平成16年度第5回教育委員会定例会

このページの情報をツイッターでツイートできます
このページの情報をフェイスブックでシェアできます
このページの情報をラインでシェアできます

ページID1004535  更新日 平成30年2月16日

印刷 大きな文字で印刷

平成16年度 第5回 日野市教育委員会定例会会議録要旨

開催日時

平成16年(2004年)8月12日

開催場所

日野市教育委員会

議事(要旨)

請願審査
第16-3号 日野市の特別支援教育の発展を願う請願

報告事項
第16号 行政情報の公開請求/学校課

開会午後2時

[田口委員長]
ただいまから、平成16年度第5回教育委員会定例会を開会いたします。

議事に入ります前に、本日は傍聴希望者がいらっしゃいますので、傍聴を許可したいと思いますが、異議ございませんでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]
異議なしと認め、傍聴を許可いたします。


(傍聴者入室)


[田口委員長]
本日の会議録署名は渡辺委員にお願いいたします。

本日の案件は、請願審査1件、報告事項1件です。

[田口委員長]
議事に入ります。

請願第16-3号・日野市の特別支援教育の発展を願う請願、を議題とします。事務局より説明をお願いします。


請願第16-3号・日野市の特別支援教育の発展を願う請願

[小川庶務課長]
議案書1ページの請願文書表をお開きください。請願番号、請願第16-3号。受付年月日、平成16年7月29日。件名、日野市の特別支援教育の発展を願う請願。請願者は記載のとおりでございます。付託定例会、平成16年度第5回定例会。請願の要旨は記載のとおりでございます。以上でございます。

[田口委員長]
請願者より申し出がありましたので請願の事情を述べていただきますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]
それでは請願者は、5分程度で請願の事情を述べてください。

[請願者]
本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。私は平山台小学校のわかくさ学級に子どもを通わせております・・と申します。

今回提出いたしました日野市の特別支援教育の発展を願う請願の5つの項目について順を追って意見陳述させていただきたいと思います。

まず1つ目、「小学校・中学校の通常学級に在籍する特別な支援を必要とする児童・生徒に、必要な手立てを早急に行ってください。」ですが、国や都が発表いたしました特別支援教育の一番大きなメリットというのが特殊教育の対象をLD、ADHD、高機能自閉症などの軽度発達障害の児童・生徒まで拡大したことだというふうに思っております。すでに平成12年より国のLDのモデル事業が進められておりました。また引き続き平成15年よりそれにADHD、高機能自閉症を加えたモデル事業も現在展開しております。さらに平成16年1月には小・中学校におけるLD、ADHD、高機能自閉症の児童・生徒への教育支援体制の整備のためのガイドライン試案というものも公表されております。こういうような動きの中で、是非とも日野市でも通常学級に在籍する軽度発達障害の児童・生徒のための支援体制を早急に構築してほしいというふうに願っております。

具体的には各小・中学校に校内委員会を設置するということ。それから通常学級の先生方の理解や知識を向上させるために、外部の専門家による巡回相談事業をさらに拡充していただいて、積極的に推進することを挙げさせていただきたいと思います。今後、国の法改正が待たれるところですが、それに向けて通常教育の現場に特別支援教育をしっかりと根づかせていってください。

2番目の「小学校の固定制心障学級の増設については、三沢中・三中ブロックの1校に設置してください。」ということなのですが、すでにお手元の方に分布図のような資料が配付されているはずなのですが、もしお手元にございましたらご覧ください。今配らせていただいてよろしいでしょうか。(資料配付)

その資料は心障学級、わかくさ学級、つくし学級、心障のわかくさひばり、通級指導学級のつくし学級のどの地域からどのくらい通っているかというのを図に表わさせていただいております。この2番目の請願項目に関するのは添付資料1ですが、ご覧のとおり、三沢中・三中ブロックから平山台小わかくさ学級に通学している児童の数が圧倒的に多い状況です。この地域に増設するということが現在のわかくさ学級の大規模化の改善にもつながると思っております。是非、早急にこの地域に固定性の心障学級を少なくとも1校は設置していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

