紙面から 日野市はごみ処理の広域化を進めます ……1・8 水の郷フォーラム〜日野の宝、守るべき水辺とは ………2 6月4日付で新副市長が就任 …………4 藝術文化の薫るまちコンサート ………6 日野市はごみ処理の広域化を進めます  市では、クリーンセンター可燃ごみ処理施設の建て替えに伴い、ごみゼロ社会の推進、資源循環型社会の構築、環境負荷の低減、市の財政負担軽減から、  小金井市、国分寺市と3市共同でごみ処理の広域化を進めます。  広報今号では、新しい可燃ごみ処理施設の概要や、ごみ処理の広域化に伴う環境への影響などをお知らせします。また、日野市民の方を対象に、  ごみ処理の広域化に関する説明会を市内全域で開催します。どなたでも参加できます。ぜひ、ご意見をお聴かせください。 問合せ先:クリーンセンター(電話:581−0444) 新しい可燃ごみ処理施設の概要 ●施設の建設場所は?  新しい可燃ごみ処理施設は、現施設内の旧し尿処理施設の解体跡地に建設する予定です。 ●新しい可燃ごみ処理施設の概要  新しい可燃ごみ処理施設は、ごみ発電や温水利用、環境学習機能を備えた施設として計画しています。 [施設規模] ・290トン/日(145トン炉2基) [燃焼設備] ・ストーカ炉 [焼却灰の処理] ・エコセメントとして再利用 [熱エネルギーの利用] ・ごみ発電による売電 ・温水による熱エネルギーの利用 [事業スケジュール] ・平成31年度中の稼働を予定 ※循環型社会形成推進地域計画から ●新しい可燃ごみ処理施設の環境保全〜トップクラスの排ガス基準に  新しい可燃ごみ処理施設の排ガス基準は、より一層の環境保全を目指し、現施設よりも高度な排ガス処理技術を導入します。これは、全国でもトップクラスの厳しい排ガス基準です。 ○ばいじんg/m3N [法律※1]0.04 [現施設の自主規制値]0.04 [新施設の自主規制値]0.005 ○硫黄酸化物ppm [法律※1]約2,100※2 [現施設の自主規制値]30 [新施設の自主規制値]10 窒素酸化物ppm [法律※1]250 [現施設の自主規制値]150 [新施設の自主規制値]20 塩化水素ppm [法律※1]430 [現施設の自主規制値]150 [新施設の自主規制値]10 ダイオキシン類ng−TEQ/m3N [現施設の自主規制値]現施設:1、新施設:0.1 [現施設の自主規制値]0.5 [新施設の自主規制値]0.01 ※1 大気汚染防止法、ダイオキシン類対策特別措置法による規制値 ※2 硫黄酸化物は、煙突の高さや口径など、施設の仕様に応じて排出量を定める「K値規制方式」がとられています。 この数値は、日野市に定められているK値=6.42と、想定される施設の仕様から算出した想定値になります ごみ処理の広域化とは? それぞれの自治体で焼却処理(単独処理)していたものを集約し、複数の自治体で共同処理することで、費用がかかる高度な処理技術を導入することができます。 これにより、ダイオキシン類などの発生を抑えたり、より多くの熱エネルギーを有効活用することができます。また、建設費や維持管理費を低減することで、ごみ処理の効率化を図ります。 広域化のイメージ 単独処理 広域処理 広域化の効果 (1)排ガス処理の高度化 (2)ごみ発電などによるエネルギー有効活用 (3)建設費、維持管理費の削減 ごみゼロ社会を目指し3市共同で可燃ごみの再資源化を推進〜循環型社会の形成を進めます  日野市では、将来的な「ごみゼロ社会」を目指し、これまで市民・事業者との協働により、積極的にごみの減量を進めてきました。  また、小金井市、国分寺市でもごみ減量に取り組んでおり、小金井市では全国でもトップクラスのごみ減量を実現させ、  国分寺市でも6月からごみ袋の有料化を行い、更なるごみ減量に努めていきます(3市の1人当たりのごみ量は下表参照)。  今後、先進的にごみ減量に取り組む3市で徹底したごみの減量を進め、循環型社会を推進するごみ処理システムを構築していきます。 <3市により進めていくこと> ●新たな分別収集システムの構築 ●バイオ燃料化(エタノール)・堆肥化・バイオガス化などの共同出資による再資源化の検討 ●環境面におけるCO2削減などの環境低減 平成23年度3市の総ごみ量(1人1日当たり 単位グラム) [日野市]681.0 [小金井市]611.7 [国分寺市]727.5 費用負担を少なく 可燃ごみ処理施設建設にかかる費用は、日野市、小金井市、国分寺市の3市で負担します(負担割合は今後決定)。 財政状況が厳しい中、3市で負担を分割できることから、日野市の負担額は、単独処理よりも少なくなります(交付金「国からの補助」を除いた金額)。 なお、下表の数値は平成24年11年時点での試算額です。 