平成16年度第3回教育委員会定例会

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ページID1004533  更新日 平成30年2月16日

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平成16年度 第3回 日野市教育委員会定例会会議録要旨

開催日時

平成16年(2004年)6月24日


開催場所

日野市教育委員会

議事(要旨)

議案
第10号 日野市教育委員会教育長に対する事務委任規則の一部を改正する規則の制定について
第12号 第20期日野市公民館運営審議会委員の委嘱について
第13号 教育委員会職員人事について
第14号 第23期日野市文化財保護審議会委員の委嘱について


報告事項
第8号 平山小学校・平山台小学校統合協議会の発足/学校課
第9号 行政情報の公開請求/庶務課
第10号 行政情報の公開請求/学校課
第11号 平成16年第2回日野市議会定例会の報告/教育部
第12号 日野市立教育センターにおける調査研究及び研修事業補助金交付要綱/教育センター
第13号 平成15年度児童・生徒の学力向上を図るための調査学校課

※議案第11号は取り下げ

開会午後2時

[田口委員長]
ただいまから、平成16年度第3回教育委員会定例会を開会いたします。

[田口委員長]
本日の会議録署名は渡辺委員にお願いいたします。

本日の案件は、議案4件、報告事項6件です。

[田口委員長]
議事に入ります。

議案第10号・日野市教育委員会教育長に対する事務委任規則の一部を改正する規則の制定について、を議題といたします。事務局より提案理由の説明をお願いします。


議案第10号・日野市教育委員会教育長に対する事務委任規則の一部を改正する規則の制定について

[小川庶務課長]
議案第10号・日野市教育委員会教育長に対する事務委任規則の一部を改正する規則の制定について、ご説明申し上げます。

議案書の4ページ、5ページをお開きください。新旧対照表がございます。今回の改正の内容ですけれども、第1条第1項と第1条第1項第3号、第2条、それと第3条を追加するものです。第1項第3号でございますけれども、これにつきましては、教育長に対する委任事項の範囲を広げるというもので、内容的には、市費職員の係長以下の人事について教育長に委任するというものです。係長以下の懲戒処分また課長補佐以上の人事につきましては教育長に委任せず、従前どおり教育委員会で決定していくという内容でございます。

次に第3条でございます。第3条につきましては、緊急で委員会を開くことができないときに教育長が事務の専決をするという規定を設けるものです。この専決事項につきましては、手順が6ページに記載されています。日野市教育委員会教育長に対する事務委任規則第3条、専決事項の規定でございますが、に係る運用基準ということで、専決に係る手順について運用基準を定めるものでございます。この手順につきましては、まず案件が出た場合に、事案の内容または参集、お集まりできるかどうかについて各委員に連絡をいたします。連絡の結果、会議を開くことができないという判断をされた場合に、委員長にその旨を確認いたしまして、各委員に教育長が代わって処理することの了解を求めます。その後、教育長が委員会に代わって専決処分をするという、そういう手順でございます。以上でございます。

[田口委員長]
事務局からの説明が終了しました。ご質問がありましたらお願いいたします

[小川庶務課長] 
申し遅れましたけれども、前回の協議事項として挙げさせていただきまして、協議いただいた内容でございます。その協議の結果、次回の委員会に議案として出すようにというご指示がありましたので、今回、出させていただいたものです。

[田口委員長]
ご質問がないようですので、ご意見を伺います。

[田口委員長]
ご意見もないようですので、ご意見、ご質問はこれにて終結します。

お諮りします。議案第10号・日野市教育委員会教育長に対する事務委任規則の一部を改正する規則の制定について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]
異議なしと認めます。議案第10号は原案のとおり可決することに決しました。

[田口委員長]
次に議案第11号ですが、これは取り下げられましたので議案第12号に進みます。

議案第12号・第20期日野市公民館運営審議会委員の委嘱について、を議題といたします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。


