答申及び調査研究資料を参考にしながら採択候補を1社お選びいただきたいと思います。
説明は以上でございます。よろしくご協議をお願いします。
[田口委員長]
事務局からの説明が終了しました。教育委員会は、7月28日に日野市公立中学校教科用図書採択審議会より答申を受けました。その答申書の内容をふまえ、都の教科書調査研究資料を参考にしながら、実際の 教科書を基に調査研究を行ってまいりました。それらを通して、本日までにそれぞれの委員が、どの教科用図書を採択の候補とすべきか判断されたことと思います。
選定の方法についてお諮りいたします。ただ今からお配りします用紙に、教科ごとに選定の候補としたい発行者に丸印を付けていただきます。これにより、候補とされた教科用図書について協議を進めていきたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議がないようですので、事務局は各委員に用紙を配付してください。また、各委員の記入が終わりましたら、速やかに集計してください。
※事務局は、各委員に用紙を配付。各委員が丸印を記入後に用紙を回収、最初に協議される国語の集計結果を委員長に報告。
[田口委員長]
国語の集計結果が出ました。国語から協議を始めます。
国語は光村図書4票、現行の三省堂1票となりました。各委員さんからのご意見を賜わりたいと思いますが、いかがでしょうか。
[田口委員長]
なければ、ご意見はこれにて終結します。
国語は光村図書を採択候補として選定いたしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、国語については光村図書を採択候補といたします。
[田口委員長]
次に書写につきましては、現行の学校図書が3票、光村図書が2票となりました。
何かご意見がございましたらお願いいたします。
[田口委員長]
私から申し上げます。私は光村図書が良いと思いました。その理由は、お手本の字体です。硬筆・毛筆ともに整った筆使いでのびのびしていますし、字の形が良くて生徒の学習にも適した穏やかで美しい書字だと思いました。しかし現行の学校図書に関しましても、工夫されておりますし、字体はこれまたお手本となるような美しいものですので、あえて光村にはこだわらないと思っております。
[田口委員長]
他にご意見はありませんか。
[田口委員長]
ないようですので、ご意見はこれにて終結します。
書写は学校図書を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、書写につきましては学校図書を採択候補といたします。
[田口委員長]
次に地理です。地理は帝国書院5票となりました。ご意見ございますでしょうか。
[田口委員長]
ないようですので、ご意見はこれにて終結します。
地理は帝国書院を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、地理につきましては帝国書院を採択候補といたします。
[田口委員長]
次に地図です。地図は帝国書院5票となりました。ご意見ございませんか。
[田口委員長]
なければご意見はこれにて終結します。
地図は帝国書院を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、地図については帝国書院を採択候補といたします。
[田口委員長]
次に歴史についてでございます。歴史に関しましては、東京書籍3票、清水書院1票、現行の日本書籍新社1票となりました。委員からのご意見を承ります。渡辺委員。
[渡辺委員]
私は前回、日本書籍の教科書に入れました。今回もその継続ということで日本書籍新社がいいと思いました。というのは、現行で使用されている教科書であって、特段現場から使い勝手が悪いという声も上がってないとのことですので、同じ教科書の方が継続性があって、先生方も使いやすいのかなという思いで推薦しましたけれども、多数意見の東京書籍も良い教科書なのでこだわらないで、こちらの方でも結構だと思います。
[田口委員長]
他にご意見ございませんか。
[田口委員長]
ないようですので、ご意見はこれにて終結します。
歴史は東京書籍を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、歴史については東京書籍を採択候補といたします。
[田口委員長]
次に、公民につきましては、東京書籍2票、清水書院3票となりました。
ご意見を承ります。
[田口委員長]
私から申し上げますが、私は清水書院がいいと思います。公民というのは中学3年生になって初めて行う学習なので、清水書院のように冒頭で「学習のはじめに」というコラムを設けておりまして、「公民ってなんだろう」と学習の心構えと学習内容を説明しているところが良いと思いました。さらに序章で現代社会の様々な話題を取り上げ、生徒が興味関心を持って自分の課題を決めていくことができるような工夫もされていると思います。また、様々な考え方や見方を養うために、例えば同じ話題にしても複数の新聞社の記事を載せているというところも良いと思いました。
[田口委員長]
