高齢者が笑顔で過ごせるまちに 9月15日は敬老の日。高齢者の皆さまの多年にわたる社会へのご貢献に対し厚くお礼申しあげます。 8月1日現在、市内には100歳以上の方が67人いらっしゃいます。 広報今号では、超高齢社会を迎えた日野市の現状、将来の日野市で高齢者が笑顔で過ごせるまちにするには、どうすればよいのか。 また、高齢者のあるべき姿をうたった日野市老人憲章をどうすれば時代にあったものになるのか、皆さまとともに考えていきます。 問合せ先:高齢福祉課【代表電話】 高齢者に関する日野市の現状と将来予測 憲章が制定された昭和57年の高齢者人口は8,109人。平成26年には41,244人。 超高齢社会を迎え、今までの高齢福祉を大きく転換しなければなりません。 高齢化率の推移 平成27年(2015年):24.3% 平成37年(2025年):26.7% 平成52年(2040年):34.4%  1人の高齢者を支える生産年齢人口 平成27年:2.6人 平成37年:2.3人 平成52年:1.6人 年齢3区分別人口と高齢化・75歳以上の人口比率の推移(国立社会保障・人口問題研究所:中位推計) ■年少人口 [平成22年]23,215人 [平成27年]22,895人 [平成32年]21,508人 [平成37年]19,801人 [平成42年]18,262人 [平成47年]17,448人 [平成52年]16,883人 ■生産年齢人口 [平成22年]119,349人 [平成27年]114,603人 [平成32年]112,567人 [平成37年]111,445人 [平成42年]107,624人 [平成47年]100,465人 [平成52年]92,070人 ■老年人口 [平成22年]37,487人 [平成27年]44,233人 [平成32年]47,120人 [平成37年]47,709人 [平成42年]49,609人 [平成47年]53,200人 [平成52年]57,166人 ■老年人口比率 [平成22年]20.8% [平成27年]24.3% [平成32年]26.0% [平成37年]26.7% [平成42年]28.3% [平成47年]31.1% [平成52年]34.4% ■75歳以上比率 [平成22年]9.1% [平成27年]11.4% [平成32年]14.1% [平成37年]16.6% [平成42年]17.3% [平成47年]17.2% [平成52年]18.4% 老人憲章についての感想・意見をいただきました 日野市老人クラブ連合会の皆さま ●高齢者の自主・自立的な活動で道を開く憲章にしたい。 ●高齢者は地域社会の担い手になり、若者と互いに支え合うことが必要。 ●「われわれ高齢者は」と自ら参画する言い回しが望ましい。 介護保険運営協議会の皆さま ●介護者に向けたメッセージと共に若い世代へのメッセージが必要。 ●高齢者や障害者が社会の中で他の人々と同じように生活し活動することが社会の本来あるべき姿という ノーマライゼーションの考えを取り入れることが必要。 地域包括支援センターの皆さま ●高齢者の自己管理と地域とのつながりが老いを楽しく生きる力になる。 ●市民は、健康増進と維持の意識を持ち、能力に応じた自立生活を送る。 市は支援が必要になった時に支えることができる福祉施策を整備する。 日野市老人憲章をご存じですか? 「日野市老人憲章」(以下「憲章」)をご存じでしょうか。 昭和57年の制定から30年余り経過し、現代の高齢者を取り巻く状況も大きく変化しました。 そのため、憲章の表現や内容が、現在の状況に当てはまらない箇所が生じています。 日野市老人憲章(昭和57年1月1日制定) 日野市民は、すすんで老人を理解し、老人の生きがいある日常生活を保障するため、次のとおり老人憲章を定める。 1.老人は、長く社会につとめた先輩として、ひろく市民から敬愛される。 2.老人は、家庭と社会の大切な一員として、手厚く遇される。 3.老人は、家庭と社会から、健康と明るいくらしが守られる。 4.老人は、経験や能力を社会に役立てるよう、その機会が設けられる。 5.老人は、健康と生きがいをつくるため、社会参加の道が開かれる。 新たな老人憲章の策定の参考のためお聴かせください あなたは「高齢者」と聞いて、どのようなイメージをお持ちですか? 