議案第12号・第20期日野市公民館運営審議会委員の委嘱について

[小澤公民館長]
議案書の11ページをお開きください。議案第12号・第20期日野市公民館運営審議会委員の委嘱について、でございます。

現在の第19期日野市公民館運営審議会委員につきましては、6月30日をもちまして任期を満了といたします。したがいまして、第20期日野市公民館運営審議会委員を12ページの名簿のとおりに委嘱をお願いするものでございます。

番号1番の豊田委員、6番の垣内委員につきましては、新たに加わる委員でございます。1番の豊田委員につきましては、公民館で活動していますサークルに所属しております。6番の垣内委員につきましては、小学校校長会の代表といたしまして、三沢台小学校の校長でございます。

任期につきましては、本年の7月1日から18年6月30日までの任期でございます。

以上でございます。よろしくお願いいたします。

[田口委員長]
事務局からの説明が終了しました。ご質問がありましたらお願いいたします。

[田口委員長]
ご質問がないようですので、ご意見を伺います。

[田口委員長]
公民館運営審議会委員は公民館にポスターなどを掲げて公募していらっしゃるようですが、市民の皆様にももう少し意識を持っていただくようにもするために、例えば広報などで公募してみるということも、今回はこれでいいですけれども、考え合わせてご検討していただければと思います。

[小澤公民館長]
21期の選任につきましては、公募も取り入れてやっていきたいと思います。

[馬場委員長職務代理者]
関連する質問ですが、所属のところに公民館利用代表者と学識経験者と2種類あるわけですが、公募のときには、やはりこの範疇に入っていないといけないということですか。

[小澤公民館長]
社会教育法の中には公民館運営審議会委員につきましては、社会教育の活動、学校教育の活動をしている方、あるいは学識経験者等となっておりますので、しいていえば、もし公民館利用者でなければ学識経験者というような表現になると思います。

[馬場委員長職務代理者]
直接公民館の利用者でなくてもいいということですね。

[小澤公民館長]
それはいいと思います。

[馬場委員長職務代理者]
はい、わかりました。

[田口委員長]
ほかにご意見はないでしょうか。

[田口委員長]
なければご意見、ご質問はこれにて終結いたします。

お諮りします。議案第12号・第20期日野市公民館運営審議会委員の委嘱について、を原案のとおり決することに異議ございませんでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]
異議なしと認めます。議案第12号は原案のとおり可決することに決しました。

[田口委員長]
次に議案第13号・教育委員会職員人事について、を議題といたします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。


議案第13号・教育委員会職員人事について

[小川庶務課長]
議案第13号・教育委員会職員人事について、ご説明申し上げます。

議案書の14ページをご覧ください。文化スポーツ課の副主幹、藤井和夫に市長部局兼務を命ずるものです。兼務するところは、新選組まちおこし室でございます。以上でございます。

[田口委員長]
事務局からの説明が終了しました。ご質問はございますでしょうか。

[田口委員長]
ご質問がなければ、ご意見を伺います。

[田口委員長]
ご意見もないようですので、ご質問、ご意見はこれにて終結します。

お諮りします。議案第13号・教育委員会職員人事について、を原案のとおり決することに異議ございませんか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]
異議なしと認め、議案第13号は原案のとおり可決することに決しました。

[田口委員長]
次に議案第14号・第23期日野市文化財保護審議会委員の委嘱について、を議題とします。事務局より提案理由の説明をお願いいたします。


議案第14号・第23期日野市文化財保護審議会委員の委嘱について

[徳田文化スポーツ課長]
議案第14号・第23期日野市文化財保護審議会委員の委嘱についてです。

提案理由は、第22期日野市文化財保護審議会委員の任期満了に伴い、次の者を第23期委員に委嘱するものです。

16ページをご覧ください。8名の方の名簿となっております。これまで9名の委員がおりましたが、1名の方が希望により退任し、もう1名の方は死亡ということで、その後に8番の方を新たに登用するものです。専門については天然記念物となっております。