他にないでしょうか。
[田口委員長]
ないようですので、ご意見はこれにて終結します。
公民は清水書院を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、公民につきましては、清水書院を採択候補といたします。
[田口委員長]
次に数学です。数学に関しましては、東京書籍2票、啓林館「未来へひろがる数学」が3票となりました。ご意見を承ります。山畑委員。
[山畑委員]
数学について意見を述べたいのですが、現行は東京書籍でしたが、今の結果で啓林館、啓林館の中でも「未来へひろがる数学」が採択候補ということになりました。
私は東京書籍が良いと思いました。数学というのは割合、学年が進むに従ってどうしても学力差が出てくる教科です。その中で今、各学校で少人数に分かれて、あるいは習熟度に分かれて授業が行われていますが、そのような授業に対応する意味でも、問題構成や内容の面で東京書籍は割合これによく適応できる教科書ではないかと思います。それから苦手であってもやはり基礎・基本はきちっとどの生徒にも理解させなければいけないのですが、さらにそこから発展して、興味・関心に沿って発展というような学習内容があり、非常にそれが充実していると私は見ました。
そういうことで、個に応じたそれぞれの生徒にとって適応し得る、そういう意味で東京書籍が良いと思いました。もちろん啓林館を見ていてそんなに悪いということはありません。全体としては啓林館ということですので、それに従いたいと思います。
[田口委員長]
他にございますか。
[田口委員長]
なければご意見はこれにて終結します。数学は啓林館「未来へひろがる数学」を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、数学については啓林館「未来へひろがる数学」を採択候補といたします。
[田口委員長]
次に理科の第一分野です。理科の第一分野は啓林館5票となりました。
ご意見を承ります。ご意見ございませんか。
[田口委員長]
ご意見ないようですので、これにて終結します。
理科の第一分野は啓林館を採択候補として選定したいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、理科の第一分野については啓林館を採択候補といたします。
[田口委員長]
次に理科の第二分野です。理科の第二分野については、啓林館5票となりました。
ご意見承ります。
[田口委員長]
ないようですので、ご意見はこれにて終結します。
理科の第二分野につきましては、啓林館を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、理科の第二分野につきましては、啓林館を採択候補といたします。
[田口委員長]
音楽一般です。音楽一般につきましては、現行の教育芸術社5票となりました。
ご意見ございませんか。
[田口委員長]
なければ、これにて終結します。
音楽一般は教育芸術社を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、音楽一般につきましては、教育芸術社を採択候補といたします。
[田口委員長]
次に音楽の器楽合奏です。これは現行の教育芸術社5票となりました。ご意見承ります。
[田口委員長]
なければ、これにて終結いたします。
音楽の器楽合奏は教育芸術社を採択候補として選択したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、音楽の器楽合奏につきましては、教育芸術社を採択候補といたします。
[田口委員長]
次に美術。美術では現行の日本文教出版が4票、開隆堂が1票となりました。
ご意見ございますか。
[田口委員長]
ないようですので、終結いたします。
美術は日本文教出版を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、美術につきましては日本文教出版を採択候補といたします。
[田口委員長]
次に保健体育です。保健体育につきましては、現行の学習研究社が5票となりました。
ご意見はございますか。
[田口委員長]
ご意見ないようですので、これにて終結します。
保健体育は学習研究社を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、保健体育につきましては、学習研究社を採択候補といたします。
[田口委員長]
次に技術・家庭の技術分野です。技術分野につきましては、現行の東京書籍が2票、開隆堂が3票となりました。ご意見承ります。馬場委員。
[馬場委員長職務代理者]
