新年度を迎えるにあたり、市長から「市政運営の基本について」が発表されました。今号ではその概要を紹介します。 平成17年度市政運営について      日野市長 馬場 弘融 「市民参画」を基本とした市政運営を推進します 【基本姿勢】  市長に就任して以来、まもなく8年が経過します。思い返せば、バブル経済崩壊後のいわゆる右肩下がりの時代であり、健全な財政運営に向け、行財政改革を進めてきました。  この間、多くの負担をお願いしたにもかかわらず、市政運営を支えていただきました市民の皆さんには、心から感謝とお礼を申し上げます。  その思いを胸に、まず基本姿勢を申し上げます。  日ごろから申し上げていますように、私の原点は… (1)戦争を決して許さず、日本国憲法の理念を守る立場から、世界の恒久平和のため働くこと (2)弱い立場にある人をまず考えること の2つであります。  さらに市政運営の基本として、つぎの3つを掲げ施策を進めてきました。 (1)市民のボランティア精神に基づく「市民参画」の市政 (2)「環境にやさしい」市政 (3)「経営感覚」を持った効率的な市政  そしていずれの分野においても、この8年間でかなりの成果をあげることができたと考えています。 【4年間の総括】 1.「市民参画」については…   『日野いいプラン2010』を基本とした市民参画を推進してきました。さらに、「都市計画マスタープラン」、「日野人(ひのびと)げんき!プラン」、「ひのっ子すくすくプラン」等の策定を通じ、まちづくりや健康づくり、そして子育て・子育ち支援などの施策を推進してきました。  とくに準備期間を含め2年6カ月に及んだ「新選組フェスタin日野」に関しては、当初の目的どおり市民の皆さんとともに (1)新しいまちおこしのきっかけ (2)日野市民の意識おこし (3)職員の意識改革 (4)市民と職員による「協働・参画」の新しい仕組みづくり など大きな成果をあげ、日野を全国的にPRすることができました。 2 「環境にやさしい」については…  1期目に引き続き、市の主要テーマである「水・緑・農・ごみ」に関する施策を積極的に推進してきました。これらの取り組みの成果として、国から、環境大臣、経済産業大臣、総務大臣表彰を受賞することができました。  緑と水の保全については、計画的に緑地の取得を行うとともに、地下水・湧水保全条例への取り組みを行ってきました。  「ごみ」に関しては、ごみ改革後4年を経過した今でも、ごみの5割減量の維持、マイバッグ運動の推進など大きな成果をあげてきています。  また、「農業基本条例」の具体化に向けてアクションプランを策定し、これに基づいた日野ブランドづくりを積極的に進めています。  併せて、すでに取得した市役所本庁舎のISO−14001(環境管理システム)認証に加え、水道事務所、生活・保健センターを含む4施設に認証取得を拡大し、今後の学校版ISOに向けた取り組みを進めています。 3 「経営感覚」については…  平成11年度から取り組んだ「第2次行財政改革大綱」について、中間的な検証を実施し、一部実施を含め95%を実現することができました。  具体的には、この6年間で職員を197人削減、職員給与の見直し、市の業務の一部を民間会社、NPO法人等に委託するなどを通じて、約55億円の歳出削減を行いました。平成17年度からは、第3次行財政改革大綱を策定し、新たな取り組みを実施していきます。 (2・3面につづく)