任期はここにありますとおり、16年7月7日から18年7月6日となっております。

以上です。

[田口委員長]
事務局より説明が終了いたしました。ご質問がありましたらお願いします。

[田口委員長]
ご質問がなければご意見を伺います。

[田口委員長]
ご意見もないようですので、これにてご意見、ご質問は終結いたします。

お諮りします。議案第14号・第23期日野市文化財保護審議会委員の委嘱について、を原案のとおり決することに異議ございませんでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

[田口委員長]
異議なしと認めます。議案第14号は原案のとおり可決することに決しました。

[田口委員長]
続きまして報告事項に入ります。報告事項第8号・平山小学校・平山台小学校統合協議会の発足、について事務局より報告をお願いします。


報告事項第8号・平山小学校・平山台小学校統合協議会の発足

[川久保教育部主幹]
報告事項第8号・平山小学校・平山台小学校統合協議会の発足についてご説明させていただきます。

17ページになります。4月の教育委員会で平山小学校と平山台小学校の統合計画を決定していただきました。内容について細かく協議をするための協議会発足の準備をしていたところでございますが、ようやく委員の方が決まりまして、18ページに名簿がございますが、この21名の委員に決まりましたのでご報告いたします。

さらに、この協議会では19、20ページにございますような協議経過をたどっていく予定でございます。統合協議会の協議内容といたしましては、新校のソフト面、ハード面について、それから新校の名前、校歌・校章・校旗に関すること、交流事業、通学路、開校事業、閉校事業、記念誌発行等を協議してまいります。新校の名前が決まりましたら、来年の6月の議会に新校設置条例を提案いたします予定ですので、この委員会におきましては、来年の3月、4月時点で新校の名前の協議をしていただくことなると思っておりますので、よろしくお願いいたします。

また、学校統合に関連いたしまして議会の動きでございますけれども、6月の議会では3人の議員から統合に関しての一般質問がありました。平山台小学校の保護者と教職員の会のお知らせについてということと、統合計画について住民の声をどのように受けとめているのかというようなご質問でした。さらに、議会の請願、陳情に関することでございますが、3月25日に平山小学校・平山台小学校統合計画を考える地域協議会から陳情が出ておりました。平山小学校・平山台小学校統合計画に関する陳情でございますが、これが6月の議会で取り下げになっております。そして同じ団体から6月3日付で請願が出ております。請願第16-18号・平山小学校・平山台小学校統合問題に関する請願でございます。これにつきましては、6月の議会で不採択ということになりました。以上でございます。

[田口委員長]
事務局より報告が終了しました。ご質問、ご意見がありましたらお願いいたします。

[加島教育長]
統合協議会の第1回はいつになるか説明してください。

[川久保教育部主幹]
統合協議会の第1回目は来週の月曜日の6月28日、平山小学校で予定をしております。

[渡辺委員]
今もありましたように、まだ請願も出ているというような現状ですけれども、この協議会の委員は選出過程で特段トラブルもなく選ばれたのですか。

[川久保教育部主幹]
選出の過程におきましては、特に問題もなく、順調に委員の選出が行われました。

[田口委員長]
ほかにご質問、ご意見はありますでしょうか。

[田口委員長]
なければ、報告事項第8号を終了します。

[田口委員長]
次に報告事項第9号・行政情報の公開請求について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第9号・行政情報の公開請求

[小川庶務課長]
報告事項第9号・行政情報の公開請求についてご説明申し上げます。

議案書の22ページをお開きください。中学校の給食につきましては、平成15年度末までで民間委託が3校、16年度につきましてはまた3校民間委託しまして現在6校でございますが、民間委託した学校につきましては、学校給食運営協議会というものを設置しております。これは学校の校長、保護者代表、教育委員会事務局、委託業者、この4者で協議会を設置して給食についての内容、いろいろな意見交換をしているところです。この協議会の会議録について行政情報の公開請求がございましたので、発言内容で個人のプライバシーに関係する個人の氏名等、個人の特定できる発言内容等をマスキングして公開したものでございます。

