市民協働による「ひの」らしい まちづくりを推進します 平成21年度を迎えるにあたり、市政運営の基本と新年度予算の概要、これまでの総括を申し述べ、市民の皆さまに一層のご理解と ご協力をお願い申し上げます。 日野市長 馬場弘融(ひろみち) 平成21年度 市政運営の基本について ●基本姿勢 私が、幅広い市民の皆さまのご推挙を頂き市長に就任して以来、まもなく12年の歳月が経過いたします。この間、地方分権の推進、 三位一体改革、大きな経済変動などの中で、新たな行政サービスの提供にあわせ、行財政改革を推進し、市民協働による「ひの」 らしいまちづくりを進めてまいりました。 それらを踏まえ、まず基本姿勢を申し上げたいと存じます。 常に申し上げておりますように、私の原点は… (1)戦争を決して許さず、日本国憲法の理念を守る立場から、世界の恒久平和のため働くこと (2)弱い立場にある人をまず考えること の2つであります。 さらに市政運営の基本として、次の3つを掲げ施策を進めてまいりました。 (1)市民のボランティア精神にもとづく「市民参画」の市政 (2)「環境にやさしい」市政 (3)「経営感覚」を持った効率的な市政 そしていずれの分野においても、この12年間でそれなりの成果をあげることが出来たと考えています。 平成21年度の主要事業 当面する行政課題への取り組み 市民のあんしん力を高めよう 赤ちゃんからお年寄りまで あんしんして暮らせるまちへ [市民のあんしん力アップ事業] セーフティネット事業をさらに進めます 格差是正のため、あんしん生活総合相談窓口としてセーフティネットコールセンターの充実を図ります。 (1)緊急対策として、支えの必要な方への雇用創出に向けた取り組みを実施 (2面につづく) (2)生活を安定させるための対策と相談窓口の開設 (3)ひとり親家庭が抱える諸問題解決のため、専属相談員による相談及び総合的な支援を実施 ▲生活安定などに向けきめ細やかな支援を行うセーフティネットコールセンター [市立病院医師50人超による新たな出発] 市立病院改革プランに沿った病院経営を 市立病院改革プランをもとに、経営健全化に最大限努力するとともに、良質な医療を継続して提供出来る体制を早急に構築します。 (1)慶應義塾大学医学部の支援で4月から50人を超える医師を配置し、併せて看護職も増員。これにより病院全体の目標値の達成、 診療科別収益率を向上 (2)小児科のチーム医療スタートにより産科医療を再開し、救急診療体制を強化 (3)救急診療に専門医を配置し、多くの救急患者を受け入れ (4)地域医療連携をもとにした「かかりつけ医」制度を充実させ、紹介率を引き上げ ▲市民のあんしん力を高めるため、診療体制がさらに充実します [健全な財政の運営に向けて] 市民の目線で分かりやすく 危機的な市の財政を健全化し、市民サービスの向上を目指すために、第3次行財政改革及び集中改革プランをさらに推進します。 (1)職員数を削減し、併せて給与などの見直しを実施 (2)事務事業の見直しを行い、徹底した行政のスリム化 (3)民間の知恵と力を導入し、職員の意識改革も含め更なる行政の効率化を推進 ▲市民協働で実施した「市民討論inひの2008」。市民と協働することで職員の意識改革を図ります [介護高齢者があんしんして生活出来るサービスを] (1)特別養護老人ホームについては、増床した21床の受け入れ開始と、待機者解消に向け、新たに施設の設置を準備 (2)高齢者の日々の暮らしをサポートするため、困りごと支援事業や、ひとり暮らし安心サポート事業を推進 (3)9つの地域包括支援センターを設置し、地域におけるきめ細やかな高齢者サービスを充実 (4)介護の人材不足解消のため、スキルアップ研修・ホームヘルパー資格取得時の支援など福祉人材を育成 ▲待機者解消に向け、21床増床された浅川苑 [障害者があんしんして生活出来るサービスを] (1)障害者自立支援法の円滑な運営に向けて、市内各障害者施設などへの市独自支援を推進 (2)障害者生活・就労支援センターの相談機能を充実。