広報ひの 日野市農業特集号 さまざまな人たちが協力し日野市の農業を発展させよう みんなでつくろう次世代につなぐ 日野の農業 市では、農業者や市民と協働しながら、農業の振興と農地保全を目指しています。 しかしながら宅地化などによる農地の減少、農産物の価格低迷による農業収入の減少などにより、 農業を取り巻く現状は厳しい状況です。 広報今号では、間もなく完成する農業や農地を次世代につなぐための施策を織り込んだ 第3次日野市農業振興計画アクションプランの概要や、市内の農業者の活動、それを支えようとする活動についてお知らせします。 問合せ先:産業振興課【代表電話】 新町の実習農園にて 農業を助ける人材を支援します 今年で開校10周年 農の学校 農業者の高齢化に伴う人手不足への支援として、平成16年度から開校された援農市民養成講座「農の学校」。 同校は、今年10年目を迎え、161人の卒業生を輩出し、現在第10期生の19人が課程を学んでいます。 受講生は、1〜12月の1年間で、農業の基礎を習得し、 修了後は、ボランティア登録をし、市内の農家へ援農ボランティアとして赴いています。 市では、引き続き「農の学校」における援農ボランティアの育成を行い、農業者の人手不足を支援していきます。 次回11期生は今年12月の「広報ひの」で募集を行う予定です。ぜひ、ご応募ください。 農の学校10期 小松さん(写真左) 今まで農業をしたことがありませんでした。今後は農業者のもとで草むしりなどを手伝いたいです。 矢野さん(写真右) この学校で農業者の方の大変さが分かりました。年上の方が多いですが、楽しくやっています。 農の学校10期 時田さん 妻の勧めで農の学校に申し込み、最初は気が進まなかったのですが、回が進むうちに仲間もでき楽しくやっています。 今後は、農業者のもとで草取りなどのボランティアの手伝いができたらいいと考えています。 お手伝いにやってきた農の学校9期卒業生 永井さん(写真右) 現在、会社員です。時差出勤などの時間を使って活動に参加しています。 土をいじっていると大変癒やされます。この作業が終わったら着替えて会社に向います。 小林さん(写真中央) 3期生に知り合いがいて、農の学校の話を聞いてやってみたくなって応募しました。 現在、市民農園で大根を作っており上手く育てられるようになりました。土いじりが大好きです。 NPO法人日野人・援農の会理事長 長澤さん 5月に「NPO法人日野人・援農の会」の理事長になりました。農の学校3期生のOBです。 70歳までは、サラリーマンとして働いていました。現在、川辺堀之内に週3回農家へボランティアとして通っています。 日野市の農業者は、高齢化が進んでいます。元気な私たちが農業者を助けられればと思います。 農の学校世話人 岩澤さん(写真左) 農の学校世話人(日野市農業委員会会長) 鈴木さん(写真右) 「農の学校」の実習講師は日野市農業委員会の委員が中心となり務めています。 鍬などの使い方を指導しながら実際の農作業を体験し、援農ボランティアとして活動するための知識を学んでもらいます。 ●データでみる日野市の農業〜農家の数も農地も減少 ■農地区分別経営耕地面積(販売農家)の推移(単位:ha) 畑 [平成7年]101 [平成12年]70 [平成17年]61 [平成22年]54 水田 [平成7年]55 [平成12年]29 [平成17年]20 [平成22年]18 樹園地 [平成7年]32 [平成12年]26 [平成17年]27 [平成22年]24 ■農家戸数と経営耕地面積(販売農家)の推移 [区分]全農家戸数 [平成12年]391戸 [平成17年]371戸 [平成22年]348戸 [区分]販売農家戸数 [平成12年]217戸 [平成17年]194戸 [平成22年]169戸