平成16年度第1回教育委員会定例会(1)
平成16年度 第1回 日野市教育委員会定例会会議録要旨
開催日時
平成16年(2004年)4月14日
開催場所
日野市教育委員会
議事(要旨)
議案
第2号 日野市立学校統合計画(平山小学校・平山台小学校)について
第3号 第21期日野市立図書館協議会委員の任命について
第4号 第24期日野市社会教育委員の委嘱について
第5号 日野市立学校体育施設の開放に関する規則の一部を改正する規則の制定について
第6号 教育委員会職員人事について
第7号 第1期日野市立教育センター運営審議会委員の委嘱について
請願審査
第16-1号 平山小学校・平山台小学校統合問題に関する請願
第16-2号 「平山小と平山台小の統合計画について」に関する請願
報告事項
第1号 平成16年第1回日野市議会定例会の報告/教育部
第2号 日野市教育委員会後援等名義使用実績報告(1月〜3月分)/文化スポーツ課
第3号 平成16年度教職員の人事異動/学校課
第4号 行政情報の公開請求/学校課
第5号 平成16年度日野市公立小・中学校の教育課程編成状況/学校課
開始午後2時
[田口委員長]
ただいまから、平成16年度第1回教育委員会定例会を開会いたします。
議事に入ります前に、本日は傍聴希望者がいらっしゃいますので、傍聴を許可したいと思いますが、異議ございませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしと認め、傍聴を許可します。
(傍聴者入室)
[田口委員長]
本日の会議録署名は馬場委員にお願いいたします。
本日の案件は、追加案件を含め、議案6件、請願審査2件、報告事項5件です。
[田口委員長]
議事に入ります前に、事務局より発言を求められていますので、発言を許可します。
[小川庶務課長]
4月1日付けの人事異動で新たに説明員になりました職員を紹介させていただきます。
(川久保教育部主幹、徳田文化スポーツ課長、小澤公民館長、藤沢図書館長、山田教育センター事務長、五十嵐指導主事、青木指導主事の紹介)
[小川庶務課長]
以上でございます。なお、青木指導主事はここで退席させていただきます。
[田口委員長]
新任の説明員の方、よろしくお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
あらかじめ委員の皆さんにお諮りいたします。議案第2号と請願第16-1号と請願第16-2号の内容は密接に関連しているものと考えております。そこで会議運営を効率的に進めますために、これらの3件を一括して議題としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしと認め、議案第2号・日野市立学校統合計画(平山小学校・平山台小学校)について、請願第16-1号・平山小学校・平山台小学校統合問題に関する請願、請願第16-2号・「平山小と平山台小の統合計画について」に関する請願、の3件を一括して議題といたします。
議案第2号・日野市立学校統合計画(平山小学校・平山台小学校)について
請願第16-1号・平山小学校・平山台小学校統合問題に関する請願
請願第16-2号・「平山小と平山台小の統合計画について」に関する請願
まず、請願の説明を先にお願いいたします。請願第16-1号・平山小学校・平山台小学校統合問題に関する請願、について事務局から説明をお願いいたします。
[小川庶務課長]
議案書の23ページの請願文書表をお開きください。
請願番号、請願第16-1号。受付年月日、平成16年4月7日。
件名、平山小学校・平山台小学校統合問題に関する請願。
請願者は記載のとおりでございます。付託定例会、平成16年度第1回定例会。
請願の要旨は記載のとおりでございます。
署名者は受付時には370名ありました。平成16年4月12日に613名の追加署名の提出がありました。また、4月13日に14名の追加署名の提出がありました。合計997名。以上でございます。
[田口委員長]
請願者より申し出がありましたので請願の事情を述べていただきますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
それでは、請願者は5分程度で請願の事情を述べてください。
[請願者]
今回は、保護者の視点からと地域住民、日野市民の視点から陳述させていただきます。
