◎10月は環境月間 次世代へ引き継ごう水の郷日野 平成29年 日野用水は開削450周年 日野用水は、永禄10(1567)年、美濃国(今の岐阜県)から移り住んだ佐藤隼人が北条氏照に願い出て、開削したと言われ、 来年で450周年の節目を迎えます。 日野の農業を支え、人々に潤いと安らぎを与え、「生きもの」を育み、日野の原風景ともいえる景観をつくってきました。 この歴史ある用水の開削から現在までの記録を少しでも多く後世に残し、 日野の宝である用水をより身近に感じてもらえるよう、450周年を記念するさまざまな催しを企画しています。 昨年度から、市民の発案で発足した日野用水開削450周年事業準備会を中心に準備を進めてきました。 準備会は今年度、推進委員会となり、いよいよ来年に迫った450周年に向けて、市民参加の講座・イベントを開催中です。 今後は、講座の開催はもとより、記念誌の作成やシンポジウムの開催に向け、市民委員とともに準備を進めていきます。 日野用水開削450周年記念事業 ■講座 (1)12月~平成29年2月開催「向島用水 都市の用水をいかに残すか」 講師:笹木延吉氏(水と緑の日野・市民ネットワーク) (2)平成29年4~6月開催「探ろう!日野用水2」 講師:小坂克信氏(産業考古学会理事)、北村敏氏(郷土史家) ■冊子の作成・出版 (1)学校教育用市民入門編 (2)論文・調査報告および聞き取り(市民向け) (3)図録(展示解説および資料) (4)日野用水資料集 ■シンポジウムおよび特別展 ●平成29年秋 (1)特別展「日野用水開削450周年記念展」(新選組のふるさと歴史館) (2)日野用水開削450周年シンポジウム 雨水浸透施設の設置と維持管理にご協力を 市では、雨水の流出を防ぎ、健全な水循環を保つため、屋根に降った雨を集め、 地下に浸透させる構造の雨水浸透施設の設置事業を行っています。 この事業は、各家庭に雨水浸透施設を設置し、その後、設置した建物の所有者に雨水浸透施設を無償譲渡して 適切な維持・管理をしてもらうものです。詳細はお問い合わせください。 なお、すでに設置されている方は、目詰まりなどにより浸透機能が低下しないよう浸透施設の点検と維持管理をお願いします。 日野市は河川、用水、湧水などの面積が市域の約15%を占め、崖線や多摩丘陵には豊かな緑が残されています。 また、豊富な湧き水は「水の郷日野」にふさわしい財産です。 この豊かな自然は、四季折々の美しい景観を生み、豊かな心を育てます。 このような身近な自然を守り続けていくことは、地域社会の一員である私たちの重要な役割です。 市では、10月を環境月間と定め、さまざまな催しを企画しています。ぜひ、ご参加ください。 問い合わせ:緑と清流課代表TEL ■緑と清流ポスター展 市内の小・中学生が、水辺や緑をテーマに描いたポスターを展示します。 日時:10/1(土)~28(金)8:30~17:15 ※日曜日を除く。28(金)は12:00まで 会場:市役所1階市民ホール ■ミニ水族館 市内の用水や河川に生息する魚、生物を展示します。 日時:10/1(土)~28(金)8:30~17:15 ※日曜日を除く。28(金)は12:00まで 会場:市役所1階市民ホール ■日野用水クリーンデー 日野用水上堰の東光寺から日野駅までの区間を、地元自治会、用水組合のご協力をいただき清掃します。 日時:10/16(日)10:00~11:00 ※小雨実施 集合:9:45に下記のいずれかへ (1)よそう森公園(新町郵便局そば) (2)栄町4丁目バス停付近 (3)新町1丁目22番地先(月極駐車場付近) ※いずれも直接集合場所へ ◎表紙のひと 日野市用水組合連合会会長 豊田・堀之内用水組合長 岸野國男さん 広報今号の表紙は、日野市用水組合連合会会長の岸野國男さん。 岸野さんは、豊田・堀之内用水組合長となって2年目。 今回は、年に2回実施しているという大堀さらいの様子を撮影させていただきました。 「今日は、用水組合員や消防団員、学生、援農ボランティアの皆さんなど総勢82人で、 用水の中のごみや藻を取り除いたり、用水脇の草刈り作業をしています。 最近は、ほとんどごみなどが投棄されておらず、用水の水が大変きれいになり、カエルやヤゴ、カニも生息しています。 この大堀さらいの作業には、若者たちがたくさん手伝いに来てくれます。 宅地化の影響などで、市内の水田は減ってきていますが、 これからも、環境や景観のためにも、田んぼや用水などの日野の原風景を大切にしていかなければと思っています。」 と熱い思いを語ってくださいました。 市役所 代表TEL:585・1111 EMAIL:soudan@city.hino.lg.jp