現在の高齢者についてはもちろん、将来の高齢者像を想像しイメージをお聴かせください。 ひとことや短文でも構いません。いただいた情報は、新・老人憲章策定の参考とさせていただきます。 なお、匿名の場合は、町名と年齢・性別をお書きください。 Qあなたが思う高齢者像とは?〜どうありたい・どうなりたいですか。 Qあなたまたは家族が高齢者になるころの高齢者のイメージをお聴かせください。 Q高齢者とどう関わりたいですか〜高齢者の経験を活かした活躍のアイディア、手伝ってほしい事柄など。 申込方法:10/10(金)(必着)までにEメール、FAXまたははがきで 〒191−8686日野市高齢福祉課福祉係(FAX:583・4198、メール:kourei_fukusi@city.hino.lg.jp)へ 元気な高齢者が放課後の『ひのっち』で活躍 元気な高齢者による子育て支援〜各校の「ひのっち」を統括するコーディネーターに聞く 市内全小学校の放課後の「ひのっち」に多数の高齢者が「ひのっちパートナー」として活躍しています。 子供の見守りが必要な状況の中、社会で役に立ちたい、 知識や経験を活かしたいという高齢者の行動によって、この事業は成り立っています。 ここでの高齢者の活躍は、高齢者の生きがいとなり、いつまでも元気で過ごす高齢者の社会参加は、 これからの日野市のまちづくりに欠かせません。 Q高齢者と子供たちの関係はどうでしょうか? 佐野 子供は、高齢者と遊ぶのが好きです。保護者は、祖父母世代の優しさと厳しさがある対応を評価しているようです。 Q事業を進める上で高齢者の体力が心配では? 佐野 80歳代の見守りや指導は巧みです。子供なりに状況を理解し高齢者に無理をさせないよう遊んでいます。 根津 短時間制や繁忙日要員など、それぞれの関わり方を模索中です。 Q高齢の方がこの事業に関わり続ける理由や魅力は? 原村 現役時代、地域と関わりのなかった男性は子供と遊ぶことが楽しいと言っています。 孫が遠方にいる方は、ここで接する子供たちが孫のようだと聞きます。 Q地域活動に変化はありましたか? 根津 学校で活動することで、学校開放のスポーツ団体に参加することになったとか、またその逆のケースもあるそうですよ。 原村 老人クラブで子供が参加できるイベントを計画したり、学校支援ボランティアに関わるなど縁が広がった方もいるそうです。 佐野礼子さん(二小ひのっちおよび滝合小ひのっち) 原村さつきさん(七生緑小ひのっち) 根津美満子さん(平山小ひのっち) 市長が長寿のお祝いに、日野本町在住の猪鼻要次さん(100歳)を訪問 猪鼻さんは、2年前の98歳まで現役で「猪鼻輪業」を営まれていました。 その間、自転車商協同組合日野支部長を務められ、放置自転車の再生事業推進にご尽力されました。 開業当時、夜中の3時にパンクで野菜売りに行けずに困っていた方のリヤカーを修理して、 数年間交流が続いたと思い出を語る猪鼻さん。長寿の秘訣を伺うと、 無理せずマイペース、規則正しい生活、朝・昼はしっかり食べ、夜は軽めのパン食にしていること、 と笑顔で語っていただきました。これからもお元気でお過ごしください。 生きがいづくり・健康づくり・仲間づくり・地域づくり「日野市老人クラブ連合会」が50周年を迎えました 日野市老人クラブ連合会は、今年で50周年を迎えました。 「老後の幸せは、自らの手で開こう」を合言葉に誕生した老人クラブは、現在49クラブ4,000人の会員が加入しています。 7月17日には、記念大会が開催され、会員による唄や踊りが披露されました(写真)。 近年では、一人暮らしや高齢者世帯の安否確認、地域清掃や子供たちの登下校時の見守りパトロール、 あいさつ運動への参加など社会奉仕活動にも積極的に取り組んでいます。 会員は随時募集しています。ぜひ、お問い合わせください。 ■表紙のひと 日野市老人クラブ連合会会長 中嶋 政雄さん 中嶋さんは、昭和3年生まれの86歳。日野市老人クラブ連合会の会長を務めています。 体で悪いところは何もないと話す中嶋さん。 その元気の秘訣は、生きがいを持つ、食事をきちんと取ること、 そして、60〜90歳の仲間との週2回のグラウンド・ゴルフです。 また、平成17年から五小児童の登校見守りパトロールなど、精力的に地域のための活動を行っています。