私は現行の東京書籍が良いと思いました。それは技術の進歩によって生活がどのように変わってきたか、あるいは技術と生活との関連や「技術立国日本」について触れられていて、単に技術の習得だけではなくて物の見方や考え方が養われると考えているわけです。実は技術と環境の中でエネルギー資源との関連について知ることというのが指導要領にもあるのですが、現在、エネルギーと環境の問題というのは大変大きな問題だと私は思っております。それを私たちの生活とエネルギー、要するに自分たちと生活との関連でエネルギーというものを捉えている、そういう点が私は大変良いと思いました。また学習の展開でもLet’s quickや発展としてエネルギーを有効に利用しようというのでハイブリット自動車等を大変よく取り上げていると思います。開隆堂の方が多いのですが、開隆堂の方は特に「ものづくり」、「コンピュータ」の習得のところが大変理解しやすいかなと考えております。残念ですけれども、開隆堂でも結構です。
[田口委員長]
他にご意見ございますか。
[田口委員長]
ないようですので、ここでご意見は終結します。
技術・家庭の技術分野は開隆堂を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしと認め、技術・家庭の技術分野につきましては開隆堂を採択候補といたします。
[田口委員長]
次に、技術・家庭の家庭分野についてです。家庭分野は現行の東京書籍が2票、開隆堂が3票です。ご意見を承りたいと思います。山畑委員。
[山畑委員]
私は、開隆堂を推したのですが、その理由を申し上げたいと思います。
家庭科は私の専門分野ではないですけれども、内容を見まして、開隆堂が非常に今日的な課題である環境問題やノーマライゼーション、要するに健常者と障害者が共生していく、そういうことを取り上げているということで良いなと思いました。特に男女共同参画社会の推進に関する記事の記載が多く、生徒がいろいろと考えながら学習を進めていくうえでいろいろな工夫がなされているというふうに感じましたので、これを推しました。
[田口委員長]
他にご意見ございませんか。
[田口委員長]
ないようですので、ご意見はここで終結します。
技術・家庭の家庭分野は開隆堂を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしと認め、技術・家庭の家庭分野については開隆堂を採択候補といたします。
[田口委員長]
次に英語です。英語に関しましては、現行の東京書籍1票、学校図書が1票、三省堂が3票となりました。ご意見お願いいたします。渡辺委員。
[渡辺委員]
東京書籍や学校図書もそれぞれ工夫がなされていたり、りっぱな教科書だと思いますが、私は三省堂を推薦しました。それは特にリスニングや音読に力を入れたり、コミュニケーション能力の育成を図っているという、これからの英語教育の方向に沿ったものではないかと考えた次第です。また、題材が豊富でやや高度な感じを受ける面もありますけれども、環境問題や国際的な課題を取り上げているところも良いなと思いまして、総合的に三省堂を推しました。
[田口委員長]
他にご意見のある方はいらっしゃいますか。
[田口委員長]
ご意見がないようですので、これで終結します。
英語は三省堂を採択候補として選定したいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、英語につきましては三省堂を採択候補といたします。
[田口委員長]
以上で、協議事項第5号・日野市公立中学校教科用図書の選定について、を終了します。
ここで休憩をとりたいと思います。
(「はい」の声あり)
[田口委員長]
10時40分から再開したいと思います。
休憩午前10時20分
再開午前10時40分
[田口委員長]
再開いたします。
先ほどの協議事項を受けまして、議案第6号・日野市公立中学校教科用図書採択について、を議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いします。
議案第6号 日野市公立中学校教科用図書採択について
[田口教育部参事]
議案第6号・日野市公立中学校教科用図書採択について、ご説明いたします。
平成18年度より21年度使用の公立中学校教科用図書採択について、よろしくお願いします。
国語、光村図書出版株式会社。書写、学校図書株式会社。社会・地理的分野、株式会社帝国書院。地図、株式会社帝国書院。社会・歴史的分野、東京書籍株式会社。社会・公民的分野、株式会社清水書院。数学、株式会社新興出版社啓林館「未来へひろがる 数学」。理科・第一分野、株式会社新興出版社啓林館。理科・第二分野、株式会社新興出版社啓林館。音楽一般、株式会社教育芸術社。音楽・器楽合奏、株式会社教育芸術社。美術、日本文教出版株式会社。保健体育、株式会社学習研究社。技術・家庭の技術分野、開隆堂出版株式会社。技術・家庭の家庭分野、開隆堂出版株式会社。英語、株式会社三省堂。
なお、本日採択された結果につきましては、市教委から東京都教育委員会に報告し、東京都教育委員会から文部科学省に報告されます。また本年度、採択事務に関わることにつきましては、9月1日以降公表いたします。そして来年4月に市立中学校全生徒に無償給付されることになります。
以上で説明を終わります。よろしくご審議をお願いします。
[田口委員長]
事務局からの説明が終了しました。この件つきましては、先ほど協議いたしましたけれども、さらにご質問、ご意見がありましたらお願いいたします。
[田口委員長]
なければ、ご意見・ご質問はこれにて終結します。
