みんなのふるさとこぼれ話40

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ページID1013902  更新日 令和2年5月20日

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みんなのふるさとこぼれ話

東京府農事試験場豊田分場

明治33年(1900)、豊多摩郡中野町(中野区)に東京府立農事試験場が作られました。農事試験場は、水稲や畑作・家畜・養蚕などに関する試験調査や、種苗の配布、稲苗肥料の鑑定などを行う所です。翌34年4月4日には事業拡張のため、日野町豊田に分場(第一分場)が作られました。

 豊田の分場では、米・麦のほか、養鶏・養豚に関する試験調査が行われていました。また、試験場の技師の勧めで、豊田・川辺堀之内地区で、明治43年に三多摩地区では初となる大規模な耕地整理が行われたほか、七生村平山の林丈太郎が見つけた陸稲(おかぼ)の新品種「平山」の改良が行われ、全国に種が配付されるなど、試験場は地元と深い関わりを持っていました。

 しかし、北多摩郡立川村(立川市)に東京府立種蓄場(現在は東京都農林総合研究センターに統合)が創設されることになり、大正9年(1920)3月、豊田の分場は廃止されました。新たに作られた種蓄場は、牛豚養鶏畜産加工及び家畜病理等畜産業各項の試験調査及び優良種蓄種禽の配布ならびに種付け等を実施するとあります。これは、豊田にあった第一分場畜産部の事業を継承したものでした。大正13年に正式に種蓄場が開場するまで、豊田の分場が仮事務所として使用されました。さらにその後、昭和16年(1941)に日本特殊農薬製造株式会社の農事試験場となり、同社からは、非水銀杭もち除草剤「ヒノザン」や有機リン系ハエ殺虫剤「トヨダン」などが作られました。 

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