◎みどりの大地青い地球をいつまでも ふだん着でCO2をへらそう ○平成20年度所信表明  私が幅広い市民の皆様のご信任を得て、日野市長の職を担わせていただき、12年目を迎えます。  平成9年に就任して以来、日本国憲法の理念のもと世界の恒久平和を目指しつつ、3つの基本、「市民参画」「環境にやさしい」「経 営感覚」を貫いてまいりました。また「次の世代に美しいふるさとを渡そう」を継続するスローガンとして、市政運営に邁進している ところであります。   ■先行き不透明な時代、 日野市は前年度比マイナス4%予算で対応  今年は、サブプライムローンの影響、原油価格の高騰あるいはアジア情勢に加え、国政や日本経済の行方に困難で不確実な状況があ り、市政運営にも難しい年になると考え、前年度比マイナス約4%の予算を組みました。  このような中で、市立病院の経営改善、75歳以上の方の医療制度、地球温暖化対策などに特に配慮して効率的で効果的な市政運営を 進めてまいります。   ■市立病院経営健全化と救急科設置へ  市立病院の運営面では、総務省と東京都から経営改善を求められています。加えて、財政健全化法により病院会計が連結決算となり、 市の会計が良くても病院収支の改善が進まないと日野市は厳しい評価を受ける事になります。そこで、市医師会や近隣病院と連携を深 め、救急・災害・高度医療機能の充実を図らなければなりません。市民の皆様のご理解をいただきながら、大切な市立病院を維持する ため一層の経営改善に努めてまいります。 ■高齢者健康事業のさらなる充実を  健康・福祉の分野では、後期高齢者医療制度が4月から実施されます。75歳以上の方が不安なく、新しい医療制度に移行し安心して この制度を利用出来るように進めます。  また、高齢者の敬老金などの現金給付を見直します。その費用で誰もが元気に長生き出来るよう、健康診査項目の追加、困りごと支 援など高齢者への本当に必要なお手伝いを充実します。障害者施策では、通所系施設への市独自の財政支援や、新たに生活・就労支援 センターの開設を目指してまいります。 ■子育て支援の充実 子育てしたいまち、しやすいまち日野  子育て・教育の分野では、施設の見直し及び保育所の設置や学童クラブを新設し、待機児ゼロに向け取り組み、子どもの人口増加傾 向に対応します。また放課後子どもプラン「ひのっち」などの内容充実を図ります。教育施策では、新たに通級指導学級の開設ととも に特別支援教育をサポートする組織を作り、さらにきめ細かく児童の教育に対応します。   ■格差是正に向け様々な取り組みを  国政や経済の変化は急ですが、格差是正のため、セーフティーネットへの配慮など、ひとり親家庭や低所得者など支えの必要な方々 への施策を充実いたします。17万5千日野市民の誰もが安心して生活が送れるよう、第3次行財政改革の仕上げを急ぎ、持続可能な財政 構造作りに取り組んでまいります。 ■地球温暖化対策 ふだん着でCO2をへらそう  これまでも日野市は水と緑や都市農業を守りながら、ごみ問題はもとより食の安全まで、市民の皆様と共に環境を大切にしてまいり ました。地球の環境問題はもう待ったなしのところに来ています。美しい地球を、そしてこの地域を次の世代にしっかり手渡したい。 そのため日々の生活の中で、一人ひとりのCO2削減運動を、全市民的、全庁横断的に進めてまいります。市民の皆様のご理解ご協力 をお願いいたします。 ■平成20年度を迎えるにあたり、市政への所信等を申し述べ、市民の皆様に、一層のご理解ご協力をお願い申し上げます。日野市長  馬場弘融 ◎当面する行政課題 厳しい時代が続きますが、市民の皆様と「ともに創りあげるまち」の原点を忘れることなく、あらゆる可能性を探りつつ、柔軟にチャ レンジしていく覚悟であります。 ○地球温暖化対策による持続可能な社会の実現・・・ふだん着でCO2をへらそう ●市民・団体・事業者と「ふだん着でCO2をへらそう」協定を締結 ●生ごみを土に戻す地域循環の仕組みづくり ●日野市地球温暖化対策を具体的に実施 ●用水の年間通水、用水を自然に近い形態で保全し開渠(かいきょ)化へ ●良好な緑地の取得と保全(日野緑地・百草緑地) ●湧水を守るための事業を進めます ●景観計画を策定し景観条例の早期制定 ○市立病院経営健全化・・・財政健全化法と公立病院改革ガイドラインなどを踏まえ ●必要な医師・看護師確保。病院全体の達成目標値設定。診療科別収益率向上。占床率アップにより経営健全化を推進 ●市民の健康を地域で守る救急科を新設、救急・災害・医療を充実 ●市民に誇れるようなレベルの高い医療を実施 ●「かかりつけ医」制度の充実で紹介率を引き上げ