保護者の視点から。平台にとって切り離すことのできないわかくさ学級は、本年度1クラス増えました。普通学級と合わせると、実に197名。教育委員会の推計との差は53名です。昨年度の推計と実態の差も40名以上あります。わかくさ学級は、普通学級と普段の授業は別です。しかし、行政の個と集団の教育にあたることを平台はしています。給食、夕涼み会、運動会、遠足などの行事はわかくさ学級の子どもたちが各学年にばらけて加わり、一緒に活動します。また、1年生から6年生までの学年を越えた交友関係も築いています。地域の自治会からは、高齢者の方々の会、例えばみすず会の方々もそれらの行事に加わります。小規模校だから可能なのです。
平台は日野市にとってかけがえのない小学校ではありませんか。この学校のどこが中規模校、大規模校と、その子どもたちと劣っているのでしょうか。学校の現状を踏まえた教育への対応を、つまり、わかくさ学級を組み込んだ数値からも是非検討してください。まして日野市全体の人口が緩やかに増加しているなか、近隣の開発、当該地域に隣接する小学校も含み、大規模校が出てくる可能性をみれば、小学校が足りなくなることは十分予測できます。そのときになって学校を建設するよりも、今ある学校を残す方がいいと考えます。
地域住民、日野市民からの視点。前回3月の定例会で、全く納得ができないのは、保護者、住民の理解が深まったという行政の答弁には根拠がない。私たちの問いに誰も答えていらっしゃらない。あの日、私たちの請願の何を審査されたのですか。私たちは個々に状況を説明し、今回、997名の署名を集めました。そんな中で実感をしたのは、地域住民の方々の反応は、説明会に出席しなかったのは理解したからではない、といった点です。高齢者にとっては、丘陵地のため、説明会になかなか足を運べない、元保護者からは、「えっ、子どもたちが通った学校、なくなるの」、そういった声さえも、いまだにあがっている状況でした。事務局の説明は、説明会の批判に関しては「頑張ったのに残念です」とおっしゃいました。こうした実態を頑張ったのにという私的な見解で、現実を無視して日野の教育委員会は統合計画を強行されるのですか。一方的な行政の期限をも言い訳にして推し進めるようでは、初めに計画ありき、行政はやりたいことはなんでもやってしまうとのそしりを免れないでしょう。一刻も早い工事の着手が必要な平小の問題は、議論をつくして結論を出さないといけない教育問題である統合計画とは別に切り離して進めてください。
どうか997名の人たちの意思を尊重していただき、教育委員会の皆様が強引に推し進めることがないよう切にお願いします。前回のほぼ3倍近い署名が物語っているように、今、市民は、日野市政と日野の教育にとても高い関心を持ち、注目しています。以上です。
[田口委員長]
ありがとうございました。今の請願に関しまして、事務局より説明等があればお願いいたします。
[川久保教育部主幹]
学校統合計画につきましては、素案を基に説明会を延べ20回してまいりました。出席者も681名の出席がありました。説明会に参加できない方に対しては、「学校統合に関し、質問、要望がありましたら提出してください」として要望等を書き込める用紙を全保護者に配布いたしました。また、平山台小学校の新1年生の保護者の説明会を1回、教育委員へ直接意見を述べる会を2回設けました。こうした経過を踏まえ、今回の学校統合計画については、基本部分に変更はないものの、説明会等で出された意見、要望を検討整理しまして、素案を修正したものでございます。すでに説明会の段階において順次説明してきたものでございます。細かい内容につきましては、今後統合協議会の中で議論をしていきたいと思っております。
なお、この計画が決定されました後には、広報「ひの」、及び教育委員会のホームページに掲載しまして、より多くの市民の方にお知らせするとともに、両校の保護者の皆様には学校を通してお知らせしたいと考えております。地域の皆様には自治会を通して回覧をしていただくようにお願いする予定でございます。
なお、この請願と関連して、学校統合に関する前回3月29日の委員会以降の議会の動きについてご報告いたします。
前回の教育委員会で、生活文教委員会で対応状況について説明したことを報告させていただきました、議会への請願、16-9号・平山小学校・平山台小学校統合問題に関する陳情につきましては、議会最終日に不採択となりました。またその後、学校統合に関し1件の陳情がございました。お手元にきょう、写しをお配りさせていただきましたので見ていただければと思います。請願16-10、平成16年3月25日付のものでございます。件名は平山小学校・平山台小学校統合計画に関する陳情です。議会最終日の3月30日に上程され、生活文教委員会に付託されました。6月の議会において審議されることになっております。以上でございます。
[田口委員長]
事務局からの説明が終わりました。
続きまして請願第16-2号・「平山小と平山台小の統合計画について」に関する請願、これに関しまして事務局から説明をお願いいたします。