お諮りします。議案第6号・日野市公立中学校教科用図書採択について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしと認めます。議案第6号は原案のとおり可決されました。
[田口委員長]
議案第7号・日野市立八ヶ岳高原大成荘設置条例の一部を改正する条例の提出について、事務局より提案理由の説明をお願いします。
議案第7号 日野市立八ヶ岳高原大成荘設置条例の一部を改正する条例の提出について
[徳田文化スポーツ課長]
議案第7号・日野市立八ヶ岳高原大成荘設置条例の一部を改正する条例の提出について、ご説明いたします。
本改正につきましては、地方自治法が改正されたことに伴い、これまで行ってきた地方公共団体の関係団体に対する委託業務を指定管理制度、あるいは直営にしなければならないということにより改正するものです。お手元の議案書6ページ、7ページをお開きください。新旧対照表で改正点についてご説明申し上げます。初めに6ページにあります第7条休業日の規定でございます。大成荘の休業日は、7月及び8月を除く毎月第3週の火曜日、水曜日及び木曜日とする。4月、9月及び11月から3月までは、前項の休業日に加え、第2週の火曜日、水曜日及び木曜日も休業日とする。教育委員会が必要と認めるときは、臨時に休業日を変更し、又は休業日を別に定めることができる。
この規定につきましては、これまで規則の中で定めておりましたが、指定管理を行う際、条例などに定めがなければ協定等が締結しづらいために規則から条例へ格上げして規定するものです。同様に、第8条使用時間です。大成荘の使用時間は、次のとおりとする。ただし、教育委員会が必要と認めるときは、これを変更することができる。(1)宿泊、使用開始日の午後3時から使用最終日の午前10時まで。(2)休憩(日帰り)、使用日の午前11時から午後2時まで。これにつきましても、これまで規則で定められていたものを条例で定めるものです。この2つの条文につきましては、追加ということになります。
次に第9条、第10条、第11条ですが、これまでの第7条、第8条、第9条が繰り下がって条数が変わったものです。
次に第12条、指定管理者による管理です。大成荘の管理は、地方自治法第244条の2第3項の規定により、法人その他の団体であって教育委員会が指定するもの(以下「指定管理者」という。)に行わせることができる。第2項、前項の規定により大成荘の管理を指定管理者に行わせる場合は、第7条及び第8条の規定にかかわらず、当該指定管理者は、必要があると認めるときは、あらかじめ教育委員会の承認を得て、大成荘の休業日を変更し、若しくは別に定め、又は使用時間を変更することができる。第3項、第1項の規定により大成荘の管理を指定管理者に行わせる場合は、第5条の規定中「日野市教育委員会(以下「教育委員会」という。)」とあるのは「指定管理者」と、第6条及び第11条の規定中「教育委員会」とあるのは「指定管理者」と読み替えるものとする。第4項、第1項の規定により大成荘の管理を指定管理者に行わせる場合において、当該指定管理者が大成荘の管理を行うこととされた期間前にされた第5条(前項の規定により読み替えて適用される場合を含む。)の規定による許可の申請は、当該指定管理者にされた許可の申請とみなす。第5項、第1項の規定により大成荘の管理を指定管理者に行わせる場合において、当該指定管理者が大成荘の管理を行うこととされた期間前に第5条(第3項の規定により読み替えて適用される場合を含む。)の規定による許可を受けている者は、当該指定管理者の使用の許可を受けた者とみなす。これにつきましては、地方自治法の改正により指定管理者ができるという規定、また、休業日あるいは時間等の変更が指定管理者に可能であるというもの、指定管理をした場合に教育委員会が行う事務について読み替えをするという部分、指定管理者に変更される場合においてそれまでの申請及び許可についての経過措置について定めたものです。
続きまして13条にやはり条文が追加されております。指定管理者は、次に掲げる業務を行うものとする。(1)第3条各号に掲げる業務(2)大成荘の使用の許可に関する業務(3)大成荘の施設等の維持及び修繕に関する業務(4)広報宣伝に関する業務(5)前各号に掲げるもののほか、指定管理者が大成荘の管理上必要と認める業務。これにつきましては、指定管理をした場合に指定管理者が行わなければならない業務を定めたものです。この中では特に、大成荘の使用の許可に関してはこれまで教育委員会が許可をしていたものを指定管理者に行わせるものです。
続きまして14条、15条ですが、これは10条、11条が繰り下げられたものです。
10ページ、11ページをご覧ください。11ページの旧、第12条を読みます。教育委員会は、大成荘の運営を効率的に行うため、管理業務の全部又は一部を地方自治法第244条の2第3項に定めるものに委託することができる。この部分につきましては、この条文が地方自治法が改正されたため、削除するものです。
続きまして、これまでの13条が16条に繰り下げとなっております。