3番目ですが、「小学校・中学校の情緒障害通級指導学級を北側にも設置してください。」ですが、これは添付資料の3枚目をご覧いただきたいと思いますが、ご覧のとおり、情緒障害の通級指導学級は小学校、中学校とも市のはずれに位置しております。そのために通学負担の大きい児童がたくさんおります。また、もしかしたら遠いということで通級を断念しているケースもあるかもしれません。また心障学級と同じで、通級に通う児童も年々増加傾向にありますので、個々のニーズにあった指導時間の確保ができなくなってきております。こういったことがとても大きな課題だと思います。是非、適正配置を考慮して北側地域への増設を早期に実現させてください。

次に4番目ですが、「新設された中学校情緒障害通級指導学級「やまなみ」への通級希望者に対する明確な指導内容・方法を提示した説明会の定期的開催、および従来の心障学級入級希望者への説明会の定期的開催をしてください。」ですが、これはやまなみ学級の存在自体が市民にあまり認知されていないということ、あと、情緒障害通級指導学級としての専門性がどの程度あるのかということが十分に伝わってきていないということが、現在、保護者の不安材料となっております。是非これから積極的にこのやまなみについてのアピールをしていただきたいと思います。また従来の心障学級についても、学校公開や体験入級だけでは十分な情報が得られないというふうに感じております。今後の特別支援教育体制のスムーズな転換のためにも、一般への心障教育に対する理解啓発も含めて、是非公開の説明会を定期的に開催してほしいと願っております。

最後5番目ですが、「小学校固定制心障学級で行われている言語の個別指導を維持・継続してください。」これについては、ここ数年固定の心障学級の児童数が大変増加しております。その増加に見合った言語指導の時間数は拡張はされておりません。そのために現在言語指導を受けていない児童がおります。この言語の個別指導については日野市独自のすぐれた心障教育であるというような保護者から高い評価が上がっております。是非これが削減されることのないように維持・継続していっていただきたいと心から願います。

以上、5つの請願項目に従って述べさせていただきましたけれども、特別支援教育への制度転換というのは特殊教育だけでなく、教育全体が大きく変わる改革だというふうに認識しております。地方分権の時代背景がございます。是非、日野市が積極的に教育を発展し、躍進させていくよう積極的な施策の展開を進めていってほしいと保護者は願っておりますので、よろしくご審議のほどお願いいたします。以上で意見陳述を終わらせていただきます。

[田口委員長]
ありがとうございました。

それでは、この請願に関係しまして事務局の取り組み状況を説明してください。

[佐々木学校課長]
日野市の教育委員会における、特別支援教育に向けての状況を説明いたします。

平成19年度から予定されています特別支援教育に向け、いま日野市では昨年末に日野市特別支援教育あり方検討委員会を設置し、19年度までどのように環境を整備していくのか検討しているところでございます。今月中に中間報告をまとめる予定になっています。その主な内容は、19年度を視野に入れた17年度開設校の場所と施設整備というような、現在のところは中間報告はそのようになっております。

いま請願者の方から請願項目5項目について陳述がありました。

請願項目1についてですが、現在日野市では通常学級担任教員に対して障害を持つ子どもへの理解知識を深めるために、要請があれば専門の講師を派遣しているところでございます。まだ不足の面もあるかもしれませんが、今後、先進市の状況を参考にして日野市も更によい方向を考えていきたいというように考えております。

次に請願項目2番の固定学級の増設でございます。いま日野市においては、小学校の固定学級は三小と平山台小学校の2校でございます。検討委員会では学校選択制の中学校ブロックごとに設置する方向で進めております。中学校のブロックは学校選択制では4ブロックになっております。いま検討委員会では現在未設置の三沢中・三中ブロック、及び一中・大坂上中ブロックで可能であれば1校ずつ増設を考えているところでございます。

次に請願項目3番でございます。情緒障害指導通級学級は現在、百草台小と中学校においては三中にあります。検討委員会では17年度開設に向けて、浅川以北の小学校に1校設置する方向で進めています。

次に請願項目4番でございます。現在三中にあります、「やまなみ」という名称ですが、三中の情緒障害指導学級の在籍生徒数は2名でございます。小中27校すべて学校公開をして学校説明会は1学期に行っております。その中で三中の希望者に対しては学校説明会の中でやまなみの指導方法等を説明しておりますが、このやまなみ学級は平成15年度に新たに設置しましたので、確かに市民の方がまだ認識されていない問題もあるかもしれません。そのため、これから三中のやまなみ学級の指導方法並びにここに設置してあるということを広報等何らかの方法を使って一般市民の方に周知徹底するよう検討していきたいというふうに考えております。