[小川庶務課長]
24ページの請願文書表をお開きください。
請願番号、請願第16-2号。受付年月日、平成16年4月8日。
件名、「平山小と平山台小の統合計画について」に関する請願。
請願者は記載のとおりでございます。付託定例会、平成16年度第1回定例会。
請願の要旨は記載のとおりでございます。以上でございます。
[田口委員長]
請願者より申し出がありましたので請願の事情を述べていただきますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
それでは、請願者は5分程度で請願の事情を述べてください。
[請願者]
本日は陳述の時間をくださって、どうもありがとうございます。
前回の教育委員会で渡辺委員が、通学路、通学距離についての反対意見がなかった、と話していらっしゃいましたが、説明会では、坂が多いため平地よりも時間がかかること、距離が長くなれば危険が増大することなど、何度も話されていました。今回、私が請願を出した理由は、3月に同様の内容で提出した陳情に対して見解をお示しいただけなかったからです。文書を受理してくださった田中さんは、教育委員会への請願とその他の文書との取り扱いの違いを丁寧に説明してくださいました。私は、伊藤主幹を窓口とした教育委員会の対応に誠意を感じておりましたので、陳情で十分だと考えました。しかし、教育委員会の席でも、事務局からも何の回答もいただけなかったので、今回、請願として審査の上、見解をお示しいただけるようここにお願い申し上げます。
平山小学校と平山台小学校は図上の直線距離で800メートル離れているそうです。これは5月に配布された学校統合庁内選定委員会資料に出ていました。どちらの学校を統合後の使用校にするかについての検討で、通学距離の比較が表になっています。表の下に、通学距離が一番長くなる地域は、どちらも学校直近の地域がほかの学校に行く場合であり、800メートルで変わらない、との記述があります。なぜこのような検討がなされたのでしょう。学校のそばから800メートル延びる子よりも、もっと遠くから来て、さらに800メートル延びる子どものことをどうして考えていただけなかったのでしょうか。幸い、仮校舎期間中は、通学用のバスの運行を前向きに検討していただけるとのことです。では、どの程度の距離なのでしょうか。
五十嵐校長先生からは、平山台小学校が気に入った都営団地の方が子どもを連れて来ようとしたら、遠くて坂道だからと子どもが泣き出してしまって通学を断念した、という事実を伺いました。平山五丁目にある栄光保育園の保護者の方からは、仮校舎期間中、通いきれるかどうか不安に思っている、という声も聞かれます。坂を上れるかという不安は、同様に坂を下りて、上って帰れるかという不安でもあります。通学距離は入学前後の子どもたちについて考える問題だと思います。1年も経てば通える、というのでは意味がありません。希望に満ちて入学してくる子どもたちが楽しく通える距離です。
学校統合に関する法令上の基準では、通学距離が小学校にあっては概ね4kメートル以内とされていることは説明会で伺いました。個々の事情に合わせた判断ができるのは教育委員会だと思っております。通学路の安全性の問題に関しては、事故が起きてからでは遅いのです。統合協議会の責任で協議して決めるのではなく、統廃合を決める教育委員会こそが通学路の安全性に責任を持つべきです。また、責任を負うべき唯一の主体です。距離が何メートルかというような、形式上、書類上の問題としてではなく、12月の資料に添付された通学路の想定も、誰が、いつ、どのように実踏して、どのような観点からルートの安全性を確認したかを具体的にお示しください。教育委員会は日野市の教育に関して重い責任を負っておられるということを明確に示してくださることを、皆さんの回答に期待しております。どうもありがとうございました。
[田口委員長]
ありがとうございました。事務局よりこの請願に関して説明等があればお願いします。
[川久保教育部主幹]
今回の請願の内容であります、平山小学校と平山台小学校は、図上の直線距離で800メートル離れているではないかということでございますが、平山小学校と平山台小学校の統合は、平山台小学校の小規模化、平成10年度から単学級になっていること、今後も学級数の増加が望めないことから計画されたことでございます。この統合により、通学距離が長くなる児童、短くなる児童、両方いらっしゃるわけですけれども、仮校舎通学期間につきましては、今後バス通学等の方策を検討していきますし、危ない場所についての交通指導員とかの配置についても、今後検討していく予定でいます。
