◎10月は乳がん月間です ID:1015291 [お問い合わせ]健康課(電話番号042・581・4111) 日本人女性の9人に1人がなるという乳がん。 他のがんと違い、働く世代に多く、40~50歳代では女性のがん死亡原因の第1位になっています。 ≪ピンクリボン運動≫ ピンク色のリボンをシンボルに、 乳がんの正しい知識の普及啓発、検診の早期受診を勧奨する目的で行われる世界規模の啓発キャンペーンです。 日本でも、企業や自治体などさまざまな団体が、建造物をピンク色にライトアップしたり、 シンポジウムやウオークなどのイベントを行っています。 《イラストあり》 がん検診ジャーにゅうピンク ●乳がんとは ・乳がんは、乳管(母乳の通る管)と小葉(母乳を作る場所)を合わせた「乳腺葉」と呼ばれる組織に生じるがんです。 ・日本人女性がかかるがんの中で最も多く、2017年のデータでは、生涯で9人に1人がかかると言われています(※1)。 ・乳がんになる人は30歳代から増え、50歳代までの働き盛りの世代に多く、この年代の女性のがん死亡原因のトップです。 ・早期発見で90%以上の方の治癒(※2)が見込めますが、 早期は自覚症状がないことが多いため、定期的な検診とセルフチェックが重要です。 ・表面からの観察で発見できる可能性のある数少ないがんです。 ※1国立がん研究センターがん登録・統計累積罹患リスク(2017年データに基づく) ※2ここでいう治癒は診断から5年の生存率です 《図あり》 乳がんは乳房の外上部に多く約50%が外上部・腋窩(えきか)部(脇の下)に発生! 「病気が見えるvol.9婦人科・乳腺外科」より ●乳がんの早期発見にはセルフチェックと検診が鍵! ▼セルフチェック 普段の乳房をよく知り、小さな変化も察知! 少しでも気になることがあれば受診しましょう ≪見て触ってセルフチェック!≫ 乳がんの大きさが0.5cm~1cmくらいになると、自分自身で、触って分かるしこりになります。 検診の合間や、まだ検診を受けられない年齢の方は、月に1回、定期的なセルフチェックを心掛けましょう。 ≪見てcheck!≫ 鏡の前で三つのポーズ ・両手を下ろしてリラックス ・両手で腰を強く押さえて ・両手を頭の後ろに合わせて角度を変えてよく観察しましょう。 CHECK! □ひきつれ □くぼみ □ただれ ≪触ってcheck!≫ ・3~4本の指をそろえる ・脇の下から乳房全体を触る ・10円玉大の「の」を書いていく ・特に脇の下も含めた外側上部に注意! CHECK! □乳房のしこり □脇の下のしこり □乳頭から分泌物(赤や赤茶色) あおむけの姿勢や、お風呂で泡のついた手で滑らせて触るとしこりが分かりやすくなります。 《イラストあり》 「指の腹で押すようにゆっくり触ってね」 ▼検査方法 触っても分からない小さなしこり 早期の乳がんの発見に! マンモグラフィ検査 おっぱいのレントゲンです。 乳房を薄く均一に圧迫することで少ない放射線量で、精密な画像を撮影できます。 少し痛みを感じる人もいるので、胸が張る月経前の受診は避けるとよいでしょう。 超音波(エコー)検査 乳房に超音波を当て、内部からの反射波(エコー)で状態を観察します。 乳腺の密度が高い乳房でも写しやすいのが特徴で、検査時の痛みがありません。 Q.どちらの検査を受けるのがいいの? A.超音波検査は、乳腺密度が高い乳房の検査が得意で、放射線を使わないので妊娠中も検査可能です。 また、授乳中に気になる症状がある場合は、超音波検査を勧められることがあります。 一方、マンモグラフィ検査は、乳腺密度が低い乳房の撮影に向いています。 乳房全体の把握ができ、超早期の乳がんや、がんの初期症状の一つである石灰化を発見できます。 乳腺は40歳代より徐々に萎縮し始めるため、 検査方法は年齢や乳房の状態により、医師の判断で選択したり、併用されることがあります。 日野市の乳がん検診(40歳以上)では、視触診とマンモグラフィ検査を実施します。