請求日、請求者、住所については記載のとおりでございます。以上でございます。

[田口委員長]
事務局からの報告が終了しました。ご意見、ご質問がございましたらお願いします。

[田口委員長]
一つ、今の報告の中で、すべて「学校給食の民間委託」とおっしゃっていましたけれども、「調理部門の民間委託」ということをいつも意識して、正確に言っていただきたいと思います。

[小川庶務課長]
はい、わかりました。日野市の場合は自校方式で調理だけを委託しています。

[田口委員長]
ほかにございませんか。

[田口委員長]
なければ報告事項第9号を終了いたします。

[田口委員長]
次に報告事項第10号・行政情報の公開請求について事務局より報告をお願いします。

報告事項第10号・行政情報の公開請求

[佐々木学校課長]
報告事項第10号・行政情報の公開請求についてご説明いたします。

24ページをお開き願います。請求日は平成16年5月25日、請求者の氏名、住所は記載のとおりでございます。請求内容は平成11年度以降の職員に対する処分の内容が分かる文書というものでございます。この請求は教育委員会だけではなく、市長部局、その他の行政委員会にも同一の人から請求が出ております。教育委員会においては、平成11年度以降5件ありました。いずれも教員の処分でございます。公開は平成16年6月9日に決定しております。特定の個人に関する情報及び特定の個人を識別することができる情報を非公開として、それ以外は公開をしております。以上で説明を終わります。

[田口委員長]
事務局からの報告が終了しました。ご意見、ご質問がありましたらお願いいたします。

[田口委員長]
ないようですので、報告事項第10号を終了いたします。

[田口委員長]
報告事項第11号・平成16年第2回日野市議会定例会の報告、について事務局より報告をお願いいたします。


報告事項第11号・平成16年第2回日野市議会定例会の報告

[小川庶務課長]
報告事項第11号・平成16年第2回日野市議会定例会の報告をさせていただきます。

議案書の26ページをお開きください。平成16年第2回日野市議会定例会が6月1日から6月17日、17日間の会期で開催されました。

一般質問でございますけれども、質問者20名、内教育委員会関係11名、質問件数は35件、内教育委員会関係は13件です。一般質問の要旨等をお手元の方に一覧にしてお配りしてございます。後ほど見ていただければと思います。

市長提出議案でございますけれども、16件で、内教育委員会に関するものは2件でございます。一つが日野市役所支所の設置及び所管区域に関する条例等の一部を改正する条例の制定でございます。これは万願寺区画整理事業の換地処分に伴いまして町名、地番整理がございます。その関係で現在、市の施設の地番を町名地番にあわせて地番を変えていくという内容でございます。施行日は8月7日になっております。

次に平成16年度日野市一般会計補正予算(第1号)でございます。補正総額は89,813千円、内教育費につきましては9,482千円でございます。

次に4番請願でございます。6件ございました。市民文教委員会に付託された内容でございます。(1)の教育基本法改正について徹底議論を求める意見書採択に関する請願、これは採択されております。(2)と(6)につきましては、先ほど主幹の方で説明した内容でございます。(3)日野市立第三幼稚園、第四幼稚園の存続を願う請願、これは不採択でございます。(4)と(5)は内容は同じでございますが、総合体育館の早期建設を求める請願、これは継続という形になっております。以上でございます。

[田口委員長]
事務局より報告が終了しました。ご質問、ご意見がありましたらお願いいたします。

[山畑委員]
この請願の中の(1)の教育基本法改正について云々とありますけれども、これは、内容はどういう請願だったのですか。

[渡辺委員]
コピーして配ってもらえるといいですね。

[加島教育長]
それでよろしいですか。では至急配布してください。

[渡辺委員]
その間にいいですか。

16年度の補正予算の内、教育費の9,482千円のおもな内容というのはどんなものですか。

[小川庶務課長]
おもな内容は、大きなもので300万円ほどが、大坂上中学校で給食が来年度、調理部門の民間委託をする関係で、その調理をする調理員、それを臨時職と正職員を併用しておかれる関係上、その臨時職員の賃金を補正したものです。学校課の幼児教育の150万円の関係と、まちおこし室なども入っております。