また、本校舎となる平山小学校への通学で一番長くなるところは、日野市と八王子市の境である平山苑住宅のあたりかと思いますが、通学距離で1,500メートルになります。現在この地域の児童の平山台小学校への通学距離は1,450メートルほどで、登校にあたっては、自宅をいったん出て坂を下りまして、それから樹林地内の通路をほぼ一本調子で上り坂を上っていきます。下校ではその反対になるわけです。平山小学校への通学になりますと、距離的には50メートルほど長くなりますが、登校では、自宅を出て北野街道まで下り坂、あとは平坦地となります。下校ではこの反対になります。したがいまして、登下校に関する距離、時間はどちらもそれほど変わらないというふうに考えております。
先ほど保護者の方からもありましたように、文部科学省では、通学距離は小学校にあっては概ね4kメートル以内、中学校にあっては概ね6kメートル以内であるということを規定されておりますので、問題はないかというふうに考えております。以上でございます。
[田口委員長]
事務局より説明が終わりました。続きまして、議案第2号・日野市立学校統合計画(平山小学校・平山台小学校)について、これを事務局より説明をお願いいたします。
[川久保教育部主幹]
計画の説明にあたりまして、資料の説明をさせていただきます。
3ページ、4ページ、これが統合計画案になります。続きまして5ページ、6ページ、A3の蛇腹折になっているものでございますが、これが学区域図になります。7ページが資料2といたしまして平山小学校・平山台小学校の児童数学級数将来推計表でございます。この資料2につきましては、前回の委員会でお示ししましたものは16年3月1日時点ですが、4月1日の新しい資料になっております。特に平山小学校で児童数が減っておりまして、3年生が10名ほど減っております。この10名の内、5名が南平小学校へ転校、1名が滝合小学校へ転校になっております。平山台小学校の1年生につきましては、1名増、男の子2名、女の子11名となっております。
それでは、日野市立学校統合計画案についてご説明させていただきます。
内容につきましては、前回の教育委員会で統合計画案を審議いただきまして、ご指摘いただきましたところを直したものでございます。修正箇所は3ページの中ほど、4計画の内容(3)新校ウの1ヵ所でございます。
それでは、統合計画案について確認のため読ませていただきます。
1 目的
この計画は、日野市教育委員会による日野市立学校適正規模・適正配置等の基本方針における、平山小学校と平山台小学校の統合を円滑に進めるための基本的事項を定めることを目的とする。
2 統合の必要性
現在、日野市では、児童数の減少により小規模化している学校がある。児童・生徒の健全な育成を図るためには、学校教育の充実が最重点の施策であり、なかでも、施設整備の充実、指導体制の充実等によるより良い教育環境づくりを推進することが必要である。
平山台小学校は、平成10年度から全学年単学級となっている状況にあるため、学校本来の持つ集団的機能の確保と充実を図る観点から、平山小学校との統合を進める。
3 計画策定の経過
平山小学校と平山台小学校の統合については、日野市立学校適正規模・適正配置等検討委員会からの答申と、これに沿ってまとめられた教育委員会の基本方針を受け、平成15年2月に学校統合計画(素案)を作成し、同年3月から説明会に入った。以来、平成16年1月までに両校各10回、合計20回の説明会を開催した。
この、学校統合計画は、説明会等で出された意見・要望等も検討・整理した上で、必要な部分について学校統合計画(素案)を修正し、策定したものである。
4 計画の内容
(1)統合
1.平山小学校と平山台小学校を統合する。
2.統合後の学区域は、現在の平山小学校と平山台小学校の学区域を合わせた区域とする。
3.統合は、平成18年4月1日に実施する。
(2)校舎
本舎校は、平山小学校を改築(新築)して使用する。改築は、平成18年度、平成19年度の2年間により実施する。この間の仮校舎は、平山台小学校に必要な改修を加えて使用する。
(3)新校
新校は、次のような構想により学校づくりを進める。
1.学校運営
ア 学校運営に住民や保護者の協力を得つつ、地域に開かれた学校としていく。
イ 平山小学校と平山台小学校のこれまでの伝統や特色を継承・発展させ、特色ある学校づくりを行う。
次のウにつきましては、個に応じた学力を伸ばす教育はどこの学校でも行っていることであろうから、今回の学校統合にふさわしい特徴の表記を、とのご意見により修正いたしました。
学校本来の持つ集団機能として、学習集団機能だけではなく、生活集団としての機能を生かし、社会性を育てていくことを加えました。さらに、基礎的学習を基礎・基本の学習、個に応じて学力を伸ばす教育を個に応じた教育としまして、「生活集団の機能を生かし、豊かな人間関係の中で社会性を育むとともに、学習の目的や内容に則して学習集団を構成し、基礎・基本の学習から発展的な学習まで個に応じた教育を行う。」といたしました。