最後の請願項目5番ですが、言語指導の方は今予算で委託料で組んでおります。三小と平山台小の固定学級でございますが、児童の数が違いますので三小には平均週2.5回、平山台小には週3.5回言語療法士を派遣しましてマン・ツー・マンで発音及び会話の指導を行っております。来年度仮に固定学級が増設になっても、この今の回数を維持するためには教育委員会として予算確保に向け努力していきたいと考えております。

[田口委員長]
事務局からの説明が終了しました。ご質問がありましたらお願いします。

[馬場委員長職務代理者]
文部科学省とか東京都で今こういうことが出されてきているわけですが、このことについて概要で結構ですが、どういう方向でいろいろこういう施策等が出てきているのか、ちょっと知らせていただければと思います。

[佐々木学校課長]
現在、障害がある子どもさんの教育についてはそれぞれ固定学級をつくってやっていますが、近年のノーマライゼーションの考えから、すべての地域の、本来の学区の中で地域の子どもたちと一緒に過ごしていくべきではないかというふうな考え方から、その地域の方の協力を得まして、それぞれの、本来の学区の中で生活し教育をしていくというような考え方から、今回の特別支援教育の案が出てきたところでございます。

そういう意味で今は日野市は2校しかございませんが、将来的にはすべての学校に特別支援教室を設置していかなくてはいけないというような流れですけれども、今はまだ日野市は2校しかございませんので、19年度に向けてソフトランディングしていくためには、17年度から徐々に本来の自分の指定学区に整理していかなければいけないというふうに考えております。

[馬場委員長職務代理者]
学区の中でというと、その学校の中にという意味になると思います。それぞれの学校の中にということになると思うんですが、そうすると従来言われている統合教育というような関連で、今まで日野市で考えてきたやり方と多少違ってくるのか、それとも並存された考えでいくのか、それとも全く統合教育というような形でいくのか、その辺のところは具体的にどのようになっていますか。

[佐々木学校課長]
昨年末の、東京都心身障害教育改善検討委員会の最終報告によりますと、すべての小・中学校に固定学級をつくるのはやはり相当の金額、あるいは教員の配置等いろいろあります。そういうことを考えまして、その地域の中で、隣接校を含めまして3種類の学校をという東京都の方から報告を受けました。1つは、通称A校と言っていますけれども、今の三小、平山台小のような固定学級を拠点校としてその周辺に通級学級を持つ学校、あるいは通級学級も固定学級も持たないけれども、教室は特別支援教室を設置して、そこに巡回で来る形の学校、いわゆるこの3つの方式を今、東京都は考えています。19年度に向けてはその方向で各市が考えていくというような指導は受けています。

今のところ、すべて27校に固定の心障学級をつくるということではない。子どもたちの実情に合わせてその近隣の、日野市で言えば中学校は4ブロックありますけれども、その4ブロックの中の小学校でそれぞれA、B、Cタイプを設置していくというふうな形を今検討しているところです。

[馬場委員長職務代理者]
どれか1つということではなくて、並存していくという考えですね。

[佐々木学校課長]
ですからブロックによってはA校が2つ、B校1つ、C校1つとかいろいろ出てくるかもしれませんけれども、そのブロックごとにはA、B、Cは必ずそろっていく、あるいは児童数によって、その学校の障害を持つ子の数によって検討していかなくてはならないのかというふうに思っています。

[山畑委員]
今、A、B、Cというような形で固定から通級というようなこともあるということですけれども、これを希望するのは親の希望によるのですか。

[佐々木学校課長]
今現在ではやはり保護者の同意がないといけないのかなというふうに考えています。

[渡辺委員]
将来的にはすべての学校に支援教室を設置していきたいというご説明でしたけれども、これと、財政との兼ね合いはどんなふうになってくるのでしょうか。

[佐々木学校課長]
施設整備に関して補助の情報が全くない状況で、やる場合は今現在では市の一般財源でやるしかないのかと思います。そのうち国の補助が出てくるのかもしれませんけれども、現段階では国庫補助金の情報はありません。

