CO2 をへらそうプロジェクト @ 「普段着でCO2 をへらそう」事業を始めます。 4月1日から京都議定書の第一約束期間が始まり、地球温暖化問題はもう「待ったなし」のところに来ています。市でも地球温暖化対策地域実施計画で市民1人あたりのCO2(二酸化炭素)排出量を6パーセント削減することを目標とし、対策を進めています。増加傾向にあるCO2排出量を削減に向かわせるため、今までの取り組みに加え、今年は「ふだん着でCO2をへらそう」をメインテーマとし、日々の生活の中で、一人ひとりが出来るCO2削減運動を市民や各団体、企業の皆さんと進めたいと考えています。広報今号では、市が進める「ふだん着でCO2をへらそう」事業を紹介します。 問合せ先; 環境保全課CO2削減担当 異常気象や食品の値上り、私たちも地球温暖化の影響を受けています 最近、テレビや新聞などで「地球温暖化」という言葉が登場します。地球温暖化によって、地球規模で気温・海水温の上昇が観測され、世界各地で異常気象の多発や干ばつによる農作物の不作、動植物の生息圏の変化がみられます。東京では、一昨年の冬は暖冬で観測史上初めて降雪が観測されず、雪化粧がきれいな冬の富士山も、100年前と比べると初冠雪日が10日も遅くなるなど、皆さんも気象の変化を通して地球温暖化の影響を肌で感じるようになっていることでしょう。地球温暖化の影響は異常気象に限らず、さまざまな形で皆さんの家庭や事業活動に関係しています。例えば、オーストラリアでは2年連続の干ばつがあり、小麦が凶作でした。そのほか幾つかの理由はありますが、結果として世界的に小麦価格が上がり、小麦を飼料とする畜産物や、私たちの食べるパンや麺類が値上がりしています。地球温暖化が畜産業や製造業・食品業、そして各家庭に大きな経済的影響を与えている一つの例です。このように地球温暖化によって、遠く離れた地域の出来事が日本、そして市にさまざまな形で影響を与えます。逆に、市で行っていることが、地球の裏側に住む人や動物たちに大きな影響を与えているかもしれません。市で行っていることが地球全体に良い影響をもたらすようにしていきたいものです。 CO2排出量の増加に歯止めがかかりません 最新の日野市環境白書によれば、市全体のCO2排出量は1990年度と比べて約17パーセント増加しています(図1参照)。中でも特に増加傾向にあるのが、一般家庭から排出される「家庭部門」、事業所やオフィスなどから排出される「業務部門」、そして自動車から排出される「運輸部門」です。これら3部門は、市民・事業者の日常生活・活動に密接に関わっています。つまり市全体のCO2排出量を減らすためには、市民・事業者が一丸となって取り組んでいくことが不可欠です。気軽に「ふだん着」で、そして「継続して(不断)」取り組む温暖化対策を〜市民・事業者・市、一丸となってそこで皆さんが無理をせずに参加できるように、今年の市のメインテーマ「みどりの大地 青い地球をいつまでも」に基づき、「ふだん着でCO2をへらそう」事業を実施します。キーワードは「ふだん着」。「気軽にふだん着で」、そして「継続して(不断)」取り組むことを目指します。市内関係者による実行委員会の設置や、皆さんと市でCO2削減の取り組みを約束する仕組みづくりなどを行う予定です。そして皆さんの意見をもとに、随時新しい取り組みや改善を行います。マイバッグの利用やみどりを増やすなど、身近なところから始めませんか?現在、さまざまなメディアで紹介されているCO2削減の取り組みは、実際には、大変な手間やお金が必要であり、課題が多いことも事実です。これらの課題を乗り越えて、努力して取り組んでいくことは、とても大切なことです。一方で、なるべく多くの方が、気軽に取り組めて、続けていける、そういう取り組みの必要性もあるのではないでしょうか。 皆さんの考えたCO2削減対策をお寄せください! CO2削減は市民・事業者の皆さんによる取り組みが不可欠です。そこで、日常生活や仕事をする中で気づいた取り組み、アイデアなどを環境保全課までお寄せください。CO2削減につながることであれば何でも結構です。小さなアイデアでも、幾つかを組み合わせることで実現可能で有効な対策が出来るかもしれません。市では多くの自治体で難しいと言われていたごみ減量化を、市民の皆さんと力を合わせて実施し、今も継続しています。この力を地球温暖化対策にも向けて、地球全体に良い影響を与えましょう。なお、広報ひの6月1日号では「温暖化対策メニュー集」を掲載します。 ▽意見の応募方法=FAXまたはEメールで環境保全課CO2削減担当 (FAX:583・4483Mail:kankyo@city.hino.lg.jp)へ 異常気象や食品の値上り、 私たちも地球温暖化の影響を受けています  ふだん着でCO2をへらすために 市内の全世帯・全事業所を対象とした事業で、温暖化対策メニュー集や自分で考えた取り組みの中からそれぞれ「出来ること」を決め、市と「約束」をしてもらいます。市はその「約束」を取りまとめ、CO2削減量の推計や面白い取り組みなどを市ホームページなどを通じて随時公表します。 (1)市民との協働で事業の推進 市内の各団体や事業者、学校などから参加を募り、市民との協働で事業の推進を担う実行委員会を組織します。 (2)温暖化対策メニュー集を作成 誰でも気軽にふだん着で出来る温暖化対策の具体的な取り組みを含めた温暖化対策メニュー集を作成し、温暖化特集号として広報ひの6月1日号に載せます。 (3)生ごみたい肥化事業を推進 地域での生ごみの回収↓たい肥化↓利用のサイクルを確立することで生ごみを減らします。生ごみの減量により、ごみ焼却量やごみ収集の頻度を減らすことで間接的にCO2削減を目指します。 平成20年メインテーマ 広報ひの6月1日号で「温暖化特集号」を掲載 身近で出来るCO2削減ポスター 市では、公共施設や駅など、さまざまな所で使っていただくCO2削減ポスターを作製しており、完成した2点をご紹介いたします。 第1弾!マイバッグ 第2弾!身近なみどり