また、豊田駅北口ショップの運営や市役所業務の就労機会の創出により就労を 支援 (3)発達支援センター開設を準備 ▲市内障害者施設が運営する豊田駅北口ショップ [子育てしやすいまち日本一を目指して] 1・2歳待機児に対する保育園緊急対策と学童クラブ全員入所へ (1)1・2歳待機児解消対策として、4月から平山地区に保育園を開設。また、新たな保育園の開設準備と定員増への対応 (2)市立「あさひがおか保育園」の大規模改修並びに、保育園2園の耐震化を準備 (3)全員入所を守りながら5カ所の学童クラブを新設、分設、移設 (4)新たに基幹型児童館「あさひがおか児童館」、「さかえまち児童館」を開設し、地域に根づいた豊かな育みの場を提供 ▲子育て子育ちの総合施設となる基幹型児童館がオープン(あさひがおか児童館) [学校教育の充実] 今年2月に策定された日野市学校教育基本構想に基づき「教育のまち日野」を目指します。 (1)「新子ども人口推計」に基づき四小の増築工事を実施 (2)小・中学校各1校の屋内運動場の耐震補強工事を実施 (3)障害のある児童・生徒一人ひとりに適切な教育を進めるため、 特別支援学級を小・中学校各1校に開設 (4)「日本一のICT活用教育」を目指し、わかりやすく魅力ある授業を進め、校務を効率化 (5)新学習指導要領移行に向け、外国人英語指導補助員の配置や、理科教育の充実 (6)児童・生徒の安全対策の充実 ▲青色パトロールカーによる市内巡回で児童・生徒の安全を守ります [がん検診など各種検診の拡充と妊婦健康診査を無料化へ] (1)各種がん検診について、受診対象年齢を拡充するとともに受診率を向上 (2)国民健康保険特定健診の検査項目の充実と受診率の向上、また特定保健指導を充実 (3)妊婦健康診査の補助を14回に拡大 (4)さわやか健康体操を充実し、「日野人(ひのびと)運動事業」を更に推進 (5)新型インフルエンザ対策として、発病防止の啓発活動や緊急事態に備えた体制づくりを検討 ▲保健師のきめ細やかな特定保健指導 ▲年齢や健康状態、ライフスタイルにあわせた運動事業を進めます [地球温暖化対策「ふだん着でCO2をへらそう事業」を更に進めます] (1)市民ボランティアの協力を得て、CO2をへらそう宣言者を1千団体、1万4千世帯に拡大 (2)エコひいきなまちづくり事業を市内全域に拡大 (3)生ごみ堆肥化事業により地域内循環のしくみづくりをさらに推進 (4)良好な緑地の取得と保全への取り組みを推進 [あんしんで活気あるまちづくり] (1)JR豊田駅や京王線3駅(百草園駅・南平駅・平山城址公園駅)にエレベーターなどを設置し、バリアフリー化を推進 (2)多摩平の森について、第2期工事は「まちづくりに関する基本協定」に基づき良好な居住環境を維持し、また、賑わいと活力の ある駅前のまちづくりの推進を商店街などと連携 (3)農業アクションプランをリニューアルし、都市農地を保全 (4)定額給付金に併わせ、新・カワセミ商品券を増額発行し、地元商業を活性化 (5)「隠れたまちのお宝」を地域の観光資源として生かす取り組みを展開 (6)あんしんして仕事が続けられるよう工業振興条例策定の準備 (7)国道バイパスの建設促進と市内循環都道の開通 (8)生活利便や防災を優先し、豊田南、西平山土地区画整理事業を推進 (9)放置自転車対策を強化し、駐輪場の整備を推進 ▲百草園駅周辺のバリアフリー化として整備された「おもいやり歩道」 ▲農業指導や技術を習得する「農の学校」などの援農活動を進め、都市農地を守ります