[田口委員長]
ほかにございますか。

[馬場委員長職務代理者]
全体のことは分かりましたが、請願項目の1番ですけれども、日野市の現況と見通しといいますか、そういうのが分かればお話を伺いたいのですが。

[佐々木学校課長]
1番ですか。

[馬場委員長職務代理者]
特別な支援を必要とする児童に対する、これは普通学級にということですね。

先ほどちょっと話はありましたけれども、要請があれば講師の派遣というような程度でしたので、もう少し詳しくお願いします。

[佐々木学校課長]
実際に今の予算の中では要請があれば学校から心身障害に詳しい専門家の先生に来てほしいと、例えばうちの学校にこういう子どもさんがいるので担任教師が困っているからという場合に行くのですが、予算の枠内でしか行けない状況です。子どもさんでなくて教師に対する障害教育への理解と知識を深めるためのものです。他市の状況だと、要請がなくても常に定期的に回っているような状況もあるようなので、その辺が、財政の面も絡みますけれども、そういう方法がいいのかどうか、これはいろいろな角度から、校長会にも話して検討をしていかなくてはいけないのかなというふうには思っています。今は要請がないと行かないという状況です。

[馬場委員長職務代理者]
請願者の先ほどの話も伺って、これからこれもかなり重要な面だと思うのですね。子どもの数もきっと増えているし、また十分に把握されてない部分もあるのではないか。ですから、予算の範囲内でというのはどうしてもあるとは思うのですが、現状では十分に対応できているようなのですか。

[佐々木学校課長]
その辺が教育委員会としてもまだ正式な把握をしてないところなのです。これから増えていけば、設置校に対してはその専門の先生がいるからいいと思いますが、未設置の学校の先生に対してはフォローといいますか、どの程度の子どもさんがいるのかどうかというのは教育委員会で数をまだはっきり把握していませんので、その辺から把握して、年何回ぐらいの指導が必要かどうか、その辺を検討していかなくてはいけないのかなと思います。心身障害教育の専門の先生がいない学校のフォローをどうしていくのか、それが正直言いまして今は日野市教育委員会としてははっきりと現状は把握していません。

[馬場委員長職務代理者]
どこの学校にもきっとこういう特別な支援を必要とする児童・生徒はいるのではないかなということは予測されるのですが、現状としては全部の学校でそういう要請が、あるというわけではないですか。

[佐々木学校課長]
ないです。温度差といいますか、要請がある学校もあれば、全くない学校もある。逆にその辺が、ない学校は、ではそういう子どもさんが全くいないのかどうかという点は教育委員会としては調査不足の点があるかなと思います。

[馬場委員長職務代理者]
わかりました。

[田口委員長]
ほかにございますでしょうか。

[田口委員長]
市民会館で行われる学習発表会を拝見して、私が教育委員になったばかりのときに、それまで普通学級にいらしたお子さんがいるのですけれども、普通学級でそれこそいろいろな介護といいますか付き添いさんが必要になった方が、三小のひばり学級あるいは平山台のわかくさ学級に行って、普通学級にいらしたときよりもまずは元気といいましょうか、生き生きといいましょうか、私たちが見て、いい方向にお育ちになっているお子さんがいらっしゃいます。それで今は2つですけれども、これから増やしていってもう1つ増えるのでしょうか、検討委員会ではそういうようなことをおっしゃっていますね。各ブロックに1つずつ増やしていくような手当ての仕方というのはできるのですか、さっきおっしゃった固定学級というのはどうなりますか。

[佐々木学校課長]
この特別支援教育に向けて、教育委員会としては、その児童数、あと保護者の意見、その辺が一番大事なのかなと考えています。

例えば小学校は19校ありますけれども、19校に分けた場合、固定学級、今の2つの学校に行っている学校の本来のもともとの学区の学校というのはわかっていますけれども、潜在的な子どもさんが何人いるのか、その辺が例えば各19校に設置しても全くお子さんがいないという場合も考えられなくもない。その辺を把握していって、さっきの3種類の学校を適切な位置に配置していかなくてはいけない。すべて今の三小と平山台小でなくて、児童数に応じて設置していかなくてはいけないというのは非常に難しいと思います。その年度によっても児童数が違うでしょうし、また心障学級の先生のそれぞれ希望もあるでしょうし、保護者の希望もあるでしょうから、非常に複雑な問題が絡み合ってくる可能性が非常に高いと思います。どうやってこれから教育委員会でその辺を把握して、19年に向けてよりよい方法でいくのか非常に頭を痛めている。そういう意味ですべて心障学級の固定学級でなくて、いろいろな種類のバリエーションの教室をそれぞれ1つずつつくっていきなさいというのが東京都の考えです。

