ごみ・資源物を みんなで減らしましょう 平成21年度のごみ量や市のごみ処理経費、「容器包装お返し大作戦!」の成果などをご報告します。おかげさまで、ごみ・資源物は 減量傾向です。今後も私たちの生活を見直し、公民協働で一緒にごみゼロ社会を目指しましょう。 問合せ先:ごみゼロ推進課(電話:581−0444) ■これだけかかるごみ処理経費  886円安くなりました [市民1人当たりのごみ処理経費] 平成11年度(改革前):12,488円 平成13年度(改革1年後):16,318円 平成15年度(改革3年後):14,850円 平成17年度(改革5年後):14,497円 平成19年度(改革7年後):14,521円 平成20年度(改革8年後):13,527円 平成21年度(改革9年後):12,641円 ごみ処理にかかる経費は、約22億3千200万円(対前年度比6.1%減)もかかりました。これは市の一般会計全体の4%に なります。しかし、収集運搬費を11%減にするなどの努力により、市民1人当たりの経費は前年度より886円安くなりました。 引き続き、ごみ・資源物の減量にご協力ください。なお、ごみ処理手数料(指定収集袋)の歳入は4億1千300万円で、ごみ処理 経費全体の18%になります。 ■目指せ!多摩地区ベスト1  多摩地区30市町村ランキング [可燃ごみ] 日野市:440.3グラム…昨年と同位のベスト3 (ベスト1:小金井市) [不燃ごみ] 日野市:90.4グラム…昨年と同位の25位 (ベスト1:羽村市) [総ごみ] 日野市:720.6グラム…3ランクアップの7位 (ベスト1:小金井市) [リサイクル率] 日野市:35.7%…2ランクアップの17位 (ベスト1:調布市) ※数字・順位は東京市町村自治調査会調べ 平成17年に見直しされた「環境基本計画」では、1人1日当たりの排出量が平成22年度に多摩地域で一番少ない自治体になろう という目標を掲げています。 ■「ごみ改革」後、最少の排出量  1人1日当たりのごみ・資源物量 平成11年度:1,042グラム 平成12年度:994グラム<ごみ改革> 平成13年度:841グラム 平成15年度:848グラム 平成17年度:815グラム 平成19年度:780グラム 平成20年度:766グラム 平成21年度:721グラム 平成22年度(10月末現在):696グラム 第2次「ごみゼロプラン」…平成24年度目標値736グラムライン 「(仮称)2020年プラン」…平成27年度目標値650グラムライン 市民1人1日当たりの総ごみ量(資源物や持ち込みごみを含む)は、ごみ改革後一番の下げ幅です。ご協力ありがとうございました。 しかし、市民参画で策定した減量目標値はさらに少ない排出量です。 ■公民協働でごみゼロ社会を目指そう! [主に家庭からのごみ・資源物] 資源物:10,547トン(27%) 粗大ごみ:1,090トン(3%) 可燃ごみ:21,921トン(56%) 有害ごみ:73トン(1%未満) 不燃ごみ:5,478トン(14%) プラスチック系がほとんど →レジ袋は断って、容器包装は「お返し大作戦!」 可燃ごみの半分が「生ごみ」です →買い過ぎない・作り過ぎない・食べ残さない →捨てる前に水分を絞る、土に返す 市民の皆さまにお願いしたい課題は二つ。「生ごみ」と「プラスチック系ごみ・資源物」の削減です。市でも、中間処理の方法を改良 して最終処分場への搬入量を減らすなどの努力を進めています。公民協働で、ごみゼロ社会を目指しましょう。 ■事業系ごみ減量に向けて「持ち込みごみ手数料」改定へ <総ごみ量46,444トンの内訳> 主に家庭からの資源物:10,547トン(23%) 主に家庭からのごみ:28,562トン(61%) 持ち込みごみ(主に事業系ごみ):7,335トン(16%) ↑来年度から1キロ当たり42円に改定 (今年度まで25円) 小・中学校の給食の食べ残しや、河川敷の刈り草などを民間施設でリサイクル化させたり、事業所から搬入されたごみの検査・ 指導を強化した結果、持ち込みごみを1千226t減らすことが出来ました。更に来年度からは、持込手数料を改定し、一層の ごみ減量を促します※詳細は広報今号2面を参照 ■「容器包装お返し大作戦!」の成果 [ペットボトル] 平成21年度:227,990キロ ↓28%減 平成22年度:164,656キロ [トレー類] 平成21年度:39,780キロ ↓32%減 平成22年度:27,080キロ 買ったお店の「回収ボックス」にペットボトルやトレーなどの資源物をお返しいただく大作戦。市が回収・中間処理した量は、 昨年度上半期と比べて約3割減少しました。皆さまのご協力に感謝します。引き続き、各お店の「お返し」のルールをお守り ください。 江戸時代の奥深さ 日野市長 馬場弘融(ひろみち) ごみ改革の時、リサイクル社会の見本となるのは江戸時代だと書いたことがある。実際、調べれば調べるほど江戸は奥が深い。 明治維新は確かに日本の近代化を進めたし優れた点も多かった。しかし私たちは、江戸の文化や社会制度の良いところを随分捨て 去ってしまったように思う。 新しい学習指導要領では、日本の伝統文化を授業の中で教えるという。おそらく江戸文化が基本になるはずだ。やや遅きに失した かもしれないが、ひとまず安心している。 袋小路に入り込んだ現代日本を立て直すためには、貴重なヒントが隠されている江戸時代を幅広く研究すべきだと思う。例えば 260年の平和、各藩が自立していたこと、高度な経済・為替制度など学ぶべきは数多い。 日野宿本陣では江戸文化に親しもうという講座を定期的に開いている。そこで演奏される歌謡及び三味線など「邦楽」の素晴らしさ について書いてみたい。 一中節にしても長唄や浄瑠璃にしても、唄い手や聴き手に心地よい歌であり発声法だから残っている、ということ。邦楽特有の発声 や節回しは師匠から一対一で習い覚えるもので、楽譜はなかった。とはいえ、西洋音楽とは異なる独自の音階がしっかり確立されて いたのだ。 庶民レベルにおいて高度の音楽性・藝術性が受け継がれていたことを忘れてはなるまい。更に、健康法としても優れているという。 江戸文化を訪ねてみよう。