2.校舎
ア オープンスペースや多目的室を設置し、多様な指導方法を可能にする。
イ エレベーターの設置などバリアフリーを基本とする施設とする。
ウ 木の香りのする校舎づくりや、豊かな湧水を利用したビオトープを配置するなど環境に配慮した学校施設とする。
エ 学校施設を利用しやすい開放型施設とする。
オ 既存の屋内運動場・プールについては、改築・改修も視野に入れ、検討を進める。
カ その他、必要な事項について検討する。
3.心身障害学級
平山台小学校の心身障害学級については、新校に設置する。
(4)学童クラブ
1.平山小学校学童クラブは、現在の敷地内に設置する。
2.平山台小学校学童クラブ(つくし学童クラブ)は、当面現在の位置に存置する。
(5)通学路
1.仮校舎期間の児童の通学に関し、学年、距離、時間等を考慮し、バス通学の方策を検討する。
2.北野街道平山五丁目交差点には、しばらくの間、交通指導員を置く。
3.その他通学路については、関係機関と協議し、児童の安全確保を図る。
5 学校統合協議会
統合の円滑な推進を図るため保護者、地域住民及び学校関係者等の方々と共に学校統合協議会を設置する。構成員及び協議項目等は次のとおりとする。
1.構成員
両校の校長、教頭、教職員、保護者、地域住民等(自治会代表、地区育成会代表、民生・児童委員代表)、教育委員会職員 合計21人以内
2.協議項目
新校及び新校舎の内容、両校交流事業、閉校関係事業(式典・記念誌等)その他統合に必要な事項
3.学校統合協議会の事務局は、教育委員会が担当する。
6 計画の推進
統合にあたっては、学校との緊密な連携とともに、保護者や地域住民等の理解と協力を得ながら計画の推進を図る。また、保護者、地域住民等からの統合に関する提言、要望等については、今後の計画に可能な限り反映する。なお、適宜、保護者・地域住民等に対し情報提供を行う。
7 統合の日程
予定でございますが、平成15年3月より16年1月まで保護者説明会。保護者や地域住民の方への説明会等を行いました。今回の計画を決定していただいた後は、学校統合協議会を立ち上げ、統合校発足まで活動いたします。両校の交流事業につきましては、16年度に準備をし、17年度1年かけて実施していきます。平山台小学校を仮校舎とし、17年度に改修、18、19年度の2年間使用します。新校舎は18、19年度の2年間で工事を行い、20年度から新校舎での授業を予定しております。
8 跡地等の利用
統合後に残された施設や跡地の利用については、日野市全体の公共施設の利用計画との調整を図るとともに、地域住民の意見を聞きながら、有効活用の方策を今後検討していく。
統合計画案は以上でございます。ご審議、よろしくお願いいたします。
[田口委員長]
事務局からの説明が終了いたしました。議案及び2件の請願につきまして、ご質問がありましたらお願いいたします。
[渡辺委員]
請願の最初の部分で、わかくさ学級のことが出て、今年度1クラス増えた、そのために大きな誤差が出ているということが意見陳述の中にありましたが、事務局の方はそのことをどのように理解されているのでしょうか。
[川久保教育部主幹]
わかくさ学級につきましては、当初30名の予定でしたけれども、4月ということで34名、4名増えておりましてクラスが1つ増えて5クラスになっております。
[渡辺委員]
それは統合計画を進める上で著しい障害になるという判断をお持ちですか。
[川久保教育部主幹]
統合に関しましては、わかくさ学級を新校の方に続けて設置するということになっておりまして、統合計画に関してクラスが増えたから、それに対して支障があるというふうには考えておりません。
[田口委員長]
ほかにご質問はございますでしょうか。
[馬場委員長職務代理者]
先ほど、今のわかくさ学級との交流の問題、地域との交流の問題、それは小規模学校だから可能だというふうなお話があったと思うのですが、その点、小規模学校でなければ、可能ではないのか、その辺の見解をお聞きしたいのですが。
[清水教育部長]
心障学級につきましては平山台小学校だけにあるわけではないですけれども、それぞれの学校で、いわゆる共生社会というようなねらいの中で心障学級と通常学級での交流というのは一般的に行われています。このことが小規模校であるから実現できているというふうには考えておりません。
[田口委員長]
ほかにご質問はございませんか。
[加島教育長]