別表の関係ですが、これまで第7条関係とありましたのが、7条が9条に繰り下げられたことにより第9条関係と変更されております。
5ページにお戻り下さい。付則です。この条例は、平成18年4月1日から施行するものです。以上で説明を終わります。よろしくご審議お願いします。
[田口委員長]
事務局からの説明が終了しました。ご質問がございましたらお願いします。馬場委員。
[馬場委員長職務代理者]
8ページの第13条の第2項ですが、大成荘の使用の許可に関する業務を指定管理者に任せるということですけれども、従来、大成荘は学校教育関係あるいは社会教育関係団体の林間学校や宿泊を伴う活動というような場合に優先的に使用するということがあったと思うのですが、その点について従来と異なってくるのかどうかお伺いします。
[徳田文化スポーツ課長]
この部分につきましては、比較的事務的な許可の部分についての権限委譲と考えていただくのがよろしいかと思います。この条例の構成といたしまして、第1条の目的、今回改正にはなっていない部分ですが、この条例が学校教育活動及び社会教育活動の振興並びに一般市民のレクリエーション活動に資するためということで、第1として学校教育活動が挙げられております。この部分については改正されておりません。
また第3条において、この第13条(1)に書いてあります第3条各号に掲げる業務というのが最初にあるわけですが、その第3条の中を読み上げます。日野市立八ヶ岳高原大成荘は次の業務を行う。1として日野市立小・中学校の移動教室に関する業務とあります。この部分において、指定管理者になった場合においても最初に出てくる業務が移動教室ということで、この部分は変更はございません。
また使用者の範囲も第4条で定めておりますが、大成荘を使用できるものはつぎのとおりとするとあり、最初に1として学校の児童及び生徒並びにその引率者ということで、この部分も変更はございません。そういう意味では指定管理者制度が導入されてもこの施設は学校教育が目的であり、その許可についてもその目的を十分念頭において行われることになりますので、その点のご心配はないかと思います。
[田口委員長]
他にご質問ございますか。渡辺委員。
[渡辺委員]
自治法の改正で指定管理者という制度が新しくできて、そこが管理していくということのようですが、具体的にいつ頃この指定管理者制度に移行するのですか。
[徳田文化スポーツ課長]
この法律改正は平成15年の夏に行われましたが、3年間の猶予期間があり、各自治体が移行してまいりました。日野市におきましては、他の施設も含めまして、来年の4月から指定管理への移行ということで準備をしているところでございます。
[田口委員長]
第13条の3項ですけれども、今までこの施設の維持及び修繕というのは、これは市がやっていたのですか。今度はどうなるのですか。
[徳田文化スポーツ課長]
施設の維持及び修繕に関する業務ということですが、これまでも大規模な修繕については市が行い、小規模なものについては管理委託業者が行うことになっておりました。この条文では特に大規模及び小規模ということを規定していないのですが、このあと協定書でお互いの行わなければならない業務が定められてまいります。その際にその規模について詳細に定めることとなりますが、やはり小規模な修繕については現場で対応しなければならないという意味において、大成荘の施設等の維持及び修繕に関する業務を指定管理者の業務としております。
[田口委員長]
他にご質問はないですか。
[田口委員長]
ご質問がないので、ご意見を伺います。
[田口委員長]
ないようですので、ご意見・ご質問はこれにて終結します。
お諮りします。議案第7号・日野市立八ヶ岳高原大成荘設置条例の一部を改正する条例の提出について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしと認めます。議案第7号は原案のとおり可決されました。
[田口委員長]
報告事項に入ります。報告事項第16号・行政情報の公開請求、について事務局より報告をお願いします。
報告事項第16号 行政情報の公開請求
[佐々木学校課長]
報告事項第16号・行政情報の公開請求、についてご報告いたします。
16ページをお開き願います。請求日、公開日は記載のとおりでございます。請求内容は、中学校教科用図書採択審議会委員の選考結果についてでございます。これについては、特定の個人を識別することができるものを非公開として、部分公開としております。
以上で、終わります。
[田口委員長]
事務局からの報告が終了しました。ご質問、ご意見がございましたらお願いいたします。
[田口委員長]
ないようですので、報告事項第16号を終了いたします。
[田口委員長]
次に平成17年9月の行事予定について、事務局より説明をお願いします。
※平成17年9月の行事予定については省略
[田口委員長]
事務局から平成17年9月の行事予定についての説明が終了いたしました。何かご質問、ご意見はございますか。渡辺委員。
[渡辺委員]
例年ですと9月の上旬あたりに水泳記録会があったと思いますが、今年からとりやめになったのですか。
[佐々木学校課長]
