特集 歯とお口の 健康(その2) ★なるほどレポート歯科検診 「定期的に歯科検診を受けましょう」。 この言葉、よく耳にするけれど、そもそも歯科検診って何するの?時間はどれくらいかかるの? そんなあなたの疑問を解決!歯科検診のようすを見せてもらいました。 [協力]公益社団法人東京都八南歯科医師会日野支部(日野市歯科医会)会長:大塚富士雄先生(がもう歯科医院) 《イラスト:歯さん》 「どんなことを調べるのかな?」 ◎歯科検診の流れ (1)検診 ●むし歯・歯茎の状態をチェック まずはお口の中を目視で確かめます。 ●プロービング 目盛りのついた探針(ポケットプローブ)を差し込み、歯周ポケットの深さを測ります。 ●レントゲン 歯の間の小さなむし歯や、歯を支える骨(歯槽骨〈しそうこつ〉)の状態を確認します。 ▼むし歯発見! むし歯とは、むし歯菌が作り出す酸によって歯が溶けて穴が開いた状態のことを言います。 進行して歯の内部が侵されると痛み出し、ひどくなると抜かなければなりません。 自然には治らないので、歯科医院で治療してもらう必要があります。 ▼歯周病発見! 歯茎が炎症を起こして歯がぐらつくようになり、最後には抜け落ちてしまいます。 原因は歯周病菌。この歯周病菌が、糖尿病や心疾患などを引き起こし、全身の健康を脅かすことが分かってきました。 歯周病の初期は痛みがなく気づきにくいため、歯科検診で定期的にチェックすることが大切です。 (2)歯みがき指導・アドバイスお口の状態に合わせて正しいブラッシングやケアの方法を指導します。 (3)歯石除去・お口の清掃専用の器具を使ってお口の汚れを取り除きます。 ※あくまでも一般的なケースであり、内容は口腔内の状態や必要性に応じて異なります。 《イラスト:歯さん》 「半年に一度は受けてほしいな」 ◎お口の健康は元気な体の源〈みなもと〉! 年をとっても歯が健康な人は、元気で活動的です。 丈夫な歯で何でも食べられることは、栄養面での心配がなく、会話することや運動などにも積極的になれるからです。 お口の健康は心身の健康を支えているのです。健康寿命を延ばすためにも、歯科検診を習慣にしましょう。 ★こんな人はいませんか? ▼忙しいからパス! 歯科検診にかかる時間は、1回30分程度(歯科医院によって異なります)。 万が一異常があっても早期発見できれば、治療にかかる時間がぐっと減るので、結果的に時間と費用の節約になります。 ▼歯は痛くないから大丈夫! 歯周病や初期むし歯には、自覚症状がありません。油断していると、“気づいたときには手遅れ”ということも。 「受けていれば…」という事態になる前に検診に行きましょう。 ▼お金がかかるから… 定期的な歯科検診を受けている人は、受けていない人に比べて年間の医療費が少なくなるというデータがあります。 年1回で5万円、年2回では8万円低くなっています。 (平成25年香川県歯の健康と医療費に関する実態調査より) ◎「日野市お口の健康診査」のお知らせ 市では、下記対象者に無料の歯科検診を実施しています。 ※「レントゲン」「歯みがき指導・アドバイス」「歯石除去・お口の清掃」は含まれていません [実施期間] 平成30年2月28日(水)まで [対象者] 平成29年4月1日現在、30歳・35歳・40歳・45歳・50歳・55歳・60歳・65歳・70歳で日野市に住民登録されている方。 ※対象者には4月末頃に無料受診券とご案内をお送りしています [検診内容] 歯周病・むし歯・入れ歯などの健康診査 [受診方法] 実施期間中に指定医療機関を直接予約して受診してください。 [持ち物] 健康保険証、市から送付した無料受診券 ★受診者にはもれなく健口手帳をプレゼント! ◆詳細は健康課(生活・保健センター内)電話番号042・581・4111まで お口のケアは毎日の積み重ねが大事!自分でできるケアについては次ページをご覧ください。