費用比較(地元説明会資料から) 【単独処理】 建設費総額約82.0億円※1 交付金約21.6億円 日野市約60.4億円 ↓マイナス26.1億円 【広域処理】 交付金約32.7億円 日野市約34.3億円 小金井市約15.7億円 国分寺市約21.5億円 建設費総額約104.2億円※2 <負担割合>※3 国分寺市:約30% 小金井市:約22% 日野市:約48%(日野市負担額は約34.3億円) ※1 平成20年度設計額 ※2 過去10年間の落札金額の平均から試算 ※3 平成23年度ごみ焼却量の割合から試算 多摩地域における可燃ごみ処理施設の広域化の状況 ■西秋川衛生組合 奥多摩町 檜原村 あきる野市 日の出町 ■西多摩衛生組合 青梅市 羽村市 瑞穂町 福生市 ■多摩ニュータウン環境組合 八王子市 多摩市 町田市 ■小平・村山・大和衛生組合 武蔵村山市 東大和市 小平市 ■柳泉園組合 清瀬市 東久留米市 西東京市 ■多摩川衛生組合 国立市 府中市 稲城市 狛江市 ■ふじみ衛生組合 三鷹市 調布市 昭島市(単独) 立川市(単独) 東村山市(単独) 武蔵野市(単独) 日野市 国分寺市 小金井市 ※●印は広域処理を行っている自治体の焼却施設の位置です ■多摩地域の3分の2は共同処理 左図の通り、多摩地域の3分の2(多摩地域30市町村のうち20市町村)は、共同でごみの焼却処理を実施しています(八王子市と町田市は単独での処理施設もあります)。 ■焼却灰は日の出町ですでに広域処理がされています 日野市の焼却処理で生じる焼却灰は、すでに広域処理として、日の出町に設置されている広域処理施設で、エコセメントとして再利用および最終処分されています。 なお、不燃ごみについても、日の出町にて最終処分されています。 ◆皆さまのご意見をお聴かせください 〜ごみ処理の広域化について説明会を開催 ごみ処理の広域化について、市民の方からのご意見を伺うため、日野市民の方を対象に説明会を開催します。どなたでも参加できますので、ぜひご意見をお聴かせください。 ●開催日と会場 6月26日(水)午後7時〜8時30分 平山季重(すえしげ)ふれあい館 6月27日(木)午後7時〜8時30分 七生中学校食堂 6月28日(金)午後7時〜8時30分 多摩平の森ふれあい館 6月30日(日)午前10時〜11時30分 三沢中学校食堂 6月30日(日)午後2時〜3時30分 生活・保健センター 7月3日(水)午後7時〜8時30分 大坂上中学校食堂 7月4日(木)午後7時〜8時30分 日野第三中学校食堂 7月5日(金)午後7時〜8時30分 日野第四中学校食堂 ●申し込み 当日、直接会場へお越しください。 環境影響について ●周辺の大気環境〜排ガスの影響は非常に少ないものに 現在稼働中のクリーンセンター周辺の環境は、日野市が測定した結果、国が定める環境基準を大幅に下回っており、良好な環境にあると言えます。 さらに新施設の排ガスによる周辺環境への影響については、近隣市類似施設の排ガス拡散シミュレーション結果によると、 数値は大幅に下回り、新しい可燃ごみ処理施設が、全国でもトップクラスの厳しい排ガス基準を設けることからも、排ガスによる影響は非常に少ないものになります。 クリーンセンター周辺の大気環境 [排出物質]浮遊粒子状物質mg/m3 [環境基本法に設定されている環境基準]0.1 [現クリーンセンター周辺の実測値※1]0.031 [新施設の予測値(類似施設のシミュレーション結果から)]0.000026 [排出物質]二酸化硫黄ppm [環境基本法に設定されている環境基準]0.04 [現クリーンセンター周辺の実測値※1]0.006 [新施設の予測値(類似施設のシミュレーション結果から)]0.000026 [排出物質]二酸化窒素ppm [環境基本法に設定されている環境基準]0.04 [現クリーンセンター周辺の実測値※1]0.024 [新施設の予測値(類似施設のシミュレーション結果から)]0.00007 [排出物質]塩化水素ppm [環境基本法に設定されている環境基準]−※2 [現クリーンセンター周辺の実測値※1]0.0008 [新施設の予測値(類似施設のシミュレーション結果から)]0.000026 [排出物質]ダイオキシン類pg-TEQ/m3 [環境基本法に設定されている環境基準]0.6 [現クリーンセンター周辺の実測値※1]0.0057 [新施設の予測値(類似施設のシミュレーション結果から)]0.00026 ※1 平成20年度に実施した周辺環境調査の落川交流センターの値 ※2 塩化水素については、環境基準の設定がありません 排ガスによる周辺環境への影響 排ガスは、拡散しながら冷やされ降下します。 類似施設のシミュレーション結果によると、拡散により数十万分の1に希釈され、周辺環境への影響は非常に少ないものになります。 ダイオキシン類の影響〜健康を損う値ではありません ダイオキシン類とは、炭素、酸素、水素、塩素を含む物質が熱せられるような過程で発生する副生成物です。(環境省資料より) ほとんどが食品からの摂取であり、新しいクリーンセンターの排ガスによる影響はきわめて微量で、人への健康被害は、ほとんどありません。 ●ごみ収集車の排気ガス影響を緩和 広域化により、ごみ収集車の台数は増加が見込まれます。その対策として、ごみ収集車の排気ガスによる影響を緩和するために、 従来の浅川沿い搬入ルートを住宅の少ない石田大橋側からの多摩川沿い搬入ルートに切り替えます。 また、ごみ収集車輌を天然ガス自動車やハイブリッド自動車など、環境配慮型に順次切り替えていきます。 なお、今後はごみ減量をさらに進め、収集車の台数を減らしていく取り組みも行っていきます。 環境配慮型に順次切り替えます 天然ガス自動車 電気自動車 ハイブリッド自動車 メタノール自動車 低燃費かつ低排出ガス認定車 日野市の人口 ○6月1日 [男性]90,359 [女性]88,861 [計]179,220 [世帯]82,747 ○5月1日 [男性]90,303 [女性]88,801 [計]179,104 [世帯]82,742