平成21年度のごみ量が確定 市民一人ひとりの努力が結果に 「ごみ改革」後最少の排出量 平成21年度の市民1人1日あたりの総ごみ量(資源物や持ち込みごみ量を含む)は、720.4グラムとなりました。平成20年度 と比較すると46.1グラム減になり、平成12年のごみ改革後最も少ない排出量になりました。また、平成20年度からは人口が 増えたにもかかわらず、ごみ量は2千747トン減りました。広報今号では、このごみ減量についての分析と市民の皆さまへの お願いをお知らせします。 問合せ先:ごみゼロ推進課(電話:581・0444) ○ごみ減量の効果は高い 市から出るごみは、クリーンセンターでの焼却・破砕処理などの後、日の出町の二ツ塚処分場などの最終処分地へ運搬処理されて います。 ごみ量が減少することで、クリーンセンターや最終処分場のある地域住民の負担を軽減するほか、運搬処理費や最終処分場の経費 なども減らすことが出来ます。 ●ごみ・資源物量の推移 【平成11年度】 収集ごみ:52,234トン 持込ごみ(主に事業系ごみ):6,764トン 資源物:3,810トン 1人1日当りごみ量:1,042グラム 【平成12年度(ごみ改革)】 収集ごみ:43,471トン 持込ごみ(主に事業系ごみ):8,085トン 資源物:8,286トン 1人1日当りごみ量:994グラム 【平成13年度】 収集ごみ:29,153トン 持込ごみ(主に事業系ごみ):9,183トン 資源物:12,605トン 1人1日当りごみ量:841グラム 【平成14年度】 収集ごみ:29,684トン 持込ごみ(主に事業系ごみ):9,579トン 資源物:12,818トン 1人1日当りごみ量:854グラム 【平成15年度】 収集ごみ:30,032トン 持込ごみ(主に事業系ごみ):9,738トン 資源物:12,959トン 1人1日当りごみ量:848グラム 【平成16年度】 収集ごみ:28,814トン 持込ごみ(主に事業系ごみ):9,303トン 資源物:12,563トン 1人1日当りごみ量:811グラム 【平成17年度】 収集ごみ:29,386トン 持込ごみ(主に事業系ごみ):9,171トン 資源物:12,653トン 1人1日当りごみ量:815グラム 【平成18年度】 収集ごみ:29,533トン 持込ごみ(主に事業系ごみ):9,163トン 資源物:12,576トン 1人1日当りごみ量:809グラム 【平成19年度】 収集ごみ:29,017トン 持込ごみ(主に事業系ごみ):8,988トン 資源物:11,915トン 1人1日当りごみ量:780グラム 【平成20年度】 収集ごみ:29,231トン 持込ごみ(主に事業系ごみ):8,561トン 資源物:11,386トン 1人1日当りごみ量:766グラム 【平成21年度(昨年度)】 収集ごみ:28,562トン 持込ごみ(主に事業系ごみ):7,234トン 資源物:10,636トン 1人1日当りごみ量:720グラム ○効果が出てきた「マイバッグ運動」「お返し大作戦」 この良い結果は、使い捨ての象徴であるレジ袋やプラスチック容器などの削減のために、公民協働で行ってきた「マイバッグ運動」、 「容器包装お返し大作戦」の効果と思われます。 2年に及ぶ「マイバッグ運動」は、150人を超える市民の方々と実施し、スーパーいなげや3店舗でのレジ袋無料配布中止を実現 しました。 その後、市内全スーパーや市民団体を交えた「レジ袋無料配布中止に向けた共同会議」を開催し、いったんは市内の全スーパー 全店舗一斉にレジ袋無料配布中止が実現する運びとなりましたが、昨今の経済事情などから全スーパー一斉でのスタートが延期 されています。 そのような状況でも、「共同会議」は続けられ、「容器包装お返し大作戦」に全社が賛同し、実現しました。 今後もペットボトルやトレー類などの資源物は、買ったお店の回収ボックスに返す行動にご協力をお願いします。 ○目標はさらに上! 「1人1日あと100グラム」の減量を 平成12年のごみ改革以降、リバウンドもなくごみ量が減少しています。 しかし、多摩地域で一番ごみ量の少ない市になるためには、1人1日あたり91グラム(平成20年度値)のごみ減量をしなければ なりません。 今後もごみ量のリバウンドが発生しないよう新たな施策をお知らせしていきますので、ごみの減量に向けた行動やご協力をお願い します。 ごみ改革から十年 日野市長 馬場弘融(ひろみち) 全市民のご協力を得て実施した「ごみ改革」から十年。三多摩ワーストワンがきっかけでした。ボックス廃止・戸別収集と同時に、 有料化まで打ち出したわけで、当時の激しい議論を思い返します。数多くの説明会。オピニオンリーダーたちの支援。マスコミや 時代の後押しも受けましたが、何といっても市民一人ひとりのご協力が成功の秘訣です。全庁的対応からISO取得まで、時間を かけじっくり取り組んだことも良かったと思います。 ごみ量はおよそ半減。リサイクル率もずいぶん向上しました。近隣市の戸別収集・有料化に道をつけました。心配されたリバウンド もなく、ごみ量は昨年も減少しています。とはいえ、さらに減量を進めなくてはなりません。 課題は二つ。生ごみとプラスチック系ごみです。 生ごみでは「小分け」、水分は「ひと絞り」が基本です。生活を見直し捨てるものを減らしましょう。百草・落川地域ではNPOと 農家・住民が協力し、生ごみの堆肥化や土に返す運動を進めています。無理せず少しずつ、範囲を広げたいと思います。いずれ 「生ごみゼロ」にしたいのです。 プラスチック系ごみは「拡大生産者責任」の徹底です。メーカーや流通大手のご理解を得て、容器回収を担っていただきます。 「お返し大作戦」によりペットボトルやプラスチック容器は買ったスーパーなどに返しましょう。その際、必ずきれいに洗って ください。 現代文明は反省が必要です。真のごみゼロ社会に向け、公民協働で対応したいものです。