質問というよりも回答みたいな格好になるのですが、1年生から6年生までの異学年交流とか、地域の高齢者との交流とか、こういうことは平山台に限ったわけではないと思っています。かなりの学校で異学年交流を行っています。今は家庭で兄弟の数が少ないものですから日野の学校では相当数行われているということがありますし、地域の高齢者とか地域の方々との交流は、むしろ開かれた学校づくりという観点から、どこの学校も一生懸命取り組んでいると思っています。平山台は平山台なりの特色はあると思いますけれども、一般的にはそういうふうなことと思っています。
それから、先ほど請願第16-2号で、通学路の安全性、あるいは通学路の問題がかなり出ていましたが、通学路の問題は大事な問題ですので、先ほどお話のあった通学路の想定はどんなふうにしたのかというような点については、お答えする必要があるのではないかと思います。ですから通学路について説明してください。
[佐々木学校課長]
通学路の件に関しては昨年12月の説明会の中で、教育委員会の職員が実踏しまして、仮の案を保護者の方たち、地元の方には説明しなければいけないということで、仮の案を出した経緯があります。その中に距離数も書いてありまして、一番遠いところは平山六丁目の方になると思いますけれども、その辺は説明いたしました。その中で時間的な問題等もありますが、一応あれは仮の案であって、通学路の不審者対策とか交通安全、いろいろな問題があります。その件に関しては、統合協議会の中で正式に決まりましたら、そのルートに対しては関係機関と協議して、また不審者対策の問題もありますので万全の対策をとっていきたいと考えています。12月のときの説明の案はあくまでも仮の案でありますので、本決定でないことはご承知おき願いたいと思います。
[馬場委員長職務代理者]
前にもご説明いただいたと思うのですが、通学路は距離ということもありますけれども、一番はやはり通学上の安全の問題だと思うのですね、いろいろな意味で。交通安全もあるし、その他の災害における安全とかいろいろなことがあると思うのですが、そのことについてもう一度ここで、現段階でわかる範囲内で、また今後、統合委員会あたりで細かいところまで検討されるのではないかと思いますが、大まかに、基本となるようなことをお話いただければと思います。
[佐々木学校課長]
通学路に関しては、いわゆる道路交通法の規定によりまして、教育委員会、学校、保護者の三者で協議して決めることになっています。現在、平山小、平山台小学校のそれぞれの通学路がありまして、それぞれの校外委員の方から校長を通して教育委員会の方には修正すべき点は2、3挙がってきております。それを受けまして、現状では教育委員会が実態調査をしまして、すぐ改善できるもの、いわゆるカーブミラー等はそれぞれの関係部局と相談してやっております。
ただ、平山台小学校の方の通学路の中でいま一番問題になっているのは、平山六丁目から平山台小学校に通うときの樹林地帯、非常に薄暗いところですね。そこは木を切れば一番簡単でしょうけれど、緑の保護の関係もありますし、子どもの安全のためにその辺は関係部署と必要最低限の措置をとっているつもりです。
本校舎になった場合の一番の、通学路の関係では平山五丁目の交差点、あの辺をどうやって渡らせるか、あるいは渡らせない方法はどうするか、あとは、平山六丁目の方から降りてくるときに狭いものですから、平山城址公園駅の北野街道に出るところが狭いものですから、その辺は今後安全な方法を検討していく必要があり、今の段階では案を考えているところでございます。それぞれの学区の通学路の要望がきていますので、それに沿って直していけば、統合後の通学路は、つなげた場合にはそれが有効になっていくのかなというふうに考えています。
[渡辺委員]
今、馬場委員が指摘されましたように、通学路は単に距離だけではなくて、安全というのが前提になると思います。ちなみに日野の小学校の通学距離で一番長いのはだいたいどの辺か、どこの学校の通学路か等把握しておられるようでしたらご説明ください。
[佐々木学校課長]
現在の小学校区の中で一番距離的に長いところは夢が丘小学校の通学路で、平山台小学校と夢が丘小学校の境のところ、多摩テックの周辺ですね。その辺から夢が丘小学校へ通う児童は歩く距離で約2キロ弱、1,900メートルぐらいあります。それからもう一つ遠いのは八小地区ですが、多摩市との境から第八小学校までの距離、この通学路は約1,800メートルから1,900メートルあります。学校選択制を除いては、今の通学路の中ではこの2点が一番遠いところだというふうに認識しております。
[山畑委員]
先ほど請願について説明された方の中で、素案の段階で想定した児童の数と、実際、最近入学してくる児童とが違うというようなことがあって、先ほど渡辺委員の方から、わかくさ学級についての話がありましたけれども、数はだいぶ違うのですか。その辺はどうでしょうか。