[渡辺委員]
幼児教育の150万というのは何ですか。

[佐々木学校課長]
幼児教育の新しいあり方を考える事業というので国庫補助金をもらっております。当初予算で300万円の予算を組んでおります。今回新たに150万円国庫補助金がつきましたので、それを6月補正で増額します。いわゆる幼稚園にカウンセラーを置くというものの予算で150万円です。

[小川庶務課長]
あとは、教育費に入っていますけれども、まちおこし室の方で新選組関係の印刷代を補正しています。それがおもな内容でございます。

[田口委員長]
ほかにありますでしょうか。

[田口委員長]
今、コピーが届きましたのでお目通しを願います。

それでは、報告事項第11号に関しまして、ご質問、ご意見がございましたらお願いいたします。

[田口委員長]
ないようですので、報告事項第11号を終了いたします。

[田口委員長]
次に報告事項第12号・日野市立教育センターにおける調査研究及び研修事業補助金交付要綱、これについて事務局より報告をお願いいたします。


報告事項第12号・日野市立教育センターにおける調査研究及び研修事業補助金交付要綱

[山田教育センター事務長]
報告事項第12号・日野市立教育センターにおける調査研究及び研修事業補助金交付要綱について報告申し上げます。

28ページをお開けください。要綱がございますが、第1条にこの要綱の趣旨でございます研究奨励補助金、教育センターにおきまして研究奨励補助金を交付するわけでございますが、その適正な執行のために交付に必要な事項を定めたものでございます。以上です。

[田口委員長]
事務局から報告が終了しました。ご質問、ご意見がありましたらお願いいたします。

[田口委員長]
なければ、報告事項第12号を終了いたします。

[田口委員長]
報告事項第13号・平成15年度児童・生徒の学力向上を図るための調査、について事務局より報告をお願いいたします。

報告事項第13号・平成15年度児童・生徒の学力向上を図るための調査

[五十嵐指導主事]
報告事項第13号・平成15年度児童・生徒の学力向上を図るための調査について報告させていただきます。

お手元にお配りいたしました資料の方をご覧ください。この調査は東京都教育委員会が平成16年2月20日に実施いたしました。去る6月10日にこの結果がまとめられまして、公表されました。

調査の内容は、調査の対象学年ですが、これは都内の公立中学校の第2学年の生徒全員です。

調査方法につきましては、1つ目は質問紙の調査、これは学習に関する意識調査です。もう1つは国語、数学、英語、社会、理科の学力定着の状況の調査の2種類ございました。

この問題の作成にあたっては、ペーパーテスト形式ですが、基礎的・基本的な知識や技能だけではなくて、自ら学ぶ意欲、思考、判断、表現力などの資質や能力までも含めたものを調査するという方針です。

また、学習評価の基本的な観点が4点ありまして、「関心・意欲・態度」、「思考・判断」、「技能・表現」、「知識・理解」この観点に基づいてペーパーテストでは評価しにくいとされていることについても可能な限り評価できるように問題が工夫されて行われました。

その結果についてです。東京都全体の5教科の平均正答率は高い順番に国語、数学、英語、社会、理科というふうになりました。今回のこの調査に関しましては、東京都の公立中学校の2年生の学力定着状況というのは、国語、数学、英語、社会に関しては良好であるが、理科にはやや課題があるというふうに示されております。

各教科につきましては、国語は書くことよりも読むことについて、やや課題が残されています。数学につきましては、数学的な見方や考え方といった論理的な思考力の育成が課題になりました。英語につきましては、表現の能力がやや低いという結果になりました。社会につきましては、他の観点と比較して、社会的事象についての知識、理解がやや低いといった点が示されました。理科につきましては、この教科が一番平均正答率が下回っておりまして、観察・実験の技能・表現といったあたりに課題が残りました。

また、意識調査と今の学力定着状況調査の結果のことから、授業改善の視点としまして都教委の方は4つの点が示されました。まず1つ目は、楽しい授業を創造するということです。2点目は、体験的な学習や問題解決的な学習を充実させるということ、3点目は、繰り返し学習が必要であるということ、最後に4点目として、個に応じた指導を充実させるということ、以上のことが授業改善の視点として示されました。