水泳記録会は昨年まで毎年実施していました。今年度、予算編成の時に財政課と調整し、いわゆる水泳記録会をやっている市が26市の中では日野市だけであるということで、今の状況から見て今年度から水泳記録会をなくし、文化スポーツ課の市民水泳大会で引き受けられるものは引き受けていこうということになっております。
[渡辺委員]
それで学校の方は了解したのですか。
[佐々木学校課長 ]
昨年度予算編成の時に全て校長会に諮りまして、校長先生のご意見をお伺いしました。
[渡辺委員]
OKですね。
[佐々木学校課長]
結構です、ということです。
[田口委員長]
馬場委員。
[馬場委員長職務代理者]
関連しまして、これはあくまでも予算上の都合で中止になったということですか。確認ですが、学校側でやめたいということがあったのですか。
[佐々木学校課長]
2つあります。予算の面もありますし、あと、各小学校で水泳記録会を毎年実施していましたけれども、スイミングスクールに通っている子どもたちがほとんど、どこの小学校でも成績が上位ということ、また26市の中で日野市だけということもあり、あまり教育上続けていくのはどうでしょうかという学校からの意見がありました。
[田口委員長]
馬場委員。
[馬場委員長職務代理者]
今のスイミングスクールに通っている子が上位の成績をとるからやめるという理由は、私は大反対です。例えば書道展で書道塾に通っている子がいつも金賞をもらっていたり、学習塾に通っている子は成績が優秀だということもあると思います。スイミングスクールに通って一生懸命頑張っている子の賞賛の場というとおかしいけれども、活躍の場は必要だと思います。
それと同時に、良いものを見せていくということが教育の場なのです。私もかつて日野ではありませんけれども、このような記録会を行いました。クラスの中で速い子がいると、他の子もつられて頑張るのです。良いものを見ると、他の子も出来るのだからと自分も頑張るのです。だから私は運営の方法についてはいろいろ検討していかなければならない面があるけれども、そういう理由でやめるということについては強い違和感を持ちます。むしろ予算の都合でできなくなったという方がずっと理解しやすいです。教育上の理由でやめるというのであれば、もう少しきちっとした理由がほしいと思います。
[田口委員長]
私も言いますが、うちの子はスイミングスクールへ行かなかったけれども、水泳記録会で50メートルに初めてトライしようということでかなり夏休みに頑張って、そしてタイムは良くないけれど50メートルを泳ぎ切りました。そういう面で未知なる体験といいますか、挑戦しなければできないことというのもあるので、私なりに水泳記録会というものに価値を認めていました。今、馬場先生がおっしゃられたように、スイミングスクールに通っている子が上位になるということで教育上の配慮等と言うのであれば、もうなくなってしまったのでしょうけれども、反対したかったと思います。今となってはですけれども、意見として、そういう意見もあったということを覚えておいていただきたいと思います。
[渡辺委員]
同感です。
[田口委員長]
それで市民水泳大会で学校代表が出て泳ぐということですか。
[徳田文化スポーツ課長]
市民水泳大会は水泳連盟が運営しております。中学生については問題ないのですが、小学生については受け入れが難しいということで、残念ながら小学生の参加ができておりません。来年度に向けて今、調整をしている状況です。
[田口委員長]
馬場委員。
[馬場委員長職務代理者]
確実に日野市の水泳レベルは落ちます。これはもう明確にはっきりしています。学校で力を入れなくなる。全員参加で、25メートルを6年生卒業までに全員とにかく泳がせるというのが目標で頑張った。何故かと言うと、25メートルなり50メートル泳ぐということがその子の人生にとっても大事なことなのです。泳げるということ、身の安全を守るということに関しても、楽しむということに関しても、健康維持ということに関しても、私は非常に大事だと思います。
[田口委員長]
市民水泳大会に来年度、小学生が参加できるように働きかけをお願いしたいと思います。この記録会がなくなったからといって学校での水泳指導、水泳指導を通しての挑戦する心等、そういうものも別のところできちんと生かして、これからも指導していただきたいと思います。
[田口委員長]
他にご質問、ご意見はないでしょうか。
[田口委員長]
ないようですので、平成17年9月の行事予定を終了します。
[田口委員長]
これより人事案件に入りますが、本件については、公開しない会議といたしますので、関係職員以外の事務局説明員も退席していただきたいと思います。異議ございませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしと認めます。傍聴者は退席してください。
関係職員以外の事務局説明員も退席してください。なお、本件の終了をもって、平成17年度第5回定例会を閉会いたします。
閉会午前11時19分
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