5面[市民のページ] マイバッグを持参し、レジ袋を断ろう! 市民のページ知恵袋:Part36 目指せごみゼロ ごみ減量推進市民会議が企画・編集したコーナーです。 ごみ減量推進市民会議とは日野市ごみゼロプランを実行に移していく会議で、市民約20人で構成されています。 ▼使い捨てされているレジ袋 毎年5月と10月に市と市民が協力して、市内全スーパーの出口で実施しているマイバッグ持参率調査によると、 約45%の方がレジ袋を受け取っています。 レジ袋は、買った物を家に持ち帰るまでのほんの少しの間に使うだけで、その後は大半がごみとして捨てられています。 レジ袋の使い捨ては、もったいないだけでなく、以下のようなさまざまな弊害をもたらしています。 マイバッグの持参は、始めのうちは面倒に感じるかもしれませんが、習慣になれば決して面倒なことではありません。 マイバッグを持参し、レジ袋をもらわないようにしましょう! ▼レジ袋の弊害 レジ袋は、同じように使い捨てされている他のプラスチック製品とともに、次のような弊害をもたらしています。 (1)ごみ量を増やしています (2)原料としている石油資源を浪費しています (3)製造時やごみとして焼却した時に、CO2を発生し、地球温暖化の原因となっています (4)街中に散乱したレジ袋が川に流れて海に入り、海の生き物の生存を脅かしています ▼散乱ごみの内訳~荒川の場合 右のグラフは、2017年に、NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラムが荒川の117ヵ所の河原で拾ったごみの内訳です。 ペットボトルが断然1位で、レジ袋も9位に入っています。 上位15のうち、プラスチック類が9品目を占めています。 ●2017散乱ごみ上位15(破片ごみ除く) 《棒グラフ》 1.飲料ペットボトル…37,447個〈飲料・食品の容器包装〉 2.食品の発泡スチロール容器…16,216個〈飲料・食品の容器包装〉 3.食品のポリ袋(菓子など)…16,048個〈飲料・食品の容器包装〉 4.食品のプラスチック容器…15,892個〈飲料・食品の容器包装〉 5.飲料缶…13,829個〈飲料・食品の容器包装〉 6.飲料びん…13,090個〈飲料・食品の容器包装〉 7.ポリ袋(レジ袋、食品用以外)…10,353個〈飲食以外の容器包装〉 8.飲料ペットボトルのキャップ…9,856個〈飲料・食品の容器包装〉 9.買い物レジ袋…9,679個〈飲食以外の容器包装〉 10.プラスチック・ボトル…8,848個〈飲食以外の容器包装〉 11.使い捨てライター…6,035個〈タバコ関係〉 12.ボール…6,004個〈スポーツ・レジャー〉 13.その他の生活用品…5,023個〈生活用品〉 14.タバコのすいがら・フィルター…4,877個〈タバコ関係〉 15.その他のプラスチックのふた・キャップ…3,143個〈飲料・食品の容器包装〉 ▼プラスチックが海に入ると ポイ捨てされたり、ごみ出しの時に風で飛ばされたりして、街中に散乱したレジ袋などのプラスチックは、 雨で流されて川に入り、最後には海に入ります。 プラスチックは、河原、海岸、海面で紫外線や熱、波などによって劣化して破片になります。 特に5ミリ以下の細かな破片になったものを「マイクロプラスチック」と呼んでいます。 プラスチックの大小の破片を海の生き物が餌と間違えて食べてしまい、本物の餌を食べられなくなって衰弱死してしまっています。 また、マイクロプラスチックからは、2種類の有害化学物質が検出されています。 一つは、もともと製品に入っている酸化防止剤などの添加剤であり、 もう一つは、海水中から吸着するPCB(ポリ塩化ビフェニル)などの有害化学物質です。 マイクロプラスチックを生物が食べることによって、有害化学物質が体内の組織に移行して蓄積され、さまざまな障害が出ています。 マイクロプラスチックを食べた魚介や、その魚介を食べた魚を人間が食べており、人体への影響が懸念されています。 《写真あり》 ▲海岸に漂着したごみ(出典:山口県ホームページ) 海洋プラスチックは海洋生物へ化学物質を運ぶ 《図あり》 作成:高田秀重教授(東京農工大学) ★今月(10月)はマイバッグ持参強化月間です お買い物の際は、マイバッグを持参し、使い捨てのシンボル的存在のレジ袋を断りましょう!