いろいろな子どもさんがいて、情緒障害とかいろいろありますので、その子どもたちに見合った適切な指導をその1つのブロックの中で、こういう子どもさんだったら同じ地域の中のこちらの学校にと、そういうふうに近隣の、保護者の方が無理なく通えるような範囲の中でいろいろな子どもたちに合った教育ができるように整備をしてというのがこのねらいなので、それをこれから17、18年の間でいろいろ整備をしていく。非常に差し迫った問題ですが、簡単にはいかないのかなというふうに思っています。

[馬場委員長職務代理者]
固定学級の場合、例えば今のわかくさ学級は36人5学級。ちょっと規模が大きいのではないか、通うのにちょっと遠いと思います。今はバス通学ですか。

[佐々木学校課長]
バス通学です。

[馬場委員長職務代理者]
こういう学級について適正な学級数とか、あるいは規模とかというのは何かあるのでしょうか。

[佐々木学校課長]
心障学級の適正規模ですね。

[馬場委員長職務代理者]
わかくさ学級は大きいとは思うんですけれども、大きくて悪いということがあるのかなとちらっと考えたのですけれども、何かそういう意味で、通うという問題はありますね、確かに地域にあった方がいいという問題がね。

例えば指導する教員の数というのは、人数が少ないから減らしていいというものではないと思うんですね。そういうことを考えたときにどうなのかなというように考えますね。人数がたとえ1人であろうと2人であろうと、ある教員の数は必要になってくると。

[佐々木学校課長]
非常に難しい問題なので、いま平山台の方は非常に人数が多いのですが、一番遠い子はバスで1時間ぐらい乗っているという子がいます。ですからそういう意味も含めて、近隣の自分の住所地に近いところがいいと思うのですが、やはり規模というのは、その子どもたちの状況によっては、障害の程度によっては軽い子と重い子がいますので、何人が適正規模かというのは難しい。

[渡辺委員]
実際指導されている先生にしてみれば、これぐらいでよいだとか、もっとこうしてほしいとかという要望等はあるのですか。あまり上ってきていませんか。

[佐々木学校課長]
今現在ではそれは上っていません。ハード面の要求はありますけれども、ソフト面の要求は、実際に現場でやっている先生方の意見も聞きながら計画を進めていかなければいけないと思っています。

[馬場委員長職務代理者]
固定学級の場合には、ある程度規模があった方がいいかなというふうに私は思うんですよね。ですから、確かに偏りはあるから請願者のいうように、北側に設置してくださいとかというのはよくわかりますね。

[田口委員長]
2番目に関して言えば、今は2つのブロックにしかないけれども、4ブロックへ拡大していくのが望ましいということですか。

[馬場委員長職務代理者]
設置は各校は無理だと思います。

[田口委員長]
4ブロックに分けてやるという方法はいいかなと思いますけれどもね。

それから3番に関しては、北側にも設置してくださいという案もいいと思います。

[長谷川教育部参事]
もともとブロックにおいて、そして専門性の高い、いわゆる心障担当がきちっとできる教員を配置するということで人材を確保するという中での特別支援教室が、例えば19年度までの間にこれは全部のところにできあがる。ブロックの中で固定の学校が、いわゆるセンター的な役割ですね、そういうものを機能的に果たしていくということで全部の学校に特別支援教室ができたときには、いわゆる固定という考え方はなくなりますから、全部自分のところの特別支援教室に、いってみれば理念も機能も変わってくる。けれども実際にそこで有している機能そのものはあるわけですから、例えば第一小学校に固定ができたとすると四小のところに後々に特別支援教室ができた、そうすると一小でつくった固定の学級はそれはもう固定とは言わずに特別支援教室になっていきます。そこで固定のときに持っていたノウハウや何かを今度四小が、同じ教室同士ではありながらも活用していくという、そういう流れになっていくということです。

[山畑委員]
そうすると、障害児学級ですからその障害の程度とか内容によっていろいろありますよね。そうするとそれが、各学校に全部そういう機能を、そういう子に対して対応できるような学級にするということですか。

[長谷川教育部参事]
そういうことができれば一番望ましいわけですけれども、今申し上げたように、この学校の専門性、例えば第一小学校の先の例を言えば、第一小学校にいくと例えば自閉症のお子さんについてはこういうような指導がより充実するということであれば、第一小学校の方に2時間だけ行って、そしてまた四小に戻ってくるというようなこともあり得る。四小に籍をおきながら通常は四小の特別支援教室に行くわけですけれども、さらにそれを越えて、また場合によっては、一小の固定のところで持っているノウハウを活用しようということが必要であるということになれば、そこを活用することができるというような形になります。