[川久保教育部主幹]
全体の児童数ということでよろしいでしょうか。
[山畑委員]
はい。
[川久保教育部主幹]
説明会の折にも説明をしているかと思うのですが、素案の段階でもそのときの新しいデータを使っておりますので、その時点での一番新しいデータを使いまして、今回ともそれほど変わってないという認識はあるのですが、統合計画を答申をしたときとか、素案をつくったときでの差はあるかと思うのですが。
[田口委員長]
素案を見ていただいて、この案との違いがあれば、すぐに答えられる問題だと思いますが。
[川久保教育部主幹]
いずれにいたしましても、平山台小学校が複数学級になるという見込みではないということでのこの計画でございます。
[田口委員長]
一つ私からお聞きします。16-2号の方で、駐車場をたくさん持っていない学校は、地域の参加を期待するならば学区は大きくない方がよいと思いますとありますが、駐車場そのものを教育委員会はどういうふうに考えているかというところから説明をお願いします。
[川久保教育部主幹]
学校施設につきましては、基本的に駐車場を整備するというような施設ではございません。車でいらっしゃることを前提にはしておりません。地域の方にも児童や生徒と同じように、原則徒歩で来ていただきたいというふうに考えております。
[田口委員長]
ほかにご質問ありますか。
[田口委員長]
質問がなければご意見を承ります。
[馬場委員長職務代理者]
確かに平山台小学校は坂の上にありますので、この坂の上り下りということはあるわけですね。私も平山台小学校に行くときに、かなりの坂だなという認識は持っています。ただ、では市内の学校でも坂を上らないで済む学校というのは、もちろん下の方のところはそうなのですが、やはり多摩丘陵沿いの学校、例えば夢が丘小学校は南平の学区域から行くと、もっと急な坂を下りて、下まで行ってまた上っていく、そういうふうに通っているわけですね。ほかにも日野台の台地も上るとか、五小もちょっと上るとか。
これは個人的な私的な見解になりますけれども、よく水泳記録会とか、あるいは昔、陸上とかがあったときに、坂のある学校の子どもは強いということがありました。本来ならば子どもの人数の多いところの方が早いとか、そういう子が多いはずなのに、小規模校でも坂の多い所にある学校の子は強いと。これは俗説かもしれませんが、毎日上り下りして自然に鍛えられるんだというようなことをかつて言われた。今は「車で学校に送っていいですか」、という時代ですから、なかなかそういうふうにはいかないのかもしれませんが、ですから、距離とかある程度の坂道とかというのはやむを得ないかなというふうに私は思うわけです。
一番心配なのは、やはり通学上の安全の問題で、通常、安全対策はどこの学校でもしているわけですね。あるいは教育委員会も鋭意しているわけですが、今回特に初めての経験ということになるので、一段とその点に配慮していただきたいなと、これは注文です。行き過ぎかなと思うくらい配慮していただければ私は大変ありがたいと思っています。
[田口委員長]
ほかにご意見はありますでしょうか。
[加島教育長]
今回、請願が2件出たわけですけれども、特に16-1号ですが、修正案をさらに説明すべきではないかという請願者の意向であったというふうに思いますが、問題は、今まで素案を説明してきて、今度は計画案をもって再度説明会を開催するかという問題だろうと思うのですけれども、私はこの計画案というのがこれまでの説明会を踏まえて作成したものであるということ、それから、議会においても統合問題に関する陳情が不採択になっていることがあるということ、それから平山小の改築がいま一つの大きなテーマになっているわけですけれども、この耐震工事は早期に着手すべきだという要望があること、またこの統合問題について、入学先をどうしても新入生たちがいろいろ決めるにあたって不安になるというようなことで、あまりこの問題を長引かせることが適当でないということがあると思います。私は、前回教育委員会で統合を確認しているということもありますので、今回決めていただければと思っております。
[田口委員長]
ほかにご意見はございますか。
[渡辺委員]
先ほど主幹の方から、統合計画の案がとれて、統合計画になった段階でいろいろな情報提供とか周知方についてお話がありましたけれども、十分そのことを配慮して、周知徹底、細やかに情報を流していただきたいというふうに要望しておきます。
[田口委員長]
ほかにご意見はございますでしょうか。
[山畑委員]
