第2期日野市国民健康保険データヘルス計画を策定します 病気やけがのための「保険証」だけではなく、健康を維持・増進するための「保険証」にしていきます 市では、国民健康保険被保険者の医療レセプトデータなどの分析を基に、平成27年度にデータヘルス計画を策定し、 健康課題の解決に向けて、保健事業を実施しています。 医療レセプトデータを活用することにより、糖尿病が少し進んだ方に生活改善プログラムへ参加していただく事業や、 特定健診結果で異常値があった方で、その後の受診が確認できない方に医療機関受診勧奨通知をお送りするなど、 今まではできなかった個々の状況に応じた取り組みも可能になりました。 平成30年度からの第2期計画では、既存事業の推進とともに新たな事業も加えて、より一層の健康増進に努めていきます。 [お問い合わせ]保険年金課(電話番号042・514・8276) ◎ジェネリック医薬品で医療費削減! 国民健康保険被保険者で、ジェネリック医薬品に切り替え可能な薬をご利用の方には、切り替え通知を送付しています。 薬には複数の効能がありますが、薬の情報に医療レセプト情報を加えることにより、 最も必要とする効能や、粉・錠剤などの形状を詳しく調べることが可能となりました。 このデータ分析活用後に削減効果額が上がっているのは、 効能や形状などが一致する場合のみ通知をお送りすることができるようになったためと考えます。 ★平成28年度は1億2,281万円の削減効果! 上記金額の約2~3割に当たる被保険者負担(約3,000万円)も削減 ジェネリック医薬品への切り替えによる医療費削減効果額 《棒グラフ・折れ線グラフ》 データ分析前 平成25年度:218万円 平成26年度(6月まで):242万円 データ分析活用後 平成26年度(7月から):3,248万円 平成27年度:7,320万円 ◎微量アルブミン尿検査で早期治療! 前年の特定健診の結果から、尿検査および血液検査の結果が一定の数値以上の方を抽出して 「微量アルブミン尿検査」を実施しています。 この検査は、「糖尿病性腎症」などの病気によって腎臓の細い血管が傷つき始めた初期の状態(早期腎症)を診断できる検査です。 早期の腎臓障害は基本的に症状がなく、ご自身では気付きにくいのですが、 この検査により早い段階で腎症を発見して、治療につなげることができます。 平成29年2月からこの事業を開始し、既に検査対象者のうち14.3%の方が治療を始めています。 ★受診者の5割以上が微量アルブミン尿陽性 糖尿病性腎症の臨床経過 《図》 早期腎症期 糖尿病歴5~15年間が微量アルブミン尿陽性 微量アルブミン尿検査結果の状況(平成29年2月・3月分) 《表》 結果判定 正常 40~44歳:1人 45~49歳:2人 50~54歳:4人 55~59歳:5人 60~64歳:17人 65~69歳:22人 70~74歳:46人 小計※2:97人 構成比※3:40.8% 微量アルブミン尿 40~44歳:1人 45~49歳:2人 50~54歳:4人 55~59歳:12人 60~64歳:25人 65~69歳:34人 70~74歳:52人 小計※2:130人 構成比※3:54.6% 微量アルブミン尿(うち治療開始) 40~44歳:0人 45~49歳:0人 50~54歳:0人 55~59歳:3人 60~64歳:8人 65~69歳:9人 70~74歳:10人 小計※2:30人 構成比※3:23.1% 顕性タンパク尿 40~44歳:0人 45~49歳:0人 50~54歳:0人 55~59歳:0人 60~64歳:0人 65~69歳:2人 70~74歳:9人 小計※2:11人 構成比※3:4.6% 顕性タンパク尿(うち治療開始) 40~44歳:0人 45~49歳:0人 50~54歳:0人 55~59歳:0人 60~64歳:0人 65~69歳:1人 70~74歳:3人 小計※2:4人 構成比※3:36.4% 合計 40~44歳:2人 45~49歳:4人 50~54歳:8人 55~59歳:17人 60~64歳:42人 65~69歳:58人 70~74歳:107人 小計※2:238人 構成比※3:100% 合計(うち治療開始) 40~44歳:0人 45~49歳:0人 50~54歳:0人 55~59歳:3人 60~64歳:8人 65~69歳:10人 70~74歳:13人 小計※2:34人 構成比※3:14.3% ※1受診者数について 平成28年度の受診者276人の検査結果のうち、 結果が希薄であったものおよび結果の利用に同意のないものを除く ※2小計について カッコなし数値…各判定結果の人数計 カッコつき数値…上記のうち治療開始者計(再掲) ※3構成比について カッコなし数値…全体(238人)に占める各判定結果の人数計の割合 カッコつき数値…各判定結果の人数計に占める治療開始者計の割合 (日本腎臓学会CKD診療ガイドより、⼀部改変)(Araki S,et al Diabetes 54:2005;2983-2987) ◎よい生活習慣のための『国保健康講座』を毎年開催しています 毎年4回、日々の生活習慣の改善に生かせる内容をテーマにした、市民向け講座を開催しています。 ◆パフォーマンス・マネジメント ストレス解消のための行動分析学 ・ストレスを刺激と反応に置き換えて見える化 ◆あなたの血圧大丈夫? 高血圧を予防する生活習慣とは ・血管壁への負担増!日々の塩分制限を ◆ノルディックウォーキングで全身エクササイズ! ・9割の筋肉が活動! ◆生活習慣病予防のために今できること 食事と生活面から ・食べる順番も大切! ・全粒粉パンや玄米・雑穀がおすすめ ◆姿勢と健康 不調の原因は「ネコ背」だった! ・肩こりの原因! ◆口腔ケアと全身疾患 歯ブラシ1本で予防する! ・歯周病と糖尿病の悪循環