[田口委員長]
そうすると学区ごとに特別支援教室を置くということは、一小の子は一小のまず普通の教室に入るんですね。そしてその中の特別支援教室に入って、なおかつ、例えば四小に固定学級があって、こちらの方が適正ですよといった場合は、籍はあくまで一小だけれど、そちらの方にもある時間通うということですか。

[長谷川教育部参事]
そういうこともあるし、それからあとは都立学校の方の機能を使うことができるということであれば、その部分の専門的な時間を、例えば週に1時間だけそこへ行って帰ってくるとか、あるいは都立学校の方から巡回で指導に来てくれるということであれば、今度は四小でも一小でも、いながらにして都立学校の機能を受けることができるというようなことにもなります。

[田口委員長]
あくまでも籍は自分の学校にあるわけですね。

[長谷川教育部参事] 
学校にありながらですね。その特別支援教室ということも自分の学校の特別支援教室の、年がら年中そこに行っているというわけではない子どももいます。それからある面では年がら年中行かないといけないという、親御さんの希望やお子さんの状況によっては行かなければいけない場合もあるでしょうけれども、普通学級の中にいながら特別支援教室に、この日のこの時間帯は行きます、でもそうでない時間は普通学級の中で過ごしますというようなこともあります。

[馬場委員長職務代理者]
わかりやすく言いますと、ブロックごとに固定型支援教室があって、それと同時に各学校にもそういう分室というとおかしいけれども、それぞれ対応できる支援教室があるという形ですか。

[長谷川教育部参事]
そういうふうにまとめていただいても。分室という考え方はちょっとあれですけれども。

[馬場委員長職務代理者]
分室とは違いますけれどもね。

[渡辺委員]
固定学級は将来的になくなるのですか、19年以降は。

[長谷川教育部参事]
なくなるということです。19年というか、将来的には。

[渡辺委員]
今でも設置主体が違いますが、呼び方を養護学校でなくて変えるようですけれども、現行の養護学校などとの関係はどんなふうになってくるのでしょうか。特段変わる面もあるのですか。

[長谷川教育部参事]
手元に都の報告書があると正確にお答えできるのですが、ありませんので。さっき申し上げたような相談鑑定で巡回で相談を受けるというような形もあるし、特別支援学校の方に直接出かけていくというような形もありますし、それから現在養護学校の小学部などに在籍しているお子さんが全くそこにはいなくてこちらの方に、市内の小・中学校に戻ってきて、特別支援教室との関係で生活していくという形も出てきます。

[田口委員長]
ほかにはないでしょうか。

[馬場委員長職務代理者]
話は具体的になってくるのですが、請願項目4番ですが、これは先ほどの話では、やまなみ学級についてそれを必要とする方あるいは一般市民の方に周知徹底されてないと、そのように受け取ったのですが、具体的には今後どんなふうにして周知徹底を図っていくのですか。

[佐々木学校課長]
やまなみ学級は15年の4月にできたものですからまだ2年目だということで、確かに知らない保護者の方もいらっしゃると思います。再度、学校を通じても説明していきますし、あるいは市の広報、三中のホームページで三中にこういう学級がありますよと、指導方法、内容はこうですよということを市の媒体を使って市民の方にお知らせをしていかなくてはならないと考えています。

[田口委員長]
今は定期的な説明会はないですけれども、個人的に伺えば教えてはくれるのですね。

[佐々木学校課長]
はい。

[田口委員長]
でも保護者の不安材料になっている限りはもう少し手当てをしないと、例えばある中学校の説明会に行ったときに、こういうお子さんはやまなみ学級がありますから三中にご相談くださいということを説明した方がいいじゃないですか。

[佐々木学校課長]
それは当然各学校の校長や教員は知っているはずですから、一般市民の方は知らない方はいるかもしれませんが、教員は当然知っているはずですからその辺は再度徹底させていただきます。