意見といいますか、全体についての要望を私の要望という形で申し述べたいと思います。統合計画(案)の、統合の必要性というところがありますが、この統合については、「なかでも施設整備の充実、指導体制の充実等によるより良い教育環境づくりを推進することが必要である」、私はここに注目します。今回のこの統合計画については、地域住民の方あるいは保護者の方から反対が出たり、あるいは反対までいかずとも不安、懸念というようなことがあったと思うのですね。やはりそれに応えるといいますか、その人たちに対しても新しい学校、統合した学校がよかったというふうないい学校をつくってもらいたい、是非いい学校をつくってもらいたいと希望をしておきます。
いい学校というのは、ハード面でいう校舎、耐震構造の校舎もありますし、そのほか下にあるような、新校の校舎についてのいくつかの説明がありますね。そういうことも含めて、是非いい校舎を、あるいはいい設備をつくってもらいたいということ、それからソフト面について言いますと、教育内容、教育課程といってもいいかもしれませんけれども、これは長くかかると思いますけれども、そういう点で良い学校をつくってもらいたいというふうに思います。
具体的に言いますと、これから学校統合協議会の方に話は移っていくわけですし、それ以降、実際に今度は学校を経営していく先生たちの問題になってくるわけですけれども、是非いろいろな、東京都もそうですし、近隣の学校の中でモデルになるようないい学校、いい学校といいますといろいろ考え方が違うかもしれませんけれども、是非そういうところを視察したり見学したりして、これらの今までの皆さんの反対意見とかあるいは要望とか、そういうものに応えられるような、是非いい学校をつくってもらいたいというのが私の要望です。
[田口委員長]
ほかにご意見はございませんでしょうか。
[田口委員長]
ないようですので、議案第2号につきましてのご意見、ご質問はこれで終結いたします。
議案第2号についてお諮りします。議案第2号・日野市立学校統合計画(平山小学校・平山台小学校)について、を原案のとおり決することに異議ございませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしと認め、議案第2号は原案のとおり可決することに決しました。
[田口委員長]
次に請願第16-1号・平山小学校・平山台小学校統合問題に関する請願、については学校統合計画を可決いたしましたけれども、いかが取り扱いましょうか。
[馬場委員長職務代理者]
採択か不採択かということですか。
[田口委員長]
学校統合計画を策定したわけですから、議案を通したわけですから、この請願は不採択にすべきだと考えますが、それでよろしいでしょうか。これに関しましては、ご意見、ご質問がありますでしょうか。ないようですので請願第16-1号については、不採択とするということに異議ございませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、請願第16-1号については不採択ということに決しました。
[田口委員長]
次に、請願第16-2号・「平山小と平山台小の統合計画について」に関する請願、についてはいかがでしょうか。
[加島教育長]
これは「見解をお示しください」という趣旨ですので、先ほどこの問題については、通学路の問題についてここで意見交換があったわけですから、そうした意見交換を踏まえて、見解を事務局の方でまとめて、それでお答えするということが必要かと思います。
[田口委員長]
今、教育長から、事務局より説明がありましたことに関しまして見解をまとめて、また質疑の中で説明されたこともまとめて請願者にお知らせすべきだとありました。そういたしますと、この統合計画に関する請願第16-2号に関しては、採択するということでよろしいでしょうか。
[加島教育長]
「見解を示す」というところで、私は採択でよろしいと思います。内容的に採択するかどうかというのは別にして、「見解を示す」というところが、それが採択であるというふうに思います。
[田口委員長]
皆さんもそれでよろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
それでは、ご意見、ご質問をこれで終結し、お諮りします。
請願第16-2号については、見解を示すということを踏まえ、採択することに異議ございませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
[田口委員長]
異議なしとのことですので、請願第16-2号については採択することに決しました。
[田口委員長]
1時間経ちましたので、ここで10分間ほど休憩をとります。
休憩午後3時7分
再開午後3時27分
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