この調査結果を受けて東京都では、いろいろな施策を考えておりますが、1つに、授業改善の推進プランを都内の全校に作ってもらうといった方法で打ち出しております。またその授業改善のために、指導主事を派遣して特別訪問を実施する。また授業改善のハンドブックを作成・配布をしてそれを役立ててもらうといった施策が打ち出されました。

今回の調査は中学校2年生だけでしたが、次回は1月18日に中学校2年と小学校5年全員に実施させる予定です。

この結果の日野市はどうだったかということにつきましてです。日野市の結果は表にお示しさせていただきました。どの教科、どの観点を見ましても、都の平均をやや上回っております。良好な結果です。これは正答率だけで見ますのでもっと詳しい分析が必要であると思いますので、今後はこの各設問ごとの正答率を分析して、何が必要であるかということを分析していきたいと思っています。特にどの教科も平均を上回っておりますが、社会科で知識・理解につきましては都の平均をやや下回りました。また逆に英語につきまして、先ほど都教委では表現の技能が低いというふうに示されておりましたが、逆に日野では表現の能力、つまり単語を並べて文を作るといった能力はかなり高い得点が出ておりました。以上が日野市の学力テストの結果であります。

今後詳しく日野市のそれぞれの教科の観点について分析しまして、各学校でこれから授業改善プランを作成していただくわけですので、教育委員会としてもそれに向けて支援をしていきたいというふうに考えております。以上で報告を終わります。

[田口委員長]
事務局からの報告が終了いたしました。ご意見、ご質問がありましたらお願いします。

[渡辺委員]
もう数十年前になると思いますが、当時の文部省が学力テストを打ち出して、国論にうんするような大騒ぎになって、結局取り止めになった経緯があると思います。それから世の中も教育も変わって、そうした状況の中で東京都が実施したと思うのですが、当時を振り返ってみると、やはり一番当時問題になった受験の過熱とからんで学校が序列化していく、またそれが受験戦争にはね返るということが一番懸念されて、そういう声におされて文部省もやめてしまったと思うのですが、あくまでも、この調査もとりわけ点数というのは一つの参考基準ですから、この調査結果、あるいは点数そのものが一人歩きするようなことがないように、誤解されるようなことのないように取扱いを指導、助言をしていただきたいと思います。

[五十嵐指導主事]
ありがとうございます。本調査の目的が生徒一人一人の確かな学力を定着させるというところにありますので、各学校でこの調査結果を十分に分析して、指導方法の改善ということを生かすように助言してまいりたいと思います。

[馬場委員長職務代理者]
この結果についての情報公開に対する教育委員会としての考え方をお願いします。

[五十嵐指導主事]
教育委員会としましては、各学校がどういう結果であったかということについては公表いたしません。教育委員会としましては、日野市がこういう傾向であったということは市民にそれを説明してそのための分析、こういった状況でこの教科はこういう点はこうだったということを今後分析して、それは公表したいと考えています。

各学校におきましては、今現在、中学校の校長会ではこんなふうに考えております。まず、個票を返却しますが、その際に個票をただ返すのではなくて、問題に都の平均、市の平均、それから自分の学校の平均もそれを示して個票を返します。それから、各学校ではその分析結果から、自分の学校の結果を示しまして、この傾向からどういうふうに改善していくのか、こんなふうに考えているといった策をそれぞれの学校が説明責任といった形で出すというふうな考えを持っています。教育委員会はそのプランを立てる際にそれを支援していきたいと思っています。

[田口委員長]
ほかにございますでしょうか。

[田口委員長]
ないようですので、報告事項第13号を終了いたします。

[田口委員長]
次に平成16年7月の行事予定について事務局より説明をお願いいたします。

※平成16年7月の行事予定については省略

[田口委員長]
以上をもちまして、本日の案件はすべて終了いたしました。

これにて平成16年度第3回教育委員会定例会を閉会いたします。


閉会午後3時

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