[馬場委員長職務代理者]
パンフレットのようなものはできているのですか。指導内容、方法等も含んだ具体的なものは。

[佐々木学校課長]
それは三中にはあります。

[馬場委員長職務代理者]
それの配布は各学校に、日野市の全部の学校に、特に小学校に配布されていますか。

[佐々木学校課長]
正確には把握していません。

[馬場委員長職務代理者]
そういうのをつくって配布すると徹底するのではないかと思いますね。

[渡辺委員]
百草台の方には43人が行かれているわけでしょ。中学が2人だったらどう見たってこれは、何かネックになっているものがあってそうなっているのだろうと。三中は場所的にかなりはずれだから地理的な面もあるのかもしれないけれど、そんな感じもしますね。

[佐々木学校課長]
百草台には今6年生が11人通っていますので、来年の4月、やまなみに行くかどうか、その辺のことについて調整しなければいけない、説明会も考慮していかなくてはいけないのかなと思います。

[田口委員長]
流れとしてはすごく大きく変わるんですね。ですから今まで取り上げられなかった、先ほどおっしゃったLDその他も含めて、大きく取り上げてやっていこうという大きな流れですね、これは。

[佐々木学校課長]
今長谷川参事が説明したように、その1つのブロックであらゆる障害を持つ子どもたちに機能できるような体制を整えていきたいというのが一番のねらいです。ですから国の方も19年度を目指していますけれども、いろいろな条件整備等で平成20年になるのではというような、そういう噂は出ています。

[渡辺委員]
意見になってしまいますが、ノーマライゼーションのそういう流れの中での問題だと思いますが、国や都がこういう方針を出すという時代的な背景はよくわかりますけれども、それに伴って具体的に進めていくのは市町村なわけですから、財政的な負担もかなり背負っていくことになると思うのですね。その辺をあわせて検討していかないとなかなか容易なことではないと思います。

[田口委員長]
では、ご質問がほかにある方はいらっしゃいませんでしょうか。

[田口委員長]
なければご意見を伺います。

[馬場委員長職務代理者]
いずれにしても私は教員の問題だと思いますね。それが十分に確保されていくことが第一だと、何をするにしてもね。ですからそれに対してどれだけの見通しがあるのか。先ほど長谷川参事の方から全学校にそういうのを19年度までには配置するというお話がありましたけれども、やはり固定型特別支援教室の場合には、先ほども言いましたけれども、ある程度の人数の教員の確保が、講師という形でなくて必要かなということもありますので、その辺のところの見通しをやはりある程度みていかないといけないのかなというふうに思います。

[田口委員長]
ほかにご意見はございますか。

[山畑委員]
私も不確定な噂といいますか、そういう話で聞いているのですけれども、実際確認はできていないですけれども、こういうことで特別支援教室というような形でいろいろな障害のある生徒を普通学級に所属して、そういうところに行くということなのですけれども、むしろそういう形で、財政的なと言いますか、そういうものを今まで十分かけていたものに対してそれを少し減らしていくというふうな考えもあるというようなことを、そういう話も聞いています。もしそうであればこういう障害者に対する指導がむしろ薄まって、今までよりも減らされていくということについては危惧をしますけれどもね。そういうことのないようにお願いしたいと思います。

[田口委員長]
ほかにご意見はございますか。

[加島教育長]
この請願は、趣旨はよくわかる気がします。実際すぐにやってもいいようなことも、例えば説明をしなさいというような話ならばそれはすぐにもいろいろな形で説明をしていく必要があるだろうから、そういう点は十分考えられると思います。

ただ、特別支援教育への移行の問題についてずいぶんこの場でも論議があったということです。これから特別支援教育の移行についても、日野市のあり方というか、あるいは具体化についてまさに本当に具体的に検討していく、ブロックの中のどこの学校に、どの教室を置くかというようなことを検討していかなければならないと、そういう時期に入っているわけです。それとあわせてこの請願の問題も考えていく必要があるのではないかなと思います。

もう一つは、具体的な問題として心障学級の増設、あるいは通級学級の増設、適正配置の観点からいえばこういう考え方は当然出てくると思います。思うのですけれども、例えば現在の平山台小に通っている児童がいますが、その児童たちについて言えば三沢、三中地区からもたくさんそこに通っています。では三沢、三中地区にどこかに学級を1つ分割してつくるというような場合に、現在の平山台小学校に通っている子どもたちは分割に伴って当然転校していくわけですね。転校しなければならない。そうするとそういう転校というようなことについて、もう先生との関係ができあがっている、あるいは友人との関係ができあがっている、環境にもなじんでいるというようなときに、こちらに1つ学級をつくるからあなたは転校してくださいというようなことが、直ちに理解されるかどうかということがあるのではないかなと。むしろその学級をつくること自体についてまず理解をしてもらう必要があるのではないかと思います。

