多くの武勲(ぶくん)で勇名を馳(は)せた武将平山季重(すえしげ) ●武勇容姿に優れた滝口の武士 多西郡舟木田荘平山郷(たさいぐんふなきだのしょうひらやまごう)(現在の平山)を本領とし、 平安時代末期から鎌倉時代にかけて活躍した武将が平山季重(すえしげ)です。 元服間もなく京に上り、御所の清涼殿を守る「滝口の武士」(または滝口武者。弓矢に秀でた者が選ばれた)であった季重は、 保元の乱の武功により後白河院の警護にあたる武者所(むしゃどころ)に抜てきされたことから「平山武者所季重」と呼ばれました。 ●先陣の功名 源頼朝の挙兵に従い金砂城(かなさじょう)の戦いで武功を立てると、源義経に従って京へ進み、 宇治川、一の谷、屋島、壇ノ浦と戦い抜きました。 宇治川では木曽義仲軍により橋が落とされており、勢いよく流れる川の中に残った橋杭の頭を飛び移って対岸の敵陣に突入、 また一の谷では夜の闇に紛れて城に迫り、後に平敦盛を討つこととなる熊谷直実(なおざね)と先陣を争いました。 ●頼朝が信任 頼朝からの厚い信任により、源実朝(頼朝の次男)が誕生した際に、 季重は邪気を払うため弓の弦を手で引き鳴らす「鳴弦(めいげん)の役」を務めました。 また、頼朝が上洛する際の随兵にも選ばれています。 ■第13回平山季重まつり平成最後の弓合戦 ID:1010120 ●武家社会の開拓者・はじまりの季重 平山地区は源平合戦の一の谷合戦の先陣争いなどで勇名を馳せた「平山季重」の出身地といわれ、 季重のものと伝わる墓や記念碑、季重神社などの史跡が数多く残っています。 こうした平山地区の歴史と文化に焦点を当て「平山季重まつり」を開催します。 今年も平山小を中心に、地元の実行委員会や平山地域の皆さま、武者所プロジェクト、東京薬科大学「IVOLEA(アイボリー)」など、 各団体の協力のもと、平山ならではのイベントを実施します。 新たなイベントとして、平山季重が弓矢の名手として名を馳せたことにちなみ、 地元の平山小の子供たちを中心とした「平山弓合戦」を開催。 弓合戦開催前には、平山季重まつり名物「紙甲冑(かっちゅう)」を着用した「武者行列」を実施します。 皆さまのお越しをお待ちしています。 [日時]10月21日(1)午前9時~午後4時 [会場]平山小および平山季重ふれあい館 [内容] ▼平山小グラウンド…平山弓合戦、栄光保育園・栄光平山台保育園・第二幼稚園園児による演舞、和太鼓演奏 ▼出展…武者なりきり体験ブース、平山小PTAコーナー(デコマグネット制作・スーパーボールすくい・ジャンケンマンなど)、 IVOLEA活動展示、警察ブース、飲食模擬店、平山季重パネル展示(平山季重ふれあい館内) ▼紙甲冑づくり 今年も源平のよろいを模したオリジナル紙甲冑作りを行います。 作成した甲冑を着て平山季重のような勇敢な武士に変身し、会場内を練り歩きましょう。 ▼中世武者行列 「平山弓合戦」参加者が、中世武者になりきり武者行列を行います。 オリジナルの紙甲冑を着用し、色とりどりののぼり旗を持ちながら、平山小~平山城址公園駅前を練り歩きます。 [お問い合わせ]シティセールス推進課(電話番号042・514・8461)