◎6月は環境月間です ■環境家計簿で温暖化対策を考えましょう  国連では6月5日を「環境の日」とし、日本でも環境基本法で定めています。この機会に私たちも環境について考えてみませんか。市と日野市環境市民会議では、環境月間にあわせ「エコキング」(日野市版一日環境家計簿)を実施します。これは、一日の暮らしの内容を気軽にチェックすることで、多くの方に地球温暖化対策について考えていただくものです。    (環境保全課) ●「エコキング」とは  エコキングは日野市版一日環境家計簿の愛称。硬い家計簿ではなく、親しみやすいよう子どもに人気のキャラクターを参考に名付けました。 ▼日野市環境基本計画に基づく取り組みです  「日野市環境基本計画〜重点対策と推進体制」では、平成22年度の二酸化炭素を平成2年度比6%削減することを努力目標としています。エコキングは、そのための第一歩です。 ▼基準日は6月18日(日)  6月18日の内容をチェツクしてください。多くの方に参加していただくため、1日だけの取り組みとしました。 ▼質問項目に○をつけるだけ  回答は○をつけるだけ。たくさんの方が取り組めば効果は大です。地球温暖化防止対策は、皆さんの暮らしの中からです。 ▼用紙の配布は6月13日(火)から  用紙は6月13日から市役所3階環境保全課、環境情報センター、各図書館で配布します。市ホームページからもダウンロードできます。なお、各配布場所には回収箱を設置します。 ▼市内の小学生が参加  エコキングには、各学校を通じて市内の小学生が参加します。 ▼集計結果は公表、次のステップへの参考に  集計結果は公表し、秋の環境月間(10月)に行う催しの参考とします。 ●日野市での二酸化炭素の排出状況と予想 ▼産業部門が第1位だが、家庭からの二酸化炭素排出比率が高い  部門別の二酸化炭素排出率を比較(下記「部門別CO2排出率」参照)すると、全国と日野市共に最も比率が高いのは産業部門です。日野市の特徴は民生家庭部門(家庭からの排出)の比率が、運輸部門・民生業務部門(生産に関わらない事務所などからの排出)より高いことです。 ▼対策を採らなかった場合、平成22年では31・5%増加?  何も対策を採らなかった場合の平成22年の二酸化炭素排出量の予測は、82万2千300トン(平成22年のCO2排出量予測参照)。これは平成2年の62万6千200トンに比べて31・5%の増加です。 ▼平成22年には民生家庭部門が排出量の第1位に?  平成22年では、産業部門を抜いて民生家庭部門が二酸化炭素排出量の第1位になると予想されます。これは、(1)今後も人口が増加する(市の基本計画では平成22年の人口を18万5千人と予想)、(2)単身・夫婦のみを中心に世帯数が増加する、(3)エネルギー使用量の多い高齢者世帯が増加するなどの要因によるものです。これからは、家庭での対策がさらに重要になります。 ▼家庭でできる地球温暖化対策〜買替え・建替えの時は検討を (1)電化製品・暖房器具などは省エネ性の高い機種を選ぶ (2)住宅の省エネ性能の向上 ・省エネ型の住宅を選択 ・断熱リフォームを行う (3)自然エネルギーの利用 ・太陽熱給水器の導入 ・太陽光発電システムの導入 (4)家庭での省エネ行動の拡大 ・エコキングに参加することも省エネ行動につながります ※環境月間にあわせ、様々な催しが行われます。詳しくは8面を ○1 部門別CO2排出率(%)(日野市) [部門]廃棄物焼却 [平成2年]2 [平成12年]2 [部門]運輸 [平成2年]16 [平成12年]16 [部門]民生業務 [平成2年]15 [平成12年]17 [部門]民生家庭 [平成2年]27 [平成12年]28 [部門]産業 [平成2年]40 [平成12年]37 ○2 部門別CO2排出率(%)(全国) [部門]廃棄物焼却 [平成2年]2 [平成12年]2 [部門]運輸 [平成2年]22 [平成12年]24 [部門]民生業務 [平成2年]15 [平成12年]17 [部門]民生家庭 [平成2年]14 [平成12年]15 [部門]産業 [平成2年]47 [平成12年]42 ○3 平成22年のCO2排出量予測(トン)(日野市) [年]平成2年 [産業部門]247,200 [民生家庭部門]169,200 [民生業務部門]96,800 [運輸部門]97,500 [廃棄物焼却]15,300 [年]平成7年 [産業部門]261,200 [民生家庭部門]188,400 [民生業務部門]112,000 [運輸部門]110,700 [廃棄物焼却]14,200 [年]平成12年 [産業部門]262,400 [民生家庭部門]205,400 [民生業務部門]125,100 [運輸部門]119,100 [廃棄物焼却]12,800 [年]平成14年 [産業部門]250,100 [民生家庭部門]201,700 [民生業務部門]122,700 [運輸部門]121,200 [廃棄物焼却]15,500 [年]平成22年 [産業部門]243,100 [民生家庭部門]263,200 [民生業務部門]183,100 [運輸部門]121,900 [廃棄物焼却]11,800 ■赤十字奉仕団 日野市長 馬場弘融(ひろみち)  女性による奉仕グループとして長い歴史を持つ日野市赤十字奉仕団のことです。  会議の冒頭に必ずあるのが、信条唱和。活動の本旨を確認しあってから議事が始まります。  人びとのために陰の力となって奉仕する。常にくふうする。奉仕をひろげ、世界の平和につくす。短いですが時代を超えて心に響く信条です。  赤十字は、クリミア戦争のとき敵味方を区別せず看護したナイチンゲールと、彼女らに感動した実業家アンリ・デュナンに始まります。全世界に広がる人道支援組織であり、日本赤十字も優れた伝統を持っています。  日野市赤十字奉仕団には幅広い活動があります。防災訓練や福祉まつりへの協力、清掃奉仕や赤い羽根募金、福祉施設への支援バザーなど。  とりわけ重要な活動が献血奉仕です。科学の発達した今日でも血液は造れません。健康な人の献血は、重い病気やけがで危うい命を救うことが出来ます。  多くの機関団体や企業が献血活動を実施していますが、その陰で細やかなお世話をしているのが赤十字奉仕団の皆さんです。  品格あるまちづくりには、見本となる団体だと思います。そして奉仕団員のクリーム色のジャンパー姿には、とげとげしい世の風潮を癒(いや)してくれる効果もありそうです。  目立たず、陰の力となってすべての人に奉仕する、赤十字奉仕団の活動を再認識しています。