現在は2局集中だからスクールバスでも通っているわけですけれども、適正配置というか、分散して配置した場合のスクールバスはどうするか。今2台で朝出発しているわけですけれども、適正配置になった場合は徒歩で通うのか、そのような条件の問題も出てくると思うのですね。

それから三中、三沢中地区に、現実の問題としてそこに建物を増築しなければならないのか、それとも既存の教室でできるのかどうかとか、そういう行政的な、実務的な検討もこれからやっていかなければいけないというようなことで、そういう条件整備とか、児童と保護者の理解とか、そういう問題がまだ残っているのではないかと。だから方向性だけでこの請願は結構ですねというには、まだちょっと私は早いような気がするのです。

ですからこの方向としては私は理解できるのですけれども、まだまだいろいろ議論をして、あるいは話し合いをしていく必要があるのではないかなと思いますので、今日のところは更に議論を深める、教育委員会においても議論を深めるという意味で、もう少し検討を続けたらどうかというのが私の意見です。

[馬場委員長職務代理者]
検討委員会が設置されて、今月中ですか、中間報告が出るということですので、そういうのも見てみたいという気持ちもありますので、だいたいこの請願項目については私も納得はできると思うけれども、教育長が言っていたように、継続して更に検討したいと思います。

[田口委員長]
いまお二方から、継続審査を、議論を深めていきたいという意見がありましたけれども、ほかにございますか。

[渡辺委員]
だいたい同じ意見です。

[田口委員長]
ほかにご意見はないでしょうか。

[田口委員長]
それではここで終結します。

請願第16-3号につきましては、継続審査とすることに異議ございませんでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]
異議なしとのことですので、請願第16-3号につきましては継続審査とすることに決しました。

[田口委員長]
ここで10分ほど休憩をとりたいと思います。3時10分から再開いたします。


休憩午後2時59分


再開午後3時10分


[田口委員長]
再開します。報告事項に入ります。

報告事項第16号・行政情報の公開請求、について事務局より報告をお願いします。


報告事項第16号・行政情報の公開請求

[佐々木学校課長]
行政情報の公開請求についてご報告いたします。

議案書の4ページをお開きください。3件の行政情報の公開請求がありました。3件とも請求者の住所、氏名は記載のとおりで、同一の方からの請求でございます。

上段の方ですが、これは平山小学校の6月7日からの3週の週案の請求でございます。これについては特定の個人を識別することができると認められる事項を非公開とし、それ以外は公開としました。公開日は平成16年7月20日でございます。

中段でございます。中段は東京都教育委員会が平成16年2月に実施しました中学2年生の5教科の学力調査の市内各中学校ごとの教科・観点別平均の請求でございます。これは特別に個人のものはございませんので、全部公開として平成16年8月9日に公開いたしました。

下段です。これは平成16年の、現在ですが、夏休み中の小・中学校の教員の出勤予定及び研修予定がまとめられている一覧の請求でございます。これについては産休とか病休等の私的な事項についての休暇については非公開としまして、それ以外を公開とし、部分公開としました。公開日は平成16年8月9日でございます。以上で報告を終わります。

[田口委員長]
事務局からの報告が終了いたしました。ご質問、ご意見がありましたらお願いします。

[山畑委員]
一番上に週案とありますね。この週案というのは内容はどんなことが書かれているのですか。

[佐々木学校課長]
その1週間のそれぞれのクラスごとの教科の内容、あるいは特記事項等が書いてあります。いわゆる1週間の授業内容の計画案です。

[田口委員長]
ほかにございませんでしょうか。

[田口委員長]
ないようですので、報告事項第16号を終了いたします。

[田口委員長]
次に平成16年9月の行事予定について事務局より説明をお願いします。


※平成16年9月の行事予定については省略


[田口委員長]
以上をもちまして、本日の案件はすべて終了いたしました。

これにて平成16年度第5回教育委員会定例会を閉会いたします。


閉会午後3時16分

このページに関するお問い合わせ

教育部 庶務課
直通電話:庶務係 042-514-8692 施設係 042-514-8698 業務サポート係 042-514-8716
代表電話:042-585-1111
ファクス:042-583-9684
〒191-8686
東京都日野市神明1丁目12番地の1 日野市役所5階
教育部庶務課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。